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第21話 馬車が魔物に襲われている! 助けますか? YES/NO その6

「夕食捕まりましたね」

「はは(苦笑)」


 円ちゃん聞こえる?

『はい、皆さんお待ちかねですよ』

 それが王様に夕食誘われて断れなかったんだ、伝えて貰える?

『仕方ないですね』

 ごめんね、皆にはお土産持って帰るよ。

『解りました、伝えておきますね』

 ありがとう。


「俺はとりあえず、連絡しといたから」

「私も今、あの子達には伝えました」

「魔道具ですか?」

「はい、執事·メイドは持ってますね」

「へ~便利そうですね、俺達も欲しいな」

「ギルド職員である事と、誰かにお仕えしていることが基準ですので、難しいかと」

「残念、三葉に作れないかな? 聞いてみよう!」

「三葉様ですか?」

「錬金術士なんだ、ダンジョン行くし、喋らず作戦とか良くない? 魔物に気づかれ難そうだし」

「錬金術士のマスタークラスなら作れるでしょうが······作れそうですね(苦笑)」

「アモルファス王都の錬金術士ギルドマスターの師匠だし」

「何でもありですね、そう言えばそのギルドマスターも来ることになってましたね、師匠に着いてきたと言うわけですね」

「セバスが選んだ奴だし、面白いかスゴい奴だろ?」

「そう言えば魔道士ギルドのグランドマスターも来ますね······ダンジョン街のマスターは嬉しいかもですね」

「しかし、おなかが」

「ですね、お酒飲んで待ちましょうか? 私も中々良いものを持っていますよ」


 コンコン


「またみの虫にしますか(笑)」

「クスクス、はいどうぞ」

「お食事の用意が出来ましたので、ご案内します」

「ありがとうございます」


 案内されたのは隣の部屋だった。


「お待たせしました、こちらの席へ」


 既に王様グロリアが座っており、王様の隣に王妃様かな? が座られていた向かいに俺達も座る。


「遅くなりすまんな、もう出るわ出るわ、罪で宰相も満腹だと言ってた(笑)」

「今晩は、精査で眠れませんね(苦笑)」

「うむ、それがあやつの仕事でもあるからな、後で美味い酒を進呈しておく、こちらが我が妻だ!」

「お初になります、本日は王の為、尽力ありがとうございます、それにグロリアのお師匠に成られたとか、よろしくお願いしますね」

「初めまして、ユタと申します、冒険者のねずみ色で、鍛冶士です、本日は夕食にお招きありがとうございます」

「はい、セレスさんもいつも色々とありがとうございますね」

「報酬も頂きやっておりますので、この夕食など過分でございます」

「何を言ってる、これくらいはせんと俺が笑われる、足りないくらいだ、さて、いただこう出はないか!」

「そうですよお父さん、お腹ペコペコです」

「すまんな、準備を!」


「まだ確定ではないが、魔道王国の盗賊ギルドの壊滅が出きるやも知れん、ギルド所属者のリストは手に入れた、これを各国へと手配した、既に魔道具にて書簡送付済みだ、国境警備にもな、これの褒賞をユタ殿にだが、貴族位は要らなさそうだし、金も、欲しいのは何だ? 自由とかは却下だからな」

「ん~まったり楽しくが良いからなぁ、この世界を面白おかしく旅がしたいかな。褒賞になる?」

「ならんな(苦笑)アクドの屋敷は、既にそっちだしなぁ、グロリアの師匠ならセレスと同じく俺と妻の友達にはなってくれんか?」

「そんなの大丈夫ですよ! それが褒賞って事で(笑)」

「そうか! 俺はエスだ! 妻はテファン! 様は要らんぞ!」

「ははは! エスさん、テファンさんよろしくね!」

「よしよし! セレスも早く様取れよな!」

「私は友達&メイドですから(笑)」

「うふふ、楽しいわね、さぁ食べましょう!」










 お腹いっぱいですな

『友達ですか、楽しい方の様で良かったですね』

 ホントに、しかし若いよな? 21歳だろ? 前王どうした?

