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第22話 カレーライスを作ろう! 玉葱嫌いなので入れないでお願いします

 う~ん、やっぱりこっちのソファーの方が······こっちの硬めのも、3人掛けでお昼寝も出来るし、こっちの沈み混む様なフィット感も肘置きが低い昼寝にはこの低さも、合わせるならこのテーブルかなぁ木目がなんかわからんけどシブイ気がするし、元の世界みたいにガラストップでないからキズ入りそうやし、こっちの石の削り出し? ツルツル滑らか、ちょっと低いからなぁ、床に絨毯敷いて座布団ってパターンが日本人な気もしてきた、直に座るなら炬燵か冬あるのかな? 冬があったら作ろう! 人を駄目にする最終兵器! 今はあの発泡ビーズのクッションかなぁ、せっかく買ったのにあんまり座らん内にこっちやもんなぁお取り寄せしてないかなぁ


 ナビ~ヨ○ボー来てない? 注文してないけど

『来てますね、緑色の大きいやつですね』

 マジすか! 下さいお願いします! 後、炬燵と炬燵布団も来てたらキープで!

『はいはい、残念ながら炬燵布団しかないのでテーブルに掛けますか?』

 それはそれでナイスな考えではあるが、あのペアだからこその有難味があってですね、寒い中炬燵でアイス食べるのが贅沢でですね。

『ハーゲ○ダ○ツ抹茶来てますね』

 何だと! 雪は未だですか? その前に炬燵? そういや、猫さん、炬燵のコードに絡まってたなぁ、後、古い炬燵布団だったから穴空いてて潜り込んでたし綿出されたし、うどん作って炬燵で食べようと足入れたら猫さん、ぐにゅってなって噛まれたし、テレビのリモコン猫パンチで飛ばされて寒い中取りに行ったし、テレビ見てるのにテレビの前にお座りしてるし、新聞読めば新聞の上に寛ぐし、うとうとうたた寝してると胸の上に乗ってるし、お尻こっち向きだし

「ユタ様? お~い! エス国王様来ましたよ~」

「はっ! 白昼夢? おはよう? ございます?」

「ユタ寝不足か?」

「いや、ソファーの事考えてたら猫さん、のお尻だった話だ、問題ない」

「問題ない? まぁ、行くぞ」

「おぅ! 外まで馬車頼むな」


 ソファーを慌てて仕舞い追いかける、しかし広いなお城って、これだけ天井高いと円ちゃん歩けるから連れてきても大丈夫だな。


「そうだ盗賊の人数どれくらいだった?」

「最初に50人くらい? で来たのを腹パンしてアジトは25人だな」

「大きな盗賊だな······アジトは?」

「街道から数キロで崖下に有ったから見付け難いだろうな、洞窟のサイズも途中までは小さい馬車が通れるくらい広かった、横道も少ないがあって、奥は隠し扉さらに書棚で閉ざした奥の道がありそこは綺麗に整備され足元のでこぼこも無く広間にお宝ざっざく! で、さらにボタン押すと奥に卵があった」

「もしかしたら名の有る盗賊かもな」

「そうかもな、エルダートレント製の書棚に魔道書詰まってたし、本高いだろ?」

「エルダートレント! マジか! どんな大きさだ!」

「縦が2メートル幅4メートルくらいかな」

「侯爵の城買ってお釣来るぞそれ」

「壊れにくいって書いてあったな、あと、隠し棚ってなんだ?」

「後でそれ見せろ、ヤバいくらいの書棚かも知れん、もしそうなら、うちとアモルファス、帝国買えるぞ」

「要らん!」

「要らんて、まぁ、後で見せろよ」

「ほしかったらやるぞ?」

「俺も要らん!あの馬車だ」


 黒塗り4輪で金縁て紋章? 家紋? 丸に十字絡まる蔦丸の上の左右に鳥、下の左右に蛇かな? ちょっとカッコいいと思ってしまった。


「さあ乗れ」


 踏み台がおかれ3歩で中へ前と後で向い合わせ後側は俺とエスさんお向かいは、パラミス、パミユ、侍女さん、もちろん座布団1人2枚、扉が閉められ背後からガタって音がする、多分踏み台置くところが有るんだろう、すると


