第132話 ちょこっと時間旅行
「こんにちは、俺はユタです。君達は拐われて奴隷になったみたいだから助けたんだけど、元の住んでた所に帰りたいかな」
なるべく優しく話しかける。
「帰りたいです」
「わ、私も帰りたいです!」
1人が言い出したのを呼び水にして皆が帰りたいと言う中で一人の小さい子が
「私は冒険者になりたい!」
話を聞くと、元々冒険者になりに町へ出てきたが、途中で乗り合い馬車が襲われ奴隷に売られたとのことだ。
確かにそれは可哀想過ぎやね。
その子は少しだけ俺が教える事に。
他の子は触り家の場所をナビに確認してもらって転移で送った。
「家はここで大丈夫?」
「うん、お兄さんありがとう、ままぁ~!」
家の扉が開き女の子は出てきた女性に飛び付き大はしゃぎだ、俺とレト、ヘレはそれを見て立ち去った。
湖に戻り、ヘレの武器と防具を、造り服もサルエルツナギを、作成。
ちなみにヘレはドワーフで、今の俺よりお姉さんでした。
「よし、じゃあダンジョン行こうか、ナビ、良さげなダンジョンはある?」
『この湖にありますよ』
「おお! 近くて良いやん、底かな?」
『島があります、表示しますね』
「これ、あの見えてる島か」
『はい、見つかってないのが不思議なくらいです』
「ほんまやね、ここから見えるのに誰も行かんの? 何かあるんかな? 神眼! ん~特に無いなぁ、まあ良いか、行くよ、転移!」
パッ
「到着、んじゃ早速行きましょうか!」
「「はい!」」
階段を下りて目の前は草原が広がっていた。
「フィールドやね、虎鉄、またお願いね」
「は~い♪」
「ひにゃ!」
フリーズしました。
「ヘレもフリーズやね(笑)」
「浮遊! ほらほらマスター縛って下さいね」
「あはは、了解」
「私もこんな感じだったんですね(苦笑)」
レトが先導し魔物を倒していく、身体の動きもスムーズやし、刀もたまに使って倒している。
「ユタさん、これって美味しいと出てますが本当に美味しいのでしょうか? 変わった形のお肉?」
「美味いな、ホルモンって言われてる内臓やね、ヘレが起きたらホルモン鍋作ってやるよ」
「ぷにぷにですよ、まぁ、美味しいと言うなら食べちゃいます!」
9000階層を4周目にヘレが起き、隠し部屋でホルモンパーティー。
もつ鍋に、チリトリ鍋を用意しました。
「「美味しいぃ~♪」」
「だろ、見た目はあんなだけどね、食べると美味しいのは結構あるから、ほらほらこっちは〆にうどん入れるし、こっちはラーメンとかの中華麺が俺は好きやね」
「こんなに美味しいならいっぱい採取しましょう!」
「この後はヘレがメインで討伐ね、俺とレトがフォローするから」
「は~い♪ 沢山頑張ります♪」
1人で2周して動きがスムーズになってきたので
「ラスボスも私1人でやってみたいです!」
「ああ、危なかったらフォローするけど」
「デコピンで勝てますよ(笑)」
「行きますよ!」
ベヒモスの群れが部屋いっぱいに、補助もいつでも良いように構えていたが
ズズン
「やりました! 私1人でベヒモスやっつけましたよ!」
ぴょんぴょん飛びはね、宙返りしたりと大喜びだ(笑)
「宝箱があります! 神眼! 罠も無し開けても良いですか?」
「良いよ♪」
「頼むよ、良いの入ってるかな(笑)」
「せ~の!」
パカッ
「神眼! ヒヒイロカネのインゴットです、ちぇっです、お肉が良かったですよ」
「残念だけど、ヘレは鍛冶神だから良い武器が造れるぞ」
「ユタさんには負けます! この刀は私にはまだまだ打てませんよ」
「あはは、いっぱい造ればだんだんと上手くなるよ」
「はい、頑張ります!」
『ホルモン 登録しました』
いや、良いんやけどね、俺は好物やし(苦笑)
『ヘレちゃんホルモンが気に入ったみたいですね』
やね、さて次はって報酬もらわんとな、表示お願いね。
『は~い♪』
「2人とも行くよ、転移!」
パッ
冒険者ギルドに着くとピンクが見えた、何で捕まってるんや?
まあ良いか、よしよしカウンターも空いてるし先にパーティー登録かな?