『騎士団長の様ですよ、謁見場でアクドの横に居た方ですね』

 へ? 何してるの! 前王さんが近衛もおかしいけど騎士? 訳が解らん。

『指揮スキルありましたから軍での戦いがお好きなんでしょうし、エス王はグロリアちゃんより弱いとの事なので譲って自身でやりたくなったのでしょうね』

 なるほど? って納得は行かんね。

『シロちゃんから救援要請です、どうしますか』

 シロちゃん? どうしたの?

『馬車で夜営中に盗賊だそうです、パラミスちゃん、パミュちゃんいます』

 場所は!

『表示します』

 転移

 パッ



 50人規模の盗賊です、30人程度しか兵士さん達は立っていませんが馬車を囲んで護っています、が盗賊に魔法を使える者がおり、一撃でやられることはなさそうですが盾で受けても衝撃が来るようで、苦しそうにしています、素早く片付けてしまいましょう

『盗賊に触りながら倒して下さい! 持ち物全てパクします!』

 了解! 腹パン行きます!

 シュ




「もう大丈夫ですよ」

「ご助力、助かりました」


 リーダーさんかな? 礼と頭を下げてくれました。

 シロちゃん達大丈夫そうやね。

『ありがとにゃ~だそうです(笑)』

 あはは、さて帰りますか


「いえいえ、シロちゃんに助けを求められたので」

「は?」

「まぁ、とりあえず盗賊を縛ったら? 武器とかは回収したから危険は少ないけど、起きたら逃げちゃうよ?」

「はっ! 盗賊を縛れ! 魔道士にはさらに厳重に! 森際のあの巨石前にうつ伏せに並べよ!」

「「「はっ!」」」


 あの3人さんが班長さんみたいな感じかな


『アジトの位置が分かりましたし、お宝探しはどうですか?』

 ナイス! 触るとその人の行った事ある場所でアジトも筒抜けって事か! 面白い物が有ると良いな

『はい、見張りはいる様ですが、10名程度ですね、因みに捕らわれている者も居るかも知れませんし』

 捕まってる人が居るなら助けたいね、どんな所

『近いですね数キロしか離れてません表示しますね』

 崖に洞窟かな? マップの方角からすると、街道から来ても崖だしすぐには見つかりにくいって事かな? 崖下まで下りるの大変そうやね。


「どうかお礼をさせてください!」

「結構です、要りませんよ」

「は?」

「盗賊達の武器とかは貰いましたから、それ売るだけで十分です」

「いやいや、今回は王女様が乗った馬車でしたのでそう言う訳には参りません」

「あんた、そんな大事な情報を助けただけの奴に教えてどうするんですか! もし俺が王女誘拐とか企んでたらどうするんですか! も少し考えないとダメなんじゃ無いの? 王女さんもこんなのが部下だから危なかったんやないの? 兵士さんの怪我もほっといて良いの? 次来たらどうするの? 夜だけど移動しながら護衛して早く次の町とか出来ないの? 出来ないなら早く体制を整えないといけないんじゃ無いの?」

「なっ! 不敬罪だ! 捕えよ」

「はぁ」


 あっと言う間に取り囲まれた

 ナビ、パクさん用意!

