第36話 ランクUPまで何マイル? マイルって! キロでお願いします
少し短めです。
ガチャ
「いってきま~!」
ドタドタ
「ゆた! 弁当!」
「んあ? 忘れとったわ」
「あんたなぁ、まあエエわ行ってき~」
「いってきま~!」
ガチャ
にゃ
「おっ! ナビ! おはようさん」
にゃ
「朝ごはん食ったか?」
な~
「食ってへんのか、ちょいまってな」
肩にかけたリュックから小さな袋を出し、くくってあった口をほどき、中見を一つまみ。
しゃがみこみんで
「ほい、煮干しや、今日は当たりやな デカいのあったわ」
手のひらに数匹の煮干しが、1匹だけ一回りデカかった
カリッはぐっはぐっ
カリッはぐっはぐっ
カリッはぐっはぐっはぐっ
「中々デカかったやろ」
なでなで
立ち上がり歩きだすオレを追い抜くナビ。
「ほんまラリーのナビゲーターやな」
「そのマンホールは右によけるやんやな」
「グレーチングはジャンプっと」
「いやいや、その電柱と壁の間は無いわ」
「いや戻って 間ちゃう方わざわざ行きなおさんでも」
「流石に塀の上は歩けんぞ」
なでなで
「止まるんか?」
ブロロロ
「なんや車かいな、一旦停止やっちゆうねん!」
「サンキュ~な」
煮干しを2匹。
「んな行ってくるわ」
校門をくぐつた。
・
・
・
・
「ん? ナビ帰りは久しぶりやな」
にゃ
「帰ってドラクエやるから寄り道無しやぞ」
な~
「晩魚やったらわけたるさかい」
にゃ
「やから電柱と壁の間は無いわ!」
「やっ、だから戻らんでも!」
「ほい! 到着、部屋入るんやったら窓全開やから」
ガチャ
「ただいまぁ~」
「なんや早いやんか、ご飯まだやで?」
「欠食児童ちゃうわ! やけど煮干しちょうだい」
「またナビちゃんか? 悪させ~へんからエエけど、濡れタオルで足拭いたりな」
「ほ~い、雑巾持ってくわ」
「タオルにしたり! 晩もめざし焼いとくわ、ほれタオルに煮干し」
「サンキュ~」
「コラ! 弁当箱出していき! こめ粒カピカピやから、浸けとかんととれへんのやで!」
「忘れとったわ、ほい、ごっそさん」
「はいはい おそ松さん」
「なんかイントネーションおかしかったぞ!」
「おっ、ちゃんと机の上で待ってるやん足拭くど」
にゃ~
「おしっ、ほれ煮干し、俺はドラクエのレベ上げや」
ブゥー ご飯やで~
インターフォンから呼ばれる。
「マジか! 暗なってるやん、ナビ、めざしらしいで行こまいか」
にゃ
とたとたとたとた階段を下り1階へ。
カラカラ
「なんや、おとはん今日は早いやん」
「おう、いつもんとこ休みや」
「んなとこ行かんとはよ帰ってきい!」
「付き合いやしゃ~ないやろ、社長嫁はんと別れてからは、あこで晩飯やもん」
「せやったら、うちで食わせ、ナビかておとなしゅうしてんのに!」
「今度言うとくわ」
「ほんまナビはエエ子やわ、旦那といい、息子もゲームばっかやでほんま、うちの娘にならんか?」
な~
「こんな家あかんな、エエ旦那さん見つけや、ほい、ナビのめざしや」
にゃ
「ちゃんとシッポとヒレ取ったからたぶん大丈夫や」
「たぶんて、まぁ、刺さったら抜くけど」
「ほらはよ食お」
「おとはん野球違うの見やんか? 負け負けやろ」
「今日はオマリー打つんや! 6位脱出や!」
「ほっとき、食べよ」
「まあエエけど」
「いただきます」
「ごちそうさん」
「はいはいおそ松さん」
「やからイントネーション!」
「うわっ12時まわってるやん、ナビは帰ったか、どこに住んでるんや? まあエエか寝よ」
もふもふ
なんか夢見てたなナビは猫やったし。
あの電柱と壁の間にはなんかあったのか?
『なんにも無かったですよ、狭いところ通りたい年頃だっただけです』
そうなんや(笑)、おかはん元気にしてるかなぁ、おとはんはまぁ、元気やろ
『阪神がぁ~! 言ってそうですね(笑)』
そや、あの後大丈夫やった?
