表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

140/159

第140話 プリズン

「どういう事だ! なぜ山小屋から出発したと思ったら町に着いているのだ! 俺の覚悟をどうしてくれる! 尻の下のローブが可哀想だと思わんのか!」

「ユタ殿! また転移ですか! ポンポン使わないで下さい! ほら子供達が······喜んでますね」

「あはははははは! まあまあ、早く着いたんやしええやん! それとも兄王さんだけ山小屋から馬車で来るか(笑)」

「クソっ! ローブに(しわ)が着いてしまったぞ、全く、この人数を転移出来るなど分かるわけ無かろう、久しく使われていない古代魔法だぞ、まあ、山小屋からは乗りたくはないがな」

「ヒュペリオン、まずは自分の家を確認せい、メイド達はそのままの筈であろう」

「はい、家族を連れ、まずは見に行ってきます」

「うむ、してユタ、俺に王となれと言うが、王冠と宝剣が無くば認められんぞ」


 ナビ、あるよね?

『もちろん、それっぽい服や靴も出しますね、ポイントしま~す♪』

 ありがとうね。


「あるよん、ほいっと!」


 服や靴、王冠に宝剣、後似合いそうなアクセサリーが出てきた。


 せや、おまけで付与をガンガン(プラス)個人指定で自分か、自分が認めた人だけが装備出来るようにしておこう。


「はい、これであってるよね?」

「うむ、鑑定! なっ、何じゃこりゃぁぁぁ~! ユタ! お主は付与魔法まで使うのか!」

「おう、追加で付与しておいたぞ、中々のもんだろ?」

「これが中々の物だと、······バカモン! 凄すぎるぞ! なぜ靴下に属性魔法耐性や、毒耐性がついておるのだ! なぜパンツに魔力回復がついておるのだ! せめて指環や、腕輪に付与せんか!」

「ん? そっちにもついてるぞ、しっかり見たら全部に同じだけつけてあるぞ(笑)」


 ギャ~ギャ~騒いでいるが顔は早く着たいのか、半分にやけている(笑)


「んじゃ、俺達は少しこっちのミレニアムの6人と出掛けてくるぞ」

「うむ、ヒュペリオンが戻るまではここで待たせてもらい、帰ってくれば王城に戻ってみる」

「ああ、んじゃ、これ戻しておくよ」


 ナビお願いね。

『は~い♪ ヒュペリオンさんの分も戻しておきますね』

 ありがとう。


「ほいっと! アイテムボックスを、確認しておいてね」

「ん? 何を、······おい! 何だこれは!」

「一時的に預かっていただけ、よし、ミレニアム行くよ」

「はい」×6


「転移!」

 パッ


「到着! ってまた埋まってるのか?」

「そのようですね、崖崩れで塞がったのでしょうか?」

「かな、土魔法! ほいっと!」


 崩れた感じの部分を、よけて固めてまた、凱旋門風にしてしまった。


「あははは、ユタさん、これは前にもありましたよ」

「良いやん! とりあえず門かなぁ~って考えたらこうなってんもん」

「あなた達、こんな大規模な魔法を使って何ともないの! 数十人がかかって数日は欲しいわよ、こんなの造るの」

「そうなんや」

「へぇ~じゃあお城とか造るのは?」

「知らないわよ!」

「まあ、良いやん、ほら入口見えたよ」

「ホントだ! 行くよ~の前に、3人ずつの2組に分かれてくれる? 私とユタさんのパーティーに分かれるから」

「え? ま、まあ良いですけれど、じゃあ、あなたからあなたまでと、残りで良いかしら?」

「オッケーだよ~私は左ね、ユタさんは右をお願い」

「了解、んじゃ、虎鉄、タマ、またお願いね」

「は~い♪」

「任せるにゃ♪ なれたもんにゃよ」


 大きくなった虎鉄とタマを、見てフリーズ。


「「よし!」」

「あはは」

「やっぱりにゃ」


 浮遊でミレニアムの3人ずつ虎鉄とタマに乗せエトリの糸で固定。


「よし、行くよ」

「は~い♪ 久しぶりな気がしますね」

「せやな、最近はまりあが先生してるのがほとんどやったからね」

「はい、皆さん強くなって冒険してますよ」

「あははは、それがこの世界に残りたいって望み望み子達やったらそうするよね」



 入口から入り、しばらく歩くと


「フィールドタイプですね、素材か、食材が良いのにですね」

「やね、せや、なび、何階層?」

『10850階層ですね、中々の深さです』

「うっしゃぁ~! 走るぞっ!」

「行きますよぉぉお~!」






「武器、武器、武器ですね······」

「木の実がちょっとか、たまにはあるよね」

「はぁ~さっさと終わらせましょう」

「せやね」






「よし、完了」

「さっさと水晶玉の部屋行きますよ」

「はいはい、まぁ、魔物がそこそこ強かったからこの子達も神になったし、結果オーライかな」

「起きないままでしたが(笑)」

「身体の使い方は、ここでやってもらおうか」

「ですね」




『プリズン 登録しました』

「良いね、食材に変えられたのはデカいな」

「はい、これなら巡回してもストレスフリーですよ♪」

「んじゃ、1階層に戻って起きるの待とうか」

「は~い♪ 転移!」

 パッ



 テーブルと椅子を出し、お茶とクッキーを食べていると


「何だ? 先客がいるじゃねえか」

「おい! ガキ、武器と防具は俺達がもらってやる!」

「アイテムボックスの中身も全部だ! おら、早くしねえとやっちまうぞ!」

「こんなところで休憩とはついてない奴らだぜ、って何でベッドで寝てるんだ?」


「ユタさん、設定し直さないとダメですね」

「やね、プリズン、俺達以外は入れないように設定、&排除」


『マスターユタ達以外は排除 設定しました』

「何をごちゃごちゃ言ってやがる、さっさとよこすんだよ!」


『排除 完了しました』


「ふあぁ~」


 起きてきたようだ。


「あれ、私達寝てたの?」

「ああ、ぐっすり寝てたな(笑)」

「皆さんおなか空いてますか? 3時のおやつですから」

「いただけると嬉しいです」

「んじゃ、テーブル追加するよ、ほいっと!」


 テーブルにクッキーとジュースを出し午後のティータイム。




 そろそろ動こうと攻略を開始、早速ゴブリンの群れが、ミレニアムの皆は魔法を撃つ!


 シュパパパパパパッ!

 シュパパパパパパッ!

 シュパパパパパパッ!

 シュパパパパパパッ!

 シュパパパパパパッ!

 シュパパパパパパッ!


「何なの!」×6

「あははは、寝てるまにパワーレベリングしておいた」

「そだよ、皆さんは、物凄く強くなったから、身体の使い方を馴染ませてもらわないと、とっても周りの人が危険ですから頑張って下さいね(笑)」

「物凄く強く? ステータス!」×6


「えぇぇぇぇぇぇ~!」×6

「あはははははは!」×2


 その後は6人だけでラスボスまで行ってもらい、大量の食材を持って、元領主の屋敷に帰った。



「ただいま~」






いつも読んでくれて本当にありがとうございます。


これからも読んでもらえるように頑張ります。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