 シュ



「パラミス! パミュ! シロちゃん!」


 カチャ


「「「ユタ(にゃ)」」」

「コイツらダメ、あっそっち侍女さん?」

「はい、この度は助けていただきありがとうございました」

「いいよ、シロちゃんにお礼言っときな」

「まぁ、シロちゃんが呼んで?」

「そだよ、うわっ、シロちゃんすまんがフードはないよ」


 にゃ~

『なんでにゃ、だそうです』

 いやいや、パーカー出すよ

『はいポイントしました』

 ありがとう


「シロちゃんちょっと待ってね」


 パーカーを羽織るとぴょんと肩に飛び乗り、フードに入り込んだ。


「はぁ、まぁ良いか、で何してんの?」

「お母様の実家に行く所でした」

「そうなんや、遠いの?」

「魔道王国です」

「何日くらいかかるのこんな旅、兵士さん役にたたんし、バカだし最悪やね」

「後10日くらいですかね確か、何で裸? 寝てますの?」

「魔道王国のどの辺り?」

「王都です」

「はぁ~兵士以外って何人居るの?」

「この侍女さんと調理人さん3人と御者さん8人と荷物番さん6人? です」

「この旅に必要無いのは、パラミスとパミュと侍女さんだけか、自分達の荷物は?」

「全部アイテムボックスに、入ってます」

「了解、あとここって王都からどれくらいなの?」

「半日くらいです」

「何で半日? 明日の朝から出たらもっと進んでたんじゃ無いの?」

「ユタ様が出て行ってしまったので、父の顔も見たくなかったのですぐに用意して城を出ました」

「じゃあ魔道王国の王都まで送るよ、誰かに魔道王国の王都まで送ってもらったから皆は帰ってねって伝えて貰おう」

「誰か、御者さんに伝えてくれますか?」

「はい、少々お待ち下さい」


 侍女さんはテントの外で心配そうにこちらを見ている

 説明している様だが、あっ他の人も来たね······。17人か全員やね、今の内に······。帰って来たか


「お伝えしてきました」

「んじゃ行こうか」


 見えないところまで歩く方がいいよね?

『あそこでカーブしているから木で見えなくなりますよ』

 ってそうなんや! もっと見通しの良いところで夜営しろよ! マジであんな近くまで見つからずに来られたらあかんやん! バカか! バカだったわ

「少し歩くぞ~付いておいで~」

「歩くのでしょうか?」

「まぁ、良いから」

「はぁ」

「行くぞ」

「「はい!」」


 だらだらと歩きながら向こうが見えなくなった所で


「これからすることは内緒な」

「何をするんですか! もしかしてからきゃ」


 はたいてやった


「変なこと考えない! 誰にも言わないでって事だけ! 解った?」

「はい」×3

 泊まってる部屋までお願い

『はい』

「んじゃ、転移」

 パッ



「到着」

「は?」×3

「魔道王国の王都のお城のお部屋お疲れ様でした」

「これが内緒?」

「アモルファスに居れなくなった訳がこれだから、お願いね、俺が居るところ無くなるから」

「······はい」×3

「このベットとソファーで寝れるかな?」

「大丈夫です」

「んじゃ、俺は宝さがしに行ってくるよじゃっとシロちゃんは2人と居てね よいしょっと、では転移」

 パッ



 先ほどのカーブまで帰ってきて覗くと、まだまだ起きてないみたいやね、まぁほっときましょう!

 ではでは洞窟前は、変わってないねパク準備お願いね

『また腹パンですね』

 そう! 行くよん転移

 パッ



 ドド

 ドサッドサッ


 はいオッケー、中松明がポツポツ、薄暗いね? まぁ、見えない感じじゃ無いから


 シュ

 ドドドド

 ドサッドサッドサッドサッ


 これで6人?

 あっ、こっちの横穴に気配が

 スラさん!

 鑑定!


 ●寄生スライム×3


 スラさんゲット!

 ツボは邪魔になるしリュックとか無い?

『登山用の大きいのはありますね』

 オッケーですほいっ、おおパ○ゴ○ア良いですね~

 は~いスラさん貴方はここのポケットで、貴方はこっちの、あっそこが良いのですかどうぞ、最後の貴方はフード? シロちゃんに怒られるからこのポケットでお願いします。


 良い宝だった

『いえいえ、まだですよスラさんでしたよ』

 はっ!

 そうだお宝だ!さぁ行こ~


 シュ

 ドドドドドド

 ドサッドサッドサッドサッドサッドサッ


 これで12人?

 そろそろ打ち止めかな?


 シュ

 ドドドドドドドドドドドド

 ドサッ············


 大漁でしたね、最後のかな?


 ん~お宝~

 この壁? コンコンコンコンドンッ

 ガラガラガラガラッ


『そこにレバーみたいなものがありましたね』

 まっ、まぁ、開いたからって中は明るいな!

『魔道具ですね、一応マップは把握してますが無い方がワクワクでしょう』

 その通り! って気配が3かな


 シュ

 ド

 ドサッ


 あれ~、

「どうしましょう?」

『独り言ですか? 水と火の精霊さんですね、だいぶ弱ってます、火の方がさらに、生活魔法で水と火を』

 了解、おっきくぽんぽんっと、そっと近づけてあげる。

 するって玉の中に入った精霊さん。

『しばらく置いておいて、お宝が!』

 そうだ!宝だ!

