第35話 下積み生活。その11
エスさんの掛け声で始まったタイラントカウ祭。
2頭潰したと言うのに完食、クエも塩焼きで出し、キムチは残り1壺、テンシュさんが持ってきた酒は何樽空いたのか、まずは傭兵達が明日から遠征だったらしく引き上げた、アルバト、錬金術士さん、冒険者組も帰っていき最後にシンディが商人さんと帰って行った。
祭の後は寂しいね、後片付けも虎鉄達総動員で走り回り鉄板と網を熱いまま収納!温め要らず。バーベキューコンロも収納収納ッと、椅子や机も知らぬ間に片付き、普段の風景に男の子組は寝に行ったみたいだ、俺はお風呂入って寝るかな。
「ふぃ~、虎鉄もお風呂気持ちいいか?」
『······』
こくこく
「まぁ、入らなくても虎鉄にペロッで綺麗だけどな」
なでなで
カラカラ
たたたたたたたたたたたたたたたた
ドッパーン
『すみません、うちの子達が』
「あははははは! 皆来たのか! 湯船は入る前に身体を温めてから入った方が良いよ、心臓ビックリしちゃうし」
『クスクス、そんなに柔ではありませんよ』
玉藻は小さくなりお風呂に入ってきた。
『良いものですね』
「だろ! 温泉が出来たから皆で入りに行こう!」
わふわふ
「そうだぞ、皆で入ろうな」
なでなで
「そだ、北の森は落ち着いてる?」
『はい、ヤンチャなのは居ますがいつもの事です 龍レベルも居ませんし、平和な物です』
「あの湖のほとりは開拓しても大丈夫かな? 酒蔵造りたいと思うんやけど」
『あの辺りはティアママの場所で、ティアがこっちに来てからは何も近づかないですね、地龍がメインでちょっかいかけてたはずですし、ティアママにかかれば一瞬ですが、優しいですから』
「そっか、ならティアママに聞いた方が良いよな」
『ですね、あらあら子供達、のぼせてるわよ』
「はははっ。上がって水さんこっちに来てね」
玉藻の子供達の濡れた毛を移動させて乾かしてあげた。
『ありがとう、ほらほら、着替える場所で待つか帰ってなさいね』
「俺も出るし、一緒に戻ろうか」
『うふふ、私も出ましょう』
「水さんお願いね」
『ありがとうございます』
「虎鉄は、自分で吸い取れるんやね(笑)」
『······』
こくこく
脱衣所で虎鉄がペロッ。
付いていたお湯が一瞬でなくなる。
「虎鉄ありがとな」
なでなで
部屋に戻って来たらまだわいわいやってます。
何やら明日はお休みのようだ、俺はいつものソファーに横になり、酒蔵造りの事を考えて。
『土を掘り、上は木造り地下は石造り、地下4階地上4階、量を沢山造らないなら50メートル四方くらいで余裕がありそうですが』
かなぁ、掘るのは土魔法、木は大工だよなぁ大工士? 木工士? 建築士?
『建築士ですね、再起動3日ですがレベルが高いので長くとも明日中でしょうか』
まりあも早かったよな、それに明日は休みだそうやし、んと、建築士は、あった、ではポチっとな!
後は杜氏は、あるかなぁ、蔵人かな? やっぱ杜氏やねあった! これは?
『これも3日ですね、此れはお酒を造る方の名称ですか?』
確かそうだったな、責任者みたいな感じかな?で部下に蔵人さんがいて一緒にお酒造りしてたはず。
『なるほど、複数人が携わって造っていくのですね』
個人でも造る方は居るけど、いっぱい造るなら大きな樽何個も造るからね。
杜氏もポチっとな!
『あっ! 再起動開始します』
『2つ1度にだとどうなるかわかりませんのに(苦笑)』
「ユタさん明日休みだけど何します?」
「島に魚釣りがよかろうのぉ」
「ユタ様? 寝てますの? つんつんですの? 寝てますの」
「寝てるんすか?」
「再起動でしょうか?」
「だったら! 勉強会! 皆集まって!」
「なになに!」×5
「さて皆さん、初めての方もいらっしゃいますが、夜の勉強会を始めたいと思います。この様に寝て、つついても起きない状態を、再起動と言います、この再起動中は何をしても起きません! なので、皆さん声は出さないように」
「鍵閉めてテラスもカーテン引いたよ」
「では、収納!」
「!!!!」×7
「さらに」
ふにふに
「!!!!」×7
つんつん
「!!!!」×7
さすさす
「!!!!」×7
「やってみましょう! 変化が在りますので驚かないように」
「!」×11
ぱおぉぉぉぉぉぉーーん!
