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第26話 下積み生活。その2

 カウンター横の扉をくぐると小さな部屋があり、2メートル四方くらいかな? すると小さくカーンカーンカーンとと連続で何かを打つような音が聞こえてきた

「こっちだ、耳が痛くなるから覚悟するんだな」

「「?」」


 正面の扉を開けると先ほど聞こえてきたカーンカーンカーンが爆音にかわる。


「「!!!」」


 ぐおぉ! 耳が!

 鼓膜が痛い! そんな表現がピッタリ、なんとか歩くだけで まりあちゃんは、俺の左腕につかまりながら、耳を手で塞いでいる、なので俺は片方が防げない状態で爆音がそのまま聞こえるが、ん?


 音がうるさいだけ? あっ! 完全耐性! 爆音にも対応しているんや!

 まりあちゃんを、つんつんとして笑ながら耳を指差す。

 まりあちゃんは? と首を傾げそっと耳を塞いでいた手をどけ! 嘘っ! な顔になって、何か喋ってる様だが何も聞こえ······


 ユタさんうるさいだけだよ! 耳痛くないよ! 鼓膜やぶれちゃった? どうすれば良いの!

 あはは、完全耐性知らないのか!

 え?

 え?

 もしもし、ユタさんのお宅でしょうか?

 はい、もしかしてまりあちゃんでしょうか?

 会話、大丈夫でしょうか?

 大丈夫でしょう? 念話?

 念話?

 考える? 念じる? と従魔と喋れるだろ?

 はい、ポチと喋れますね

 それと一緒の事が出来る様になったかな、ステータスに念話ついてるし

 ······ついてる!

 よっしゃー! これでダンジョンで戦い中でも会話出来るぞ!

 あっ! 敵に気付かれない!

 そうそう、三葉に魔道具と思ってたけど、これ皆に覚えて貰うと解決だ!

 やったね! って既に周りの音も気にならなくなりましたね。

 そやね! ってかアルバトの奴ニヤニヤしやがって、ニヤニヤ仕返し手やろう!


 ニヤニヤニヤニヤ


 !


 アルバトさん驚いてますね(笑)

 多分、この音でワタワタする俺達を見るつもりだったんだろ(笑)

 あっ、歩き出しましたあの扉に向かう感じですね

 だね、ってかここの人達耳栓してるやん!

 そうですね、アルバトさんの抜いて······してない?

 耐性がついてるかもね

 そうですね(笑)

 俺も耳栓抜こうと思ったら着けて無かった(笑)

 左右の作業を眺めながら通路を進んでいく

 あっ折返しているね! とか、何か炭の粉みたいなの振り掛けてるぞ! とか、念話しながら扉をくぐった。外だった。

 中庭? 2階建ての家と、また大きな建物があるね。


「何故平気なんじゃ!」

「「耐性?」」

「そんなすぐ耐性はつかんぞ!」

「「ついたよ(笑)」」

「それに出てすぐ聞こえてるようだし、本当にあの間だけでついたのか、そっちの嬢ちゃんも鍛冶士になれる可能性あるぞ」

「成れるだろうね、物覚え良いし」

「んなレベルでは無いぞ! ワシでも数年耳栓手放せなかったのだぞ! 耳栓して約2時間居るのがやっとの場所だぞ!」

「そんな場所に耳栓無しで連れて入る前に耳栓くれよ!」

「何も知らず部屋に入った奴の顔見ると笑えるだろ!」

「ったく! それは面白そうだな!」

「だろ!」

「お2人共意地悪さんです! でもちょっと面白そうです!」

「「次は皆で見るか?」」


 コクコクと、まりあちゃん


「まぁ、冗談は置いといて、今の部屋は小型の炉が通路の左右に30づつあり、数打ちする場所だ、2段階目だな、あの2階建てはワシの家と地下の酒蔵、奥の建物は上級者、最終段階、一人立ち前に修行する場所、右は初級、一段階目、左は鉄を打たない鋳造だ、デカい炉がある、鋳造はユタ達にはあまり関係無いな、3段階でワシの目にかなうナイフが造れたらねずみ色ランクだな」

