第30話 下積み生活。その6
「「ただいま~」」
「おかえりぃ~!」×4
きゃぁぁぁぁぁぁ~!
うぉぉぉぉぉぉぉ~!
「猫さんですの! 大きいですの!」
「うむ、メインクーンじゃの」
「うふふ、猫さんこれからよろしくね」
「ふぉぉ~! ふわふわもふもふさんだぁ~!」
タマは俺達をしっぽでくるりと巻き付け床に下ろしてくれた。
「ありがとタマ」
「私のタマです! よろしくお願いします!」
「仲間にゃ?よろしくにゃ」
「喋った(ですの)!」×4
「可愛い~!」×5
「大きい!」×4
「すげー!」×3
「よろしくお願いします!」×16
それからはとりあえずカニ祭り、食後のデザートも終わり、女の子達は仲良くなったタマとクリーン隊員、玉藻の子供達、ティアに囲まれ魔道書で勉強会、ふとダンジョンを見て三葉を呼ぶ。
「なんじゃ?」
「ダンジョンさ、あのままだと不用心? かなとスゴく貴重なんだろ?」
「ああ、その事かの、大丈夫じゃ、あの後設定追加したのじゃ、妾が死ぬまでマスターの変更は出来ぬ様にの、まぁここにこれる前に大国に旅行じゃがな、くっくっ」
「なるほど俺もそのパターンいただこうかな」
「うむ、中々有効な手段じゃと思うぞ」
「行って設定しようかな」
「行くのか? ならば妾のダンジョンと旦那様のダンジョンリンク出来ぬか試したいの」
「おお! 行き来出来たりしたら良いよな、行くか! 転移!」
パッ
「ダンジョン元気!」
『マスター順調です』
「ん?旦那様は名前を付けてないのか? 付けると親和性が高くなり念話出来るぞ?」
「マジすか! ん~命名 まったり!」
「まったり?」
『まったり登録しました』
「まったりダンジョン!」
「旦那様らしいの、それリンクじゃ」
「そだった! まったり三葉のダンジョンとリンク出来る」
『他のダンジョンマスター確認』
『リンク開始します』
『リンク完了しました』
「上手く行った様じゃの、行き来する扉を設置出来るかの」
「なるほど、それ良いな! まったり、三葉のダンジョンとの行き来出来る様に扉を設置出来るか? それと俺が死ぬまでマスターの変更不可で」
『可能 設置完了 設定完了』
『魔力の供給お願いします』
扉出たな、魔力? ペト む~
『ありがとうございます Lv MAX2』
「ん? どうなったのじゃ?」
「魔力供給って供給してLv MAX2って何がどうなったの?」
『Lv MAX2 ダンジョンの第2です 各機能強化 マスターの記憶確認 例 ファ○ナル○ァン○ジー風飛空船ダンジョン内使用可能 創生しますか』
「マジすか!」
「何と!」
『現在 魔の森上空及び魔道王国上空飛行可能 飛行可能領域の拡張には各ダンジョンマスターの協力が必要です』
「何としても協力して貰おう!」
「飛空船の旅じゃ!」
『各ダンジョンマスターの確認 ダンジョンマスターの生存0以上です』
「ダメですやん! 遊覧飛行できませんやん!」
「うぬぅ、ダンジョンマスター不老不死説が適用されなかったか、ん? 今稼働中のダンジョンは惰性で機能してるだけかの?」
『肯定』
「どゆこと?」
「現在有るダンジョンはマスター不在で当時の設定のまま稼働している状態じゃな」
「だとすると······ダンジョン攻略が必要!」
「当初のダンジョンで遊ぶが次の楽しみを呼ぶのじゃ!」
「ワクワクしてくるな!」
「葉月のダンジョンもいけるのじゃ!」
「いっそ、皆で、1人1部屋ならぬ、1人1ダンジョン!」
「むふふふ、楽しくなってきたの」
「むふふふ、楽しいじゃ飽きたらんな」
「とりあえず帰って皆に相談じゃな」
「だな、んじゃ、またくるよ!」
『お待ちしております』
俺達は、新たに出来た扉をくぐった。
くぐった先に三葉のダンジョン、水晶玉に魔力供給し部屋に戻った。
「あらぁ~寝ちゃってるね」
「気持ち良さそうじゃな」
「おっ! おっさん帰って来たのか! 皆寝ちまってよ、これ意味わかるか?」
「ん? 俺も初めて読むからどうかはわからんが」