「ヘレ、パーティーは組む方向で良いのか?」
「はい、よろしくお願いします」
「分かった、あれ? 冒険者登録は?」
「それならしてありますよ、奴隷になっても役に立つらしくて登録させてくれましたから」
「なら良いね」
そしてお姉さんの前に行きましょうか。
「パーティー登録と依頼達成の報告に来ました」
「はい、うかがいます」
「この子をパーティーに」
カウンター下に木箱を置いて、ヘレをのせる。
「きゃ、おっぱい触ってますよ!」
「うわっ、すまん」
「私の豊満なバインキュッバインにメロメロですか?」
「うう、、ごめんなさい、そんな気はなかってん、たまたまやねん」
「あはは、冗談ですよ、キヲ取り直して」
ヘレはギルドカードをカウンターに乗せた。
俺もギルドカードを出しヘレのカードと並べ
「お願いします」
「お預かりしますね」
打ち込んでいる間にヘレに木札とダンジョンカードを渡す。
「ヘレ、さっき言ったみたいにね」
「はい、頑張ります」
「登録完了しました」
「ありがとうございます、次はこれをお願いします、あの騒がない様にお願いします」
「はい、お預かりしますね」
カタカタカタカタ
依頼内容を打ち込みギルドカード、そしてダンジョンカードを、見て
「えぇぇぇぇぇぇ~!」
おい!
「お姉さん! 騒がないで下さいって言ったでしょ」
「いやいや、こんなの騒ぐでしょ! 新ダンジョン発見にダンジョン完全攻略よ! 騒ぐに決まっているでしょ!」
あちゃ~ないわ~
ギルド内がさわがしくなり
「なんだと! 攻略だって! おらおら! 俺らにもおこぼれくれるんだよなぁ!」
「よし! 今からの酒はこいつらの奢りだ!」
「飯も良いんだろ!」
「表の屋台も良いよな! おい! 屋台も引っ張ってこい!」
と大騒ぎである。
ヘレは涙目になってしまった。
なでなで
「おい、どうするつもりだ?」
「え?」
「俺達はこうなることが分かっていたから騒がないでとお願いしたよな」
「お願いはされたけど」
「もう皆は酒を飲み、飯も注文してるけど俺達は払わないから、お姉さんがなんとかしてね」
「え?」
隣のお姉さんに
「お姉さん、すいませんギルドマスターに報酬を持ってきてくれるように言ってきて下さい」
「はい!」
お姉さんはぴょん! と立ち上がり数メートルを走りギルドマスターの元へ行きギルドマスターを引っ張りながら金庫へ
ギルドマスターも、お姉さんの勢いに負け金庫を開き装飾のある木箱をを取り出し走ってくる。
神眼! オッケーです。
「お待たせしました! 報酬をどうぞ!」
「ギルドマスター、こっちのお姉さんが冒険者達の飲み食いしたのを払いますから、ギルドカードを返してもらえますか?」
「どうぞ」
ギルドマスターがさっと俺とヘレのギルドカードを返してくれた。
「ま、待って、私にはそんなの払えないわ!」
「そうなんですか、俺には関係ないですから知りませんが」
「お願いします、払って下さい」
「嫌ですよ、ギルドマスター、では後の事はお願いします」
「ああ、今回の事はうちの責任だからな、最初に騒ぐなと依頼されてたのだ、言い訳はしない、こいつの借金になるだけだな」
「そ、そんなの、無理よ奴隷に落ちないといけなくなりますからなんでもしますから!」
「なんでもやるんなら支払えよ」
「そこの君、少し良いかね」
衛兵さんが話しかけてきた。
「はい、なんでしょうか」
「少し聞かせてもらったのだが、それではあんまりだと思うのだが」
「そうですよね、俺達は最初に騒がないでとお願いしてあったのにこんなことになるなんてあんまりですよ、このせいで俺達はこの町から出ることにしましたから、その旅費もいただきたいですが流石に可哀想ですね」
「いや、そうではなくてだな、払ってやることは出来ないのかな」
「貴方なら払いますか? 頑張って稼いだお金をもらったその時に、何も関係の無い人にお酒やごはんを奢りますか?」
「そう言われると、だがこのままだと黒貨数枚の出費に」
「でしょ、だから俺達が命をかけて稼いできたお金を出せと言うなら、衛兵さんが払ってあげて下さいね、俺達に出す責任も義務も無いですから、町の人を守るのが仕事の貴方なら守ってあげて下さいね」
「······」
「では、今から町を出ますので失礼します」
俺達は歩きだしたがまた呼び止められる。
「おい! お前この首輪外せよ!」
「なあ! 衛兵さんこの首輪はこのガキが俺達にはめたんだ! なんとか言って取らせろよ!」
「クソガキ! 外さねえか! 今すぐ外せ!」
「こんな犯罪者の言うことを聞かなくても良いよ、じゃあね」
「この首輪は君が着けたのか?」
「ああ、女の子を強姦しようとしていたし、俺達に向かって至近距離から魔法を撃とうとしたし、称号に未遂って出てるやろ」
「出ているな」
「危険だから力を封印した、間違っているか?」
「間違っていない」
「だそうだお兄さん達、100年経ったら勝手に外れるから、それまでは誰にも外せないよ、真面目に頑張ってね」
『面白い魔法が解放されましたよ』
ん? マジ!
