第131話 お友達を探しを開始しよう。
「ここがダンジョンですか、初ダンジョンです」
「そうか、住んでた場所に発見済みのダンジョンは無かったからね」
「はい、あるのは漁師の護衛とか海から上がってくる魔物を倒したり、私みたいなヘッポコだと浅瀬で貝を採ったりするくらいしか無いですから困ったものです」
「あはは、でもこれからはいっぱい冒険が始まるよ、虎鉄、お願いね(笑)」
「は~い♪ ほいっと!」
虎鉄が大きくなると
「ひょええええええ~!」
フリーズ(笑)
「んじゃ固定しちゃおう!」
虎鉄に固定して
「何階層?」
『8万1030階層です、深いのでしっかりレベルアップしますね』
「中々やね、よし、ささっと行っちゃいますか!」
「せや、俺の名前はユタ、よろしくお願いします」
「そうでした、自己紹介がまだでしたね、私はレトこちらこそよろしくお願いします」
2周目に目を覚ましたので隠し部屋で食事休憩。
「レト、ステータス見てみなよ」
「はい? ステータス」
······
「何じゃこりゃ~ですよ! ユタさん、ステータスがおかしな事になってますよ!」
「あはははは、それだけ強くなっていたらもう苛められたりしても怖く無いやろ?」
そう、虎鉄に聞いたのだが、冒険者ギルドに居た、いなばに腹パンされた奴らは、レトをあの場でも苛めていたそうだ。
「でも、私が、えいっ! ってやっちゃったら」
「うん、だから今から身体の使い方を練習だ、そうすれば普段も生活しやすくなるからね」
「分かりました、頑張ります」
ふんす!
あはは、気合い入ったね(笑)
その後はラスボスまで1人で倒しきり、ダンジョンマスターになって、名前を
『世界樹の庭 登録しました』
「ぬふふ」
ちょっと変なテンションになってるがまぁ、良いやろう(苦笑)
そしてこの後が大変だった······。
レトは家もどこか分からず冒険者ギルドも、探しまわった末、ナビに教えてもらいました······。
また忘れててごめんね、ありがとうね、ナビ
そして家で、旅に必要な物を収納しまくり、冒険者ギルドにやって来た。
受け付けカウンターは数組のパーティーが並んでいたので、最後尾に並ぶ。
「本当に私がやって良いのですか?」
「同じパーティーやから全然オッケー」
「ぬふふ、私が······。むふふ」
あはは、これが元々のレトなんかな、ニヨニヨしてくねくねしている。
可愛いから良いか。
そして俺達の順番が来た。
「これお願いします」
詰まらずに言えたね。
「お預かりしますね」
「後、騒がない様にお願いします」
「はぁ、分かりました」
カタカタカタカタ
依頼内容を打ち込み、ギルドカードを通し、ダンジョンカードを通した。
見ないで連続で通しやがった(笑)
その後魔道具を確認して
「なっ!」
「お姉さん、騒がずに」
「は、はい!」
なんとか持ち直したようです。
しかしその時、1組のパーティーが受け付けカウンターに突っ込んできた。
俺達の他のカウンターは、6人パーティーばかりで、俺達は、5人の受け付けさんの真ん中にいる2人組、そのパーティーは俺達のところにやって来て
「すまないが順番を譲ってくれ、大至急報告しなきゃいけないことがあるんだ!」
「お願いします、他のパーティーより先に報告しないとダメなの!」
「今持っているお金を全部あげるからお願いします!」
そう言って3人パーティーの皆が財布を俺に手渡し、受け付けお姉さんにこう言った。
「驚かずに聞いてくれ、新ダンジョンを発見した、新たに陸地になった部分だ!」
「はい」
「これがダンジョンカードだ見てくれ、ここに書いてあるだろ」
「はい」
「ん? どうした、こんな話なのに落ち着いてるな」
この人が大きな声で言っちゃったからギルド中が注目している。
「既に、そのダンジョンは発見報告を受けてますので」
「へ? マジ?」
「嘘、私達が居た方面には誰も居なかったわ、あんなに見晴らしが良かったから居たら分かるもの」
「そうだよ、そんな奴ら居ませんでしたよ」
「いえ、確かに報告がされております、このカードが証拠です」
俺達のダンジョンカードを、3人に見せるお姉さん。
見た3人は
「マジか」
「これって」
「攻略してるよ」
「騒がないで下さいね、騒ぐとこのカードを提出した方の迷惑になりますので」
「······分かりました」
「お兄さん達これ返すよ」
俺は持ってた3人分の財布を差し出す。
「ああ、すまないな、あげると言ってしまったのに」
「良いですよ」
お兄さんの手にポンと置いた。
3人はトボトボとギルドから出ていった。
「何か可哀想になりますね(苦笑)」
「大金が絡むから仕方ないさ(苦笑)」
「では、報酬を、お持ちします」