『動きます』


 声が聞こえ、ガタガタガタと動き出す。


「ふむ、このざぶとん良いな。振動が楽だ」

「お尻が痛くありません!」

「先日の半日で嫌気が······」

「素晴らしい物です」

「普段は床に直接座る時に使うんだ」

「ドワーフ達は高い位置に酒瓶を置くと落として割るから地べたに座ると言っておったがユタ、ドワーフか?」

「いや、俺が生まれた地域に多いって感じでテーブルも椅子も有ったぞ」

「そうなのか、そのリュック?とやらも中々変わった物が多いな」

「これか?ってシロちゃん、よいしょっとすまんな入れっぱなしで、座布団敷いてほいっ、そこで良いだろ、話は戻るが、これは山登りする時用の鞄だ背負うと手が自由になる、さらに、この肩紐の途中から有るこれをこうやって、止めると鞄が安定して動きやすくなるそれにポケット沢山有るだろ? 用途別に分けて入れられるし、ここも捲るとこんな風に開けられて、スラさん!」

「「「きゃあ!」」」

「なっ、何を入れとる!」

「あぁ、昨日捕まえたんだ、寄生スライムと言って、お肌ツルツルになるんだ、3匹居るよ」


 まず1匹頭に乗せて、2匹目肩に、3匹目が······


「1匹居なくなった! マジか! クソっ! せっかく見付けたのに!」

「そんなに探しておったのか?」

「あぁ(泣)」

「お可哀想です」

「そんなに良いスラさんなのですね」

「お城には蜘蛛の巣食べてくれるスライムと、悪さする黒っぽいスライムしか見たことありません」

「俺の城でもそうだな」

「このスラさん居るとダンジョンで有利なんだ」

「なるほどそれでか」

「2匹では駄目なのですか?」

「私も探しておきますから元気を出してください」

「洞窟などがスライムの生息地と言うのを聞いた事が有ります」

「6匹は必要です、ダンジョン内では、ん?」


 ナビ入ってる?

『洞窟前で入って行きましたよ』

 全然わからなかった!

『普通に肩に乗り下に降りて行きましたし、知っているものと(苦笑)』

 まぁ、結果オーライ?かなツルツルだ!


「ごめん! ちゃんと居たよ! 寄生してくれてた!」

「良かったな、でもまだ後、3匹か」

「良かったです!」×3

「ありがとう、これでダンジョンのトイレ事情解決だ!」

「は?」×4

「このスラさんは、老廃物や排泄物を取り込んでくれるんだ、だからダンジョン内で無防備を晒さなくて良くなる、それに、お肌もツルツルに、そう言えばツルツルしてる」

「ふむ、なんと! ホントにツルツルだぞこれ!」


 パラミスが寄ってきて


「まぁ! これは······」


 パミュも寄ってきて


「はゎ~ツルツル」


 侍女さんもつられて


「ふゎっ! 羨ましい」

「凄いスラさんでしょ!」

「これは、探す価値が有るな」

「うんうんうん」×3

「しかしどこに居るんだ? 頭と肩はわかるが」

「お尻の中だよ、排泄物って言ったじゃん」

「は?」×4

「普段はだよ、後は身体の皮脂って言って古くなった皮とか脂もだし、ついた汚れも服もね、全身清潔になります!」

「お尻の中か······」

「そうなんだよ、昨日の夕方から1度もトイレ行ってない事に気が付いてわかったんだ!」

「大丈夫なのか?」

「この習性知ってる女性は寄生させて中々教えないそうだから一人占めしたいのかな?」

「女性ですか確かに美容に絶大な効果······。探そうかな」

「私も、探したいかも······」

「お肌もツルツル······欲しい」

「分裂とか出来ないかな? ちょっと待ってね」


 スラさんを1匹づつ手のひらにのせ


 スラさんスラさん、お腹のスラさんも、俺はユタです、お友達になりませんか?