『まりあちゃんも寝てますよ、2人とも全開でしたし』
ナビは知らんと思うけど、隣の家が燃えてな高3の年末やって、お年玉無しやったの思い出したらプチってなった
『イルミンスールのところ燃えましたからね、お年玉のうらみってエルフも災難ですね』
良いやん! 思い出したら仕方ないやん!
『まりあちゃんも起きましたね』
おはようございました。
ございましたって! おはよ、いい夢見たか?
猫さん集めて顔ダイブしたり! みかんの箱に何匹入るか見てたらなんとか全員入った所で私を見て閉めて~って目をしたので蓋してみようとしたら目が覚めました。
そのみかん箱に俺も入りたい!
なっ! そうでした! あの目を見たら閉めてあげなきゃてしか思い付きませんでした! くぅ~痛恨の極みです。
『私も猫だった頃なら入ってましたね、段ボールの魅力ははかり知れませんから』
狭いところ好きですよね、本棚に入って本立てになってた子も居ましたし、学校の手提げカバンに入ってたりしました。
ナビも俺のリュックに入ってたな。
『あのすぽってなるのが心地よかったですね』
くぅ~
きゅるる~
お腹空きましたね。
空いたな、葉月起きてるかな?
「起きてますのっ! いつでも食べれますのっ! 目を開けますのっ!」
ドタドタと走ってくる音が。
何やら騒がしいですね。
だな、起きましょか。
は~い。
「起きましたのぉ~!」
「やったぁ~!」×22
「なんだ? 勢揃い?」
「ご飯の時間お待たせしちゃいました?」
「馬鹿者どもが! 心配させおって! どんだけ寝るつもりじゃ! 10日も待たせおって」
「「へ?」」
「あの後2人で寝ちゃうし」
「再起動かと思ったら 魔力使い過ぎってナビさんが教えてくれて」
「扉設置で、帰って来れたが」
「お粥作りましたの! お腹に優しいですの!」
「「10日?」」
「そうだぞおっさん」
「おっさんのせいで依頼も受けて無いんだ!」
「シンディさんも錬金術休んでるのよ」
「私はユタのそばに居たかったから」
「私も王都に戻らず、起きたら知らせろと居残りです」
「皆で、女子組だけですが24時間お世話させて貰いましたよ」
「お前達ありがとうな」
「ありがとうございます」
「復活したみたいだから、これから恩返ししていくよ」
「私も頑張ります」
「ご飯にしよう(ですの)!」×23
その後セバスとセレスがいつの間にかご飯をセッティング。
お昼ご飯だったようだ。
「おっさん、レベルアップしに行こうぜ」
「ん? どっか初心者用の場所あるか?」
「北の森の端の方ならまだ弱っちいらしいぞ、薬草採取するねずみ色ランクも、1キロくらいなら入るらしい、そこに赤色のしるしが木にあるから、それからは入っちゃダメって言ってたぞ」
「レベル10になったら次の黄色のしるしまで、最後は青で自己責任、信号みたいで笑っちまった」
「それなら、今日午後下見で明日から······武器と防具造るから、何が良いかパーティー毎にまとめて、明日から行ける様にさっと武器打つよ、防具は今ある革系を後で出すから」
「了解しました(ですの)!」×4
お昼ごはん終了後。
「おっさん俺達の武器こんな感じの」
「用務員さん、僕達はこれです」
「私達はこんな感じ」
「了解! 頑張って造るな!」
皆の希望の武器を書いた紙を貰った。
まずは、ケンジ達か。
◎マグマブレイド:火よりマグマの方が強そうだから
◎エレメントブレイド:異世界だから魔法だろ!
◎サンシャインブレイド:光だから太陽だ!
パーティー名 ブレイド にしよう、そうしよう
マグマね確かに質量もあるし強そうだ。
属性魔法が使いたい訳ね、あの鎌鼬出る剣も喜んでたしいっぱい付けてみるか。
サンシャイン エレベーター修学旅行で乗ったなぁ耳が痛かった記憶あるなって違っ! 光強化系やね。
次は、楯くん所やな
◎ディフェンダー:何かのRPGで見た。名前が護れそう?
◎干将·莫耶·他各種武器:アニメで見た。後は色んな武器?
◎大剣·大斧·大槌·ハルバード:とにかく大きい武器?
◎片手剣:使いやすいから?
お前達は何となくなんかい!ほんまおとなしいやつらやな!