 しっかり整理出来る盗賊やね、こっちの樽は銅貨、その横は銀貨次は金貨~大銅貨ですね、なら次は大銀貨! って大金貨!、金貨! 大銀貨! 貨幣シリーズは終了だ!


 この樽は酒? 鑑定


 ●腐りかけの酒×5 飲むとお腹を壊します


 要らん!

 あとはあの本棚は魔道書が! 盗賊魔法使ってたしなぁ、勤勉な盗賊って何なの! てかこの本棚も鑑定


 ●エルダートレントの書棚 エルダートレントで作られた書棚、書籍の劣化を防止する、(隠し棚あり)キズが付きにくく頑丈


 隠し棚? ん~後にしよう! とりあえず、棚ごと収納!


 目の前にぽっかりと穴が······気配は無いのでピカッと!


 付いてきてね、中々凝った作りだね。

『見つけるとは(笑)、棚ごととは思いませんでした!』

 普通に探してたら見つからんね。


 終点おぉ~、これはお金しか無かったから全部ここにあるんや! お宝だ~! 全部収納! 何か良いのあったらまた教えてね。

『は~い』

 ん~終わり?

『良く見ると~』

 ん~ん? 出っ張ってる

 平らな床なのに1ヶ所ぽこっと······鑑定


 ●スイッチ 扉を開けることが出来る魔道具


 魔道具!

 えい!ポチっ!


 ズズズズズズンッ


 右後で音が人ひとり位の穴が、行きませう!

 結構広い広間? 真ん中に祭壇だね、浮いてますね。

 鑑定


 ●卵 食べられません


 おいっ! 何なの! ビックリ? ドッキリ? ふざけてんの? ここはドラゴンの卵が有るべきじゃないの? 食べれませんって、いつから有るか解らん卵食べるか! 茹でてみたら······


 ふるふるふるふる


『可哀想だから茹でないであげて下さいね(苦笑)』


 はぁ、生きてんのやね、とりあえず、手をのばしひょいっと、生きてると収納入らんやん! フードしかないか、シロちゃんに謝ってね。


 フードにぽすっと。オッケー


 流石に無いよね?

『······』

 マジ!

『ありません(笑)』

 ちょっと期待したのに!

 実はダンジョンだった! みたいな?

『そんなのは中々無いと思いますよ』

 ですよね。

『戻って盗賊は縛ってアモルファスの兵士さん所に持って行きますか、まだ起きてない様ですし』

 了解


 精霊さん忘れてた、まだ中でふよふよしてるし、ちょい魔力補充して付いてきてねっ!


 ぐるぐる·········

 ぐるぐる·······

 ぐるぐる······

 ぐるぐる···


 縛りましたよ25人、で巨石前に転移

 パッ


「うわー!」

「来るなー!」


 なっ!魔物!一気に行くよ!


 シュ

 ズババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババッ!


「ふぅ」

『兵士さんは誰も死んで無いですね、兵士さん達を馬車の近くに寄せてあったので助かったみたいですが、盗賊さんは結構殺られちゃいましたね』

「さっきのあんた! 助かったよ!」

「急に森から現れて、始めは盗賊に数頭が飛びかかって、後は一気に出てきて、そこのデカいのが指揮してるみたいに囲まれたんだ」

「姫様達連れて行ったから、って姫様達は?」

「大丈夫だぞ、安全な場所で待ってて貰ってる」

「良かったぁ、まだまだちっこいから心配しただよ」

「うぐぅっ!」

「兵士さんら起き出した!」

「何だ! この魔物は!」


 はぁ

『逃げましょうか』

 だな。


「おっちゃん達、俺帰るねバイバイ」

「ありがとう!」

「待て!」

 シュ



 転移!

 パッ



 大きいって言ってたの持ってきたら良かったね。

『残念ですね、総数86匹でしたね』

 洞窟の前にはまだふよふよと、水玉と、火玉が。

 元気になるかな、椅子かソファーある?

『ソファーありますよ』

 ちょうだいな。

『はい』


 ボスッと!

 どうやって捕まえてたのかな?

『最後の盗賊が精霊の指環持ってました、出して壊すかパスを切らないとですね』

 出すよほいっ、綺麗な指環やね、縛られてるの可哀想だから壊すか、えい!


