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第134話 なんか居たよ

『ユタの実家の近くに引っ越して来た子だよ』

 まさか、帰れない子?

『いやいや、この子のお母さんだったら加護とかついてる可能性はあるけどこの子はないよ~』

 そやねんや、まぁ、帰らないって言ってたけど。

『その子なら、ちょっとくらい手助けしてあげてね、お世話になったお母さんの子供だし』

 了解。

『じゃあね~♪』



 それからやっと家に入り仲間と再開。


 ワイワイと騒いで喜んでいる内に、俺は外で武器と防具を造り、サルエルツナギも造る事に。


「よし、完成やね、渡しに行って1つダンジョンでもって、明日の方が良いかな」


 家に入るとまだ、きゃいきゃい楽しそうに話をしていたが


「君らの武器と防具とサルエルツナギ造って来たぞ」

「え! 良いの?」

「「よろしいのですか!?」」

「良いよ、奴隷やったから何も無いやろ?」

「ありがとうございます!」×3

「明日、ダンジョンでパワーレベリングするから、早めに寝ておいてね、じゃ!」


 家を出て、レトを探し


「レト、探しに行くか?」

「今からですか?」

「夜なら動きが無いから探しやすいだろ?」

「宿に居るかもですね、行きましょう!」

「ここはまりあとヘレに任せておこう、ナビ、次の転移者の町は?」

『表示しますね』

「山奥? 辺境なのかな?」

『その様ですね』

「一応ローブ着ていくか、レトもこれ着てね」

「透明ローブですね、分かりました」



 透明ローブを羽織った俺達は夜の森に転移した。



「到着! あの村かな?」

「行ってみましょう」


 村の門を飛び越え

 閉まってますし、中に入る、焚き火と掘っ建て小屋しかなくて村にも見えない······


「ぎゃはははははは! おい! 今日の拐った奴を連れてこい!」

「またボスからですかい? またには俺達にも回してくださいよ」

「やかましい! さっさと連れてこねえか!」

「へーい、頼みますから生かして俺らに回してくださいよ」

「ぎゃはははははは! 分かった分かった!」


 人拐いみたいやね。


「ユタさん、やっつけますか?」

「もちろん、腹パンやっちゃうよ、ナビ、お願いね、拐われた子が来たらやっちゃおう」

「は~い、手加減しなきゃね、ゴブリンくらいですかね?」

「そんなもんやね、何人居るの?」

『76名ですね、大きいですねこの集団は』

「だよな、盗賊には見えないし傭兵団やね」

「傭兵が人を拐い、えちえちしちゃうんですね」

「えちえち······、まあ、そうやろね」


 掘っ建て小屋から出てきたのは


「いやだ! 俺は男だぞ!」

「知ってるよ、俺達はそっち方面だからな」

「いやいやマジで止めてくれよ! 童貞の前にそっちを卒業なんかしたくねぇー!」

「あははは、最初は皆そう言うが最後は何も言わなくなるから安心しろ」

「それって死んでるだろ! 昨日出ていったヤツも帰ってこねえじゃないか!」


「そっちかい!」

「BL展開ですかぁ、私はそっちはあんまり······」

「友達と違うよね?」

「違いますね、一応いやがってますから助けますか?」

「だよなぁ~やっちゃうか」

「ちょっと見たい気もしますが、やっちゃいましょう」

「見たいんかい! 行くよ!」

「はい!」

 シュ


 ドドドドドド×76

 シュ

 ドサッ×76


「なんだ? 倒れたぞ?」


 俺達はローブを収納し


「危なかったな(苦笑)」

「もう少しで大人の階段でしたね(苦笑)」

「おわっ! た、助けてくれたのか?」

「「一応?」」

「助かったぜ、もう少しでやられるところだった」

「まぁ、他に捕まってるヤツは居るのか?」


 俺はナイフで拘束のロープを切りながら聞いた。


「俺が最後だな、乗り合い馬車が襲われてな、昨日まではもう1人居たんだが」

「それは悪いことしたな、とりあえずこいつらを縛るの手伝ってくれるか?」

「ああ、任せてくれ」



 76人を縛り上げこいつらの馬車に積み込む。


「本当に助かったぜ」

「ああ、せや、転移者だろ? 俺は召喚者で」

「私は転生者です」

「おおー! 初めてだよ! 他にも沢山居るのか?」

「そこそこ居るなぁ、でだ、帰りたいと思うか?」

「今回はこんなだけど、俺はここで、この世界で成り上がりをやるんだ、転移の瞬間家族でドライブ中だったんだ、コ○ナだろ? どこにも行けないからって、父さんがレンタカー借りてきてな、崖からカードレール突き破ってそしたらここだ」

