第46話 俺の行く道を塞ぐ強大な敵が！ あれ？ 今のが？
ダンジョンヘ魔力供給して巡り魔道王国へ帰って来ました。
晩ごはんまで まだ時間があったので、ビッグボアと、龍の皮を鞣す事にした。
その際、セバスとセレスさんに、皆の武器も何を使ってるのか聞き、そちらのリストをもらい鍛冶場へ。
鍛冶場前で虎鉄に、汚れ取って貰おうと出したのだが
「大量だね(汗)虎鉄」
龍皮はデカい！ ビッグボアさんはデカいし多いやん！ 100匹分くらいあるやん！
「デカい水槽造ろう！ まずは龍用の30メートル四方のプール！》 深さ10メートル！ ほいっと！」
ボコッ
完成！ 溶液はこないだ使ったのを鑑定！ それはもう大量に複製しました、素材ダンジョンのグリーンさんは優秀ですね～ほいっと！ んでプールへドサッと入れた。
龍さんをくるくる絨毯を丸める様にしかし！ ゆるゆるに巻いていく。
「あかん！ デカすぎやわ！ カットや！ チョキチョキや！」
一旦収納。
「ナビ、龍とビッグボアの皮を、2メートル四方にカットお願い！」
『は～い。後、畳んでおきますね、端切れも』
「ありがとうね！ そや！ 水入れてないやん！ 水さんお願いします！」
ザババババババ～！
「撹拌ぐるぐる～縦ぇ～横～。は～い龍さんご投入っと！ 重石は、ん～グレーチングは数が、······土魔法！ 石版グレーチング！ 大量生産！ ほいっと！ そのままINだ！」
ドボボボボボボボボボボボボボボボ～！
「あっ！ ってか蓋して密閉で良かったやん！ ビッグボアさんはそうしよ！」
「ボア用水槽！ 50メートル四方深さ25メートル！ 土魔法さんよろしくお願いします！ ほお～いっと！」
ボコッ
・
・
・
「よし！ 密閉完了！ 後はしばらく置いておきましょっと、2週間くらいやね、よし！ 虎鉄戻ろ」
なでなで
「晩ごはんは！ トンテキ！ キャベツの千切り付き！ 豚汁！ ポテトサラダ！ 胡瓜のぬか漬けですの！ せ～の」
「いただきます(ですの)！」×10
「グロリアちゃん達は、明日の夕方になるって」
「それだと教国廻りはこのメンバー？」
「ううっ、しばらく魔道士ギルドです(泣)」
「お仕事溜まっちゃったんやね」
なでなで
「ドワーフ国の災害時、魔道士ギルドのマスター会議があるはずでしたが延期になり、私グランドマスターですから参加しない訳には行かなくて、獣王国に行かなくてはなりません、延期にならなければアモルファスとの国境の町でしたので、まだ箒で飛べば私1人なら余裕でした。」
「ごめんね、それで会場が変更で獣王国か」
「移動も馬車移動となり、同行しろと」
「今回すっぽかしたからじゃの、難儀じゃなぁ」
「なので転移の魔法を覚えている途中です、移動しててもユタの顔を見に帰れますし♥️」
「頑張りますの！ コツは、むむってとぁわ～！ って感じですの！」
いやいや解らんって葉月
「むむってとぁわ～！」
パッ
ぽすっ
俺の膝の上にシンディが転移してきた。······膝の上て
「出来ました！ むむ転移！」
パッ
元の席に戻った(苦笑)
「出来ましたの！ おめでとうですの！」
「おめでとう！」×9
「これで旅路の心配もなくなりました！ それで、護衛で直ちゃんかアキちゃんかローパーに来て貰いたいのですが」
「誰もいやんね」
「私達が参りましょう」
パラミスが手を上げ提案する。
「それは、良いのですか？ 王女様2人とその侍女さんに護衛されるって」
「くっくっくっ、普通は逆じゃの(笑)」
「でも面白そうですの！ 護衛対象を、その中で最も護衛されるべき人物が護衛するですの！ 護衛対象さんは、おたおたしますの！」
「うふふ、それは楽しそうです」
「よし！ 変装しましょ～！」
「あっ！」
葉月がポシェットを出し中をあさっている。
「じゃじゃ～ん！ ドワーフのお髭ですの！ こう着けますの！」
つけ髭を着けた葉月······
「採用～！」×9
「これを着ければ若いドワーフに見えますわ！」
「絶対バレません！」
「うふふ、ふわふわお髭、羊の毛を染めたのですね」
「素材ダンジョンでドロップですの！ 後ピンク色のアフロヘアーもありますの！ 白はサンタさん用ですの！」
ピンクのアフロて
気がつけば10人の、つけ髭を貼り付けたドワーフが出来上がっていた。
「ごちそうさま(ですの)！」×10
朝、朝ごはん後シンディ、パラミス、パミュ、リリが獣王国に向けてテラスから出ていった。
