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第47話 先輩! 海外旅行行きませんか! この時期に? ダメっすか↘ ベガスで大儲け↗ 残業しろ!

 むにゅ

 今日は紗々やね。俺の上は順番あるの? てかまた寝てる間に間に······



「今日はフォ~にしてみましたですの!」

「ベトナムさんだ!」

「ユタ様はネギ嫌いなので青菜にしましの! タイラントカウ入りですの! フォ~·ボ~ですの! せ~の」

「いただきます(ですの)!」×12


「初めて食べたよ!美味いやん!」

「麺が細細です!」

「まりあ、イルミンスールに最初に行って昨日のパターンだよな」

「ですね、ドワーフさん所は無しで?」

「あそこまで盛り上がったし実害がない限りはあのままかな」

「パラミス達は今日はついて来れる?」

「グロリアちゃんのお仕事のお手伝いですね」

「パラミスちゃん達ありがとう、王都からこっちに来てる為に環境を整えないと行けないので」

「じゃあ明日のダンジョンは、空けられる?」

「はい! 今日には終わらせてしまいます!」

「了解、アモルファス良いダンジョンあれば良いな」

「また素材系か、人気の無いダンジョン!」

『人気の無い素材系あるのですよ、全く同じ理由で』

「決まり!」×12

「ちみっこ達も行く?」

「「にとうりゅです!」」

「いきなり二刀流かぁ、頑張ろうね」

「「は~い」」


 なでなで




「おはよう、イルミンスール!」

【おはようございます あれですね】

 うんうん

「エルフの国の中の犯罪者と、予備軍を大国の範囲結界外の所に排除お願いします!」

【エルフ国内の犯罪者及び予備軍 大国の範囲結界外へ排除 排除完了】

「少なかったね(笑)」

「うんうん」」×5

「エルフの国は手をかけなくても良さそうやね」

【元の生活も自身の魔法と狩りの腕ですから、お金や魔道具は要りませんし弓矢もすぐに簡単なものは作れますしね、ナイフ等も土魔法です】

「戻さなくても良さげやな(苦笑)」

「ですね(苦笑)」


「旦那様、昨日の船団の連中を見に行かぬか」

「そだな、ナビ、飛ばした港町を表示出来る?」

『は~い、表示しますね』

「中々大きい港町やね、まぁ、あれだけの船が停泊出来るんやし、でも、漁師っぽい船無いね?」

「軍港かの、建物も同じ様な物ばかりじゃ」

「行くですの? お魚屋ありますの?」

「ナビ、視点上げて上から見下ろす感じにすれば、住民の様子とか見れるかも」

『は~い、これくらいですね、左側に街がありますね』

「お魚屋ありますの! たぶんですの!」

「ははっ、んじゃ人気の無い路地裏へ、転移!」

 パッ


「ほいっと! その先が海やね」

「海! 美味しいのあるかな?」

「うふふ、秋刀魚食べたいです」

「七輪で焼くのですよね!」

「大根おろしもぉ~」

「買いに行きますの! 早くしますの!」

「は~い!」×5


 路地裏を抜け波止場へ向かう。


 漁師さん達が網を直したり魚を開き天日干し、後で買おう。


「まだ朝やし、魚も新鮮っぽい、買い物はお金はあるわ昨日の船団で貰ったね」

「通貨が違うの~」

「たぶんこれが銀貨、違うね」

「ほんとだ、光が鈍い?」

「銀の純度がね、ほぼほぼ鉄やね(苦笑)」

「あっちのは、純銀に近いからね、ここと取引するなら、銅貨より価値無いからやらない方が良いな」

「水増し銀貨なんですね」

「たぶんこの銀貨100枚くらいでうちらの1枚やな」

「銅貨と金貨は?」

「銅貨もメッキやね、見てて」


 シュ

 キン


「ね」

「中、鉄しかないよ」

「金貨なんか金使ってないし、おっ冒険者ギルド寄ってみる? どんな依頼があるのか見てみよう」

「は~い(ですの)!」×5


 俺達はギルドの入口をくぐった。


 正面は、カウンター5人の受け付け皆お姉さんだ、右手はテーブルや椅子が置かれお酒などを振る舞うカウンターがちある、既に飲んでる奴らも要るし! 仕事は! 俺にも飲ませろ!