 ···

 ···

 ···

 いいの?

 ·º·

 ·º·

 ·º·

 やった!これから宜しくね

 Ἴ

 Ἴ

 Ἴ

 そうだ、スラさん達のスキルの分裂出来る?周りの4人がお友達になりたいらしいからダメかな?

 :

 :

 :

 えっ?魔力俺から持っていっていいよ

 ººº

 ººº

 ººº

 すぐ、むむむむむむむむ~えっ多すぎ?大丈夫?

『だいじょうぶ』

『いまならさんできる』

『いくよ きゅ~』


 ぷるん ぷるん ぷるん

 ぷるん ぷるん ぷるん

 ぷるん ぷるん ぷるん


 凄い! ありがとう! これからよろしくね、魔力は?

『『『ちょっとちょうだい』』』

 はい、むむむむむ~

『『『ありがとう!』』』

 こっちもだよ!また話そうね


「分裂してくれた!」

「はい、パラミス」

「はい、パミュ」

「はい、侍女さん」

「はい、エスさん」

「名前つけてあげると仲好くなれるよ、大切にしてあげてね」

「はい!」×3

「心の中で念じるんだ、自己紹介して、友達になろうって魔力を少しあげると良いかも」

「ふむ、俺はエスだ、こんな俺でも友達になってくれるか? むむむむむ~ん······なっ! 喋る! そうだ、ユタとも友達だ、宜しく頼むな」

「私はパラミスです、お友達になってくださいますか? むぅぅぅぅぅ~ん······そうです、実はお嫁さんになりたいです、ちゆーしましたよ、はい私の方こそ宜しくお願いします」

「私はパミュです!お友達になってください! むむむぅぁぁ~······私もなんですよ、うんうん、頑張るね、こちらこそよろしくね」

「······」

「友達です!」×3

「驚きだ、それに友達が増えたぞ! ユタありがとう!」

「ステータス見てみな」

「テイマー!」×4

「Lv 19 !」×4

「あったでしょ!」

「有るがこのレベルはなんだ! 10を越えてるぞ!」

「越えるよ普通は、ちなみに俺、刀術は78だぞ」

「いやいや」×4

「ホントだって! 鑑定 したじゃん!」


「アノ時はそんなの見てない!HP·MPの所を見ただけだ!」

「じゃあ見てよ、ほい」


 名前 ユタ Lv 82

 性別 ♂

 年齢 9歳(48)

 状態 健康·スラさん

 職業 鍛冶士Lv 2(神鍛冶士Lv MAX)▼

 スキル

 古代魔法 転移·●

 テイマーLv 39

 格闘術Lv 45

 刀術Lv 78

 生活魔法Lv MAX

 鑑定Lv 5(神眼)

 身体強化Lv 6(神体強化)

 アイテムボックスLv 9(無限収納)

 精神耐性(完全耐性)▼

 HP 3(測定不能)

 MP 3(測定不能)

 STR 3(測定不能)

 DEF 3(測定不能)

 AGL 3(測定不能)

 DEX 3(測定不能)

 MIND 3(測定不能)

 INT 3(測定不能)

 LUK 3(測定不能)