「見習い→駆け出し→初心者かな」

「そうだ、1月で、初心者で、後は自分の習熟だなランク上げるなら納得の行く物を打ち見せに来い、それでランクが上がる」

「ほう、いきなり金!とかもあり得る訳ね」

「そうだ、俺は白金だったが、黒になった奴はワシの師匠だ、まだ越えた気はせんがな、ぐはははっ!」

「凄い人が居るんですね!」

「ああ、飛び級も良いとこだよな」

「凄いぞ、もう居ないがな、1200までは生きたが逝ってしまいよった、後で師匠の刀を、見せてやる」


 悲しげな顔をして


「お前達は俺の工房で見る、ついて来い」


 さっき言ってた建物とは別に小さめの建物に入る

 するとまたカーンカーンカーンと小さな音が、部屋を通り過ぎ扉を開けると爆音ではない、20人ほどしか作業している者が居ない、それも色んな事をしている剣を、打つ人、鎧を組んでる? 人、刃を研いでる人、様々だ

「ここは、冒険者や騎士達の武器防具の再調整している、定期的にあるから安定して稼げるぞ、ユタはやらんだろうがなぐはははっ!」

「だな(笑)」

「右の扉をくぐったら、武器工房、左は防具だ後で見て回れ、良し、ワシの工房は奥だ」


 アルバトは進む、奥の扉をくぐると1人炉の番かな? が居るだけで後は誰も居ない

「戻った、すまんな作業に戻って貰って良いぞ」

「早かったですね、了解です、お二方が?」

「ああ、ワシの弟子だ1月以内に仕上げる」

「ははっ······御愁傷様です(苦笑)頑張って下さい」


 と言い、工房から出て行った。


「死んじゃいますか?」

「ユタは非常識と聞いておる、嬢ちゃんもだろ?」

「だな(笑)」

「非常識じゃありません!」

「まあ良い、言葉では教えられん、見ることが修行だ、これからナイフを造る、まあ昼前には終るがじっくり見て盗れ、ああ、道具類や素材、名称はその都度教える」


 と言って作業を、開始する······



 ······カーンカーンカーン


 炉の火に当てながら歪み等を見ているのだろう


 ······カーンカーンカーン



「ふむ、良いな、しっかり見た様だな」

「ああ、見ごたえがあった凄いな」

「はい、凄かったです、あっ!」

「どうした何か忘れたのか嬢ちゃん」

「多分非常識だな」

「鍛冶士職つきました! 職業2ってなってます」

「だろ?」

「なぁぁっ! 2職目だと!」

「非常識だ(笑)」

「違いますぅ! ユタさん3つあるじゃないですか! それも王様ですよ! 非常識です!」

「3職······。少し疲れた、お前ら勝手にそこの鉄を使って良いからナイフでも造ってろ······」


 そう言って工房から出て行った。


「ほら、ユタさんの非常識のせいですよ」

「いやいや、この場合は2人かな」

「とりあえず、お昼ごはんだな、そうだ、お城で貰った弁当が······これだな、多いから2人で食べるか」

「はい」

「あのな、多分解ったと思うけど、本気で造ったらヤバいの出来るって解る?」

「はい、アルバトさんのナイフ、まだまだって解っちゃいましたし(苦笑)」

「だから、適当に失敗? 手抜き? してギルドプレート貰う作戦にしないと、まったり出来なくなるから気をつけてね(苦笑)」

「猫さんパワーの弊害? 凄すぎてもダメ、そこそこに押さえるですね」

「あのナイフの数段落ちるのを10日くらいかけて造るって感じかな」


 そんな話をしながら昼食を終え食休み


「そだ、聖女ってどんな感じかな? あの欠損回復は、まりあちゃんと俺もあった方が良くないかなって」

「ん~、回復魔法と同じだから、職無いと無理かなぁ」

「男だと何? 聖男?」

「響きが、歌唄うのって響きですね」

「確かに、後は、聖者が街にやってくるの聖者?」

「しっくり来るね後は逆にして男聖とか?」

『聖者ですね(笑)』

「男聖、ワンチャンスだと思ったのに!」

「俺の勝ち!」

『でも、まる1週間おねんねですね(笑)』

「1週間もなんてお腹すきますよ?」

