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第20話 馬車が魔物に襲われている! 助けますか? YES/NO その5

「ただいま」

「お帰りなさい」

「あれ?皆は?」

「お家に行きましたよ、凄く大きいです11人なら余裕ですね、円ちゃんでも余裕でも廊下も歩けますよ!」

「デカいな」

「お庭も広くてシルちゃんが喜びそうです」

「じゃあ、ってそんな大きい家って誰住んでたの?」

「この街の領主ですね、侯爵だ! とか威張ってるだけの小悪党ですよ。」

「王様の親族? 親戚? なのに悪さしてたんだ」

「それは公爵ですね、響きは一緒だから紛らわしいです、貴族では、辺境伯と並んで1番偉い事になってます」

「そんなの貰って大丈夫か?」

「さぁ、領主に譲って頂いたし大丈夫だと思います」

「まぁ、良いか。じゃあ見に行こうか!」

「裏から行けるよ!」

「裏は壁ですが、門もありませんし」

「先ほど開けましたから行きましょう!」


 バーカウンター横の扉をくぐり次の部屋へ左側に扉があり、それを抜けると外に出て右手を見ると、高さ15メートルくらいの壁······幅4メートル、高さ4メートルに切り抜かれた壁、切り抜かれた壁をくぐると1辺が1メートルのブロックが16個になり元侯爵邸の庭側の壁側に並べてありました。収納しておこう。


「綺麗に切ったね」

「はい龍牙良い大太刀です、プリンみたいに切れるんですものビックリしました」

「スゲーな! 俺も、アルバトの借りパクしたやつで、上アーチ型にしたら良くないかな?」

「可愛いと思います!ぜひ!」

「んーと、1メートルくらいが頂点としてしるし先にっとほい!」


 シュ

 サクッ

 タッ


「あの辺頂点で良いかな?」

「はい!」

「切ってすぐ収納だな、左から右にって感じか」


 壁際まで行き


「ごめん、龍牙貸して······刃の長さ足りなかった······」

「うふふ、はい、返してくださいね」

「了解んじゃ、ほいっ!」


 シュ

 サー

 タッ


「良いんでない!」

「バッチリです!」

「はぁ、ユタ様達って非常識······」


 龍牙を紗々に返してって遠いなぁ~


「凄く庭広く無い? アモルファスの中門と外門くらいの幅あるよねで家って城じゃん!」

「そうですね1辺500メートルですね、魔道王国でも大きい方です、庭で兵士の訓練してたみたいですよ。1000人くらいの私兵いたはずです、今は多分鉱山に送られてる途中でしょうか、内部の処刑を免れる人も一緒に、執事とメイド、料理人、庭師等も500人近くいましたが、今はギルドで次の職場を待っている状態なのでギルドもヤバいかも知れませんね、牢に入っていた人はどうしたのでしょうか? 奴隷達は、置いていったので奴隷商に引き取らせます犯罪奴隷は、鉱山に行きましたね、中にエルフやドワーフ、獣人がいますね。人間も入れて50人くらい居ましたよ、面接しますか?」

「ん~何で奴隷に?」

「ほとんどが口減らしだと思いますが中には人拐いも居るでしょうね、後は貴族ですから、借金奴隷は縁起が悪いので敬遠されてますね」

「見てみた方がいい気がするなぁ」

「私も」

「口減らしなら帰れないし仕方ないかもだけど、人攫いなら返してあげたいよな」

「そうしましょう!」

「分かりましたでは、先にした方が良いですね、もうすぐ奴隷商人が来てしまいますから、案内しますね」


 そうして城の入口のロビー? デッカいよ! の角で50人? もっと居そうだけど、見てみるか。


「とりあえず、一列に並んで貰って振り分けるか」


 メモ用紙とボールペンとか無い?

『ありますねポイントします』

 ありがとう


「紗々、俺が言う事このメモ帳に書く······より色分けのが良いかちょっと待って」


 付箋みたいな色付きでみたいなのあるかな?