 ったく、左手は依頼が貼られた壁がありポツポツと冒険者が居る、とりあえず見てみようと依頼が貼ってある壁まで来た。


「常設? 常にあるってことですね、ゴブリンさんにコボルドさんが各5匹で銅貨1枚? プルだと100プル?」

「安っ!」


 思わず声が出るくらい安い。


「常設ではないが、オークが睾丸付きで銅貨5枚、プルだと500、安すぎではないか! これでは誰も依頼を受けんぞ!」

「ダメダメですの!」

「いや、こっちの魔物が弱いからかも知れないよ、ゴブリンは子供でも倒せるとか、オークなら木の坊で叩けば倒せるとかね」

「んな訳ねーだろ! 聴いてりゃめちゃくちゃ言いやがって!」

「見ない顔だが高ランクなのか? ゴブリンでも新人にはキツい魔物だ、最初はスライムから討伐だぞ!」

「ランクはねずみ色だぞ」

「おもいっきり駆け出しじゃねえか!」

「Sランクですの!」


 葉月はギルドプレートを見せた、ばばんっと。


「は? マジか! 衛兵を呼べ! ギルドプレートの改造だ!」


 俺達はニヤニヤするのを必死に押さえる。


「大丈夫ですの! ギルド公認ですの!」

「ドラゴンスレイヤーにダンジョンマスター? んな訳あるかぁ!」

「何事だ!」

「ギルマス、こいつギルドプレートの改造してやがる」

「何、見せて貰えるか」

「はいですの! どうぞですの! 見て下さいですの!」

「むちゃくちゃだな! ロープを!」

「ちゃんと見て下さいの! ギルマスの印押して貰いましたの!」

「はぁん?······んなぁぁぁぁぁぁぁ~!」


 来たぁぁぁぁぁぁぁ~!×6


「どうしたギルマス! 捕まえるんだろ、押さえつけるぞ?」


 まだギルマスは固まっている。


 葉月がどこかで拾ったのか、木の枝でつんつんしている。


 奥から偉そうな感じのハゲたおっちゃんだ、てっぺんだけハゲたおっちゃんが、偉そうにしてこっちに向かって歩いてくる。


「ギルドマスター何を騒いでおる」

「はっ!」


 やっとフリーズから溶けたようだ。


「なぁっ! グランドマスター、騒がせてすいません、こちらの冒険者がギルドプレートを改造してありましたので拘束しようとしたのですが」

「それはすぐにでも実行しなさい! 何をしているのですか! 重罪ですよ! 衛兵は呼びましたか? まだなら魔道具を使っても構いませんすぐ手配をしなさい!」

「いえこれを」


 ギルマスはグランドマスターへ、葉月のギルドプレートを渡す。


 さあ来い!×6


「ふむ、ここまであからさまにやるとは、······んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!」


 よっしゃぁぁぁぁぁぁ~!×6


「公認だと? それも魔道王国ダンジョン街ギルドマスターの印、······本物か? ギルドマスター魔道具で魔道王国ダンジョン街のギルドマスターに確認!」

「はっ!」


 走ってカウンターの奥に消えた。


 帰ってくるまで暇だなぁと思ってたら衛兵が来たようだ。


「ギルドプレート改造の犯罪者はどいつだ!」

「衛兵さん、こっちだ! こいつだ!」

 と、衛兵を呼んできた冒険者が、こちらに近づき葉月を指指したので


 ポキッ


 手のひらで止め突き指をさせてあげた。


「ぎゃぁぁぁぁぁ~!」

「葉月危なかったな、目に入るところだったぞ」


 なでなで


「ありがとうですの! こんなのワンパンですの! ぴゅ~って飛びますの!」

「歯向かうか!」

「いやいや、今のはそいつがいきなり攻撃してきただけだろ? 俺は止めただけたぜ?」


 突き指した男に指差し!