パーティー名 音無 決めた! 異論は認めん!
はぁ、ディフェンダーなぁ確かラスボス近くまで使ってたな、カウンターとか付けてやろう!
干将·莫耶ね中国の剣かな? 青龍刀のイメージで造るとして各種武器て! 思い付く限り造ってやる! 後でも面白そうなのあれば造ってやる! 負けるか!
はぁはぁ、次は大きいのが良いのか、かの漫画出て来た斬馬刀とか造ってやりましょう! そうしましょう!
次は片手剣て普通やん! その辺にあるやん! お店で売ってるやん、これはデュランダルやな、確か岩切ったとか何とかまぁゲームにあったから調べただけだったから詳しくはしらんが。
んで、1年1組は
◎風属性の刀:鎌鼬飛ばしてみたい♥️
◎箒の杖:魔法! 黒猫! 箒! 杖! 憧れです♥️
◎ウロボロスの杖:生と死みたいな意味、永遠♥️
◎土属性のモーニングスター:土属性だからとブンブン振り回してやっつけるの♥️
◎鉄扇:扇でスパスパって、スレイプニルに乗って、おほほほっとかするの♥️
♥️付けないとダメなん? パーティー名は1年1組やしまぁ、良いか。
風属性か、あれ? 楓ちゃんって、木属性だったよね? 木を薄くしてカッター的なのはあかんかったの? 無理かなぁ? よし! カッター系全部詰め込んでやる!
憧れで箒と杖引っ付けたか、2in1? ハイブリット? 増幅系にしておきましょう。
ウロボロスって、尻尾咥えた蛇さんそんな意味あったんや、ぐるぐるやな、魔力循環、魔力操作って、感じかな、仕込み両刃の直刀やな。
モーニングスターってまたマイナーなの、土属性特化無双させて上げましょう。
スレイプニル乗るなら馬上槍でしょ! ん? 扇も似合うか? この子は風属性やったし合ってるな、少しおまけで6枚で造って4属性と増幅、強化付けよう。
てか、全員4属性と増幅、強化付けよう!
まぁ、うちは刀系が多いか、聖も刀にしてやる、後は、直は、表向き大賢者やし杖なんやけど、あの蹴りをだせるなら格闘系爪系やな。
パラミスは、てかパミュ、リリもかな、短剣ぽいな、小太刀2本づつ持って貰おう! 器用そうやし小太刀二刀流! グロリアもそうしよう! シンディは、杖! これしか無いわ! 持って懐剣くらいかな。
鍛冶場に歩きながら物思いに、着いたようだ。
カチャ
「虎鉄、頑張るから応援よろしく!」
『······』
右手を上げてくれた。
なでなで
カーンカーンカーン
カーン カーン カーン
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カカーン カーン カカーン
カーンカーン カカーン
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・
カーン
「出来たぁ~~~~!」
「何やねん! 他各種武器って! いっぱい思い付いてしもたがな! 造ってしもたがな! 造ってる間にも思い付くがな! 一寸法師の針の刀まで造ってしもたがな! ミスリル使用て勿体ないがな! 100個くらい造ったんちゃうか? マジで蛇腹剣とか使えんの? 帯同剣とかペランペランやし! 七星剣とか怒られやんかな? 仕込みの大剣は有りかなマトリョーシカみたいに最後はアイスピックサイズまで大剣に仕込んだし、宴会芸で受けるか? 傘の仕込み刀は女の子達に持たせても良いかもって、こっち来てから雨降ってへんな。如意棒は延びる分質量が、······あいつ持てるかな? 悪のりして自転車のスポークとかヨーヨーは······今の子は知らんやろなぁ、それに」
つんつん
「ん? どした虎鉄」
扉の方を向く
「誰か来てんの?」
カチャ
扉を開けると日が登り始めていた。
「夜が明けてますやん! 戻ろっと」
いそいそとお片付け虎鉄もペロッ。
とぼとぼと部屋に戻ったら皆が勢揃い。
「おっさん今まで造ってたのか? まぁ、寝過ぎて眠くないかもしれないけど、ちゃんと寝ろよ」
「朝ごはんですの! 皆座るですの! 中華粥にしましたの! 小籠包、水餃子、饅頭中華三昧朝バージョンで油少なめですの! せーの」
「いただきます」×23
美味っ! ザーサイコリコリ粥ずるる美味っ! 蓮華に小籠包! 箸で割ってまずはスープを美味っ! 本体は、熱っ! 美味っ! 青菜炒めも油少なめであっさり美味っ! 水餃子スープはあっさり餃子はもちもちジューシーはふはふ美味っ! 茸入ってるからお出汁がじゅわ~や。
めっちゃ食べたぞぽんぽんや!