『今試すなら完璧ですね、あのお姉さんちょっと可哀想になってるでしょ』
う、確かに
『ステータス見て下さい』
ステータス!
名前 ユタ・ミカミ(御神 勇大)
種族 創星神
性別 ♂
状態 健康·スラさん
職業 鍛冶神
刀神
皇神
忍神
魔道神
建築神
酒神
精霊神
錬金神
農業神
聖神
裁縫神
時空神▼
スキル
魔法 転移·ルーム·飛翔·環境対応·時空間·時間転移·●
料理
テイマー
裁縫
武術
多重思考
念話
神眼
神体強化
無限収納
完全耐性▼
装備 切猫·切仔猫
称号
魔法生物の創造主
ドラゴンスレイヤー 地龍 水龍 風龍 火龍 光龍 闇龍 龍神
天狐の主
ダンジョンマスター
グ・パヤナタ・シー マスター
世界樹の祝福
世界樹の加護
世界樹の祝福
世界樹の加護
ハーレム神
妻 聖·紗々·三葉·葉月·まりあ·パラミス·パミュ·シンディ·光·グロリア·リリ·直·ローパー·アキ·美夜·ケイ·ユリ·柚葉·リア·一華·二華·三華·五華·六華·七華·ルア·玉藻·エトリ·いなば·ティアママ·円·ティア·海神·マール·天神·クロートー·アトロポス·ラケシス·勇·マライア·リュート·クシナダ·タキリ·タキツ·アンラ
超越者
創星神
海神の祝福
海神の加護
リヴァイアサンの主
悪魔 マルコシアスの主
○○王の天敵
ドラゴンライダー
龍神の主
シロシロの友
次元渡り
フェンリルの友
世界樹の祝福
世界樹の加護
グ・パヤナタ・シーのコレクター
魔王の天敵
従魔 虎鉄·スラさん×3·玉藻·光·エトリ·いなば·リア·ルア·天神
時空神に時間転移! これか! ポチっ
●少し前に戻れます
※接触しているものだけが記憶が残ります。
そんだけで良いの? すぐに出来るかな?
『私がサポートして声を出される前まで戻れば一件落着ですよ』
頼むよ、美味しいお酒が飲みたいし。
『ポイントしますね』
ありがと
俺は2人を連れてカウンターに戻り
「ギルドマスター、お姉さん、俺の手に触ってくれるか、全部上手くまとめるから」
「ほんと、お願いします」
「すまないが頼む」
2人にも触ってもらい
「時間転移!」
パンッ
辺りはザワザワとしているがいつものギルド風景だ。
「さあ、報酬をもらいに来ましたと言えば理解出来るかな?」
「ああ、うぐっ!」
お姉さんは自分で口を押さえ声が出ないようにしている。
「君はいったい」
俺は2人だけに向けて
王命である! 俺達に事は如何なる方法を用いても他者にもらす事を禁止する! 永続である!
「内緒で頼むね」
「分かった、報酬を取ってくる」
「あ、ありがとうございます」
「お姉さんはもっと気をつけてね、次は助けられないかも知れないから」
「はい」
「報酬です。ところで、あの3人は?」
「ああ、冒険者の資格剥奪はしておいたら、スキルも封印してあるし、そのおかげで新しいスキルも覚えられないから100年間」
「そうなのか、素行の悪さはあるが、実力はCクラスだったからな、中々その決断が下せなかった、今もその相談が来ていたのだ、首輪の外す方法を探せとも言ってきていた」
「あの首輪は神様でも外せないよ、そう言う風に造ったから」
「君の造ったものか、君にも外せないなら無理だな、・・」
「内緒ね、じゃあ絡まれる前に帰るよ」
「ありがとうございました」
2人は深く頭を下げ俺達を見送った。
さて奴隷商人さんを問い詰めようか······
いつも読んでくれて本当にありがとうございます。
これからも読んでもらえるように頑張ります。