 寸止め(1センチ)で、男の目を指差してあげた。


「なっ!」


 男はのけぞる。


「ほら、攻撃だろ?」

「確かに今のは攻撃だ、しかしこの男がしたのは指を指しただけだ!」

「俺も指を指しただけだぞ」

「よし、お前も拘束だ!」

「なぜ? 俺は何も悪い事はしてないのに、この街の衛兵は拘束するのか? 生き辛い街だな、ハゲたおっちゃん、おっちゃんもそう思うだろ?」


 グランドマスターにバトンを渡す。


「俺は見てたが確かに止めただけだ、がその後のは攻撃だ」

「だろ? そらみろ、その男がしたのも攻撃だとグランドマスターが認めてるだろ! 俺は止めたぞ! そいつの動きは止まる気配がなかった! どっちが犯罪者だ! 衛兵!」

「なっ!」

「拘束するのはその男だ! 拘束せよ!」


 楽しいぃ~!×6


 衛兵達は動かない······


「街を護る事が仕事の衛兵が、無実の者を拘束しようとし、逆に犯罪を犯そうとした者は無罪放免かぁ! おい、何をしている、その腰のロープは犯罪者を拘束する物だろ!」

「グランドマスター! 確認が取れました! そのプレートの改造はギルドマスター公認! ギルマス本人が書いたと認めております」

「そうですの! 公認ですの! ダメダメではないですの!」

「これで俺達は罪を犯してない事が証明されたが、衛兵! 仕事は!」

「すまない」

「それが罪の無いものを罵倒し、拘束しようとした者がやる謝罪の仕方か?」


 固まったまま動かない。


「グランドマスターさんとギルマスさん、やかましいギルドですね(笑)」

「いや」

「何か良い依頼とかありますか? 大金貨100枚くらいの?」

「いや」

「いやしか言いませんの、受け付けのお姉さんに聞くですの!」


 俺達はニヤニヤするのを押さえカウンターへ。


「良い依頼とかありませんの? ダンジョン攻略ありませんの?」

「だ、ダンジョンあります! ありますから! プレート出して下さい!」

「プレートはハゲたグランドマスターが持ってますの! 呼んで下さいの!」

「グラマス~! は、速くプレート!」


 グラマスが走ってくる。


「どうぞ!」


 受け付けのお姉さんに敬語でプレートを渡した。


「依頼を受領しました! パーティーでの依頼でよろしかったでしょうか!」

「はいですの!」

「わーるどじゃんぷ様、こちらがダンジョンの場所を描いた地図になります! 依頼料は大金貨10枚! 攻略時支払いです!」

「ありがとうですの! 攻略を証明するにはどうすればよいですの?」

「入口に出張所がありますので、そこでダンジョンプレートを発行して貰い、そこに階数が表示されます、攻略すればプレートに記され解ります!」

「解りましたの! ありがとうですの! またねですの!」


 沢山の目に送られながらギルドの出口をくぐった。


「楽しかったですの! 衛兵さん目が ・д・ でしたの!」

「畳み掛けてましたものね、屁理屈で(笑)」

「後1回は難しそうでしたもんね~グランドマスターは、速く出て来すぎ! サブマス挟んで来てくれたら3回だったかもね~」

「受け付けのお姉さんは何とか持ち直したし」

「グラマスが来よった事で落ち着きよったの」

「ははは、しかし、これで俺達は冒険者デビュ~!初依頼!」

「そうでした(の)!」×5

「ダッシュでクリアして、"えぇぇぇぇぇぇ~!" にしようか」

「賛成 (ですの)!」×5


 ダンジョンは、馬車で半日の所にあるので、転移!

 パッ


「あの向かいが出張所だね、Let's Go!」

「は~い(ですの)!」×5


 出張所に入ると受付が3人、1つ空いてるのでそこへ向かう。


「ここのダンジョン初めてなんでプレート発行お願いします!」

「はい、パーティーですね、リーダーさんのプレートをお願いします」

「はい、これで」

「まだねずみ色ね、余り深くは潜らないようにね、はい、ありがとうございます。そしてこれがダンジョンプレート、アイテムボックスの中でも大丈夫ですので、失くさない様にお願いしますね、では頑張ってきてください!」

