第37話 やりたい事 やって良い事 悪い事 あっ、すいませんお掃除入りまぁ~す!
お昼まで暇ができたね。
『各ダンジョンの、魔力の供給をしてあげてくさいね、心配してましたし』
そやね、レベルアップして寝込んでしもたし(苦笑)。
皆で回るか!
『そうですね、皆が来てくれましたよ』
ん? 皆って皆か!
『今のうちに素体情報記録して貰った方が、後々楽そうではありますね』
だね、やり方とか覚えて貰ったら楽やし。
「ちょっと皆でおでかけしよか」
こくこくこくこく······
「今、俺のまったりダンジョン! 三葉の······三葉ダンジョン名前つけた?」
「コアじゃの」
「んじゃ、気を取り直して
俺 まったり ダンジョン
三葉 コア ダンジョン
葉月 ユグドラシル ダンジョン
まりあ イルミンスール ダンジョン
聖 ミヤマクワガタ ダンジョン
次は紗々の予定で、皆に回るようにしていく予定!
一家に一台的に、1人1ダンジョン! 順番決めておいてね」
「ダンジョンマスターっす! 異世界万歳っすよ!」
「僕もやれるの! ダンジョンでモンスター達と楽しくするの憧れてた!」
「うんうん」×3
「ダンジョンマスターって中で遊んだり、プールとか?」
「全然出来るのじゃ」
「きゃ~!」×4
「遊園地みたいな事はできるのか?」
「近いものは出来るじゃろうの」
「彼女作ってデートだ!」×3
ふるふる皆が首を振る。
「ガーン!」×3
「あはは、まあ、色々出来るし、今まったりで飛空艇造ってるから、ダンジョンの範囲は飛び放題! なのでこの星全てを飛び回れる様に、ダンジョンマスター大募集中! だから頑張りましょう!」
「おお~!」×7
「わぁ~!」×6
「きゃ~!」×5
「と言うわけで、これからダンジョンに行って、魔力の供給に回ります! まずは、三葉のコア、俺のまったり、葉月のユグドラシル、まりあのイルミンスール、聖のミヤマクワガタの順でまわりま~す!行くぞ!」
それからぞろぞろ回って聖のダンジョン······
「狭いの忘れてたね」
「聖ちゃん、広げて」
「ミヤマクワガタこの部屋20メートル四方に広げて!」
『マスターヒジリ 拡張します 完了』
「ありがと~!」
「は~い魔力供給ですよ~!」
むむむむ~!
「完了! ってな具合に部屋の自由度もあるし色々出来ます、その時が来た時に悩まないように考えましょう!」
「やりたい事書き出してファイルして、誰のダンジョンにするかクジ作ろう!」
「賛成!」×17
「では戻ってお昼ごはん、その後はレベル上げいきましょ~!」
「は~い!」×17
到着しました北の森、わーるどじゃんぷの初期メンバーは1番後ろで待機、他の4パーティーは順番を決めまずは、ブレイドからの開始となりました。
「前方から3匹来るよ! 落ち着いてやれば大丈夫!」
現れたのはゴブリン、こん棒か? 少し太めの木を振りかざしながら突っ込んでくる。
「ギャギャ!」×3
ケンジが右に、委員長か左に軽く開いて迎え撃つ! 3人はタイミングを合わせそれぞれの狙いのゴブリンに一太刀!
「おらっ!」
「うらっ!」
「せいっ!」
ドサッドサッドサッ
左肩から右脇腹まで切り裂かれたゴブリン
ヘソの上辺りで真っ二つのゴブリン
左手首と首が落ちたゴブリン
ブレイドの完勝!
「あれ? 簡単過ぎない?」
「動き遅いよな?」
「ああ、簡単だったな······」
「ゴブリンだったらね、でも油断すると危険だ、油断は絶対しないおごらない、実はレベルがたまたま低いゴブリンだったかもしれないし」
「はい!」×3
こういう時は素直だな(笑)
「次行く前にゴブリンから魔石を取りだそう! 心臓の近くここだね、ここにあるから取り出しましょう!」
「ええ~!」×3
まぁ、しんどいか(苦笑)
「アイテムボックスの、レベル上げたら中で解体出来る、だからレベル上げ頑張ってね、見たところブレイドだけだね出来ないの」
「マジか!」×3
「何でも出し入れしてたら上がっていくよ、ゴブリン出し入れしてる内に上がるはず」
「はい!」×3
しばらく移動、気配でいる方はわかっているマップ使えばさらに完璧! 良い数のゴブリン探して動き回る。
いたいた、一匹多いけど、
「次はわーるどじゃんぷ後期組、右手から7匹気をつけてね」
「はい!」×6
直が1番前に、右にパラミス、グロリア、左にパミュ、リリ、後方にシンディ、残り10メートル付近でシンディがウインドカッターをゴブリンの足元へ5発! 流石グランドマスター5匹の足止めに成功! 直が突っ込み健在の2匹に迫る、手前のゴブリンはこん棒を振り下ろすが、振り下ろされたこん棒を直は左手で弾き胸に正拳!