「!」×11
「この先は未確認ですが、噴火も在り得ると言われております、被害があるかも知れませんが、探求心の赴くままに、では」
『あらあら、うふふ』
・
・
・
・
・
・
・
・
「!」×11
「では······!」
「······!」×10
「今夜はここまでとしますが何か質問は?」
「······」
「なるほど、しかし、時間が少し押しておりますので次回が」
「······」
「では1人1回10秒としましょう」
こくこくこくこく
・
・
・
・
・
「コクンッ 最後がお得だと言うことが判明しました ので次回からはじゃんけんで、皆でお風呂に入りに決めましょう!」
「は~い」×10
『紗々さん、うふふ』
んん~よく寝た感じが、この首はもふもふ虎鉄だけど身体が、乗られてますね この髪の毛のはね具合は聖か、布団じゃあるまいし横はまりあ、逆は紗々か(苦笑)足も抱き枕にされてますね、はぁ
ナビ
『おはよう? まだ深夜ですよ』
変な時間に起きちゃったみたいやね。
『ん~修行しだして10日目ですね明日はアルバトさんにナイフ造って見せないと、数日寝てましたよ』
マジか!
『2つも1度にするからですよ』
そっか、その2個パターン始めてだよね(苦笑)
『心配無しとマリアちゃん達には伝えておきましたが、いつ起きるかわからないので、皆さん付きっきりで(ゴニョゴニョ)』
心配かけたみたいやね、何かして返さないとな皆の武器防具は気合いを入れて造るよ。
『かけてましたね、色々』
じゃあ今はまだ動けないね。
『いつもなら、後3時間くらいは寝てますね』
じゃあおとなしく寝るねおやすみ。
足元でもそもそ
葉月かな? いつも早起きやし。
ってそこに手をついたら······そ~と離してくれた、すまんな。
葉月は抜けたがまだ玉藻の子供達ではないなティアかな? もふもふじゃないし左足も三葉かな? いつもより早い感じだな、心配かけたからかって! 三葉もそこはあかんて! 離してくれたごめんなさいね、でも動かないティア 俺の足に絡まりまくりやね(苦笑)両足同時? ティア? だよな? また! まってまって! 嘘! また! なっ! 今あかんから! やっと足が自由に······
「うん~」
「聖、どいて貰えるかな」
「起きた」
ぽろぽろと涙があふれ出す。
「心配かけてごめんな」
「起きて良かったぁ~!」
俺の胸に顔をぐりぐりしてる。
「ありがとな心配してくれて、ちょっとやりすぎたみたい」
「そうですよ」
まりあ
「そうですわ」
紗々
「やっとか」
三葉
「良かったですの!」
葉月
「心配したっす」
直ちゃん
「良かった!」×5
1年1組の皆
「ありがとう、ご心配かけました、ご恩は一生かけても返すから」
「はい! 末永くよろしくお願いします!」×11
何かおかしい気がするが······
「よろしくね、お腹空いたから何か食べたいけど何かあるかな?」
「任せてくださいの! すぐ用意しますの!」
葉月がとてとてとてとてと走って行った。
ゆっくり身体をお越し気がついた。
「何でパン! 服は! 脱いじゃった? マジか! 皆ごめん! ちょっと向こう向いてて! ナビ服ポイント! よし! ってメイド服やん! チガウノplease! 着物! まぁOK! よし! って巫女服やん! 違っ! 普通のお願い! 作務衣! 全然いい! ナイスです! よし! ごめん変なの見せて」
ふるふると皆が首を振ってくれる。
「巫女服が良かったの」
「剣道とかの袴にしては赤いなぁとは思った」
ナビ遊ばないでね(苦笑)
『うふふ、巫女服似合ってましたよ(メイド服も似合ってましたよ)』
いやいや
『カメラがあったら連写してましたよ』
皆でコスプレ祭とか? 俺が着るなら忍者服か、侍かなぁ。
「それやろ~!」
「賛成~(ですの)!」×5
「私達も! 賛成!」×5
えっ? 念話?