『付箋が赤、青、緑がありますね1ケースづつ』

 それにします。

「この付箋でするよ、赤がダメな人、青は帰れない人、緑は帰れる人で違うのがいたら最初のメモ帳かな」

「分かりました」

「では、セレスさん1人づつ行きます赤の人は奴隷商に買ってもらいますので」

「はい、わかりました」


 セレスさんが皆に整列して貰って1列10人、8列ありますやん! 30人どこから出で来たの! 秘密の部屋があったと、領主の部屋からしか行けないと、なるほど だから入り込んだけどそこまではって事ですね、あっ、1組目ですね。


 赤 殺人·誘拐·強姦·窃盗 ▲盗賊ギルド 銅色

 赤 殺人·誘拐·強姦·窃盗 ▲盗賊ギルド 銅色

 赤 殺人·誘拐 ▲盗賊ギルド ねずみ色

 赤 殺人·誘拐·強姦·窃盗·恐喝 ▲盗賊ギルド 銀色

 赤 殺人·誘拐 ▲盗賊ギルド ねずみ色

 赤 殺人·誘拐 ▲盗賊ギルド ねずみ色

 赤 殺人·誘拐 ▲盗賊ギルド ねずみ色

 赤 殺人·誘拐 ▲盗賊ギルド ねずみ色

 赤 殺人·誘拐·強姦·密輸·窃盗·詐欺·恐喝 · ▲盗賊ギルド 魔道王国 ダンジョン街 サブギルドマスター

 赤 殺人·誘拐 ▲盗賊ギルド ねずみ色


「ストップ······」


 小声でセレスさんに


「盗賊ギルドなんですけどこの10人、サブギルドマスター要るんですけど」

「なっ!」

「静かに、ふと思ったのですが、犯罪集団では? これ奴隷が隠れ蓑······」

「聞いて見ます、奴隷魔法で縛って自ら犯したかって問います」

「まず全体で聞きましょう、自らはそちらの壁に手をついて動かなくして下さい、やむを得ずは壁側で座って貰いましょう、奴隷魔法で、あるいわ脅されての方は、座って貰いましょう、他の方は立ったまま先にさっきのパターンで」