ドンッ
後ろに吹っ飛び、同じく突っ込んで来ていたゴブリンにぶち当たった!
パラミス、グロリアは回り込み、転んでいるゴブリンの背中と胸に小太刀を突き立て、3匹めの首を左右から小太刀を振り切り落とす。
パミュとリリも同じく胸に小太刀を突き立てた。
直は絡まり転げたゴブリンに勢いを付けジャンプ! 2匹の胸を目掛け踏みつけた。
ドゴッ
素早く皆はもとの位置に戻りゴブリンを鑑定。
「初勝利!」×6
「陣形とか練習したの?」
「したよ~後、念話!」×6
「流石、異世界オタク!」
「オタク言うなし!」
「はあ~私にも倒せました!」
「やったよね!お姉ちゃん!」
「包丁より切りやすいです!」
「皆の動きが良いです。援護する甲斐がありますね」
「この鎧の付与のおかげもありますね」
「言うこと無し!」
おっ! 5匹! 数も同じだ。
「正面から5匹! 1年1組頑張れ」
「はい!」×5
やっぱり走り込んでくるゴブリン。
10メートルまで来た瞬間ゴブリンか一斉に転けた?
あっ! 木魔法で足引っ掻けたんや!
後は素早く走り込み、1人1人が一撃。
素早く距離を取り鑑定。
「やった~!完勝!」×5
「完璧な作戦勝ち! ゴブリンに何もさせなかったね」
「楓の木魔法良いよね~!」
「次はモーニングスターでやってみたい!」
「回りの木に引っ掛かるよ?」
「ガーン!」
「広い所で試そうね」
「うん」
なでなで
「文句無し! こっからはゴブリン祭りやね、ちょっと行ったところに781匹! 村かな? あるから狙って見る?」
こくこくこくこくこくこくこくこくこくこく
皆が激しく縦に首を振る。
「地形的に丘の上から魔法で狙い撃てるから、倒したのは今回俺が回収するし、遠慮無く撃ちまくろう!」
「は~い!」×6
「おう!」×3
「うん!」×4
「はい!」×5
ぞろぞろと丘に向かって行く途中で遭遇したゴブリンも、順番に問題なく倒していく、毛色の違うオークと言うブタ顔の、2メートルを超える大物も出たが問題なく倒して回収。
1時間ほどでゴブリンの集落に到着した。
「残り20メートルになったら俺達も入るけど、残り10メートルで直接攻撃に切り替えね、せーので行くよ」
こくこくこくこくこくこくこくこくこくこく
「せーの!」
シュババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ
中略
バババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババッ
「やっっっったぁぁぁぁ~~!」×6
「うぉぉぉぉぉぉーー!!」×3
「だぁぁぁぁぁぁ~~!!!」×4
「出来たぁぁぁぁぁ~~!!」×5
「おめでとう!!」×6
「お疲れ様!」
「お疲れ様です」×23
「今日はここまでにします、明日はさっき倒したオーク祭りにしようと思います! この後冒険者ギルドに魔石を換金しにいきましょ~!」
必死にジャンプしながら葉月が手を上げている。
何か予想が······
「はい、葉月何かな、ギルドあるある?」
「やりたいですの! 『なぁぁぁぁ~~!』ってやりたいですの! お願いですの!」
「皆は良いか?」
こくこくこくこくこくこくこくこく
「ありがとですの!」
「そしたら、葉月に魔石全部渡せば良いの?」
「ワンクッション入れますの! ブレイドにもほんの少しだけ先に換金して貰いますの! そこで油断した所に、ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラしますの! 『なぁぁぁぁ~~!』ですの!」
「くっくっくっ、葉月よ悪い顔しとるのぉ」
「異世界あるあるっすよ! 王道っす! 仕込みっすけど(笑)」
「じゃあブレイドが15個くらい先に換金、次に葉月だね(笑)」
「んじゃ、魔石を葉月に移すよ、おっ結構あったな」
「俺達は5個づつ持って分けて出すよ(笑)」
「何個あった?」
「927個ありましたの!」
「カウンターからあふれるな(笑)、よし! 今なら誰もいない路地裏が! 転移!」
パッ
「葉月異世界あるある作戦開始だ! ブレイド先陣は任せた!」
「はっ!」×3
俺達はぞろぞろ冒険者ギルドを目指す。
冒険者ギルドに入り左手の買い取りカウンターへ、ブレイドが俺達の先頭で並ぶ、前に1組だけだ、アルトさんがチラッとこちらを見たが、そのまま買い取りの査定が進んで行く。
そしてブレイドの番がやって来た。
「アルトのおっちゃん買い取りいいか?」
「おっ、討伐してきたのか、良いぞプレート通すから出してくれるか」
「はいっと、これだ」
ケンジがプレート渡し。
「おう」
アルトさんはプレートを魔道具に通す。
「はいよ、じゃあカウンターに出してくれるか」
「オッケー俺は5個」
「俺も5個」
「5個だな」
「ほぉ、初討伐おめでとう、しかし初回から15個か中々出来ないぞ、ゴブリンだな、1つ1000プルだから1万5000プルだ、ねずみ色なら上出来も上出来だ次も頑張れよ!」
「アルトおっちゃんありがとな!」×3
ブレイドは作戦終了、左によけ俺達を待つ。
「ユタ達皆で行ったのか?」
「初討伐だし、俺は監督だ。皆も中々動けるようになった、ギルマスに鍛えて貰ったからやな」
「ユタが出たら誰も動く前に終わっとるな(笑)」
「だから俺は後ろから危なくないように見張ってた、やっぱり1人1人経験が必要やし、俺はなんやかんや倒してるから盗賊もね」
「だな、よし次は誰だ?」
「私からですの! ギルドプレートですの!」
「これがギルマス公認Sランクか(笑)」
魔道具に通し。
「ふむ、ドラゴンスレイヤーか、俺もだ」
と、アルトさんがギルドプレートを見せてくれた。
「ほわわわ~! ほんものですの! 私はうそっ子ですの! スゴいですの!」
「ははっ、白金になる時に狩った。30人のパーティー合同だがな、そこのユタみたいな単独は居ないぞ」
「私もうそっ子卒業しますの! ドラゴンなんかワンパンですの!」
とシャドー
「じゃあカウンターに出してくれるか?」
来た!