俺達はとりあえず教国の王都？ 教都？ に向かうことに。
で、大きなお城みたいな教会の屋上に、俺達は転移してきたのですが······
「お城なのに······、人が溢れてますね」
「あそこで、プクプク太った人がいっぱい捕まってますの！」
「悪い事したのかなぁ～」
「体型的に私腹を肥やした教会幹部、と言ったところじゃろ」
「俺達には敵対心無いけど、悪い事はしてたんやね」
「私腹を肥やす事だけに集中していたので、旅行は無かったって所でしょうね」
「プクプクさんこのままだと殺されそうやし、ミヤマクワガタで悪さした人と予備軍排除して貰うかね、見てるのもやだし」
「賛成！」×5
転移！
パッ
「ミヤマクワガタぁ～教国内の犯罪を犯した人と、その予備軍は大国の範囲結界を張ってないところに排除してぇ～」
『教国内の犯罪者及び予備軍の排除 魔力供給を』
むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ～！
『排除完了』
「なんかめちゃ多かった？」
「魔力いっぱいでしたの！」
『教国内の2/3排除しました』
「2/3(ですの)！」×6
「だらけやん！ 多すぎやん！ 盗賊ギルドの本部でもあったんかっちゅうねん！」
「ありうるのぉ、グランドマスターが魔道王国の侯爵じゃぞ、教国のトップがそうでないとは言えまい」
「言えないなぁ(苦笑)まっ、これで配り回りますか」
「は～い(ですの)！」×5
でお城に戻ったら
「人が居ませんね······」
「白の中に少し2、30人かなぁ気配あるね」
「行って見ましょうか」
「よし！ 1つの部屋？ に集まってるし？ 牢屋？ ブレイドを思い出したよ、とりあえず、転移！」
パッ
「この扉の向こうやね、鍵はあいてる」
カチャ
「お子さまいっぱいですの！」
「鑑定！ やっぱり、······あの耳っ子2人以外日本人やね」
「ちびちびさんばっかりですの」
「小さき時より教育していく為と言うのがあるのやも知れんの」
「可能性はありそうです、帝国もそうでしたし」
「帰してやろう！」
「はい(ですの)！」×5
俺は子供達の前でしゃがみ込み
「こんにちわ俺はユタだよ、今からみんなをここに来る前の所へ帰して上げるね」
「かえれりゅの？」
「うんっ、大丈夫だよ帰ってぱぱ、ままにいっぱい甘えようね」
「やた～かえれりゅ～！」
みんなはピョンピョン跳ね回っている。
「は～い、これから魔法使っちゃうよ～」
「きゃ～♪」
「ぱぱ、ままに内緒にしてね」
「は～い♪」
「じゃあねぇ～転移！」
パッ
「ふぅ、あれ？ 耳っ子ちゃん達が残ってるね？」
「指定したはずですよね？」
「うん、ナビ？」
『この子達はここで生まれたて様ですね』
「マジか、······拐われて来たと思ったのに」
「今度こそセレスさんですね(苦笑)」
紗々と三葉、葉月、聖が耳っ子とお話ししている。
「あの子達は、冒険者していた獣人のお父さんと、エルフのお母さんが拐われてここに、そして生まれた双子ちゃんですね」
「ステータス見てみたのですが、格闘術、剣術、弓術、4属性魔法、光、闇、生活魔法が、レベルは低いですが持ってます」
「スゴいですの！」
「獣人とエルフの良いとこ取り！」
「メンバー候補に成り得る素材ですね、セレスさんとセバスさんに格闘系、シンディさんに魔法の基礎から習えば相当強くなりますね」
「今は、4人ずつのパーティーが5人づつになれば効率も上がります！」
「解った、置いておくことも出来ないし連れて行こう！」
「着いてきたい言ってますの！」
「ほ～い！ 転移！」
パッ
「セレスさぁ～ん」
「はい」
「今度は頼める？」
「はい、ふむ、これは期待が持てるスキル構成ですね、たまにパーティーを組み、レベルアップに連れて行けばすぐに良い戦力に成りますよ」
「セレスさんのお墨付きですの！」
「じゃあ頼みますね、俺達は巡回再開しますので」
「はい、行ってらっしゃいませ」
少し耳っ子達とお話しし教国へ戻った。
人の集まっている場所を回っているが、少ないが食材や武器を渡すと皆が喜んでくれた。
途中でミヤマクワガタの周りを山の上にあったので、マチュ・ピチュっぽくした。葉月がダンジョンの入口の脇に、モアイ風の石像を立てていたが見事な出来だった。
「教国は完了やねぇ～明日はエルフ終わらせて次にアモルファスのダンジョンいただきますやね」