「わかりました」


 奴隷達の前に行き


「奴隷魔法発動! やむを得ず犯罪を犯した者は壁側で座って動くな、自ら犯罪を犯した者は右側の壁に両手をつけ立ったまま動くな!」


 ぞろぞろと動くわ動くわ約8割が、残った人はびくびくですな。


「奴隷魔法発動! 奴隷魔法での命令又は、脅されて犯罪を犯した者はその場で座って動くな!」


 立っているのは3人······ダメじゃん!びくびくは犯罪を犯したからか。


「ヤバいよね」

「とりあえず、立っている人は?」


 緑 ▲商人ギルド 銀色

 緑 ▲錬金術ギルド 銅色

 緑 ▲冒険者ギルド 鉄色


「この3人は、帰る場所のある方達ですね、一旦どこか部屋で待機して貰いましょう」


「次はその場で座っている方ですが、命令で犯してしまった犯罪は、問われますか?」

「いえ、その場合は、命令者の罪に成ります、奴隷魔法で命令され、命令しても、最初の命令者の罪です」

「解りました」


 ······


「この方達8人は、誘拐と殺人、緑なので人攫いにあった方達ですね、するとこの方達は、犯罪者では無いで良いですか?」

「はい、大丈夫です、部屋で休んで貰います」

「脅された方が居なくて良かったです」


「では、壁際で座っている方達、5人」


 ······


「この5人は、誘拐と殺人、緑です」

「恐喝されたとはいえ、罪には代わりありません、犯罪奴隷と成ります」

「はぁ、仕方がないとはこの事ですね、奴隷魔法で命令なら無罪、やむをえずでも脅されてやってしまったら罪」

「私達にはどうする事も出来ません、壁際から離して奴隷商人に相談で鉱山送りを回避出来るか相談ですね」

「そうですね、では、残りのは想像着きますが見てみます」

「お願いします」

「左から行きます」


 ······


「盗賊ギルド、3人目金色です」

「はぁ、印付けます、この墨は簡単には落ちませんから額に線入れ、金以上は斜めに、それ以外は平行に、とりあえずは3人目ですね」

「はい」


 一瞬消えてまた見えるようになった。


「終わりました、書かれたことも気がついて無いはずです、サブギルドマスターには✕を書きます」

「では、また10人」


 ······



「以上ですね」

「はぁ、高い確率で侯爵がギルドマスターですよね」

「俺もそう思います、しかし、盗賊ギルド、奴隷がなんてね、多分捕まっても他の犯罪等を喋る事をさせない為かな」

「鑑定士が見るはずなのですが」

「あぁ、隠せるみたいですよ状態、ステータスで状態の所あるでしょ」

「はい」

「状態 健康· と成っていたら高い確率で隠されてます」

「なっ!」

「点だけですもん、見落としていても仕方がないですよ」

「はぁ、これ、ヤバい事に成りませんか?」

「ははは、これで奴隷商人も盗賊ギルド所属になったら完璧ですね」

「······もうすぐ来る奴隷商人も鑑定してくれないでしょうか」

「ついでですもんね、やっちゃいましょう! 喉乾きましたね、ジュース飲みます?」

「よろしいのですか? ジュースよりお酒が好きです」

「良いですね、俺もです、では」

「奴隷商人殿がお見えです」

「タイミング悪い人ですね(苦笑)」

「ホントに、違っても盗賊ギルドとしましょうか?」

「そうしましょう(笑)」


「セレスさん先日は美味しいお酒をありがとうございました」

「いえいえ、あそこのお酒は中々手に入りませんし、お好きと伺っておりましたので、ご連絡させて貰っただけで誤差います」

「黒ランク拘束です」

「はい」


 立ったままのみの虫状態の奴隷商人が出現した。


「予想的中ですね」

「何ですかこれは!いだっ!」


 と、暴れるのでその場でこけた。


「ちょっと待ってねセレスさん、魔道具持ってるからパクっちゃいます」


 ナビ~

『はいはい~パクしましたよ』

 ありがと~


「もう大丈夫ですね、流石ダンジョン街、魔道具の産地だけあり色々持ってますね、あっ、これアイテムボックスだ!お宝入ってるかな?」

「クスクス、入っていると良いですね」

「何だと聞いている!ワシをこんな目にあわせるとは!」

「うるさいですね、盗賊ギルド 黒ランクさん(笑)」

「何っ!」

「鑑定で解るのです」


 と胸をはってどや顔してやった。


「そんなもの見えないように!」

「白状してくれましたね、奴隷で盗賊ギルドの黒ランクさん」

「くっ!」



「隠された部屋から犯罪のリストが出で来ました!それも地下の隠し部屋の床下からです!」

「侯爵は今何処に?」

「既に街を出たはずです 王都へ召喚されましたので、夕刻には王都のはずです、家族や近い家臣等が高級宿に!」

「宿は身柄を押さえられる?」

「難しいかと」

「王都にそのリスト届ければ行ける?」

「侯爵より先に着かないと無理です」

「先に着けたらその先はルートがあるの?」

「私なら王までスルーで行けます」


 ナビ、セレスさんの知ってる王様の居るところ解る?

『セレスさんに触って頂ければ』

 りょ

「セレスさん今からする事は内密に手を握って下さい」

「はい」

『行けます』

 リスト持って来て貰うね。

『はい』


「セレスさん、リスト貰ってきて下さい、全ての犯罪資料、急いで!」

「はっ!」

「もどりました!」

「早っ!」

『行けます、執務室で1人です』

「ホントに秘密ね、転移!」

 パッ


「誰だ!」

「なっ!」

「セレス?」

「セレスさん、資料を!」

「はっ!」

「何だ?」

「これを、早急に進めなければなりません!」


 ······


「糞が!」


 王様は、机のベルを鳴らしたら

 シュ


「お呼びですか?」

「アクド侯爵及び関係者の捕縛! 今日8時までに謁見場だ! 行け!」

「はっ!」


 また消えた。


「糞めが! 帝国と教国の犯罪組織とつるむとは、セレスの手の者でもこの資料見つけるのがここまで遅くなったのが悔しい!」

「領主の寝室からの隠し部屋でしたので、しかしここまでとは、脱税の更なる資料かと愚考でした」

「あの羽振りなら仕方がない、もっと金遣いが荒ければな」

「はい、脱税程度で出来る程度······悔やまれます」

「で、その者は」

「直言失礼します、初めまして、ユタと申します」

「うむ、して、どうやってこの部屋に? この部屋は鍵がしまっている時は、先ほどの者しか入れない魔道具が使ってある」

「内緒にして、拘束しないなら教えても良いかな」

「ユタ様はご自身だけでこの国を潰せる御方です」

「ふむ、約束しよう」

「では、王命を使い、これから俺が喋る事を、この3人以外に喋る事、書き記す事、魔道具やその他の方法で外部に伝える事の禁止をして下さい、後、解除は俺の許可でのみ解除出来る、永続で」

「ふむ、スキルを使ってだな?」

「はい」

「王命である! ユタ殿がこれから喋る事を、この3人以外に喋る事、書き記す事、魔道具やその他の方法で外部に伝える事の禁止! ユタ殿の許可ある時のみ解除出来る事とする、永続である!」

