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第146話 世直しにゃんこ隊

 路地裏に入り、アスタロト大公爵に転移した後、アイリーンさんをベッドに寝かせ、俺はアイリーンさんの馬車の所に行く。


「メイドさ~ん」

「はい、お呼びでしょうか」

「いたいた、アイリーンさんが寝ちゃったから来てほしいんやけど、馬車も、持っていった方が良いよね、ほいっと!」


 馬車を収納すると


「きゃ」

「あはは、ごめんね、ビックリさせてしもたね」

「いえ、で、姫様は?」

「今から案内するよ、そこの路地裏に入るよ」

「路地裏! も、もしや私まで! でも、もう15歳の行き遅れですから、その提案は物凄く魅力的ですね、あ、でも姫様と一緒ですから私も王妃候補! ああ、どうしましょう、おほほほ、ん~私には合いませんね、うふふふ、これですね、それから」


 ぺしっ


「きゃ」


 デコピンをお見舞いして上げました。


「メイドさんが暴走しないでね(苦笑)」

「え? えっちしないのですか······」

「姫様ともメイドさんとも、お付き合いしてないからそんなことしません!」

「うぅ~どうせ私には魅力がないから······」

「いやいや、メイドさんは美人さんだよ、大丈夫」

「はわわ、び、美人だなんて! 末永くよろしくお願いします。ぽっ」


『うふふ、増えますねぇ~♪』

 ちゃうやん、えっとこう言うのは、チョロインやったっけ? じゃなくて、もう引っ張っていこう!


 俺はメイドさんを引っ張り路地裏に入り転


「待ちなさい! 女性を路地裏に引きずり込もうとするあなたは、悪者ですね! 私達が見たきゃらには! って噛んでしまいました! 見たからにはここまでよ、観念なさい!」

「そうよ! 観念しなさい! ってあれ?」

「2人とも、この方達はお知り合いのようですよ」

「そうだぞ、俺も見てたけれど、無理矢理とかじゃなく、ほら女の人は腕に抱きついてるじゃん」

「ったくよぉ、ごめんなぁ、コイツらいつもこんな事ばかりやるんだ、申し訳ねえ」

「え? えっと、間違えてごめんなさい!」

「あわわ、私、悪者とか言っちゃった、ごめんなさい」


 見事に猫耳集団やね(苦笑)

『この人達は、"にゃ" って言いませんね』

 あはは、バステトが方言なのかもね、俺もやし(笑)


「良いよ、確かに女性を路地裏に引きずり込むのはあかんよね?」

「いえ、そのメイドさんを見たら、引きずり込んでも良いような気がしてきました(苦笑)」


 せや、メイドさん段々密着度が増してきてますやん!


 ぺしっ


「きゃ」

「正気に戻って下さい」

「はっ! 私のウエディングドレスは!」

「あはは、メイドさんほらアイリーンさんの所に行くよ」

「結婚は······」


 メイドさんは、とぼとぼ歩きだした。


「なんだぁ~にゃんこ隊は遂に人族も仲間に引き入れようとしたのか、あははははは!」

「見ろよ、メイドとガキだぜ、苛めちまうか?」

「チッ! わんこ団!」

「あっち行ってよ! あなた達とは関り合いになりたくないのよ!」

「ああん、クソ猫がひん剥くぞ!」

「ひっ!」


 ん~にゃんこにわんこ? 


 わんこがにゃんこの女の子1人に、って言いにくいな! 