「火魔法でよ、温度のあげ方がいまいちな」
「あぁ、分かりにくい書き方やなぁ、簡単には酸素はわかるよな」
「小学校の理科で聞いたぞ」
「実際見た方が良いか、火さんお願いねほいっと」
手のひらの上に火種を浮かべる。
「火種は出来るだろ、そこに酸素、空気だな送り込むんだそよ風で種火の中に放り込むイメージ」
すると火種が勢い良くなる。
「焚き火はしたことは無いか」
「スゲー燃えてるじゃん、俺も種火! よし! そよ風! おお! ボウボウだぜ!」
「ケンジ、家の中やから気をつけろよ!」
「あっ! 完全に忘れてた(笑)ちょっとそとで試してくるぜ!」
「おっさん俺にも教えてくれよ! 俺は水魔法覚えて行くけどおっさん氷はどーやるんだ?」
「ん? お前は水か、こう出すだろ」
手のひらの上に水玉
「で、これって中で水が動いてるんだよ その動きを止めるイメージで凍る」
氷はの玉がが浮いている。
「なるー水! とめる! おお! 凍った! つめてー」
「逆に動きを速くするとお湯になる、速くし過ぎると爆発するからジョギングくらいやな」
「ほうほう、ジョギングジョギング、熱くなったのか? ペトっと、あぢぃー!」
「ほれ水」
「めちゃくちゃ熱くなってた!」
「カップラーメン出来るくらいになってるぞ」
「スゲーこれ魔物に当てたらやけどするな、練習だ! 外行ってくる! サンキュな!」
「わかりやすいです」
「うんうん」×4
「風と土は?」
「あ~俺、生活魔法だけだから土はまだ出せないし風は圧縮か? 鎌鼬は真空だったかな、ん! これは不味い取り消し!」
「出来たのですか?」
「出来たが、危険過ぎるこれはしばらく封印」
「残念」×5
「冒険者ギルドで1月修行してる時にも魔法練習すれば、生活魔法じゃない属性魔法覚えられるやん! 1年1組に魔法教わって戦闘はお前らが教えたらWin-Winやん!」
「うんうん」×5
「まぁ、あの2人は教えるのは厳しいかな(苦笑)」
「うんうん」×5
「まずはこつこつ1個づつでもやれる事を増やして練習やな」
「さっき見た火と水練習だ!」
男の子組は外に出て練習みたいだ。
勉強会が頓挫した女の子組、魔道書邪魔になってるから収納! 17冊も持って行ってたのね、書棚に戻して、男の子組の7冊も書棚に、あっ! 古代魔法の書棚!
この横に
『その幅では収まりませんね(苦笑)ダンジョンの
水晶玉の部屋はいかがですかそちらの書棚も合わせて』
そだね。
「三葉?水晶玉の部屋広げられる? 書棚そっちに並べようと思って」
「出来るじゃろ、行ってみるかの」
連れだって部屋に
「どんなサイズじゃ?」
『横に15メートル高さ3メートルですね』
「わかったのじゃ」
「念話覚えたの?」
「ふむ、覚えとるな、まずは20メートル四方、高さ5メートルの広さに拡張、壁色は木目、光も目が疲れない明かりをたのむのじゃ!」
『確認しました 拡張·環境設定します 完了』
「完了じゃ、先ほどの声は旦那様のサポーターの声かの?」
「サポーターでは、サポートはしてくれるな、ナビゲーションしてくれるナビだ!」
『三葉様、ナビと申しますよろしくお願いします』
「うむ、よしなにの、良いの旦那様の主人公説は限り無く確定じゃの! くっくっ」
「いやいや、とりあえず書棚の設定奥側かな、ほいっと! 並べてほいっと!」
「うむうむ、良いな、中央に、コアお主は移動、もう少し上が良いの、うむ、ソファーも設置するかの」
「オッケー、ほいっと!」
『教国と帝国にあった禁書はいかがしますか?』
「禁書?」
「禁書とな! 封印じゃの旦那様の収納に、それが1番安全じゃ」
『そうですね、召喚魔法も禁書ですし、これ以上の犠牲は無い方が良いです』
「「うんうん」」
『今日はお開きですね』
「俺と三葉は勉強会出来なかったな(苦笑)」
「仕方あるまい、それ以上の成果はあったがの」
「あ奴らはあのままでも······風邪は引かんか」
「暖かいだろうね」
「妾はあそこにもぐり込むとするか、ではおやすみじゃ」