「はいですの!」
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ
カウンターから溢れる魔石、だがまだアルトさんは動かない
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ
まだか!
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ
カウンターから溢れた魔石はギルドの床に広がって行く。
しかしアルトさんは動かない!
「お前らなに考えてる!」
なっ! ギルマス! またぶったぎる気か!
その時!
「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~!」
来たぁぁぁぁ~!
皆は握り拳を握っている。
この後皆で正座し怒られた······
魔石927個は、ちゃんと換金してくれました。
「面白かったけど怒られたな」
「最初の100個くらいで 『なぁぁぁぁ~~!』来てたらなぁ」
「アルトさん粘りました」
「危うくギルマスに、またぶったぎられる間際であったが」
「ギルマスのスキルに『ネタブレイク』とかあるんじゃねえの?」
「無いな、アルトさんの精神耐性レベルが、思ったより高かったのが、今回ギリギリなった原因やな」
「そこかぁ~!」×3
「明日はオークやしお肉が食べれるらしい!」
「第2回! 異世界あるあるっすか!」
「あのサイズを、ドサッドサッ!」
「『なぁぁぁぁ~~!』でますの!」
「2日連続は警戒しませんか?」
「良い考えがあるのじゃが、聞くか?」
こくこくこくこくこくこくこく
「くっくっくっ、冒険者ギルドはここだけかの?」
「他の街にも!」
「あります!」×5
「それだ!」×3
「どこで、国外が良いかな!」×6
「アモルファス!」×5
「大国の港町あるよん」
「お魚屋さんの街ですの! ついでにお魚買いますの!」
「あっ! 直は大丈夫か?」
「私は顔は知られてないっすよ、隠された王女っすから」
「え?」×3
「王女?」×4
「王女で転生者っす! 異世界あるあるっすよ!」
「ないわ~!」×3
「夢を返せ!」×4
「が~ん! 良いじゃないっすか! 元は庶民っすよ! その辺の中学生っすよ! 5年で性格直らないっすよ!」
「足すと精神年齢16歳じゃの、もう病気は治らんの」
「三葉ちゃんも病気っすよ!」
「妾も葉月も病気じゃな、まりあの病気はすさまじいぞ、数十年の歳月を持ってしても治らんのじゃからな」
「こっちに飛び火してきた! 数十年そんな事考えられなかったから、今反動でなってるんです!」
「まあ、往来で揉めない、俺もおっさんやのに漫画は沢山読んでるぞ?」
「ユタさん古めの漫画多いっすよ? 解る私もどうかしてるっすが」
「異世界物は、あんまり知らないみたいだしゲームよりかな?」
「RPG知識によってるね、色んな武器とか知ってるし」
「それはあるかな、ゲームは30歳台までやってたし、漫画は確かに古いのとか多いかなぁ、でもワ○ピ○スとかは見てたぞ! 単行本でだけど100巻までは買ったぞ! コンビニに101巻無くて102巻を我慢してたのに!」
「本屋さん行って上げて! あるいはA○a○onでも良いから!」
「よし! 注文しよう! 異世界に配達してくれるかな? 送料とか偉いことになりそうやけど今なら払えるし! スマホスマホ無いっちゅうねん! しゃーないやん! 本屋帰り道の逆やってん! コンビニしか無かってん! いつもは数冊置いてんのにあらへんし、次の出てるし、昔のFFやってしもてたから、休みは家やったし」
「タイミングですね、さあ着きましたし入りましょうか」
俺達は通用口をくぐるのだった。
晩ごはんも終わり、お風呂も入り後は寝るだけ
「そや! 商業街にも冒険者ギルドあるよな?」
「大概の街にもある筈ですよ」
「まぁ、明日のオーク祭り後に決めるか」
「そうしましょう、また違う面白い事が思い浮かぶかもですし」
「やな、んじゃ寝よう。おやすみ~」
いつものソファーに横になり、虎鉄が脇に挟まり眠りについた。