 持っていた棒で、突っつこうとしたので、握っていた指にデコピン。


 ぺしっ ぺしっ ぺしっ ぺしっ ぺしっ


 しっかり5本ともデコピンして上げました。


 カランカラン······


「ギャあぁぁぁぁぁぁ~!」

「女の子をそんな棒で突っつくな!」

「テメェーよくもやりやがったな! 皆やっちまうぞ!」

「やろうとしたのはお前らやろ? バカか?」

「ウルせぇ! くたばれ!」


 腰の剣を抜いたので、いなば~♪


 パッ

 シュ

 ドドドドドド

 シュ

 パッ


 ドサッ×6


 あははは、戻って行っちゃいましたね。


「ぐはぁっ!」

「ガアッ」

「こんな街中で剣なんか抜くから」

「な、何をした! うぐぅ」

「腹パン」

「なめやがって!」


 懐から笛を出して吹こうとしたので、指をデコピン。


「くがぁぁぁぁぁぁ~! 指がァー」


「そこまでだ! おとなしくその場に膝をつけ手を上げろ!」


 衛兵さんが騒ぎを聞きつけやって来たようだ。

 俺達を囲み、範囲を狭め、俺に向かって


「なぜ膝をついて手をあげん! 抵抗するのか!」

「いやいや、衛兵さん、剣抜いて襲われたの俺達だぞ? それでなんで俺達がそんなことしやなあかんの?」

「黙れ! 倒れているのは隣国の王子達だぞ!」

「関係無いやん、悪いことをした奴を捕まえるのが衛兵違うんか?」

「捕らえよ!」

「はっ!」×11


 はぁ~、衛兵さんまで剣抜くのね。


 いなば~♪


 パッ

 シュ

 ドドドドドド×11

 シュ

 パッ


 ドサッ×11


「なぁ! なぜ裸なんだ! 貴様何をした!」

「だから、剣を抜いて襲われたのを撃退しただけやん、おっさん目が悪いんか?」

「うぐぐぐ」


 その時わんこが立ち上がり、衛兵に


「父を呼べ、コイツは強いぞ、獣王国国王を早く呼べ」

「はっ! ただちに!」


 衛兵のおっさんが魔道具を操作し


「13番隊だ! すぐに獣王様に連絡を! 私の元に王子様がおられる、応援も至急頼みたい」

「その必要はない、俺が来たからな」


 俺達が向かおうとしていた路地裏から、女性を引きずり、出てきた! ナビ!

『はい! 魔道具ポイントしました!』


 シュ

 女性を掴んでいた手を

 シュパ

 肩口から切り飛ばし回復。

 腕は衛兵さんに投げておく、そして頭を掴み、地面に投げ落とした。


 ドゴン


 女性を回復させ、ローブを羽織らせた。


「誰こいつ? 衛兵! 女性に暴力を振るう奴は捕まえないのか!」

「じじ、獣王様!」

「父さんがやられたぞ!」


 おっ、中々タフやん、獣王と呼ばれたおっさんは無くなって無い手で身体を起こして、立ち上がろうとしたので


 シュ

 ドゴン

 シュ


 また叩きつけてやった。


「ぐぼぉっ」

「ほら衛兵! 今のうちに捕まえろよ」

「貴様! その方は獣王さまだぞ!」

「ただの暴漢だろ、見ろよ、女性の服は引きずられてボロボロで、汚れてしまっているやん! この状況で誰が悪いんか分からんなら衛兵辞めてしまえ!」


「······」


「都合が悪くなったら、黙ってしまうんやね、なぁ、ロープか何か持ってる?」


 猫耳隊、じゃなくて、にゃんこ隊の男の子2人がロープ出して


「あるぞ、そいつを縛るのか?」

「頼めるか?」

「任せろ」

「よし!」


 2人は足を縛り付け、残っていた手と繋げてしまう。


「おお、中々手際が良いやん。慣れてるなぁ」

「ああ、俺達5人は、パーティー、世直しにゃんこ隊だから捕まえたり縛ったりするのは慣れてるからな」

「しかし、獣王様が犯罪者だとは、同じ獣人として情けないやら恥ずかしいやら」

「そうよ、噂は本当だったみたいです、国外で、女性を襲っていたって」

「称号にも強姦常習者って出てます、最低ー!」

「女性の敵ね、こんな奴は出来なくしちゃおうよ」

「ん、採用」


 縛られたおっさんにポーションセット、ついでに王子達にも。

『落書きは? 強姦魔って』

 採用!


 7人にコンボを決めた。


『お宝セットも出来ましたよ♪』

 収納! 転移!


「出来なくしておいたぞ(笑)」

「本当だ! ぶはっ、王子達も不能、ぶはははっ」

「髪の毛も、耳の毛までハゲちゃったよ、うぷぷぷ」


「なっ、不能、」






いつも読んでくれて本当にありがとうございます。


これからも読んでもらえるように頑張ります。



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