「満場一致!」
「参加者は、何を着るか内緒で進めよ~!」
「は~い!」×10
「開催は服作ったりするし10日後?」
「賛成~!(ですの)!」×10
俺も参加者なのかな?
『ですね、武士の服に太刀、小太刀』
なんか良いかも、なら切猫の相方打たないと!
切仔猫! 名が先に出来ちゃったけど! 良いやんね!
「それじゃ今日はカボチャスープ、カリカリベーコン、ピリ辛チョリソー、シーザーサラダ! ですの! せ~の!」
「いただきます」×18
って男の子組いつ来た!
「今日でギルドとかに教わりにいくの最後なの?」
「いや、目処としてた下積みは終わりでって事、さらに習いに行っても良いし、各自修練で20日後からダンジョンって事かな、ケンジらは思いきって魔道士ギルド行くとかも良いかもな」
「ギルドの依頼とかは?」
「危ない依頼じゃなけりゃ多少の討伐依頼も、今の皆ならレベル1でも難なくこなせるはずだな」
「ランクの1個上までだよな! まずは採取依頼からで、遭遇したら相手次第だな!」
「安全第一な!」
「おぉっ!」×3
「僕達も!」×4
「私達はセバスさんとセレスさんに習うの!」
「ね~!」×4
「このままですの!」
「ね~!」×5
「寝てる間に、直ちゃんも仲良くなって良かったな」
「バッチリっす! "ちゃん" 無しでお願いっす!」
「了解、直!」
ぽっ
「直ちゃん赤くなってる~♪」
「まっ、まりあ!」
「じゃあ今日出掛けるのは、俺とまりあと三葉だけ?」
「妾も残るぞ、旦那様、車出して欲しいのじゃ調べて置く」
「そっか! 忘れてたよ」
ナビ、車はあのジープとバス? 後何かある?
『ラン○ク○ーザーと大型バス、軽トラ、マ○ラ○ィ、10tトラックありますね』
マ○ラ○ィ! 見たいけどこの世界やから底擦りそう、ラン○ク○ーザーだな!
ほいっと!
「ラン○ク○ーザーかの! カッコいいの! これならこの世界の街道でも行けるじゃろう! しっかり見て魔力で動かせる様にせんとな!」
「頼むな! あっ!」
バスも出します! ほいっと!
「バスだと!」
「これなら皆で乗れるし!」
「うむ、確かになのじゃ! 任せよ!」
「頼むな、よし! まりあ卒業試験、ほどほどに頑張るぞ!」
「はい、行ってきます!」
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」×5
「行ってらっしゃい!」×5
転移!
パッ
通用口から街へくり出す!
まりあとほどほどを、何度も確認してギルドに到着。
カウンターを抜け、アルバトの工房へ、
「来たか、よし! 奥で打ってこい、火は入れてある、素材は鉄、造る物はナイフ! 行ってこい」
「「行ってきます!」」
俺とまりあは奥の工房へ向かった。
カーン カーン カーン・・・・・・
カーン カーン カーン・・・・・・
「ふぅ」
鉄を打ちナイフの形を整えた。
炉の炎に当て歪みを確認。
「よし! 良い感じやね」
「おい! 坊主、見せてみろ」
「おい、アルバト! 俺は坊主じゃないって何回も言ってるだろ!」
「てめえこそ、師匠と呼べ! ってか、そのナイフを見せてみろ!」
と、俺の手からナイフを引ったくる。
「ふむ」
炉の炎に当て真剣な目でナイフを見つめるアルバト。
「まぁまぁ形になって来ただろ」
「あぁ、10日ほどでここまで打てるか······」
「鍛冶士のスキルがあるからなぁ」
「スキルは、当たり前だがこのレベルのを打とうとすると、100年は修行して打てるか打てないかだ! ワシでも数十年かかったのだぞ!」
「まぁ、勇者召喚で拉致されたんやから、おまけじゃないか? 他の奴らはすごいスキル持ってるしなぁ(笑)」
ジト目になるアルバト
ひげオヤジがジト目って······
「まぁ良い。ワシのところで基本は教えた、後は坊主が日々熟練していく事だな······よし! こっちに来い!」
「だから坊主じゃないって! 糞爺ぃ!」
そう言って鍛冶場を出て行くアルバト。
仕方なしに、まだ手に持ってい金槌を、壁の棚に片付けて後を追う。
隣の部屋では剣、ナイフ、弓、槍などの武器、鎧などの防具を、冒険者や騎士団からの依頼でメンテナンス作業、10名づつ分担でしている。
その部屋を通りすぎ、作業場から表に出る。
「おい。こっちだ!」
と、ギルドの建物とは違う方へ。
そこはアルバトが住んでいる家がある、いっちょ前に一軒家だ、ギルドの敷地内に2階建ての、そこそこでかい家だ。
アルバトはドアを開け「早く来い!」と、呼ぶ。
俺は、家に入りドアを閉めた。
「そこに座れ」
と、アルバトはソファーの横に置いてあった木箱から酒瓶を取り出し、栓を抜き。
ぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐび
「ふぅ」
俺のは?
