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第156話 オタクは無双をしたいらしい

「おい、我にも偽物に見えるが貴様は何をしておる」

「はへ? そ、そんなまさか、どうして」

「あはは、財務殿は冗談がお好きですな、早く本物を出さねば王様がお怒りになりますよ」

「そ、その通りです。ではこちらが本物です」


 あはは、ほらほら王様が怒りの目になってるよ~


「貴様、何を言っているのかわからない、何を企んでおる、正直に言え!」


 は~い♪ まりあ先生、どうぞ!

 いくよ~♪ 財務さんと教会さんね。

『頑張ってぇ~♪』


 王命である! 自分の罪を正直に嘘偽り無く話して下さい! 今後、罪を償い、良いことだけをしていけ! 永続である!


「この国の貨幣を全て偽物に替える計画を教会、教国と結託し進めておりました! 今日が初日で半年で入れ替え完了し、教国へ亡命するつもりでした」


「なぜこんなに正直に答えているのだ私は!」


「貨幣の差し替え用は教国で作っており、既に半分はこの国内へ秘密裏に輸入済みです、私と財務殿が全て持っております」


「なっ! 私もなぜ、バレれば今までの苦労が!」


 その後は、他の罪も白状のしまくり。


「ふむ、これは何とかせねばな」


 ユタさん、助け船は出さないのですか?

 ん~教国を貧乏にしちゃおうか(笑)

『うふふ、その2人に触ってください、お宝セットや、ポーションセットしちゃいましょう♪ 』

 了解。


 シュ

 髪の毛にちょん

 シュ


『うふふ、セット完了です♪』

 ありがと、後は発動待機やね。


「しかし、そんなことを考えておったとは、すまぬが誰かその2人を拘束してはもらえんか」


 誰も動かんやん! 

 まりあがつついてくる(苦笑)


「俺がやりましょうか」

「うむ、頼む」

「ん~と、魔道具なんかも持ってるやろうからそれも取ってしまった方が良いよね」

「そうだな、取ってしまってくれ」

「分かりました、収納! ・・・(転移!)


 一瞬でパンツだけになり、ぶよんぶよん→ぶよよんぶよよんになった2人を、魔道具で細く見せてたんかい! はぁ~、しゃ~ない、素早く手足の拘束してしまおう。


「うむ、助かった礼をせねばな」

「良いよ、それより騎士さん倒しちゃってごめんね、起こそうか?」

「かまわん、我の命令では無いところで動きおって、お仕置きだな」


 介添えの人を呼び、表に残っていた騎士さん達がギルドに入ってきて、拘束した2人と、倒れたパンツだけの騎士達を連れ出した。

 残った騎士が王の護衛するようだ。


「よし、今日の予定は無くなったな、帰るぞ」


 王様はそう言うと立ち上がり、ギルドを出ていってしまった。



 俺達も用事もなくなったので、冒険者ギルドを出て、路地裏へ、アスタロト大公爵へ転移した。


「せや、カナロア、俺達はこの星から別の星に行くけど、一緒に行くか?」

「私は、生まれ故郷に、帰りたいですね」


 かそっかぁ~


「それなら仕方ないな、ナビ、ポイント出来る?」

『はい、大丈夫です、少し寂しいですね』

「カナロアちゃん、また遊びましょうね」

「はい、転移でいつでも会えますから」


 カナロアは、あの厄災を他の世界へ放り出す星に帰っていった。


「良く考えると、厄災の発生する星で魔王ってことは厄災達の王様なのか?」

「ん~カナロアは良い子だったから違う気がするよね」

「そう言われればせやね、よし、ちょっと教国見に行くか?」

「は~い♪」


 アスタロト大公爵で移動して、教国に来た。


 大きな港があったので行こう! と思っていたのだが、隣国との国境でなにやら戦闘中?


「戦争でしょうか、それだと近いあの港町は楽しめないでしょうか?」

「微妙だよな、別の所に行こうか」

『召喚者が居ますよ! ポイントします!』

マジか!(マジですか!) まだ後ろの方で待機してるが奴隷にはされてるな、称号も問題なさそう、転移!」

 パッ


「解除!」


「なんだ! いきなり景色が変わったぞ!」

「ああ、お疲れ様? 召喚者だよね、俺も違う国やけど召喚された召喚者だよ」


 転移させられ、混乱中の少年声をかけたら、びくっとしてこちらを見る。

 俺達を観察してから


「何で、サルエル?」


 そこかい!


「落ち着いたみたいやね」

「うん、ここは?」

「ここは、アスタロト大公爵って言っても分からんな、飛空艇の甲板やね、下で戦争してて、そこに君が居たから助けたつもりやけど、もしかして戦争賛成派?」

「戦争なんかやりたくないです、って飛空艇! うわ~飛んでるよ」


 甲板の縁から下を覗き込んでいる。


 まりあ、後ろからそ~と近付かない(笑)

 いなばちゃんが真似するから(笑)


「すげ~、あっ助けてくれてありがとうございます」

「良いよ、君は異世界で暮らしたい? それとも元の世界に戻りたい?」

「ん~、戻れるのですか?」

「一応ね、ちょっと前までは無理だったけど」

「ん~悩むなぁ、戦争とか人殺しだろ? そんなの絶対嫌だけど、教国は潰さないと駄目らしくて、俺が召喚されたみたいなんだよ、それに今、教国側が弱体化したらしくて、攻め時って言ってたから」

「それなら、そのまま教国は負けるやろうね、武器も、防具も、それに魔道具も無くなったから(笑)」

「え?」

「教国の教会関係者の全部収納しちゃったし」

「マジですか!」

「マジ(笑)」

「じゃあ、帰りたいです! すぐにでも!」

「了解、その代わり、この世界の事は誰にも教えちゃあかんよ」

「それくらい大丈夫です! 絶対喋ったりしませんよ! 友達居ないし······」


 なんかごめん······

 オタクさんぽいから、仲間が居れば良いのにね、うふふ

 やな、堂々とキャラクターシャツ着てる奴、久しぶりに見た気がするよ(苦笑)

 プ○キ○アですね(苦笑)

 たぶん妹と見ていて、ファンになったはずだ! まぁ、個人の好みもあるのか。

 ユタさんはどんなアニメが好きだったのですか?

 ん~小学校くらいはウ○ト○マンとか仮○ラ○ダーやから実写か、う○星や○ら、Dr○ラ○プは見てたな。


 ぺしっ


 待ってるにゃよ!


「すまん、考え事してたよ、じゃあ、来た場所、時間に戻るからね」

「はい、お願いします」

「ちなみに、魔法は使えないから気をつけてね」

「え?」

「送還!」




 ºººººº




「うおっ!」


「戻ってきた? って、魔法とか使えないんじゃ出戻りだから無双出来ると思ったのにい~!」


いつもお読みいただきありがとうございます。


これからも読んでもらえるように頑張ります。




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