ちゅ
「はぁ、おやすみ」
「お前らも早く寝ろよ」
「おう!」×7
ソファーに到着して横になり、あっ虎鉄来てくれたありがとうおやすみ。
もふもふだ
二度寝のお誘いに乗りたいが、虎鉄を顔の上からひょいっと
「おはよ虎鉄、顔の上はやめような」
なでなで
毛玉の固まりは固まりのまま(笑)
あっ、誰かの手が空をかいている、転移
パッ
「おはよ葉月」
ちゅ
「下ろすよ」
「おはよなのです」
「朝御飯は今から?」
「昨日作ってあるのです!」
「そうなんや、そだ! ダンジョンマスターなれるよ」
「ほんとですの!」
「1月後からダンジョン行って攻略していくから、葉月も頑張ろうな!」
「やったですの! プレートに書くですの! ん? ドラゴンバスターだと思ってたのにドラゴンスレイヤーだったですの! ギルマスさんちゃんと書いてくれてありますの! ダンジョンマスターも書いて貰いますの!」
「じゃあ今朝は冒険者ギルド行くの?」
「善は急げですの!」
「了解付き合うよ!」
「冒険者ギルドデートですの! やったですの! 既成事実ですの!」
「いやいや」
そんな事をしている内にもそもそと1人また1人と這い出てきた。
「ごちそうさま」×18
後片付けをし今日もぼちぼち頑張りましょう。
男の子組は既に走り出して門へ。
「俺は葉月と冒険者ギルド行って帰ってくるけど、聖と紗々とまりあは家?」
「魔道書読むの!」×3
「そっちも捨てがたい!」×5
「了解では、転移!」
パッ
「到着!」
「ずるっ子古代魔法は?」
「ダンジョン部屋に有るよ」
「ありがとう!」×5
遅れて来た男の子組
「なっ! ズルイぞ!」×3
「うんうん」×4
「頑張れば出来る様になるぞ!ダンジョン部屋に古代魔法の本置いといたから」
「あざーっス!」×7
通用口を抜けるとまた男の子組は、小走りに、体力アップの為か? それならズルい言うなや。
「あっ! 私あの焼き串買って行く!」
「それ美味しかったよピリ辛!」
「私うどん? にする、コロッケもあるし」
「このパン下さい」
「私そのパンにこの焼き串挟むの!」
1年1組が買い物をしていく
「お砂糖欲しいですの! 1壺ぐださいですの!」
「ありがとさん、銀貨1枚だよ、お使いかい」
「ユタ様お金······無かったですの」
「ははは、はい、銀貨です」
「ありがとさん、また頼むね」
「お財布忘れましたですの、ごめんですの」
「良いよ」
なでなで
「美味しいの作ってくれるから嬉しいしね」
「はいですの! 美味しいの作りますの!」
バタバタと買い物をすませ、皆と別れ冒険者ギルドへ。
また混んでる、あいつらは直接どっか行ったのか?
列に並んで順番を待つやっと順番が来たと思ったら。
「すまない順番を譲っては頂けないだろうか!」
突然話しかけてきた貴族っぽい人、関わりたくないから。
「良いですよ、どうぞ」
「どうぞですの!」
「ありがとう」
とすぐ受付に行きお姉さんに話をしている。
お姉さんは立ち上がり奥へ走っていきサブマスを引っ張ってきた。
サブマスと貴族っぽい人の話が始まる少しして受付のお姉さん先導で2人は奥の扉に入って行った。
「受付1人減ったね」
「減りましたの」
「あらあらまあまあ、昨日ぶりね」
「おはよう! 昨日ぶり」
「お久しぶり? カレーぶりですの!」
「まぁ! カレーぶりね、受付抜けちゃったのね私が受け付けるわね」
「「ありがと(ですの)!」」
「はいはい、いらっしゃい」
お兄さん? はぐるりと回って受付の席に
「今日はどんなご用意かしら」
「ギルドプレートに、ダンジョンマスターって書いて貰いに来ましたの! これですの!」
と、ギルドプレートを差し出す。
お兄さん? は、困った笑顔だが何とか持ち直して
「これはギルマスのお仕事ね」
「そうですの! 印押さないとダメダメですの! 捕まっちゃいますの! 皆さん気を付けますの!」
「そっ、そうね捕まっちゃうわよね、うふふ」
何とか踏ん張るお兄さん?