「ユタ、これ持ってけ」
俺に銀色のプレートを放り投げてくる。
「をっ! ギルドプレート! って、何で銀色? 初登録はネズミ色って受け付けのおねーちゃんに聞いたぞ?」
「あそこまで打てて、灰色は無い! 銅までは、内弟子だが、お前はとりあえずここは卒業だ!」
と、木箱から2本目を取り出し、ちびちび飲む。
「マジか······間に合ったな(笑)」
「あの糞ガキ共に、武器と防具作ってやらにゃいかんのだろ?」
「あぁ、今は、皆にシゴかれ、魔術士に魔法教わって、後20日ほどでダンジョンに行くしなぁ。ついて行ってメンテとかしやんとなぁ」
「お前は、戦闘職じゃ無いが、護身のため、多少はシゴかれて来い! 魔法も、使えるんじゃろ?」
「召喚者はほぼ使えるみたいやね、俺も使えるから、夜に魔法、この後も魔法やね」
「忙しいのぉ。一杯くらい飲んでくか?」
と、木箱から酒瓶を取り出し放り投げてくる。
受け取り栓を抜き1口。
「うん、美味い!」
「まぁ、修行は終わりだがまた遊びに来い。お前くらいだ、ワシにそんな遠慮無く話しができる者は······」
「そうか? まぁ俺も、今はこんななりしてるが50前のおっさんやったからなぁ」
「ふん! 今は10歳以下に見えるぞ。ぶわははははっ!」
ガチャ
「置いて行かないで下さいよ! 飲んでるし!」
「嬢ちゃんのも見せろ」
まりあが素直にナイフを渡す。
「ユタ光だ」
「ほいっと!」
光に当てじっと見つめるアルバト。
「ホレ」
と投げ渡されたプレートは!