「帰っても身寄りがないか」

「ああ、後ろから突っ込んだ奴には文句言いたい気もあるけれどな」

「そうか、こいつらを町に連れていったら金になるか?」

「なるぞ、こいつらの称号に人拐いがあるから犯罪奴隷で売れる」

「なら、全部やるよ」

「え! 良いのか? 助かるけど、金も全部盗られて無いからな」

「武器と防具は造ってやるよ」

「鍛冶士なのか? なら造ってもらえたら嬉しいな」

「分かった、刀で良いだろ?」

「分かってるなぁ、日本人はやっぱそうだよな!」

「それも二刀流出来るように2本造るよ」

「ありがとうございます!」

「よし、少し寝てても良いぞ、ちょっと時間かかるからな」

「そうか、悪いな、あんまり寝れてないから眠くて(笑)」




 打ち終わってもまだ寝ていたので、虎鉄に縛り付けパワーレベリング。


 魔剣神になったので叩き起こし身体の使い方を覚えてもらい、元の場所に帰った。




「何もかもお世話になりっぱなしだな」

「かまわんよ、最後に」


「王命である! 良いことをして楽しくすごせ! 永続である!」


「なんだよそれ、カッコいいじゃん、悪さなんかしないよ、じゃあな、今度会った時は飯でも奢るよ」

「財布を空に出来るくらい仲間を連れて行くよ(笑)」



 76名を乗せた馬車を連結させ村を出ていった。


「朝には着くような近い場所に町があるのですね」

「ここも人気の場所になるかな、ダンジョンも見つかったから」

「良かったのですか、BL君に手柄を渡してしまって」

「ぶはっ! BL君な(笑)、良いよ他にもまだまだダンジョンはあるし」

「はい、もう1つ行きますか?」

「見るだけでも行こうか、ローブは着てね、ナビ、お願いね」

『は~い♪ 表示しますね』

「夜営中かな? 転移!」

 パッ


「到着!」

「夜営してますね」

「やね」


 見張りは2人か、皆で6人やね。


「今起きてる方は違いますね寝てる方を見に行きましょう」


 テントをそ~と開け覗くと


「はわわ! 皆さんすぽぽんぽんのぽぽんですよ!」

「レトは見るんじゃありません! 友達は居たの?」

「あっ! そこは見てませんでした······」

「あはは、パッと見て、ここの世界の人っぽい感じやったけど」

「友達は黒髪でしたね」

『テントの中はこの星の人間ですね』


 見張りの方か、近づいてみるかな。


 焚き火の側で見張りをしている2人に近づく。


「あいつらくっついちまったし俺も彼女が欲しい!」

「デカい声出すなよ、魔物が寄って来ちまうだろ」

「ごめん、はぁ~」

「明日は町に入るからやりまくろうぜ」

「んなカモが居るかな?」

「デカい山の前哨戦だぜ、ちょっと酒飲ませて、お前の薬飲ませたら、うへへ」

「気持ち悪いな、でも前の子良かったよなぁ」

「やりすぎて死んだけどな、元の世界なら捕まるぜ、まったくよ」



「封印やな、称号に、強盗、殺人、強姦って、最悪なパターンやね」

「テントの中も同じですね、女の人まで······」

『ピンク用意しましたよ』

「ああ、ちゃちゃっと、はめてしまおう」

 シュ


「なんだよそれ? なっ俺も!」

「は、外れねえよ!」

「ナイフでも切れねえーぞ」

「身体強化もダメだぞ」

「おい」

「なんだよ!」

「ステータス」

「はあ? ステータス!」

「分かったか? 封印されてる」