 装備

 称号 魔法生物の創造主

 従魔 虎鉄·スラさん×3


「もういい?」

「あぁ」

「ユタ様、神様」

「「え?」」

「なんだ、侍女さん、内緒にしてね(笑)後、神様違うから」

「ユタ、変態だな」

「失礼なやっちゃな! 変態ちゃうわ!」

「歴代の黒ランクの最高レベル99だぞ記録がある限りだが、何でそんなに高いレベルしてんだ、これが変態違ったら何が変態だ!」

「うぐっ、しゃーないやん、ビックボア3匹と盗賊75人は死んでないけど腹パンしたし、犬か狼86? だったか倒したらなっただけやん」

「ビックボア?」

「デッカいイノシシ、首に切れ込み入れて出血死だよ1撃? 3撃だな」

「毛皮有るか?」

「3匹分ね」

「うぐっ、欲しいが買えん!」

「高いの? 1匹分やるよ、まだ2匹分有るし」

「あり得ん、その分だとキズもほとんど無いだろ?スゲー高いんだぞ皮鎧! くそー」

「そうなんや! じゃあ 皆でお揃いの皮鎧作るか! んで、エスさん王様なんやから団長で、ん~名前はイノシシだから······猪鹿蝶騎士団! 騎士と違うが!」

「俺が団長!」

「まぁ!」

「何かカッコいい響き!」

「メイドが入って良いのですか?」

「んで、俺は、わーるどじゃんぷ部隊の隊長!」

「はぁ、俺は弱いので団長辞めたのだが、何する騎士団だ?」

「友達と楽しく遊ぶ?」

「友達?」×3

「そだな、遊ぶだろ? 友達って(笑)」

「遊ぶ為の騎士団ってか、バカらしくて面白いな(笑)」

「私が姫様や、皆様の友達で宜しいのですか?」

「良いやん、侍女隊隊長!」

「私、生活魔法Lv 8ですから侍女隊長! お手伝い出来ます!」

「私も! 生活魔法Lv 8です! 侍女隊長!」

「私が隊長?」

「はい! リリ隊長!」

「俺、1人······スタ、隊員なってくれるか、そうか!」

「ん? スタ?」

「お? 名前だ、エス&ユタ→スタ君だ!」


 ガタンッ


「ん?」

『門を抜けました!街道脇に停めますので少々お待ちを!』

「王都抜けたな後少しだ」

「早いな? お城って真ん中だろ? 王都狭いの?」

「王都の守りの要は城だ! 民を護らない王は駄目だ! だから王都には、東西南北の4っの城があり、俺の城は北だ、残りの城は3公爵が護ってる、王が北なのは大きな森があるんだ、たまに魔物が溢れるからな城壁はデカいぞ、ダンジョン街も王都と森の間に有り見事な城壁だぞ」

「15メートルあった!」

「だろ? お前の城が北城だ」


 ガタガタガタンッ


『到着しました』

「よし! 開けろ!」

「着いたぞ、降りよう」


 背後の壁からまたゴトゴトと音がして扉前でガタガタ足置き設置したようだ。


 ガチャ


 扉が開いた


 はあ~やっぱ馬車は腰痛いなとのびをして


「よし、って兵士さん少なく無い?」

「おう! やかましいから少なくしてるんだ!」

「たわけ! ふん!」

「ぐわっ! 痛っ!」


 王様殴られてますやん!


「なっ! 親父! グロリアと遊ぶって言ってたぞ!」


 親父さんね、それなら殴って良いか


「見送りだけだ、ユタ殿すまぬがこやつを頼む」

「はい、楽しんで貰います」


 親父さんが寄ってきて小声で


「ユタ殿ワシにも皮鎧······」


 親子だ(笑)


「良いですよ、親父さんには猪鹿蝶騎士団の裏の団長って事で(笑)」

「うむ、遊びもしたいが、戦いなら任せておけ(笑)」


 と言って離れて行った。


「え?」


 馬車が大きく回りながら王都方面に向きを変えそのまま停まらず進んでいく


「おいエス······これで良いのか王様?」

「ん? うるさいの居ない方が良いだろ? だから王都の外までって言っといた」


 まぁ、いっぱい居てもな、ナビ車だそっか


『5名ですね、ならラ○ドク○ーザーにしましょう、4WDなら悪路も安心ですし』

 ナイスな車やん! ではほいっと

「!」×4


 鍵は?

