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第149話 また決闘?

「はぁ~、逃げちゃおうか(苦笑)」

「ユタさん、なにもしなくて良くて、爵位だけだからって言ってましたから(苦笑)、ほらほら元気出して下さい」


 アイリーンの、うるうるお願い攻撃で仕方なく、爵位をもらう事になってしまったのだ。


「せやね、頑張るか」

「そうですよ、2日も落ち込んでいたのですから元気出していきましょう♪ 後2日で到着しますから」

「アスタロト大公爵、頑張ってるね」

「ですよ、ユタさんもこれ飲んで頑張って下さい♪」


 そうして飲んだのは三葉特性の元気になるポーションだった。


 丸々2日も頑張ってしまいました······(苦笑)。


 そして、到着したのだが、厄災はダンジョンに居るようだ。


「上手く隠れてますね、ダンジョンマスターになってないと良いのですが~、潜りますか?」

「やね、冒険者登録しに行こうか」

「は~い♪」


 厄災の居るダンジョンから1番近い街の上空から路地裏に転移、大通りに向け歩き出す。


「港街だから鰻あるでしょうか?」

「どうだろう、あると嬉しいよな、ストックも残り少ないから、補充したいし」

「ですね! とりあえず、あそこの冒険者ギルドの横に屋台がありますので聞き込みしましょう。······ギルドありましたね」

「くそ、ギルド前は屋台の確率が高いよな」


 仕方がないので、ギルド······の前の屋台に突撃。


「おっちゃん、並みで! ネギ抜きで」

「はいよ」

「私も並みでネギはいれて下さい、器はこれでお願いします」

「了解、ちょっと待っててくれよ」


「ユタさん、あっちにコロッケっぽい物がありますから買ってきますね!」

「頼んだ! あっ! 待てまりあ!」


 お金がないやん! ヤバい!

 わわわ! 私冒険者ギルドで何か売ってきます!

 すまん、頼んだ! 

 は~い!

 シュ


 まりあは3分で帰ってきた。

 なんとか、ゆで時間が終わる前に戻ってきてくれて助かった。


「はぁ~ヤバかったな」

「本当に(笑)、コロッケは、お金足りなかったから1つしか買えませんでしたので、半分個しましょう」

「ありがと、カボチャやん!」

「当たりですね、ほいっと!」


 おつゆに入れて食べていると


「ユタさん、じろじろ見られてますね」

「何なんやろね? 何かやったか?」

「いえ、何もしてないですよね?」


 1人の冒険者が、俺達に近寄ってきて


「おい、その席は早くどいた方が良いぞ、Aランクパーティーがいつも座っている席だぞ」

「そうなんや、予約か、まりあここ予約席みたいだから早く食べてしまおう」

「分かりました、他の席に移ることも出来ませんからね、これだけ混んでると(苦笑)」

「いや、予約席とかじゃなくてだな」


「何だ、俺達の席に座るバカがまたいたぞ(笑)」

「あっひゃっひゃっひゃっ、ガキだが女わ俺がもらうぜ!」


 シュ

 ド

 シュ


 ドサッ


「まりあは俺のだから誰にもやらん」

「ユタさん、私もユタさんだけだから、きゃ」


「おい! 何倒れてる! ったく、おらどけって言ってるだろ、さっさとどかないか!」

「あんたの予約席か? すまんが食べ終わるまで待っててくれよ」

「この、照れちゃいますよ、むふふ」


 つんつんしてきてますね(笑)


「いや、俺達がいつも座るから誰も座らないだけだ」

「そうなんや、なら他の場所空くまで待ってなよ、俺達は食べ始めたところだから」

「どけって言ってるだろ! リーダー、こいつらナメてるぞ、やっちまいましょうぜ」

「そうだな、しばらくは食べ物が食えないようにしてやる、決闘の用意だ」

「おう」×4


「ユタさん、またバカな人達が決闘だって、ぷぷっ」

「Aランクだったか、バカだよなぁ」

「貴様、死にたいらしいな」


 そこにギルドの職員を連れて戻ってきたAランクパーティー、職員さんは書類をテーブルの上に乗せたがシュ


 机の下に落としてあげる。

 その間も俺達は、うどん()を食べている。


「サブマス何やってる、落ちただろ、さっさと拾え」

「おかしいな」


 サブマスは書類を拾い上げ机の上に置くが

 シュ


 また落としてあげる。


「ふざけてるのか!」


 今度はリーダーさんが拾い上げ机の上に乗せたが


 シュ


 落としてあげる(笑)

 ユタさん、私も!