「だよな、排泄はスラさんが······まりあちゃん聞こえてる?」

「ん?」

『まりあ様、こんにちは!』

「こんにちはっ?」

『聞こえてますね』

「だな」

「今の声は? どちら様で?」

『初めましてナビと言います、よろしくお願いします』

「初めまして! まりあって言います、こちらこそよろしくお願いします!」

「この声は、俺の通学の時に出会って名前つけた猫さん、寿命で死んでこっちに来たみたい」

「ほぇ~前世からの繋がりですか! でもそれなら前世の名前で呼んであげた方が良くない?」

「いやいや、前世の名前だよ」

『そうですよ、通学路を、ナビゲーションしてましたから』

「いつも学校まで先導してくれたからナビって呼んでた」

「なるほど! 良いなぁ、異世界小説の中にあったよ、頭の中でサポートしてくれるの!」

「そんな感じサポート満載だ!」

『楽しくさせて貰ってます』

「うちの猫ちゃん達は、······誰も死んでないね、居なくなった子は神様らしいし、死んでないのは良いことね!(笑)」

『ですね、そろそろナイフ造らないのですか?』

「「そうだった!」」

『頑張ってね』

「「はい!」」


 それから2人で、打ってたが


「まりあちゃんそれヤバいから」


 何やら光が発されている、聖剣?


「はぁ!忘れてました!どどど、どうしましょう!」

「収納して早く!」


 慌てて収納


「ふう、危ない所でした」

「マジで、次はこれくらいに」


 俺が打っていたナイフを見せる。


「なるほど、そのレベルですね!早速!」


 カーンカーンカーン


「「出来た!」」

「適度だ」

「絶妙です」

「出来たか?」

「「どわっ(きゃっ)!」」

「驚かせたか? ちょっと前に来てたぞ、集中力は良いな。どれ、見せてみろ」


 俺達2人はナイフを見せる。


「これは歪みがあるが、後は良いな、この歪みが無くなればランクプレート発行だな」

「「駆け出し認定!」」

「非常識なのを踏まえ、早くとも3日と読んでたが、今日は終いだ、明日も来るだろ?」

「そのつもりだ」

「はい」

「ふむ、明日は鎧を見せる」

「「はい」」

「良し帰れ、昼間騒がしかったが気を付けろ」

「おう、また明日な」

「ありがとうございますまた明日です」


 隣の人達も片付けを終え帰り支度をしている。

 その後ろを抜け工房を出た。

 五月蝿かった工房も静かになっている、受付に戻ると掃除をしている受付のおっちゃんに挨拶をしてギルドを出た。


「中々面白かったな」

「はい、今度は間違え無いようにしますね」

「ちょっと光ってたしな」

「完全に忘れていて、声かけてくれなかったら完成させてましたよ」

「普通の鉄であれなんだから、厳選した素材なら完璧なの造れそう」

「皆さんの安全面のサポート出来ます!」

「武器防具は1番大事だから2人ならメンテもバッチリ、そうだ! 1年1組は、まりあが造るか?」


 ナイフを打っていた時にちゃん付けを外した。


「良いのかな? ユタさんに造って欲しい子ばっかりだよ?」

「そうか? 俺のおっさん時代を知ってるぞ?」

「はぁ、天然たらしですね、それに気付きもしない」

「たらして。そうだ、家に工房欲しいよな、鍛冶、錬金術、薬士は」

「製造するには欲しいよね、特に鍛冶士は防音したのが」

「錬金術と薬士は臭い対策? 煙突出して換気しないとヤバい薬とかありそうだし」

「帰って相談ですね」

「あっ! 私も転移行けますか?」

「行けるかな」

『行けますよ、転移のサポートは私が』

「やったぁ~!」

「夕食の後にすれば、明日の朝には再起動も終る」

『後、工房はルームで出来ますね、中も改造出来ますから大きな炉も置けますよ』

「ルーム? ステータス!」


 名前 ユタ Lv 171

 ¿»¾ ±∞^«¿

 性別 ♂

 年齢 9歳(48)

 状態 健康·スラさん

 職業1 鍛冶士Lv 15(神鍛冶士Lv MAX)

 職業2 魔法刀士Lv 77(神力刀士Lv MAX)