「は~い(ですの)!」×6


 出張所を出て左に、看板がダンジョンの方向を教えてくれる。


「ダンジョンプレート持ちたいですの!」

「ん、良いよ、はい」

「ありがとうですの! 後で出す時の練習しますの! ポシェットから出しますの」


 シュパ シュパ シュパ シュパ


 練習している、三葉が角度はこうじゃ! とかやってる(笑)、ギルドプレートもやってるんだろうな。


「ナビ、何階層?」

『520階層で、521が水晶玉部屋ですね、ここはオーソドックスなダンジョンで色々出るみたいですねその看板によると』

「みたいやね(笑)、よし、高速攻略してお昼ごはんはさっきの街で食べよう! 海鮮丼とかあれば良いね」

「は~い(ですの)!」×5


 俺達はダンジョンに入ったが、ずっと後ろをつけてくる数名。


「つけてくるのぉ、面倒じゃしダッシュかの?」

「腹パンは?」

「ユタさんの顔は、面倒臭いって書いてあるね」

「ささっとダッシュ! よ~い」

「どん(ですの)!」×5



「ブレイドが居たら喜ぶダンジョンやね、武器出まくりですやん! ほら、また魔剣ゲット!」


 スパ


「聖剣出ました!」


 サパー


「ミスリルの槍です!」


 シュ


「トレントの弓ですの!」


 シュパ


「鉄の剣······」


 ザン


「外れじゃ」


 シャッ








「到着! 流石に最後の方は魔法剣でも、そこそこの出たな」

「聖剣はケンジ君に渡したものより良いのが出ましたね」

「外れが多かったのじゃ!」

「私は安い物ばかり······」

「防具ほとんど無かったね、魔道具も」

「色々出るのはうそっ子ですの!」

「よし入るか」


 最後のボス部屋へ。


「デカい! ジュエルゴーレム! 採取!」

「は~い(ですの)!」×5




「また、弱ってきましたの!」

「んじゃ、倒して良いぞ~!」

「は~い(ですの)!」×5


 シュパ


「お疲れ様、次は直だったか?」

「えっとね~うん、直ちゃんだよ!」

『いつでも呼んでいいっす! ですって』

「転移!」

 パッ


「やったっす! ダンジョンマスターっす!」

「お疲れ様、直、ペトペトしちゃえ」

「ありがとうっす!」


 1歩踏み出し ペト


『素体情報確認』


『お名前を』

「直!」


『確認しました マスターナオご用命を』


 そうしている内に、パミュとローパーを呼んでいた。


「他のダンジョンとリンクしてほしいっす!」


『他のダンジョンマスター確認 リンク完了』


 俺達は魔力を供給

 むむむむむむむむむむむむむむむむ~!


『Lv MAX9』

「名前は 天照(アマテラス)!」


天照(アマテラス) 登録しました』

「この国全域に範囲結界を展開っす! 私達に敵対心持つものを、この大陸のここから1番遠い街の前に排除! 魔物は除くお願いしますっす!」


『範囲結界展開 ナオ達に敵対心を持つものは大陸でもっとも遠い街前に排除 魔物は除く 排除完了』

「お疲れ様、所でこの大陸ってどれくらいの国あるんやろね? 大きさも解らんし」

『この大陸は元より少し小さいだけですね、国数は129国あります(笑)小国が124国あり、ここは魔法帝国で2番目に大きいですね、大国と変わらないくらいありますから、1番大きい国は教国ですね(苦笑)、ヤバそうでしょ』

「あかん(ですの)!」×9

『盗賊だらけの国かもです』

「笑えやんね」

「あっちをコンプリートしたら メ しますの!」

「 メ だな!」

「メ です!」×7


「直、昼ご飯食べたか?」

「午後1番の会議があるっすから 早めに食べた直後の呼び出しっす」

「そっか、送り先は呼んだ場所?」

「それでお願いっす!」

「じゃあ後でな、転移!」

 パッ


「あっダンジョンプレートは?」

「クリアですの! 金色ですの! キラキラですの!」

「きれ~!」×4

「ピカピカやな! んじゃそれ持ってお昼ごはんだぁ~! 転移!」

 パッ


「よっし、到着、美味しそうなみせあるかなぁ」

「行きますの! 私の美味しい物センサーに抜かりはないですの! Let's Goですの!」

「お願いします!」×5


 鼻をひくひくさせて葉月が前を歩く、ぴくっ! 見つけたか!

「こっちですの! この店ですの!」


 少し古ぼけているが美味そうな匂いが、······この匂いって······


「入りますの! こんにちわですの! 6人ですの!」

「いらっしゃいませ! こちらのテーブルヘどうぞ!」


 テーブルにはメニューも何もない、どうやってたのむんだ?


 20分くらい待っただろうか、皆も匂いで解っているのか文句は出ない、そしてついに店員さんが動き厨房の中へ、次に出て来た時には大きな盆に、6つの蓋のついた丼、······テーブルに俺達の前に1つづつ丼を置いた。すっと店員さんはテーブルを離れ、動く前の定位置に戻った。


 俺達は頷きあい丼の蓋を取った!


「鰻丼だぁぁぁぁぁぁぁぁ~!」×6

「いただきます!」×6


 誰も声を出さない、口に広がる幸せを逃がさない様に、そして蓋を閉め箸を置いた。


「ごちそうさまでしたぁ~!」×6


 幸せを感じるひとときでした。


 俺達は幸せを噛みしめ店を出た。


「直ちゃんとアキちゃんに言ったらくやしがるね」

「うんうん」×5


 幸せな気分のまま冒険者ギルドへ戻ってきた。


 お昼なので右手のテーブルは満席状態で壁際で待つ人もいる。


 カウンターはそのままさっきのお姉さんに向かう。


「戻りましたの!」

「何かお忘れでしょうか?」

「依頼やって来ましたの! これですの!」


 葉月が

 シュパ


 練習した動きでポシェットからギルドプレートとダンジョンプレートを出した。


「へ?」

「依頼やって来ましたの! どうぞですの!」

「······」


 次だな!