「やった~! って銀色ですか! カウンターがおねーさんの時を見計らってユタさんが聞いたらねずみ色って聞きましたよ」
「見計らってない! おっちゃんたまたまいなかった時に聞いただけやん!」
「ユタにも言ったがそこまで打てたら、ここは卒業だ、後は自信で習熟する事だ」
「ありがとうございます」
「後は、ワシの師匠が書いた鍛冶について書かれた本だ、それに俺のだ、書き写したものをお前らにやる、白紙のはお前らが書け、そして次に残せ」
「「はい!」」
「よし! 自分の工房で励め! ではの、また祭に呼べ」
「了解、酒蔵も頼むな」
「言わんでも力になる!」
「北の森で酒蔵造るからね期待して、湖のほとりは」
「奴も呼んである、秋仕込みには間に合うだろう」
「了解、また遊びに来る」
「いつでも来い」
「「ありがとうございました!」」
俺達はアルバトの家を出て、ギルドを通り抜け外に出た。
「なんとかなったな」
「はい予定通りですね、20日のうちに皆の仕上げてダンジョン! 大陸のダンジョン全制覇! ですか?」
「大国のダンジョンは制覇だよな上を飛空艇で飛びたいし後は、アモルファスのダンジョンと獣王国、ドワーフの国のダンジョンもだな、ナビ他に大陸あるの?」
『ここよりは小さい大陸がありますよ、ダンジョン海の中もあるようです、ユグドラシルちゃんが言ってました』
「海の中ですか! 夢が広がりますね!」
「潜水艦欲しいよな! ダンジョンの中って空気あるのかな? 環境対応でいけるのか?」
「潜水服では動きにくそうですね、」
「三葉の錬金術でいけるのか? 素材集めるのが難しそうやなぁ」
「ははは、難易度高そうです、あっ! 今日は唐揚げっぽいのがありますよ!」
「マジか! うどん? 大盛りと唐揚げっぽいの! 朧昆布貰ったから絶対うどん? に合う!」
「唐揚げっぽいのは私が行きます! うどん? は並みでお願いします!」
「了解! 噴水で食べるぞ!」
「はい!」
俺達は別々の屋台へ。
「大盛りネギ抜きと普通の下さい!」
「毎度! 兄ちゃんいつもネギ抜きだね」
「ダメなんですよねぇ、残念なことに身体が受け付けないんすよ」
「難儀だねぇ」
「あっ! 器はこれで、何度も試したんですがことごとく」
「自分もニンニクだけはダメ」
「ありますよね」
「お待たせ」
お金を置いてうどん? を受け取った。
「ありがとうございます」
収納に入れ噴水へ向かう、テーブルを用意してると戻ってきた。
「お待たせしました! カボチャコロッケとカレーコロッケも、思わす買っちゃいました!」
「ナイス! カボチャコロッケも合うんだ!」
「「いただきます」」
「唐揚げっぽいのはマジ唐揚げだ! 下味もしっかりしてる」
「ほんと! お店の唐揚げみたい! ってお店でした(笑)」
「あっ! 朧昆布入れる? 俺はたっぷりめ」
「入れます! うどんに絡めて食べるのが好きなんですよねぇ、とろっとしてずるってすするの!」
「俺も! 最後お出汁と朧昆布だけでも美味しいし! ってかカボチャコロッケ美味っ! めちゃ甘カボチャやん!」
「ほんとだ! 元の世界の安物のカボチャコロッケは、ソースかけるとソース味しかしなくなるけど、これはソースに負けないです!」
「これ追加で買って帰って、葉月に再現して貰おう!」
「賛成です!」
「流石にかいすぎましたか?」
「ははは、まぁ、収納しておけば大丈夫か、何個かは葉月に、残りはその内におやつ代わりにも熱々で食べれるし」
「カレーコロッケと唐揚げも買い占めましたし」
「お客さんほとんど居なくなってたしなぁ、食べ過ぎて時間かかったし」
「ぽんぽこのぽんですよ(苦笑)、美味しいのが罪です」
「お夕飯はあっさりが良いね、ビッグボアとタイラントカウのしゃぶしゃぶ!」
「しゃぶしゃぶ! 賛成ですよ! 念話~! よし! 葉月ちゃんに念話して、昆布だし仕込むそうです!」
「でかした! なでなで」
「むふふぅ~」
「ぽん酢か、ナビレモン無いかな? 大根と唐辛子も」
『レモンと唐辛子は魔の森にありますね、大根はお店ですね、レモンから表示しますね』
「行くよ」
「はい、路地裏人気ありません! 転移!」
パッ
「あります! あります! 10個くらいですかね?」
「食べた後が無いから魔物も野生動物も食べないんやね、せっかくだし、綺麗なの選んで多めに採りましょう!」
「は~い!」
「100個くらいかな」
「私も一緒くらいです、保存どうするか考え無くて良いのは楽チンですね」
「ほんまそれな。唐辛子も大量に採って乾燥だし」
『では唐辛子も表示しますね』
「ありがとう! 転移!」
パッ
「到着! すげ~! 緑の中真っ赤は綺麗だな」
「はい、艶々でスゴく辛そうです!」
「直接触った手で目とか触ったら、······ダメージあるのか?」
「無さそうではありますけど、試したくは無いですね(苦笑)」
「ハサミで切って収納かな」
「無難ですね」
「はい、ハサミ、これも食べられた形跡無いからたっぷり採ろう!」
「はいな!」
「だいぶ採りましたね」
「15分くらいだけどな」
「1つ出して、クリーン! 水さん出てくださいね~!」
「ほお」
「出来た感じ? めちゃくちゃ軽くなりました」
「貸して、かじって良い?」
「はい、辛そうですよ?」
パリッ
「ん~辛い! 一味だな! ハバネロとかの、激しい辛さじゃなくて丁度良い感じ」
「生活魔法で簡単処理ですね」
「ああ、お手軽、そだ箒で飛んで、魔の森開発の進み具合見てみない」
「箒さんほいっと!」
「ほいっと! では高くまで上がりますか、ほい!」
スー
そこそこ勢いよく上昇!