 あはは、次はやって良いよ。


 シュ


 シュ


 シュ


「何故だ! どうして机の上に置けないんだ!」


 ドン!


 今度は、机に叩き付けたまま、手が乗っているので落とせない。


「ちっ」


 まりあ、舌打ち聞こえちゃうよ(笑)


「貴様! これにサインだ!」

「何で?」

「決闘だからだ! さっさとしろ!」

「え? 嫌だけど」

「へ? 何故断わる! 決闘だぞ! 俺達と決闘出来るなんて物は黒貨積まないと出来ないのだぞ!」


 ゼハーゼハーいってますね。


「嫌だけど、メリット無いやん」

「貴様が勝ったら何でもくれてやろう」

「いらないから、この決闘は無しで」

「ユタさん、食べ終わりましたから」

「ほら見ろ、貴様の連れはこう言っているぞ」

「冒険者の登録しに行きましょう♪」

「へ?」

「せやな、んじゃ、Aランクのパーティーさん、場所空いたから(笑)」


 呆けているうちに受け付けカウンターに向かった。


「こんにちは、冒険者の登録を、お願いします」

「ひゃい!」


 お姉さんは、登録の用紙を出してくれたので、さらさらっと書いてしまう。


 カタカタカタカタ


「こ、こちらがギルドコインでしゅ」


 お姉さんは俺達の後ろにいる人達にビクビクしながら俺達に渡してくれた。


「ありがとうございます、では」

「ありがとうございました♪」


 振り替えるとやっぱり居るが


 シュ


 横を素早く通り抜け、冒険者ギルドを出た。



「よし、ダンジョン行こうか」

「はい、でも、カルガモさんですよ(苦笑)」

「これじゃあ行けないよなぁ~、なんで付いてくるの?」


 俺達は立ち止まり振り返る。


「ふざけやがって、決闘で穏便に済まそうとしてやったのになぁ!」

「はあ~、じゃあ決闘するから、早くしてよ」

「チッ! なら付いてこい!」


 パーティーの5()人で俺達を囲い、ギルドに戻ってきた。

 1人はまだ倒れたままで放置されている。


 介抱してあげて(笑)


 そのまま、訓練場に行き、端にあった机に書類を叩き付け


「サインしろ!」


 読んでみると


「掛け金は?」

「お前達は無しで良い、俺達は負けたらAランクを辞めてEからやり直してやるさ」

「Aのままで良いよ、全財産もらうってことで、それならまたすぐに貯められるやろ?」


 ピクピク顔がひきつってますが(笑)


「良いだろう、サブマス、書き加えろ(・・・・・)

「分かりました」


 書き加えろね(笑)

 ドツボにはまってますよ(苦笑)

『お宝セットしました(苦笑)』


 書類が完成し、俺は1人でサインをした。


「お前1人で良いのか?」

「当たり前やろ、・・・・・・・・・・(2人でやったら弱いも)・・・・・(の苛めやん)(笑)」

「何か聞こえたような気がするが、サブマス、お前が審判だ」

「はい」


 訓練場の中央に、5対1で、審判はサブマスだ。


「では決闘を、開始する、掛け金はこの書類の通り挑戦者は負けても何も無し、勝てばAランクパーティー、貴族の(たわむ)れの全てを挑戦者ユタに即時、移付(いふ)する事、両者良いか」

「はい」

「は~い♪ 移付って事は、権利とかまでくれるって事になるよ(笑)」

「ふん、全てならそうなるだろ始めるぞ」


「ふむ、面白い事をしておるな」


 はぁ~また何か来たの?

 ユタさんに、勇者か英雄の称号が付いてたりして(笑)

 バッ、バカなこと言ったらほんまについてしまうから!

 え~と、よし、付いてない(笑)

 で、誰でしょうね?


「王様、先日はお招きありがとうございます」

「うむ、して決闘か?」

「はっ! そのふざけた小僧にバカにされましたので、不敬罪も考えたのですが」


 貴族やったかぁ~逃げようか?

 あはは、諦めて下さい。


「我も見学しようぞ、武功誉れ高きボローマー家を継いだお主の戦いを見ようではないか」

「はっ!」


 まりあ、ボロ負けだよ

 ぷふふふっ、ハゲテルさんと同レベルですよ(笑)


 そうして国王の御前試合? 決闘だよね、になってしまいました(笑)。









いつもお読みいただきありがとうございます。


これからも読んでもらえるように頑張ります。


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