「何かすまんね(苦笑)」
「良いわよ、ギルマス呼ぶわね、ちょっと待っててちょうだいね」
お兄さん? は買い取り横の扉に、入って行った
数分後ギルマスを連れだってお兄さん? が帰って来た。
「今度は何だって?」
「おはようですの!」
「ああ、おはよう」
「ギルドプレートに、ダンジョンマスターって書いて貰いに来ましたの! ギルマスさんの印無いと捕まっちゃいますの! ダメダメですの! ユタ様の妻も書いて欲しいの!」
「はぁ」
「ギルマス、書かないと貴方の責任でしょ」
「ギルマスすまんね」
「まあ、勝手に書いて捕まるよりは良いか」
ギルマスは筆と墨をカウンターの下から取り出し、さらさらと綺麗な字で書いていく。
「もう書くところが少ないが書きたいものはあるか?」
「ん? ん~いっぱいありすぎて選べませんの! 大きなギルドプレート無いですの?」
「残念だがそのサイズだけだな」
「残念ですの」
「ダンジョンマスターか、スゴく大層な夢だな、数百年は出てないからなぁ」
「そんなに昔何ですか?」
「ああ、生まれたてのダンジョンそれでも100階層はあったと記録されている、マスターと成ったものは素材の出やすいダンジョンで街を作り国を作った、兵士だった者は訓練用のダンジョンを作り国に貢献したりな」
「ほえ~葉月王国ですの! 初代として名を残しますの!」
「それはいいわね、私がメイドも良いわね、うふふ」
「じゃあ俺は騎士団長か? ははは」
そこへ受付のお姉さんが帰って来た。
「ん? すまんね、少し相手をしていたんだ、代わるよ」
「いえ、少し困った話で、来て貰えますか?」
「ああ、少し待て、葉月、ユタすまないが用事が出来た」
「大丈夫ですの! お仕事頑張るですの!」
「大丈夫ですよ、お気遣いなく」
「ては失礼する」
と言って立ち上がりお姉さんの先導で奥の扉に入って行った。
「あらあら、何かしらね、まあ、それで今日は終わり?」
「はいですの! あっ今度はタイラントカウ祭りしますの! またお誘いしますの!」
「まぁ!大好物よ、楽しみにしてるわね」
「はいですの! またお会いしましょうですの!」
「ありがとうございました!」
俺達はカウンターを離れた。
「帰ろっか」
「海のお魚欲しいですの!」
「海水魚かぁ確かにここは難しいよなぁ大陸の真ん中、島か?」
「お舟が無いですの······」
ナビ海のお魚採れる所は有るかな?
『確かに島の周りは他に島も無いので大型海水魚がいるでしょうが、現実的に港で水揚げした物の買い付けでしょうか』
それなら、教国、帝国は除いて南は獣王国だし面倒臭くなりそうだから却下大国は
『ダンジョンが飛ばした港町を避けて少し南東に大きな港町ありますね』
そこにしようか、人気の無い路地ある?
『表示しますね』
おっ! 目の前既に港やん、転移行けそうやね
『はい』
「葉月お魚買いに行こう!」
「はいですの!」
「そこの路地うらなら人気も無し、転移」
パッ
「到着」
「はわぁ! 海ですの?」
「海だね」
「行きますの!」
と俺の手を引く
「よし、行こうか! ってかお金って共通?」
「市場で確認しますの!」
賑わう港町、少し日に焼けた人がほとんどだ、買い物の様子を伺うと共通な様で助かりました。
「立派なエビさんですの!」
「おっ! 嬢ちゃんこいつはデカいぞ」
と後ろの籠を出してくる。
「こうして湿らせた木屑入れとくと長生きするんだ、料理手前まで生きてる奴は美味いぞ」
「何匹いますの?」
「今日は30ほどだな」
「全部貰いますの! 貝はいませんの?」
「おっと毎度! 貝はこの水槽だ壁に引っ付いてる三角は殻毎焼いてこの入り口に、醤油と酒を混ぜて入れると美味い、こっちの貝は焼いて良し汁物にも、バターも人気だな」
サザエに蛤とアサリかな美味しそう。
「ほぇ~どれも美味しそうですの!」
「美味しそうじゃない、美味いんだ!」
「全部下さいの!」
「くははは! マジかよ、よし! まとめてやる!」
収納には入らなかったが台車を貸してくれた。
「嬢ちゃん兄ちゃん魚は買わないのか?」
「欲しいね」
「欲しいですの!」
「家の生け簀見に来るか?」
「おっきいのいますの?」
「嬢ちゃんの3倍はあるぞ」
「きゃ~♪ 見たいですの!」
「よし!、店じまいだから着いてこい!」
台車を押しながら真っ黒に日焼けしたおいちゃんに着いていく。
港の端の方に浮かぶイカダがそうみたいだ。
「このイカダは大きくても50センチくらいまでだな、次のイカダは1メートルはあるものを入れてる最後のイカダはでかいぞ上から見えるから落ちるなよ」
イカダの内側覗くとクエ! クエですやん! 美味いっちゅうねん! 和歌山の美味かったなぁじゃなくて2匹も!
