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第141話 またまた出張

「おかえりなさい♪」


 レトが出迎えてくれる。


「ただいま、何か動きはあった? こっちはミレニアムの6人は、なんとかなったよ」

「兄王さんが、ヒュペリオンさんとお城に行きましたよ、後は特にですね」

「了解、んじゃ、子供達をおうちに帰さないとな、どこに? 寝ちゃってる?」

「お昼寝中ですね、兄王さんが何と言うか、遊び上手で、子供達と遊びまくってましたから(笑)」


 子供達がいる部屋を、そ~と覗くと大の字が大量生産されてますやん(笑)、何部屋にも分けて寝させているがどの部屋もそんな状態である。


 1部屋ずつ覗きながらお布団をかけて行く、ちょんと触りながら、お布団には安眠の付与を付けて。


「ちょっと思い出して聞きたかってんけど、弥生ちゃん達は、この子達を助けたかったんだよね?」

「はい、そうですが何か?」

「それなのになぜ最初からそう言わないで、奴隷商に帰すのが良いって言ったの?」

「え? そんなの当たり前じゃない、勝手に外せば犯罪者になってしまうのよ、ユタさんが私達に善行をしろって言ったから、犯罪者になることを言えるわけ無いじゃない、あの言い方ならそう答えるしかなかったわ」

「あ、せやった王命か」

「そうよ、それがなければ旅に一緒に連れていく予定だったし、そこそこお金も貯まったから1人ずつなら借金も返せると思ってたしね」

「はぁ~ナビ、このまま奴隷解除はダメなんだよね」

『そうですね、きちんと正式な方法が取られてますから借金が無くなるまでは、外すと犯罪者になりますね』

「そっか、いくらくらいの借金なの?」

『帳簿がありますね、払う相手は全員排除されましたから居ませんが』

「それじゃあどうしたら良いんや?」

『簡単ですよ、この子達の親から、現在の書類の持ち主である勇大様がお金をもらえば完了ですね、大金貨数枚の借金が何と! 銅貨1枚でチャラになりますよ、払ったと言う事実が欲しいだけで、その付与された魔法はクリアできますね』

「嘘っ!」×6


 弥生ちゃん達も念話で聞いていたようだ。

 俺も、嘘っ! て、言いそうになったよ(笑)


「なら簡単やね」

『簡単なんですが、親の方が問題のある方が多いようですね』

「そうなの?」

『簡単に売ってしまうのですから、中には無理矢理に連れてこられた子も居ますが、なので帰してあげるのは無理矢理に親と引き離された子達だけの方が無難かと』

「ん~、確かに、帰したとたんにまた借金して売られる可能性はあるよね」

「確かめながら私達が親元に帰していくわ!」

「ん?」

「私達が一人ひとり帰していくわ、ナビさんは無理矢理に連れてこられた子達が分かるのでしょ、ならまずはそこから、その後は一人ひとり、ダメならここで暮らしてもらう、駄目かしら」

「彼氏さんはどうするの?」

「子供達を送る際に、色んな所に行くのですから一緒に探してみるのが良いかと思います」

「なるほどね、了解、ん~1つだけ俺達はそんな簡単に売り渡してしまうような親はダメだと思うけど、子供達自信の気持ちも考えて行動してね、どんな親でも一緒にいたいって思う子もいるかもしれない、帰すか、帰さないは慎重にね」

「そうね、そこは慎重に対処するわ」

「じゃあ頼んだ」

「頑張ります」×6





 そして俺達は、フリーになったと思ったのだが




「超極小ウインドアロー!」


 シュパパパパパパッ!


「虎鉄も、お願い出来る? この文字化けさんは再生が速いねん」

「は~い♪ 超極小ウインドアロー!」


 シュパパパパパパッ!

 シュパパパパパパッ!