「ありがとうございます、スキルが光ったので使われた事もわかりました」

「鑑定妨害の魔道具も抜けるか、何者だ?」

「まぁ、良いかな、鑑定して良いよ、妨害解除!」

「「なっ!」」


 2人はドア側に素早く移動し完全に土下座状態


「「申し訳ありませんでした!」」

「はぁ、ソファーで話しません?」

「「はっ!」」


 うん、ここのソファーも座り心地良いね。


「まずは、ここに来た方法は古代魔法の転移です、ね、王命使ってしか話せないでしょ」

「はい!」

「この国をどうにかしようとか考えて無いので安心して下さい、この国にはダンジョンを楽しみにして来たんですよ、うちの2人が特にね」

「ユタ様、お2人、ファイアーエンペラーイーグルのマスター様も」

「うん、セレスさんが黒以上って言った方だね」

「黒以上だと、ユタ······アモルファスからの書状にあった!」

「また、悪さしてるのかな王さん宰相さん、またシバきに行くかな」

「いや、魔道具で届いた書状だ」


 書状を、手渡されふむふむ


「誰が辺境伯や! 何でまだハゲの領地が俺のに成ってんのや! 2年後パラミスとパミュの旦那で、将来王様とかふざけてんのか! 島まで俺の領地やと! お前場所知らんやろが!」

「次期国王!」

「友好を!」

「待て! 成らんから! まったりするんやから! 各国伝達って何ヵ国あるねん! 知らんがな! 俺を強いるから出て行ったの解らんのか! 馬鹿? 馬鹿だな! アモルファス潰すか? よし潰そう! とりあえず、城は更地だな、国民は可哀想だから許すか、でも城無くなったら耳の聞こえないお婆さんと女の子可哀想やな、糞が! シバくしか出来やん!」

「私がシバいて来ましょうか? セバスでもシバきに行けますが」


 ぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐび

 ふぅ


「お前ら飲め! とりあえず、飲んで落ち着くぞ!」

「「はいっ!」」


 ぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐびぐび


「ふぅ、何かつまみは、あたりめやんこれつまみな、ほい、酒は日本酒出すわ、冷すか? 冷そう」

「で、この後は」

「今何時や?」

「7時30分です!」


 ぐびっ


「戻りました。なっ!」

「お前も飲め!」

「飲むのだ、飲みながら報告せよ!」


 ぐびぐび


「はっ!」


 ぐびっ


「侯爵一行王都手前で拘束、既に謁見場です」


 ぐびぐび


「侯爵家族及び家臣、ダンジョン街内拘束こちらに向かっております」


 ぐびぐび


「こきゅない、失礼、国内の他の親族拘束こちらに向かっております」


 ぐびぐび


「国外の親族拘束手続き待ちのたみぇじきゃんには間に合いません」


 ぐびぐび


「はんじゃいに加担した貴族家臣拘束1部えっきぇん場です、他はこちらに向かっておりましゅ」


 ぐびぐび


「ごめん、飲ませ過ぎたね」

「そっちのソファー座れ、水飲むか?」

「お酒、弱かったのね」

「確か、毒抜きい~むぅぅぅぅ~はっ!」

「はっ!」

「やった!回復魔法のスキル覚えた!」

「お酒抜けただろ」

「はい、ありがとうございます」

「俺が飲ませた感じだから俺が悪い、ごめんなさい」

「俺も後押ししてしまったからな、後でケーキ買って良いからな」

「ケーキ好きなの?ちょっと待ってね」


 ケーキある?

『ケーキはないですがスポンジにクリーム挟んでチョコでコーティングしたものはありますが』

 それ下さい!

『いじめちゃダメな人はダメですからねオマケも着けてあげます』

 ありがとー


「これと、これ、こっちはチョコの中にケーキみたいなものが入ってるので、こっちはクッキーの詰合せ! 食べて! 飲み物は何が好き?」

「え、紅茶にミルク入れたものです」

「はい! コップは? 王様コップ出して!」

「はっ!」

「えっ?」

「どうぞ!」

「注ぎますね」


 とくとくとくとくとく


「冷しておきました!」


 こくっ!