元の世界では5メートルはいやんだろ!
「デカっ!」
「ふひょ~! 大きいですの!」
「だろうが! 月に1匹採れたら良い様な魚だ、今回は2匹で大量だ! それに美味いぞ!」
「「買い(ですの)!」」
「あんたらスゲーや! どっちにする? でかいのは奥の奴だな」
「「デカいの!」」
「毎度! よし! 引き上げてシメるから少し下がっててくれよ」
「「はい(ですの)!」」
イカダに繋留してある大きな船からクレーンの様なのをイカダ上に移動させてきて、ロープをのばし、大きな針を沈めパクパクしているクエの口にそっと入れた瞬間におっちゃん力あるなぁって思うくらいのパワーで針をクエの上唇に引っ掻け、クレーンの元に走っていき操作するとロープが巻き上げられ暴れるクエの顔が水面に現れたゆっくり真ん中からイカダの端まで誘導しまたおっちゃんは走る! 今度は3メートルくらいのモリを持ち脳みそがありそうな場所ヘ一突き、クエはびくんっとして動かなくなった。
今度はもう一台のクレーンで浮いてきたクエの尻尾をくくり、頭を下になる様に持ち上げイカダの外に出し、デカい刀みたいな物を持ち鰓蓋開きエラを切り取り血抜き、もう片方も切り取り捨ててしまう、血が出なくなったら腹を割き内臓を
「内臓食うか?」
「下処理面倒だよなぁ」
「面倒ですの?」
「確かになぁ、血管取ったり血も綺麗に洗い流したり手間はめっちゃ面倒だな、男の仕事に回されて俺は嫌いだ(苦笑)」
「無しで良いか?」
「良いですの!」
「んじゃ捨てちまうな」
ごっそり取り出し生活魔法で水洗い、その後クリーンて全体を仕上げてイカダの縁に乗せてくれた。
「下ろして近くで見るとデカさが違って見えるな」
「お口に入っちゃいますの!」
「嬢ちゃん達ならパクリって食べられるかもなぁ!わはははっ!」
「困りますの! 食べるのは私ですの!」
「はははっ! そりゃそうだ! おう! アイテムボックスに入れちまいな! 鳥が狙ってるぜ(笑)」
「収納ですの! 危なかったですの!」
「ははは! 小さめの魚はどうする?」
「今日はここまでですの! お鍋の材料は揃いましたの! また買いに来ますの!」
「くははは! 毎度! また美味い奴採って来とく!」
「「よろしく(ですの)!」」
おっちゃんと別れ台車は次回返す事で話をつけ、人気の無い場所から転移!
パッ
「到着! 葉月大きな鍋、お風呂くらいあると助かるがあるかな?」
「使ってない住み込みさん用のお風呂ありますの、何しますの?」
「海水収納してきたからエビと貝は入れておいたら夕方まで元気だろ?」
「それならキッチンの鍋洗いの所が大きいシンクで良い感じですの!」
「んじゃそこで! Let's Go」
「Goですの!」
キッチンへ到着!
「これですの!」
「デカいし2個ある! エビと貝分けるか、良し栓をして、一応クリーン! 海水ザバザバ~」
「ザバザバ~ですの」
「アサリと蛤、サザエは籠のまま沈めて、エビは木屑はクリーン! はい順番に入ってくださいね」
「泳いでいますの! 元気ですの!」
「よし! 空気どうするかなぁ、葉月ストローみたいなの無いかな?」
「ストローありますの! どうぞですの!」
「ストローは固定しておいてなるべく底の方に、でそよ風さんでストローに空気を送り込む」
ポコポコポコポコ
「空気出ましたの!」
「これで夕方までバッチリ!」
「はいですの!」
「そだ、お昼ごはんどうする?」
「悩みますの、お肉ですの! 夜は魚介祭りですからお肉食べますの!」
俺達は路地裏へ転移し屋台へと向かうのであった。
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『ぼちぼちです』
『ダメダメや!』
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