 職業3 王(神王)▼

 スキル

 古代魔法 転移·ルーム·●

 念話

 回復魔法Lv 59

 料理Lv 14

 テイマーLv 107

 格闘術Lv 98

 刀術Lv 153

 生活魔法Lv MAX

 鑑定Lv MAX(神眼)

 身体強化Lv MAX(神体強化)

 アイテムボックスLv MAX(無限収納)

 精神耐性(完全耐性)▼

 HP 3(測定不能)

 MP 3(測定不能)

 STR 3(測定不能)

 DEF 3(測定不能)

 AGL 3(測定不能)

 DEX 3(測定不能)

 MIND 3(測定不能)

 INT 3(測定不能)

 LUK 3(測定不能)

 装備 

 称号 魔法生物の創造主

 ドラゴンスレイヤー 地龍

 天狐の主

 従魔 虎鉄·スラさん×3·玉藻


 おお! 出て来てる! いつ出た? まぁ、良いか!


「あった! 一応いくつでも作る事で来て時間の調整も、あぁ、物は持って入らないとダメでっと、これは大工とか、左官とかも習いたいな、ログハウスとか憧れん? お風呂とかも温泉旅館風にしたり、でもそれは島かな」

『工房には良いでしょ音も臭いも気にしなくて大丈夫ですし』

「何やら良さげなスキルですね」

「古代魔法の2個目だよ、使える!」

「ふむふむ、古代魔法ちゃんは何処かなぁ、1時間で覚えるずっとポチっと!」

「まりあ! 押しちゃった?」

「1時間で出来て初回サービスとかなんとかでポチ?」

「はぁ、この後寝ちゃうよ、早くご飯食べて寝ましょうね」

「それで夕食後! やっちゃいました(苦笑)」

「帰ろうか(苦笑)」

「はい、これはルームがあればダンジョンでのお泊まり楽ですね!」

「うんうん、警戒無しに寝れるからね、ベットとかも持って入れますなぁ~お風呂もやっぱり造って、快適ダンジョン探索やね」

「何か違う気がしますが、楽しくするのは正義!」

「門が見えたな、晩御飯何かなぁ」

「えっ? 環境が整ったので再起動しますって! ちょ待っ······」


 その場で崩れ落ちるギリギリで抱き止めた。


「早く無い?」

『レベルでしょうか? 既に109、勇大様が1でしたので』

 そっか、レベル低かったから環境?整うの時間かかったって事かな?

『この状況ですと、そのパターンが』

 だね、仕方ないね夕御飯抜き(苦笑)

『早く目覚める可能性もあるかも?』

 処理速度か、まぁ、100倍だもんねレベル

『立ち止まって無いで帰りましょうか』

 だねっと、そだ、ルームの次は環境対応? 暑くても寒くても大丈夫?

『水中でも溶岩でも真空でも色々ですね、真空以外は今でも大丈夫です』

 ガスとかも?

『ガスは耐性の方でクリアですね』

 なるほど、って通用口の取手がよいしょっと抱きなおして開けてっと、閉めるのを足でやるお行儀の悪さはお許しくださいよし転移

 パッ



 テラスに到着

「お姫様抱っこ(ですの)!」×4

「お姫様抱っこ!」×5

「再起動したからね」

「あぁ(ですの)」×4

「再起動?」×5


 1年1組に簡単に説明を······

「とりあえず、まりあ寝かせて来るよ」

「呼び捨て(ですの)!」×9


 さらに説明


「じゃあ」

「ユタさん」


 ちゅ


 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!


「きゃっ! 何!」

「ちゅ したですの!」

「えっ? 夢だったんだけど······えっ?」

「キスですね」

「間違い無いですね」

「初めて見ました」

「大胆ですね」

「ほわわ~」

「夢のまにまに」

「どんな夢かしらね」

「お姫様抱っこちゅは良いものですの!」

「うむうむ、善き哉善き哉、して、いつまでそのままじゃ?」

「へっ?」

「お姫様抱っこ」

「あわわわわっ! ユタさんお、おろしゅてくらさい!」


 かみかみやん


「はいはい(苦笑)」


 ゆっくり足から立たせてあげた。


「ちゅは、後で聞きますの! 夕御飯ですの! 王様もこっちに来たいと愚痴愚痴言ってましたの! 皆さん席におねがいしますの!」


 今夜はうどん! 昆布が売ってたらしく小麦粉で手打ちだそうだ、釜揚げ、かけ、カレー、冷やしざる! おかずは鳥天麩羅、ビッグボア薄切り天麩羅、コロッケ、カレーコロッケ! カレー蕎麦は、梅田で食べたが、うどんか、お出汁は関西? 関東? かけうどんにカレーコロッケトッピングだな