【魔道具だと思われますが、結界を抜けて来る船があります 確認お願い出来ますか？】
「ユグドラシルちゃんですの！ すぐ行きますの！ 待っててくださいの！」
「了解！ 転移！」
パッ
【ありがとうございます、まだ結界を抜け少ししか近づいて居ませんが 船団が出航してきました】
「ここに来るまでしばらくは時間がかかるかな？」
【速い船です数日で着きます、見えないはずですが】
「結界を抜ける魔道具があるなら、見付ける魔道具もあるやも知れん」
【魔力を見て来るなら可能性は有るかもしれません】
「箒で偵察だな、ナビ、ポイント出せる？」
『表示します』
「箒用意！ 転移！」
パッ
「うわぁ～」
「······50隻ですね」
「風で走るのじゃないんですね」
「じゃな、速いぞこれは」
「皆はちょっと待っててくれる？ 俺はこの服で潜り込んでみるよ」
「消えるヤツですの！ 見えなくなりますの！」
「箒はしまって、変装して」
「ドワーフさんに成りましたの！」
「つけ髭は要らないかと(苦笑)」
「そうか、見えないやん！ 仕方がないまたの機械に、転移！」
パッ
1番デカいのに来たが、どちら様か居ませんかね。
うろうろ
誰も喋らんやん！ 状況解らんやん！ 転移で船団毎飛ばしてやろうか上空10000メートルくらいまで！
全く、こっちの都合も考えて欲しいよ！
うろうろうろうろうろうろうろうろ
「確かなんだな」
「はっ！ あの頭に鳴り響いた声から感じる魔力は、この方向で間違いありません！」
「世界樹我が魔法帝国が支配し、この結界を皇帝様に献上するのだ！」
「はっ！ この結界破りのスキルなら、この程度の結界など簡単に抜けられますので」
「お主の固有スキルであったが役に立つ、昇進は確実だな励め！」
「はっ！」
なるほど、魔道具や無くてスキルか。
『スキルも勇者に使ったのを使えますよ』
あれか！ 封印するヤツね。
『王命とのコラボで元に戻しましょ～！』
ユグドラシルの排除は結界外だから港の中にじゃなくて陸地に行くね。
だけどこの人だけは大国行きにしましょうまた来られるのもやだし
『うふふ、船は "いただきます" しましょ～！ お宝セットも(笑)』
了解、部屋に入るね、こそこそ一緒に入って行きましょう。
外さない様に王命！ & 封印！
姿が見えないのに、突然聞こえた声にビビり固まったところに封印、すぐ消えました。
『各船に数人居ますね』
残ってるのは敵対心、が無い人達だから見に行ってみよう。
船倉かな？ 階段を下り船尾側に進むと鎖に繋がれた人達が居た。
『この人達の魔力でこの船は動いていたのですね』
鎖か、ナビ、他の船の人達もポイントしてくれる？皆をこの船の甲板に転移させるよ。
『は～い、ポイントしました』
ありがとう、転移！
パッ
俺も一緒に甲板に転移する。
皆はワタワタとし、キョロキョロ
他の船は流れてしまわない内に収納！
「船が消えたぞ！」
「周りの船が！」
「この船は大丈夫なのか！ あいつらは！」
「おいっ！ 俺達しか居ないのか！」
「解らん！ 村別に集まり欠けてないか確認してくれ」
ガヤガヤ
「うちは全員居るぞ！」
「お！ 隣村の！」
「なっ！ 村長か！ うちは全員大丈夫だそっちは？」
「ああ、うちも無事だ」
「こっちも大丈夫だ！」
「ワシのところもだ！」
村人さん達の様だ。
「誰か船の操船出来るか？」
「無理だな、川船くらいなら何とかなるが」
出て行きましょうかね、俺は声をかけながらローブを脱ぐ。
「こんにちわ、あなた方は拐われて、この船に乗った、乗らされた方達ですか？」
「お前は？」
警戒した村人の、代表みたいな感じで話を聞いてくれるみたいだ。
「初めまして、ユタと言います。冒険者でねずみ色の鍛冶士です。この船は俺達の所に攻め込もうとしていましたので、敵は全て排除しました。後にあなた方が鎖に繋がれて居ましたので、外す為にこちらに転移させて貰いました。もし、帰る場所があるのでしたら送る事も出来ますが？」
「確かにねずみ色の、······帰ると言われてもなぁ」
「村ごと拐われて、火を放ち、畑は践み荒らされて、帰っても食うものが無い」
「魔道王国にきますか？ 農作業出来るのですよね？」
「魔道王国？」
「海の向こうの大陸のか？」
「はい、そちらで米を作ってくれるなら、さらに大歓迎ですが」
「ここに居る村の者は、水田での米作りしか出来んが良いのか？ 若者は子供達を連れ街に行ったから、年寄りしか居ないが」