「美味しい!私こんなに美味しいの初めてです」

「良かった、ホントにさっきはごめんね、凄く美人さんだからお酒とか付き合いでよく飲んでる物だと思っちゃったのが間違いだね」

「いや、こいつはな、まだ8歳だ、そもそも飲む年齢では無い」

「俺も9歳だよ」

「9歳が飲むな!」

「今晩も執事王の家で飲むよ、王様もおいでよ」

「良いのか?」

「柄の悪い執事とメイド居るし楽しいぞ!」

「宰相に確認って今日は嫁と約束してた!」

「残念、君は来る? あっ!俺はユタ、ねずみ色の冒険者だ、職は鍛冶士!」

「ねずみ色って詐欺師だな!」

「ユタ様がねずみ色?」

「行ってもよろしいのですか? お酒飲めませんよ」

「いやいやお前も今晩は一緒だろ? 嫁に俺が怒られるだろ、3人親子で久しぶりに遊ぶって楽しみにしてたじゃないか」

「でもユタ様が」

「えっ? 親子なの?」

「はい、グロリアと申します」

「娘だ」

「お姫様なのに、凄く強そうだよ」

「私の弟子に成ります、ランクで言うなら白金ですね」

「俺より強いぞ、職も珍しい忍者·くの一」

「くの一かぁ、ならこんな刀どうだ」


 アルバト刀を見せてあげた。


「これは!刀!抜いて見てみても良いですか?」


 目がキラキラ輝く


「いいよ」

「はわわ~これは素晴らしいです!」

「だろ!アルバトが打ったやつだ、城壁でも切れるぞ」

「すごいのですね、あのアルバト様の」

「俺、弟子入りしたから今度刀やるよ」

「ユタ様が打った刀! はわわ~刀欲しかったのですが父が折れるからダメだと」

「切り方や受け方流し方を、練習すればだいぶ良くなると思うよ」

「そうなのですね! 教えて頂けますか!」

「ん~俺もやり始めたところだし、一緒に練習するか? あっ、10歳で大人なのか?」

「うむ、この国ではそうだな、グロリアが、10歳になった時には教えてやってくれるか?」

「そうだな、了解、それまでは自己鍛練だな、少し見せるよ」


 シュ

 シュ


「解った?」

「最初のは後ろに引きながら? 次は前に押す感じでしょうか?」

「すごいね、この切り方は料理の包丁が解りやすいのだけど、肉とか切る時こうやって、押したり引いたりして切るだろ? 上から押すだけだと中々切れないし力が沢山必要になるし剣なら刃幅もあるし重さもだから叩き付けるだけで良いんだけど、細くて重さもある程度しかないが刃の鋭さはすごいから押し引きするんだよ」

「ほぇぇ~解りました! まずは料理の練習からしてみます!」

「良いかも! お父さんもグロリアが、料理作って食べさせてくれたら喜ぶよ」

「うむ、楽しみだ!」

「感張ります!」

「王様、もう1つお伝えしたいことが······」


 侯爵邸の奴隷について話した。


「ギルドマスターの可能性大か······今回は、脱税だけのつもりだったが、そうもいかんな」

「そこでユタ様に鑑定お願い出来ませんか?」

「はぁ、ここまで首突っ込んだし良いよ、そだ! ダンジョンから出た魔道具とか武器とかって提出? 強制買い取りみたいな感じなのかな?」

「そんなこと無いぞ」

「いえ、最近は提示を、求められ回収される事が多いですね侯爵によって」

「あの取り引きの品か······」

「ならもう心配無しですね、最悪内緒で持って帰ろうとは思いましたけど」

「出来そうですね(苦笑)」

「内緒ならここで言うな! これでも王だぞ(苦笑)」

「ははは、楽しみにしてるのに、お土産無しはつまらないですし」

「「ですね」」

「だな」

「お父さん、時間になりますよ?」

「そうか、そうだなユタ殿、少し着替えてくれるか? その格好では謁見場に入れん」

「そっか、鍛冶士の格好してますしね、着替え貸して貰えますか?」

「グロリア、準備を」

「はっ」


 数分後


「お待たせしました、こちらをどうぞ」

「ありがとう、どこで?」

「お主達向こうを向いてやれ」

「「はい」」

「ありがとう、着替えますね」




「良く似合うな」

「はい、カッコいいですね」

「私より似合ってます」

「うん、確かにカッコいい? けど何か······」

「グロリアの男装用の服だ」

「成人までは公式な場では男装してます」

「縁談の話が面倒でな、知っているのは少数だ」

「まぁ、男の服ならいいか、ありがとう貸してくれて、後でクリーンかけるね」

「私より似合ってるのが悔しいので、師匠にあげます! 私も着替えて見せつけてやるんですからね!」


 シュ


「ははは、男装の格好で悔しがるなど女性なのにな」

「クスクス、ですね」

「せっかく美人さんで可愛いのにね(苦笑)」

「はわわ! 可愛い!」


 帰ってきていたのね。


「うん、そうだね、でもその格好は流石に凛々しく見えますね」

「1番のお気に入りを着てきたか、うむ、似合っておるぞ」

「行くぞ」



 謁見場では、拘束され床に跪かされ兵士さんに囲まれている人たちが、さらっと鑑定、はいビンゴだけど他の人は普通やね、盗賊ギルドの人は居ないな、脱税は称号に出ないのねとりあえず、マスターの事だけ伝えて置きますか。