「ユタさんはうどんにコロッケ入れるんですね」

「うどんは初めてだな、かけそばにカレーコロッケは大阪で食べたぞ、だからうどんにも合うと思ってな」

「大阪にもあるんだ! 私はよくこの食べかたしてて笑われたよ」

「確かにあまり見かけないなぁ、そこも立ち食い蕎麦だったから急いでる時に寄るところでお気に入りだった」

「ほんとだ! 美味しいよ! コロッケは醤油派だから合うね」

「コロッケ醤油派手をあげて!」


 ばばばっ!


「3人かぁ、ソース派手をあげて!」


 ばばばばばばっ!


「6人残りは2人何派?」

「マヨネーズですの! たまにケチャップとまぜてオーロラソースですの!」

「つけないです······」

「それはありだな、肉屋のコロッケ何かはそのままでめっちゃ美味いぞ」

「帰り道の肉屋さんでたまに買い食い、揚げたて最高です!」

「あり(ですの)」×10


 円ちゃん達は食べたの? 子供達は果物食べてるけど

『私はマスターが料理中に食べましたよ』

『私と玉藻前は魔素を取り込んでの食事になります普通の物も食べれますが、大きいですし』

『普通に食べたら私達2人で北の森全滅ですよ(笑)』

 そっか、玉藻はもっと大きかったの?

『はい、森で出会った時は既に小さくなってましたよ、ティアマトと良い勝負ですね』

 それは大きい

『ティアマトと違って木とか避けるの苦手なのでいつもはこのサイズですね』

 ティアママはするすると避けそうだし、しゅるっと首だけ色んなとこに向けられるしなぁ

『はい元々は湖に居たのですが、水龍が孵ったばかりの娘を狙い出したので逃げたのです』

 ヤナ奴だね

 ナビ場所はマップで解る?

『表示します、大きいですね、腹パンは水の中ですし首チョンしますか?』

 そこが良い水の場所かな?ティア達の為にもお酒の為にも、今晩行きますか

『はい、水際から森までそこそこの広さが有りますし、酒蔵建てるのも良い立地ですね』

 それはティアとティアママに聞いてからかな

 ティアママ水龍採っても大丈夫?

『大丈夫ですが、素材目当てですか? 火属性には凄く耐性が有りますよ、夏場でも涼しくなるはずです』

 良いね、ビッグボアと水龍、地龍で鎧だね

『贅沢な鎧です。うふふ』

『火龍と風龍は魔の森だったから欲しければ場所は大体ですが、解りますよ』

 それは魅力的場所だけ見せてくれる? 触るけど

『良いですよ』

 と尻尾で包んでくれたもふもふだ! ふわふわだ! このまま寝たいくらい!

『場所は把握しました』

 ありがとう!

 はぁもふもふさわさわ

『これマスター、こそばゆいです』


 ぼふんっ


 尻尾で叩かれた。


 痛くないってか気持ちよかった。

 ゴメンゴメン、気持ち良すぎだよ。

『うふふ、ありがとう水龍と火龍で子供達にスカーフ造ってくれない? まだ暑さ寒さに弱いから』

 全員分造るよ! 10日前後で鍛冶士マスターするつもりだからその後になるけどね。

『ありがとう私とティアマトは、ティアママねその辺は耐性あるから良いわよ』

 お揃いの方が何か嬉しくない?

『皆お揃いですか、良いですね』


「お風呂の魔道具改良し、ジャグジー機能付けたのじゃ!サウナも完備じゃ!行くぞ皆の者!」

「おー(ですの)!」×9


「ははっ! 帰ったらお風呂楽しみ!」


 水龍から行きますか!