森の端が見えるくらいまで上がると
「高速道路ありますね」
「あるな、あの山の麓の赤い建物が温泉かな」
「あそこ、真ん中くらいのところ お城?」
「マジか! 開発任せたけど······まぁ、誰も来れないし」
「結界ありますし、見られなければ誰にもわかりません!」
『マスターマリア』
「イルミンスール?」
『はい、箒で飛ぶのですね、久しぶりに見ました』
「良いでしょう! 飛びやすいですよ」
『うふふ、そうそう教国が攻めて来てますね』
「エルフの国にか?」
『予想では、私の素材が手に入らなくなったからでしょうね、クスクス』
「わかるな、まぁ、イルミンスールは大丈夫だけどね」
『私の領域で火を放つとは!』
「まりあ! 行くぞ! 転移!」
パッ
「水さん全開! 火を消して! まりあ! 湖の水に生活魔法水さん全開!」
「はい! 水さんお願い! 湖発射!」
「ナビ! エルフの国全体セット!」
『了解! セット完了』
「収納! まりあこっちは頼む! 俺は教国パクる! ナビ、教国上空! 転移!」
パッ
『全体は広過ぎです、3回必要です転移ポイント表示! セット完了』
「収納! 転移!」
パッ
「収納! 転移!」
パッ
「収納!」
『全域完了! イルミンスールの元へ』
「了解! 転移!」
パッ
「まりあ! 大丈夫か! イルミンスール!」
「なんとか火は」
『マスターマリア、ユタありがとう』
「イルミンスールこの領域の全ての人を教国へ排除! 魔力は俺とまりあから出す、まりあイルミンスールに引っ付け!」
「はい!」
「イルミンスールあわせてな!」
「せーの」
むむむむむむまむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ······
『排除完了』
『ありがとう』
「気にするな、まだだ、ナビ、教国のダンジョンで1番小さいのわかるか?」
『はい、出来てまもなく3年ほどですね部屋数も2部屋です』
「場所表示出来る?」
『はい、表示』
「よし!」
聖、紗々、三葉、葉月、集まって! 迎えに行く、転移!
パッ
集まってくれていた。
「行くぞ! 転移!」
パッ
「ダンジョンだ、攻略する! 2部屋だ行くぞ!」
人1人がやっと入れる入り口、1部屋目も10畳ほど、すぐ次の扉が鑑定! 罠ナシ!
カチャ
『素体情報確認しました』
『お名前をどうぞ』
聖の目を観る
聖が頷く
「聖!」
『確認 マスターヒジリご用命を』
「まず魔力だ、まりあも紗々も三葉も葉月も頼む、聖リンクを」
「命名 ミヤマクワガタ」
『ミヤマクワガタ 登録』
「まりあ、三葉、葉月、ユタのダンジョンとリンクして魔力供給するから」
『他のダンジョンマスター確認 リンクします』
「魔力供給!」
「むむむむむむむむむむむ!」×6
『Lv MAX5』
「範囲結界教国全域!」
『範囲結界教国全域 展開完了』
「範囲内の人全て帝国最東端へ排除!」
『範囲内の人 帝国最東端へ排除 完了』
「魔力供給」
「むむむむむむむむむむむむ!」×6
『魔力供給ありがとうございます』
「聖、いつも通りにダンジョンの魔力供給を頼む、ちょっと頑張り過ぎた落ちる」
お読みいただきありがとうございます。
『面白かった!』
『次が気になる!』
『ぼちぼちです』
『ダメダメや!』
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