『運転席のシートに』


 運転席側のドアを開け鍵? キーレスか! パーカーのポケットにしまう。


「皆来てね」


 と、恐る恐る寄ってきて


「後ろの席は侍女隊3人ね」


 と言って、ドアを開け


「パラミス真ん中、パミュがこっちね」


 わたわたしながら乗り込みドアを閉めてあげる。

 エスさんと侍女さんを反対側に連れていき後ろのドアを開け侍女さんに乗ってもいドアを閉め助手席のドア開けエスを押し込みドアを閉め俺は運転席に


「中々乗り心地良さそうだろ、今から少し音がするから驚くなよ(笑)」


 さてブレーキ! 届かん! え~と座席を前によし届くな、少し上にこれかな? 動かん? エンジンか! ブレーキをふみ、始動ボタンを

 ガルンブロロロロロ······

「!」×4


 よしよし、おお! この高さかな、ハンドルはよしこの位置かな、サイドミラーオッケー! ルームミラーオッケー! ガソリン満タン!


「ははは、びびってるね、まぁ安全な乗り物だから」

「ああ、座り心地は良いな」

「うん」×3


 侍女さんまで、うんって(笑)

 サイドはこれかな

 バコッ

 よし、ブレーキふんで、シフトをDにと


「ゆっくり行くから、道なりで良いの?」

「あ、ああ、この大きな街道を頼む」

「了解」


 ブロロ······


 ゆっくり加速していく、30キロくらいまでにしといた方が良いかな


「動っ!」

「きゃあ」×3

「わははは! 中々だろ?」


 返事がない(笑)

 まぁぼちぼち行きますか




 しばらくして


「なぁ、早く無いか?」

「ん? まだまだ早く出来るが、知らない道だしゆっくりだぞ?」

「いやいや」×4

「それに、揺れが」

「たまに突き上げる様なのは少し有りますが、馬車とは比べ物になりません」

「こんな快適な馬車は初めて」

「私もその様に思います」

「前に馬車だな、追い抜くぞっと、少し大きくよけながらっ!」

「なっ! あの馬車4頭引きの速いヤツだぞ! それをあっさり抜くのか! なっ! もうあんなに!」

「ダンジョンまで何キロ有るの?」

「あ? 90キロくらいだが」


 もう50分ほど走ってるしってか50キロほど出てましたやん!


「あの岡は!あれ越えるとダンジョン街見えるぞ!」

「ああ、思ったよりスピード出てたよ(笑)50キロでもこの道なら大丈夫だな、おっ越えるぞ!」

「見えた!」

「まあ!」×3


 あんな感じ何やねぐるりと囲ってる感じか


「思ったより早く着くな」

「ああ、まだ親父に殴られたのが少し痛い、そんな内に着くとは、ユタはやっぱり変態だな」

「変態ちゃうわ! ってか、あれに並ぶの?」

「いや、あの列は街に入るための門だ、ぐるりと街の向こう側が城に入る門だからそっちに行ってくれ、この書状見せれば通してくれる」


 1枚の紙を受け取り、しばらく走ってスピードをゆるめ門前で停まり······

 1人の兵士さんが門脇の詰所みたいな所から出てくる。

 俺は窓を開け


「王都から王様来たよ!」

「は?」

「はいこれ」


 書状を渡し······


 俺を見て、エスさん見て、書状見て、エスさん見て、書状見て、俺を見て


「ご苦労様です!お着きは夕方とお聞きしていましたので、確認が遅れました!」

「いいよ~入れる?」

「はっ!今お開けします!」


 と走り去る。


 何だか、効果音あるなら


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ······


 みたいに大門が開いて行く

 開ききり


「もうすぐ合図が来るから進んで良いぞ」


 兵士さんが手を振る。


「これだね、では!」


 ブロロ······


「やっと着いたね」

「やっとじゃねぇー! 速すぎだ! 昼ご飯要らないじゃないか!」

「ははっ、入口正面?」

「いや、街側がいいな、このままぐるっと回り込んでくれ」

「ほいっと」


 1分ほどでぐるりと回り込み玄関前に到着。


 車を降りて収納。


 振り替えると皆が出て来てくれてた。


「ただいま、遅くなってごめん!」

「お帰り(ですの)!」×5


 連れ立って、皆とロビーに入ると兵士さんだらけ?