『目の前で良いですか? 後、腹パンではなくアッパーで1発目おねがい出来ますか、後で巣穴のお宝頂きましょう』

 お宝付きですか! お買い得です、アッパー&魔力刀だね

『はい』

 では転移

 パッ


 ドゴンッ

 シュパッ


 ホイ回収、気配的には大きいの居なさそうやね。

『波来ますよ』

「とわっ」


 大ジャンプそっか、あれだけ大きいのが一瞬で消えたらそうなるわな


『湖の真ん中ならまだね、水際が無くなったら勢いよく押し寄せますね(笑)』


 スタッ

 ビックリだよ、先に巣穴?


『表示しますね水龍から、陸地にあるのねクスクス、地龍は洞窟です』


 水龍から転移

 パッ


 この裂け目? 首だけしか入らないじゃん!お尻は出したままなのね、光さんおねがいね。


 光を頼りに崖の裂け目に20メートルほどで行き止まりだが、どんだけ貯めてるの! 使うところあるの! 金貨とかヤバい数あるよほんとに、収納! また振り分けおねがいしますね、では地龍に転移

 パッ


 デカい穴! スロープになってるね、光さんまたおねがいします。


 200メートルはあったで方向転換が余裕で出来るドーム形の広間その端っこにキラキラ光るお宝さん、美味しくいただきました。


 魔の森行きますか!

『そうですね、向こうで気配読めば見つかるかと』

 了解、転移

 パッ


 山頂やね見渡しても向こうの山だけど火山かな? モクモク煙が立ち上ってるね、気配は下

『風龍の上でしたね』

 気が付いてない?お宝はあそこのくぼんだ所に山積み、チョンしますか


 シュ

 シュパッ


 収納!

 お宝収納!


 よし、気配は······火山っぽい方にもあるけどこっちの森の方が強そうなの沢山居るね。

『龍クラスは居ませんが円ちゃんクラスはそこそこいますね』

 だったら良いか、龍だけで、あそこの表示おねがいします

『は~い』

 こちらも眠ってますね、お宝は昔の火口かな?今までで1番多いか?

 とりあえず転移


 パッ

 シュパッ


 収納!


 多いな! 火口の底一杯やん! どこから集めて来たんやろ?

『風龍の山とこの火山の間にお城の瓦礫みたいな物がありますね、表示』

 おお、魔物だらけだね、大きい牛?

『タイラントカウですね、魔道王国でも飼育されてますね、ルームに転移させてお持ち帰り? テイクアウト?』

 いやいや一緒だから、気配的にはお城? の回りだけ? よく見たら城壁外壁? 500メートル四方だから侯爵邸くらいか、城だけ壊れてるからどっちかの龍の仕業かな、んー面倒臭いから瓦礫ごと転移!


 さっぱり更地! 後で瓦礫は海にでもって資材として持っとくのが良いか?

『そうですね、良い石が使われてますので収納に移せますか?』

 ん? 出来るね収納! あっ! 牛さん落ちた! あ立った良かった、瓦礫の上に乗ってたのか(苦笑)

『危うく骨が折れたりするところでしたね、それに、面白い物がありますよ』

 なになに。お城が無くなったのに下に続く階段あるやん! 部屋の天井無いですやん宝箱ですやん!

『階段は置いておいて、宝物庫の天井は転移でルームに行ったから上から丸見えですね』

 丸見えやん、50メートル四方と、15四方の丸見えさんが、大きい方から行きましょっと!


 ピョン

 スタッ


『武器防具ですね、飛び抜けて良いものはありませんが、何かしらの魔剣·聖剣、防具の方も、もらって置いておいて使う使わないはまた今度ですね』

 だなぁ、これは! ってのがあれば、まぁ収納!


 小さい方行きましょうジャンプ! あそこだな


 ピョン

 スタッ


 お宝っ! 収納! 選り分けおねがいします!

『はいはい、あら、武器庫の鍵がありますね』

 もう役立たずですね(笑)

『クスクス、後は階段が残ってますね私はマップで確認済みです』

 内緒で(笑)行きますよジャンプ


 10人は並んで行けそうな階段だね、綺麗だし? ホコリとかは? 光さん追加でポンポンっと、扉が! デカいね、開くのかな?


 と、扉に手が触れた瞬間ギギィーとひとりでに扉が観音開きにその向こうから光がさしてきた






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