 くにっ


 潰れた指環から光が2つ、水玉と火玉に飛んでいき吸い込まれた。


 水玉と火玉が精霊に吸い込まれ、凛ちゃんみたいな姿だけど透き通ってる!


 スィ~と俺の回りを回ってる。


『ありがとう! ですって』

「良かったね、元気になって、もう捕まらない様にね」

『貴方も元気でって』

「偶々見つけたからね、精霊の国とかも行ってみたいよね! RPGでは定番! ユグドラシル? おっきい木があるんだ! その木の枝で魔法の杖作ったり、葉っぱは死んだ人を生き返らせたりね、飛空船で行ったりしたいなぁ(笑)」

『夢は大きくですね』

「そうそう、飛空船作れないか色々探して見るのも面白いかもね」

『お別れを行ってるわ、火山来たら遊んであげる! 海にも来なさいよ! ですって』

「火山にも海にも、いつか行けるように頑張るよ! じゃあね!」


 スィ~と上に上がって行って、別々の方向ヘ飛んでいった


 ふぁぁ~

 眠い、帰りますか、転移!

 パッ



 寝てますね、さっきのソファー出しておやすみなさい······








「しぃ~起きますから静かにね」

「よく眠ってますわ」

「よろしいのですか? 婚姻前の男女が同じ部屋で寝てたなんて知れたら」

「それも、しぃ~です」

「はぁ、ここが本当に魔道王国の王都かもわからないと言うのに」

「この卵みたいなの何かしら」

「大きいですね」

「昨晩拾って来たのかしら」

「すぐに出ていきましたから夜しか採れない卵ですわよきっと」

「何が出て来るか楽しみです」

「硬いです」

「カチカチ」

「大きいし」

「ぴくっって」

「そーと撫でてみますわ」


 さわさわ


「またぴくっって」

「私も」


 さわさわ


「ぴくっぴくっって」

「おはよ、何触ってるの?」

「おはようございます、硬くてぴくぴくです!」

「おはようございます、カチカチぴくぴくです!」

「シロちゃんもおはよ」


 にゃ

『おはよにゃ、だそうです、フード怒られなくて良かったですね』

 あぁ、お気に入りだったしなぁ

『うふふ、タマゴはリュックにしますか?』

 温め無くても良いのかな?

『わかりませんね』

 鑑定結果が、食べられませんって無いよな(苦笑)