「ダンジョン街盗賊ギルドマスターです、後、魔道王国盗賊ギルドグランドマスターです、奴隷の首輪着けて喋らせます?」

「うむ、まずは脱税の審判からやる、その後グロリア、首輪着けてやれタイミングは任せる」

「はっ!」

「ユタ殿もセレスもフォロー頼みたい」

「「はい」」

「では行こうか」


「王が臨席します!」

 宰相さんが歩み出し、グロリア、セレスさん、俺、王様の順で王座に近づき左手前で宰相さんが立ち止まり、俺達3人は王座の後ろを周り王座の右側にグロリア、その1歩後ろに俺とセレスさんが並ぶ、ゆっくり来た王様が王座前でスッと止まり5段階段の下のアクド侯爵を、見、ゆっくり王座に着いた


「面を上げよ」


 面を上げるアクド侯爵達


「宰相」

「はっ」


「今回の召喚、まずは脱税に関して、過去6年間を裏付ける証拠が見つかった、申し開きはあるか? アクド侯爵」

「はっ! 申し開きありません!」


 素直に認めちゃうんだ。


「うむ、宜しい、過去5年の脱税分の納付及び、侯爵位報酬5年分の返納、今後の報酬の停止、領主辞任、私財全ての没収」

「なっ! それでは私はどうすれば!」

「黙れ!」

「まだ、話は続く、アクド侯爵、侯爵位剥奪、家族親族の貴族位の降爵、この脱税に関わった家臣、仲間は犯罪奴隷とし鉱山へ、貴族位であれば剥奪!」

「脱税の罪で重すぎです、減刑を!」

「アクド、ダンジョンよりの産出品の行方の罪もある、申し開きはあるか?」

「その様な事は致しておりません!」


 ドサッ


 宰相さんが資料を階段下に投げた

 それを見たアクド


「申し開きはあるか?」

「申し開きありません······」

「そこと、まだ資料はあるが、名があるもの全ても同じく償って貰う」

「まぁ、ここまでなら平民にはなるが降爵したとはいえ足を運べば親族家族が手を貸してくれるやも知れんな」

「はっ、細々と暮らして行きます」

「ふむ、なるほどな、アクドよ、ダンジョン街盗賊ギルドマスターあぁ、魔道王国盗賊ギルドグランドマスター、申し開きはあるか?」

「なっ!」


 グロリアが動き首に首輪を着けて

 俺も一緒に動き、アクドの魔道具全てと毒薬、衣服パンツは残したが全てパクさん、ついでに一緒に居た人達の分もパクパクしておきました、そしてグロリアの頭を良くやりましたと撫でて元の位置に戻った

「奴隷魔法発動! 動くな!」

「申し開きは有るか?」


 グロリアも戻ってくる途中で振り返り


「奴隷魔法発動! 嘘偽りなく全て話せ! 永続!」


 発動後戻って来て小声で


「なでなでありがとうございます師匠」


 見えてたのね(笑)


「流石に速いですね、しかも裸にしちゃうなんて(笑)」

「魔道具やヤバめな物も持ってましたしね」


 あっナビ体内大丈夫かな?

『今回は無いですね、ちょっと触ったとき見ましたから大丈夫です』

 お尻にスラさんは?(笑)

『さてそれは居てもよろしいのでは?(笑)』

 だね、おっさんの美肌は見たくないが(笑)

『それにアイテムボックス大漁です!溜め込んだ物がたっぷり!うはうはですよ(笑)』

 うはうはっ!そっか、他の人のもあるから大漁!

『整理しておきますね、アクドがペラペラなので終わりそうですね』

 遅くなったし、お腹空いたし帰りたいね

『夕食誘われるのでは?』

 遠慮したいな(苦笑)

「終わりますね、あれだけ素直ですから私達は必要ありませんからね」

「お腹空いたし帰り間しよう」

「お店も完全にあの子達任せになってるわ、後で美味しいお酒を飲ませてあげないと」

「俺にも飲ませてね」

「はい」






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