「これ何の騒ぎ?」

「ん? 盗賊さん引き取りに来たんだけど、良いのか解らないし、帰ってって言っても帰らないから、待ってて貰ってる、鑑定するんでしょ? 執事さん言ってたよ?」

「昨日の夕方からずっと居るからうるさくて(苦笑)」

「失礼な奴らじゃ、帰れと言うても帰らん」

「ガヤガヤですの、やかましいですの」

「はあ、エスさん頼めません?」

「ったく、仕方無いな」


 エスさん肩にスタ君乗せて前に出る。


「静まれ!」

「誰だ貴様は!」

「何だ知らんのか、責任者は誰だ」

「私だ! ダンジョン街衛士!······なっ! 王様! 皆! 跪き頭を下げよ」

「はっ!」×多数

「うむ、して何の騒ぎだ?直言を許す!」

「はっ!昨日盗賊を捕らえたと執事王の家の者より連絡を受け、受け取りに参ったのですが渡して頂けなかったもので滞在しております」

「ふむ、渡せない理由は聞いたのだな?」

「はっ! あちらの奴隷と奴隷商人が盗賊ギルドメンバーだから、我々も鑑定を受け、その後と」

「であるなら、何故ここに一晩中居たのだ? 家の者に迷惑をかけ、さらに威圧的な態度、この家の者は俺の友人達だ、ユタ、コイツら大丈夫か? 腹パンか? 良いぞ(笑)」

「はぁ、じゃあ」


 シュ

 ドドドドドドドドドドドドドド


「12人アウトってかその偉いさん意外駄目じゃん!」

「はあっ! マジか? 衛士だぞ? おい、コイツらの身元は」

「はっ! アクド侯爵からの補充で来た15番隊です」

「アクドからの紹介者は他には?」

「16番隊、17番隊がそうであります!」

「今から、牢付き荷台を持てるだけ持って、全衛士を集めよ誰1人こぼさず連れて来い、国王が来ていて、ねぎらいたいと、後は、この家紋入りのナイフを貸そう、それがあれば1番上のヤツも動くであろう」

「これならば、しかとお借り受けしました!」

「では行け!」

「はっ!」


 走り去る衛士さん


「執事王の、すまんが縛ってくれんか?」

「かしこまりました」

「じゃあ、パクしとくね」


 ナビ先生、女の子多いからヤバい服以外は残してお願いします

 シュ


「はいお願いします」

『色々持ってましたね、面白くない毒物も、煙で充満するタイプを全員が』

 皆殺しかい!


「ユタ、何かしたのか?」

「隠し持ってる物を収納にパクったんですが、煙で充満するタイプの毒薬を全員が持っておりました。所で衛士全員が集まっても良いの?」

「糞だな、衛士は大丈夫だぞ、兵士がおるからな、衛士は街の中だけで、兵士は外も中も居るぞ王国直属だからアクドにも手は出せん、所詮衛士は会社だな」

「そなんや、んで、腹パン何人くらいかなぁ」

「2つの隊は確実だろうな、上の者に居たら辛いな(苦笑)総勢400程度と聞いているが」

「了解、集まるまで少しゆっくりしますか」



 場所を変え立派なソファー、大きなコの字

 皆で自己紹介大会をしてる。


『疲れてるの?』

 いや、お昼は朝に包んで貰ったから夕御飯にカレーだけど、ご飯ちゃんと炊けるか心配で、炊飯器有る

『有りますね沢山』

 沢山かぁ、電気がね(苦笑)

『キャンプ用ソーラー発電が有りますが、後は土鍋』

 発電機いくつある? 炊飯器は何合炊き?

『発電機は輸出用のコンテナ1つ分、炊飯器は5合炊きまでが1パレットづつ有りますね』

 多いわ! コンテナって! 商社さん、物流会社さんごめんなさい! ありがたく使わせて貰います。

 食材は?

『玉葱、人参、じゃがいも、トマト、牛挽肉、豚挽肉、鳥挽肉、牛スジ、この辺りでしょうか』

 玉葱嫌いだ!白菜入れる、

 とりあえずソーラーセットしますか!