「なっ！ 大歓迎ですよ！ 単粒種が特に欲しくて」
「酒造りか？」
「そうです！ 酒蔵もこの秋の始業開始予定です！ 来年の米を作って欲しいです！ 水田は用意しますので！」
「ワシらは酒にはうるさいぞ、妥協はできんし」
「もちろん！ うまい酒の為に手なんぞ抜けませんよ！」
「ワシは行こうと思うが皆はどうだ？」
「帰っても生活出来る状態ではないから頼めるか？」
「住むところも準備しますので！」
全ての村人は魔道王国へ行くと決めてくれた。
話を聞いていて、4つの村が滅ぼされ連れてこられた様だ、近い内に潰そう！
王命を使った後。
「では、転移！」
パッ
「到着！」
聖達は、ユグドラシルに寄ってから帰ってくる。
「ユタ様、お帰りなさいませ」
「セレスさん、ただいま、この方達米作りにスカウトしてきました」
「うふふ、来年からの分をお作りになるのですね」
「そうそう、達人だ！ それも水田出来るんだよ！ 北の森との間を開墾するからエスさんに文句あるなら酒持ってこいって伝えてね」
「承知しました、おの方達は今夜はこちらに？」
「人数多いから庭に土魔法で仮住い造るよ、晩御飯はバーベキューが楽かな？」
「祭りにしますか？」
「歓迎会！ セバス！」
「行ってくるよまったく！」
いつの間にか居て、消えた。
「では準備をしますね」
「お願いします！」
その後すぐに
「どんなのにするかなぁ～アパートだな！ 2LDKが、100部屋あれば行けるか？ 10部屋1棟で、10棟！ 土魔法！ ほいっと！」
「なぁっ！」×408
『お布団出しますか？ コンテナで』
布団忘れてたけど助かりました。このお布団に携わった方々すいません、ありがとうございます！
ズンッ
鍵は南京錠ですね。収納！
村人さんに1人1セット渡して、家族別に別れてもらったが、部屋数が足りず10棟追加しました。
夜になりバーベキューが始まるとアルバトとセバス、エスさん、エスさんのパパさん、テンシュさんが村人達と酒の話をしている。
耳っ子達も肉を頬張り口のまわりを汚し満面の笑みだ。
ナビ、北の森との間で水の心配の無い場所あるかな？
『大きな川ではないですがあの湖からの水が流れる川がありますね』
その周り開拓やねマップ出だせるかな？
『表示しますね』
ここの大きなカーブの内側を開拓して村も造るよ。そこまでの道もやなぁ、うっしゃあ！
ぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐび
ぷはぁ～！
転移！
パッ
北門の外に出た。ナビ、その場所へまっすぐ道作るから、ガイドライン引ける？
『は～い、引きますよ～ほい』
おお！片側三車線の高速道路くらいの道幅に、ガイドラインがまっすぐ引かれた。
箒にまたがり浮き上がる。
「土魔法！ 道作りだぁぁぁぁ～！」
俺は高速道路走るスーパーカーレベルで、スピードを上げ直線の道を作っていく、岩や丘も削り平坦な道をまっすぐ。
「予定地到着！ 碁盤の様に水路ほいっと！」
川の水が水路に流れていくその先はまた川へ戻る。
「平らに見えるけど結構盛り上がったり凹んだりやなぁ、土魔法！ 平らにして水田50×50のサイズでほいっと！」
物凄く沢山出来てしまった。······軽トラの魔道具を三葉に作ってもらうか。トラクターとかあるかな？
『ありますよ、色んな物が、植える、刈る、耕すありますね』
俺でも作れるかな？
『出来ますね、錬金術の神様ですし』
「どんなのに出来るかなぁほいっと！」
ズンッ
「アク○ィやん！ ホ○ダさんですやん！ 4WDですやん！ ふむふむエンジンはこのままで、燃料は魔石に変更するとして、ピストンは爆発で動くから生活魔法で行けるな、バッテリーは無しでこれも生活魔法の光さんに頑張ってもらいましょう、1回作ってみるか！むむむむむむむむ～！錬金！」
ズンッ
「おお！ そっくり！ 乗ってぇ～シフトはニュートラル！ ブレーキ踏んで、キーを回す！」
キュルロロロロ～
「よしよし、ライト！」
パッ
「完璧！ 出発！」
ブロロロロロロロ～！
「快適！ ってかCDプレイヤー付きやん！ 竹○ピス○ルさんお願いします！」
ウィ～ン
♪♪♪♪♪♪俺♪ア♪ィダ♪♪♪♪♪♪
と♪く忘♪て♪♪♪がち♪♪ど♪♪♪♪
2時間ほどドライブしてしまいました
帰るとお開きになっており、とぼとぼとテラスから部屋に入り、虎鉄に舐めてもらってソファーに横になりました。