 なぜまた、文字化けの厄災を倒しに来ているかと言うと、



『ユタ~私~』

「私私詐欺の方なら間に合ってます。ガチャ ツー ツー ツー ツー」

『私だよ! シロシロだよ!』

「ただいま出掛けております、ご用の際は、お掛け直し下さい」

『あ~ん! ユタがい()める』

「あはは、ちなみに、↑の字は、 "じ" が正解な(笑)、で、どうしたんだ?」

『ぶ~、あのね、この前次元渡りをして行った世界があるでしょ』

「ああ、あの厄災を、こっちに放り込んで来た世界だよな」

『そうそう、実は、そこの神様の友達の所にも厄災を送ってたみたいで、暴れてるのよ』

「あ~、それをやっつけて欲しいと?」

『そうなの、ダメかな?』

「まあ、良いけど、この星は後回しで良いの?」

『ああ、この星は別にやらなくても良かったのよ、創造神様の奥さんから、預かっているのだけどね、見てるだけで良いよ~って言われてるから』

「軽いな! 奥さん!」

『この前に言ってた転移者も、適当で良いって言って来たから、何でもこの世界に適応する人だけが来るみたい』

「は?」

『だから加護もつけてないらしいよ、その代わり転生者は手厚くしてるみたい、召喚者はちょびっとね♪ って(笑)』

「だからか、レトとかあいつとかは他の人より良い感じやねんな」

『レトちゃんは知ってるけど、あいつって?』

「ああ、他にも転生者を見かけたからね」

『ふ~ん、まあ、良いかぁ~』

「んじゃ、行くよ、ポイント教えてくれる?」

『あっ、ちなみにユタしか無理だよ』

「え? そうなの?」

『まりあちゃんでも厳しいかな、次元を、連続で2つくぐるからね、虎鉄ちゃんは大丈夫だけど、卵も置いておいた方が良いわね、預かるね』


 フードが軽くなった、シロシロが自分の所へ転移させたのだろう。


「なんか久しぶりに手放した気がするよ」

『あははは、そうだね、あの盗賊のアジトで見つけたって言ってたね』

「そう、全然成長しないし」

『たぶん成長はしてるよ、言葉も理解してるみたいよ』

「おお! 賢く育って欲しいな、よし、行くよ、ナビ表示お願いね」

『は~い♪』

「まりあ、レト、ちょっと出掛けてくるね」

「「行ってらっしゃい!」」

「いってきます、転移!」

 パッ


 ご依頼の星にやって来た訳なんやけど


「どこに行ったら、ええのか聞いてないやん!」

『うふふ、そうですね、シロシロ様らしいですね、とりあえずは、適当な街に行ってみましょうか』

「やね、屋台のある街でお願いします!」

『は~い♪ あっ、この星の事は、インストールが出来てないので神眼で見てもらえますか? 前はあの人の記憶を見たので、場所は分かったのですが、今回はノーヒントです』

「そうなんや、んじゃ、神眼やる前に透明ローブ着て、あそこに見えてる街に行って、冒険者登録してみるか」

『は~い♪』


 透明ローブを羽織り、街の上空まで転移して適当な路地裏に着地。


 人が居ないのを確認してローブを収納。


「んじゃ、屋台を探しに行こう!」


 大通りに出るとすぐに冒険者ギルドを見つけてしまった。


 登録はするつもりやけど、見つかるの早くない? まあ、前に屋台があるから許してやるか。


 あ! お金無いやん!

『うふふ、そうでしたね、登録して依頼を受けましょうか』

 ちっ! 商人ギルドで塩でも売ってやろうか! 商人ギルドが破産するほどの量で(笑)

『あはは、お手柔らかに』

 冗談は置いておいて冒険者ギルドやね、行くぞ!



 冒険者ギルドに入り、依頼を見に行きダンジョンの依頼の紙を取りを見ると


 ◇ダンジョン攻略◇

 達成条件 完全攻略

 達成報酬 男爵位


 お金は?

『お金じゃなくて爵位ですか』

 ダメダメやん。


 買い取りしてもらおうか。


 依頼の紙を戻そうとしたら


「申し訳ありませんが、1度取った依頼は戻さないで下さいね」


 お姉さんがそんなことを言う。


「ダメなんですか? こんな報酬ではお金もらえないじゃないですか」

「ああ、大丈夫ですよ、別の依頼と一緒に受けてもらえれば問題ありませんので、それに、それを戻すのは無理ですね、ちぎり取ってありますので(苦笑)」


 そうでしたね、木札じゃなくて紙を画ビョウで止めてあるから手に取るとピリッと破けて角が無くなってます(苦笑)


「分かりました、ではこの依頼は受けることにしますね」

「はい、ではご案内しますね」


 そう言うと、お姉さんは受け付けカウンターへ。


『受け付けさんだったのですね(笑)』

 あはは、やね、行くか。


 お姉さんの後をついて行き、受け付けに到着。


「こんにちは、登録と、この依頼をお願いします(笑)」


 まずは挨拶からでしょう(笑)


「うふふ、そうですね、こんにちは、お預かりしますね」

「お願いします」


 カタカタカタカタ


 ここも一緒やね。


「お待たせしました、こちらがユタ君のギルド()()()です、穴が空いてますので、ひもを通して首にかけている方がほとんどですね」

「ありがとうございます」

「では説明に進みますね、簡単なのでよく聴いて覚えて下さいね」

「はい」

「うんうん、皆がユタ君みたいに素直なら楽なのですが、あはは、説明に進みますね、このコインは魔道具になってます。何の魔物を倒した、何匹倒したや、ダンジョンを何階層まで潜った、など色々な事が記録されます、報酬やお金もこのコインで、入金、出金が出来ます、なので失くさないように気をつけてね」

「はい、分かりました」

「もし、アイテムボックスのスキルがあるなら、そこに入れておいても記録はされますので大丈夫ですよ」

「良かった、なら入れておきますね」


 お姉さんにスマイルをプレゼント(笑)


「はうっ! きゃわいぃ~♪」

『勇大様(笑)』

「ありがとうございました、買い取りは今からでも大丈夫ですか?」


 スマイル(笑)


「だいじょぅぶよ」


 あはは(笑)


「ありがとう、行ってきますね」


 そうして、ふにゃふにゃなったお姉さんを置いておいて、買い取りカウンターへ向かうのであった。


 買い取りカウンターは誰もいなくて、ベルが置いてあった。


 ベルを手に取り鳴らしてみる。


 チリン チリン


 するとやってきたのは、さっきの受け付けお姉さんでした(笑)


いつも読んでくれて本当にありがとうございます。


これからも読んでもらえるように頑張ります。



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