 テラスに出て、コンテナどん! 鍵閉まってるよね(笑)

 アルバトの刀で


 シッ

 カチャカチャ


 よし開けると満タン5台位か? まあまあ多かったらしゃーないね、コンテナしまって。


 炊飯器も5合炊きを5台、虎鉄さんお願いします、ペコリ

 機材はおお、充電始めてるね。


 お米は30キロ出しとくか

 テーブル出して、また虎鉄先生お願いします。


 フードプロセッサー有るかな?

『無いわわね、包丁は有るわよまな板も』

 下さい!

 虎鉄先生大活躍!

 白菜みじん切り!

 シュタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ


 じゃがいも

 シュタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ


 人参

 シュタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ


 寸胴にボアさんの脂身ぽいっと


 五徳ある?

『無いわねちょっとした台が欲しいのよね? グレーチングで行けない? 寸胴3つ使うなら並べられて行けるわよ』

 ふむふむ


 グレーチングを===と並べて寸胴ほいっと

 種火さん薄くなってグレーチングの隙間に宜しくお願いします。


 パチパチパチ


 脂身溶けてから白菜どん!

 焦げない様にまぜまぜ······

 よし! ほぼとろけて飴色に、寸胴よけてフライパン

 ボアさんだったから豚挽肉に、炒めてジューここで胡椒を! 焦げない様にパラパラに、なったら

 かむひあ! 寸胴!

 人参、じゃがいも追加でまぜまぜ······


 少し火が通ったら挽肉追加で、トマト忘れてた!

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 さっとアブって皮を剥きぽいっ

 ······ふう


 潰してっと

 お水さんお願いします。

 コトコト灰汁は丁寧に取りましょう。

 ミンチ以外はほぼ形が残ってないね。

 カレールーは色々種類が好みが解らないから中辛で、三種類混ぜるか! 中々の贅沢!

 そーれぽいって!

 ぐーるぐーる······

 とろみがついてきた······


 ······

「なぁー!」

「とうしたですの?」

「お米炊き忘れた······」

「たきましたの!」

「葉月! 愛してる!」

「私も愛していますの!」


 葉月と抱きあってると


「ユタ揃ったぞ、全て揃ったそうだ面倒だから、いきなりで良いぞ、腹パン(笑)」

「ああ、俺の邪魔しやがって!行くぞ!」


 ロビーへ戻り、玄関から出たらあらあら多いわ!

 腹パン行くのでパクパクお願いします

 シュ


 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


「終ったよ、83人居たね(苦笑)」

「王命である! 衛士よ! 倒れた者を手足を縛り牢に詰め込め! 急げ!」

「はっ!」×429

「執事王のまたすまんが中の盗賊頼めるか?」

「お任せを」

「何人入り込んでたのかの」

「83人(苦笑)」

「大漁じゃな、ヒトデが(苦笑)」

「食えないし、投げ釣りでヒトデ釣った時よりも腹が立ったよ(苦笑)」

「妾はウミウシが掛かった時はびびったぞ、紫じゃし」

「あれは焦るね、シュノーケリングなら色んな奴が居て面白いけどな、エスさんこの後この人らどうするの?」

「適当に言葉でもかけて、ユタちょっと来い」


 皆から少し離れて小声で

「セレスの所行ってこの街の盗賊ギルドのリスト貰って来れないか?」

「行けるよ」

「せっかく遊びに来たのに、これではなぁ、折角衛士がこんだけ居るんだ働いて貰ったら良いだろ?」

「だな、すぐ戻る」


 屋敷の陰に入り転移

 パッ


「セレスおはよう」

「きゃ!」

「ダンジョン街の盗賊のリストある?」

「いきなり来てそれ? 有るけど、新たに来る予定者の分、今日出ていく分も有るわ、ついでに私も帰るからお願いできる?」

「良いよ、すぐ行ける?」

「大丈夫」

「では、転移」

 パッ



「んじゃ行きますか」


「エスさん貰って来たよ」

「流石に早いな、これ複写して隊毎にって所だなよし行ってくる」

「行ってら!」





 その日の夕方には、ダンジョン街盗賊ギルドほぼ壊滅となった






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