「ユタ様まだ、お眠いのですか?」

「ちょっと、ぼーとしただけだよ」

「そうなのですね、昨晩は危ない所を助けていただきありがとうございます」

「本当にありがとうございます、所で、お聞きして宜しいでしょうか?」

「ん? 良いですよ」

「ここが魔道王国の王都と、そしてオシロ様と言う方のお屋敷と言うことで宜しいでしょうか? お泊めいただいたので、ご挨拶を」

「ん? 王城ですよ」

「はっ?」×3

「エスさんのお城、王城」

「あの、エスさんって」


 ガチャ


「ユタ起きたか! ダンジョン行こうか!」

「朝から元気だな、飯くらい食わせろよ!ってか、ノックは!」

「俺の家だぞ! なぜノックってどちらさん?」

「昨晩拾ってきた、パラミスとパミュと侍女さんとシロちゃんと卵だな」

「その女の子の名前スゴく最近聞いたんだが······ぬぁぁぁぁっ! 何でいるのユタ?」

「盗賊に襲われてるってシロちゃんが助けてって行ったら助けるだろ?」

「まぁ、助けるわな」

「で一緒にいたパラミスとパミュと侍女さん助けるわな」

「助けるな」

「で、兵士さん裸になって寝てしまったから危ないし連れて来るだろ?」

「連れてくるわな」

「で、盗賊のアジトあるから潰すだろ?」

「潰すぞ」

「潰した1番奥に卵があったから、お宝じゃん! 持ってくるじゃん!」

「持ってくるわな」

「で、今の状態だな」

「納得したような出来てないような、まぁ、よい朝御飯だ行くぞ!」

「何で家長のエスさんが迎えに来るの!」

「友達だろ?」

「友達だな」

「早く会って、飯食って遊ぶだろ?」

「遊ぶな」

「昨夜は皆忙しくて疲れてるからお前が行け! って言われるだろ?」

「言われんな! 王様しろよ! メイドの仕事取るなよ! 宰相さんに酒渡してやれよ!」

「ワクワクして仕事にならんのだ、仕方なかろう!」

「開き直るなよ全く」

「あの、エス国王様でしょうか?」

「ん? そうだぞ、ユタの友達だ!」

「ユタ様とお友達! 初めまして! アモルファス王国王女パラミスです、宜しくお願いします!」

「はわわ! 初めまして! アモルファス王国王女パミュです、宜しくお願いします!」

「直言失礼致します、お初にお目にかかります、パラミス様、パミュ様の侍女をしております、リリと申します、昨晩からお世話になっておりました、ありがとうございます」

「にゃ」

「あぁっ! 書簡の! ユタ、拾うって王女ではないか、はぁ、まあよい、朝御飯だ、行くぞ」







「あらあらまあまあ、賑やかね」

「おはようございます、テファンさん、こっちがパラミスで、こっちがパミュ、で、こっちが侍女さん、この子がシロちゃん、フードの中が卵 食べれませんです」

「おはようございます、初めまして、テファンと申します」

「おはようございます、初めまして、アモルファス王国王女パラミスです」

「おはようございます、初めまして、アモルファス王国王女パミュです」

「「宜しくお願いします!」」

「あらあらお元気ね、こちらこそ宜しくお願いしますね」

「にゃ」

「まあまあ、初めましてシロちゃん宜しくね」

「直言失礼します。パラミス様、パミュ様の侍女リリと申します、宜しくお願い致します」

「はい、こちらこそ宜しくお願いします」

「あいさつはこのくらいにして、準備を!」

「エスさん、グロリアは?」

「すぐに来るはずだが?」

「カッコいい、組み合わせを考えているのですわ(笑)」

「はぁ、朝くらいは可愛いで、良いのに」

「そんなとこが可愛いやん(笑)」

「可愛い!」

「おっ、おはよう!」

「おはようございます皆様、あら、初めまして魔道王国グロリアと申します、宜しくお願いします」

「「おはようございます、初めましてアモルファス王国王女パラミス(パミュ)と申します、宜しくお願いします!」」

「直言失礼します。おはようございます。初めましてパラミス様、パミュ様の侍女リリと申します、宜しくお願い致します」

「にゃ」

「まぁ、猫さん、まで、おはようございますよろしくね」

「で、こいつが卵 食べられませんだ! 宜しくな!」

「いや、卵は紹介しても、まぁ、食べんから宜しくな」

「よし食おう!」



「セレスさん、まだ手伝ってるん?」

「あぁ、セレスのところの奴はランク外だが普通に黒ランクだな」

「3人がしかおらんって聞いたのに、いっぱいいるやん!」

「ギルド所属って所でだな、後は元も含めると相当数いるはずだか、魔物を討伐してくれんのだ中々」

「数が合わんと思ってたらそんな事か、昨晩は沢山犬? 狼? 倒してきたぞ、80匹くらい? アモルファスでだけど、あっ、今の内緒ね」

「遅いわ! 王命である、今聞いたことは誰にも漏らすことを禁止する! 永続である!」

「すまんな(苦笑)」

「秘密だ秘密だとうるさく言うくせに自信の口が軽いではないか! まったく」

「クスクス、で今日はダンジョン街へ?」

「一緒にどうだ?」

「私も行きたいですが、お爺さんが遊ぼうって」

「親父も、模擬戦だろどうせ」

「グロリアが行けないなら私は残らないと可哀想よ」

「「行きたいです!」」

「ん~良いのかエスさん」

「馬車だぞ?」

「はい」

「あっ、そうだ、道は広いか?」

「広いぞ、馬車5台は並べるな、整備も良いぞ、最後に通った時も良かったからな」

「なら俺が足出すよ、王都の外までは頼むよ俺のデカいから」

「ん、良いのあるのか? うちの馬車も中々良いぞ」

「まぁ、見てからやね」

「うむ、残りは途中です食す包んでくれ!」

「部屋で待っててくれ、書類関係を貰ってくる」

「了解待ってるよ」

 

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