「依頼やって来ましたの! 確認して下さいの!」


 渡されたプレートを交互に見比べ、俺達の顔を見、プレートに戻り、······さぁ~!


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」


 やったぁぁぁぁぁぁ~!×6


 異世界あるある いただきました!×6


「頑張りましたの! 鰻丼出てくるまでちょっと時間かかりましたの! 鰻丼美味しかったですの! また行きますの!」


 葉月、違うの混ざってるから! ギルマス残ってるから!


「ギ、ギルドマスターーーーーーーー!」


 来たぁぁぁぁぁぁぁ~!×6


 奥からギルマスとグラマスが2人でやって来る。


 そこは1人づつだ!

 チッ×6


「今度は何だ! 何があった!」

「これを」


 震えながら2枚のプレートを差し出す。


 グラマスが受け取りギルマスと共に見た。


「「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!」」


 3連来たぁぁぁぁぁぁぁ~!


 2人で来てしまったが、ダブルだから及第点やね。


「ダンジョン攻略だと、······このダンジョンは42階が現状最高到達点、それが521階? 依頼登録初日に? 数時間で? あそこのダンジョンまで半日かかるのだぞ、ダンジョンプレート登録日も今日? 2時間ほどで行って攻略して帰ってきたと」

「鰻屋さんで鰻丼食べましたの! 美味しかったですの! 出てくるまで20分かかりましたの!」

「へ? 行って、攻略して、帰ってきて、鰻丼食べて、ギルドに来て今?」

「はいですの!」

「ねずみ色? へ? 初依頼? 初めての依頼でダンジョン攻略? もぅいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!」


 4回目だぁぁぁぁぁぁぁぁ~!×6


 それから15分


「い、依頼完了確認しました。こちらが報酬です」


 大金貨かぁ、金メッキやん金使こてないやん!


「すいません、この大金貨って偽物ですよね?」

「え?」

「ほら」


 俺はナイフで大金貨を真っ二つにそして切り口を3人に見せた。


「中が鉄!」×3

「ですよね? だから本物下さい」

「他の物は?」

「全部偽物ですね(苦笑)」


 そう言って残りの9枚も切って上げました。


「まさか! すぐに別の金貨を!」


 そうして持ってくる大金貨、金貨、銀貨、銅貨全て切って上げました。


 周りで見ていた冒険者達も、職員の皆も青ざめた顔になっている。


 グラマスがどこかに魔道具で連絡をしている。


 金庫が台車に乗せられ持ってこられる。


「これは国から直接持ち込まれる貨幣で今月はまだ開けていない、さきほどまでの物は入れ替わっている可能性は低いがある、それに切る前までは鑑定で金貨は金と出ていた、切ると鉄 金メッキ、国が俺達を騙しているのかどうか知らねばならない、すまないが確認して貰えないか?」

「良いですよ、その中身が全部偽物ならお城から直接全部いただきますから」

「頼む」


 グラマスが金庫を開ける。


 ダメダメじゃん、ナビ、この帝国の金、銀、銅、等の貴金属全てポイントお願いしますね、偽物に使われてる物は分離してね(笑)

『は~い』

「全部偽物ですね(苦笑)」

「くっ! 魔法帝国の冒険者ギルド全てに通達! この国での活動の停止! ビラを作り全国民へこの暴挙を知らせねばならん! 帝都に向い城を冒険者ギルドが落とす! 急げ!」


 そこからは職員さんも、そこにいた冒険者達も走り回っている、グラマスが


「すまぬ、こんな事に成ってしまった、魔道王国で報酬は受け取れる様手配した」

「これから資金が必要でしょ、アイテムボックスへ資金入れておくね、ほいっと!」


 この国にあった本物の金貨を半分入れた。


「本物のだから(笑)」

「なっ! この数は一体」

「帝城? あそこにほとんどあったよ、それ1枚で人ひとりが、1年間慎ましくなら生きれるのにね、私腹を肥やす皇帝やね、おもいっきりシバいてね」

「ありがとう、これで冒険者達に依頼料が払える」

「んじゃ、俺達は帰るね」

「あぁ、また会えると良いな」

「ふむ、グラマスよこれを飲め」


 三葉がポーションを渡す。


 グラマスは受け取り、栓を取り一気に飲み干した。

「なっ!」←俺

「!」×多数

「どうかしたか?」←グラマス

「髪の毛」←三葉

「髪、······生えてるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~!」


 落ちまで来たぁぁぁぁぁぁぁ~!×6


「グラマスよ、そのまま頑張るのだぞ!」

「はっ!」


 俺達はギルドから出た。

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