「ごちそうさま!」×23
片付けが終わり皆がそわそわ、焦らすのもなんやし
「んじゃ、パーティー名、ブレイドから!」
「なんだ? パーティー名、ブレイドって」
「やかまし3人のパーティー名だ」
「そっか、付けてなかったし、でもなんで?」
「ん? お前達の武器全部○○ブレイドだから」
「そういやそうだな、それで行くよ、響きも良さげだし」
「良いじゃん」
「良いと思うぞ!」
「んじゃ
マグマブレイド! 火属性特大強化! 後は、全部に付与した4属性増幅&強化!
エレメントブレイド! 4属性+光&闇! 魔法憧れの貴方にピッタリ!
サンシャインブレイド! 光属性特大強化!
これがパーティーブレイドの武器だ!」
「スゲー!サンキュ!」×3
「次は、パーティー名 音無!」
「変わらないですの! ひらがなから漢字に変わっただけですの!」
「でも漢字にするとちょっとカッコいい」
「うんうん」×3
「てなわけで
ディフェンダー! 護りの剣! 確率でカウンターしちゃいます!
干将莫耶&武器いっぱい! 100個くらい悪のりして造ったから使いこなしてね。
デカい武器! 俺の趣味で斬馬刀とか造ったから君も使いこなしてね。
片手剣て面白く無かったのでデュランダル! 大岩もスパスパやで!
これがパーティー音無のね」
「ありがとうございます!(100って···)」×4
「次は、1年1組の武器!」
「きゃ~!」×5
「元気やな
風切! 鎌鼬が飛ばせる太刀! 4属性の刃をとばしまくりだ!
箒の魔杖! 魔法増幅特大だぁ! 仕込み刀付き!
ウロボロスの杖! 魔力循環、魔力操作! こちらも仕込みで両刃の直刀!
大地のモーニングスター! 土属性増幅特大! 先の鎖は最大10メートルまで伸ばせ、自由自在!
魔扇! 6枚の羽に4属性+光&闇!
これがパーティー1年1組のだよ」
「ありがとうございます!」×5
「んで、次はわーるどじゃんぷβ」
「βってなんですの?」
「うちのメンバー12人になったから、次期組がβで初期組がαかな?」
「無しで良かろう、そのまま わーるどじゃんぷではいかんのか?」
「言われれば、別に分ける必要無いか、んではそのままで」
「わーるどじゃんぷの武器は
直 龍爪! その名のままに4匹の龍の爪を削り出したナックルだ!
パラミス 護り小太刀! 攻め小太刀! 緊急離脱!
パミュ 護り小太刀! 攻め小太刀! 緊急離脱!
リリ 護り小太刀! 攻め小太刀! 緊急離脱!
グロリア 護り小太刀! 攻め小太刀! 緊急離脱!
この4人は王家に関わるので護り特化、攻め特化、命·身の危険で魔道王国のお城の執務室へ転移する事にしました。
シンディ 世界樹の杖! 当然仕込み刀付き
聖 ノコギリクワガタ! 刃が物凄く細かいギザギザで、切ることに特化した特大太刀2本!
紗々 龍双牙! 龍の牙を魔法金属に練り込み造った大太刀2本!
三葉 深淵の双刀! 刃が黒く折れず曲がらずの太刀、小太刀の姉妹刀
葉月 影縫! 忍者刀で、黒刃! 麻痺を相手に付与、刃の長さも調節可能!
まりあ 真魔裏安! 世界樹の樹液が固まり琥珀色の大太刀! 不壊が勝手についた!
俺のは 切猫、切仔猫! 太刀、小太刀のセット! 特に何もついてません。
わーるどじゃんぷの武器だ! 以上!」
「わぁ~~!」×23
「後は革鎧の良いやつを並べるので自分の良さげなの取ってね。サイズは調節するから俺の所に持って並んでちょうだい! ほいっと!」
並べたらバーゲン状態、ブレイド連中はまだましだが音無達は蚊帳の外やね。
俺の所に調節の為、次々と来るのをさばきながら音無の最後の1人が調節完了!
何だかんだでお昼前、レベルアップは昼からになりました。