「マジかよ······。これって魔法も剣術も使えないって事だろ」

「あいつらに守ってもらいながら町で外すしか無いだろ」



 透明ローブを収納し


「ああ、その封印の首輪は外れないから、100年間は」


 俺の横で透明ローブを脱ぐレト


「貴方達は犯罪者ですので成敗します、お覚悟を」

「何者だ!」

 シュ

 ドド

 シュ

 ドサッ ドサッ


「やかましいぞお前ら!」

「お前なんだその首輪!」


 パオンぶらぶらさせて出てきたので俺が

 シュ

 ドドドド

 シュ

 ドサッ×4


「全部収納! よし、次行こうか」

「はい! ナビさんお願いします」

『は~い♪』



 あの後もろくな奴が居ないままお昼前


『次は森の中ですね、依頼をしているのでしょうか?』

「あはは、次はまともであってくれよマジで」

「これ終わったら、お昼ごはん食べに行こうかどうするか考えましょう」

「やね、あら? 森の中で焚き火でもやってるのか? 方向的に場所はあってるし、7人居るけど4人は転移者で1人はホムンクルス? 残りは転生者で······ユウマ? まさかな」

「飛んでみにいきましょうか」

「やね、浮遊!」


 そのまま飛んで行くと


「火事やん! 水さんお願いします! ほいっと!」


 ザザザザザー


 レト! 透明ローブを羽織って!

 はい、でなんで念話?


 俺達はローブを素早く羽織った。


「弟かも?」

「かも?」

「小さい時の弟とそっくり? ちょっとイケメンになってる感じやけど転生か」

「前に出なくて良いのですか?」

「ん~ど~すっかなぁ、あ、なんか喋り出したぞ」


「誰かが水を出してくれましたよね」


「ああ、声が聞こえた」


 バタンッ!


 誰か出てきたね、あの子がホムンクルスさんやね。


「神が!」


 バレた? せやけど、気配は消えてる筈やし


「そうだ! ナニーさん大丈夫ですか!」


「ログハウスが燃えてたのですよ!」


「はい? この家は火が着いたくらいで燃え尽きる事はありませんよ、それより神様はどちらですか?」


「神様?」


「勇真さん、さっきの声の方がもしかしたら」


「いらっしゃったのですね」


「たぶんだけど、ログハウスの火を消してくれたよ」


「ああ、私もお逢いしたかった」


「でも、姿は見れませんでしたね」


「火が消えて振り向くと居なかったからね」


「そうですか、残念です」


「また来てくれて会えると良いですね」


「ですね、お礼は言わないと」


「うふふ、ごはん休憩にしましょう」


「勇真さんのお腹は良い音なりますね、うふふ」


「あはは、じゃあ煤だらけだし、覚えたてのクリーンかな」




「どうしますか?」

「ん~やっぱ弟やね(笑)、面白いスキルも持ってるし武器と防具を用意だけしてあげるか」

「うぷぷ、でも強くなりますよねあのスキル」

「あはは、確かに、よし、ちょっと離れて造るからお昼ごはん食べようか」

「はい、さっき上昇した時にあっちに町がありましたよ」

「行って見るか」

「はい、飛んで行きましょう!」




いつも読んでくれて本当にありがとうございます。


※実は最後に出てきたキャラは、次作の物になります。


これからも読んでもらえるように頑張ります。



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