お姉さんは立ち上がり金庫へ向かい、鍵を開け、装飾された木箱を持って帰ってくる。
『中身は本物です、後ギルドマスターですね、エルフなので中々の年齢ですよ』
そうなんや、それなら金庫の鍵も持ってるよね。
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
「こちらがギルドカードです、あなた方が出た後に公表しますのでご安心下さい」
「はい、では」
ギルドから出て新しくできたら路地裏に入り
「さてどうしようか、ナビ、砂漠は大きい大陸にあるの?」
『はい、この星の最大の大陸になりますね』
「ならその大陸から行ってみようか、適当な国で良いから行ってみよう、もちろん転移者がいる国に」
「今のところ、3ヶ所ありますね、表示しますね」
「よし、転移!」
パッ
「しかし、転移ってどうやってしてくるんだ?」
『さあ、分かりません、昔から言う神隠しみたいな事でしょうか?』
『そうだよ~見つけたらすぐに閉じてるけど、ポンポン開くから間に合わなかった所に、偶々居たら来ちゃうのよ』
「シロシロか、そんなにあるのか」
『秒単位で出来てるわね、この星は、他のところは日にあるかないかだから間に合うのだけど、来てもすぐなら送り返せるし』
「しゃ~ないか」
『この星の魔王がやらかしてるからね、あはは』
「魔王が呼んでるのか、ならやっつけるか?」
『それが魔王がワルい方に傾くと星が呼ぶのよ』
「んじゃ悪さしないようにすれば良いんやね」
それなら
『1度会ってみるのも良いでしょうね、まぁ、今は悪ガキレベルだから、勇者がこなけりゃ放っておいても大丈夫よ』
「了解」
『じゃ~ね~ツーツー』
「口で言うな!」
その後、転移者なら冒険者ギルドに行くだろうと、話はまとまり冒険者に向かった。
中に入り、一応ダンジョン攻略依頼を受けて、食事処で座りながらギルド内を眺めている。
「そろそろ到着しますね、私の友達とは違いますが」
「来たね、5人パーティーで3人が転移者か」
男の子3人と奴隷の少女が2人がギルドに入ってきた。
「奴隷が2人一緒に動いてましたから、あの方達が購入したのでしょうか?」
「さあ、とりあえずあの女の子2人は助けるよ、犯罪奴隷でも借金奴隷でもないからね」
「はい、行きましょう」
「ああ」
席を立ち上がり、依頼の掲示板の方に向かった、転移者パーティーの元に近づく。
「きゃははは、早く依頼を終わらせて宿に戻ろうぜ」
「貯めた金はこの2人と、生産職の1人につぎ込んだからな」
「そうだぜ、早く終わらせて奴隷商人の所にもらいに行って、ぐへへへ」
「おい、このオークで行けそうだぜ」
「そいつを倍だな」
「そいつにしよう、ほら行くぞ!」
受け付けに進み依頼の登録をするようだ。
「ユタさん、まだ行かないのですか?」
「外に出てからにしようか、ここだと目立つしね」
俺達はギルドから出て待つことにした。
「あいつらは元の世界に帰せないかな」
「いくら奴隷でも、拐われた子達に······」
「1度話は聞いてみるけどな」
「そうですね、拐われたと知らないのかも知れませんし」
「だな、よし出てきた、人気の無いところで転移できる場所はあるかな?」
『この国の湖の畔にしましょうか、人も居ませんし魔物も少ないですから』
「頼むよ、触るから奴隷商の子も頼むよ」
『はい、他にも拐われた子が居ないかも見ておきますね』
「頼んだ、行くよ」
俺達は早足で転移者に追い付き、近道なのか路地裏にはいったので
ポンポン
肩を叩いた。
「こんにちは、俺は召喚された日本人だけど君達転移してきた子だよね?」
「ああん、なんだお前はいきなり話しかけて来やがって」
「おいおい、いきり立つなよ、立つのは、おっとこれはまだガキには早いか、あははは」
「で、何のようだ?」
「お兄さん達に聞きたいことがあってね、お兄さん達って鑑定使えるよね? それでその子達が拐われて奴隷になってるの分かってエッチなことをするつもりなの?」
「ああん、んなの関係無いね、奴隷だし、なにやっても罪にはならないんだよ」
「向こうでは、こんなことやりたくても出来なかったしな」
「ガキは召喚されたって? 奴隷には何しても良いって教わらなかったみたいだな」
ナビ、奴隷商人の方はどうかな?
『8割が拐われた子達です、14名いますね』
その子達も転移させるね、商人の方は後でやるからポイントはしておいてね。
『は~い♪』
「分かったよ、お兄さん達は悪者なんやね、転移!」
パッ
「奴隷解除!」
ボトッ×15
「なんだここは!」
「お前がやったのか!」
「テレポートだと!」
「さて、質問、今女の子達の奴隷の腕輪は外しました」
「ほんとだ、外れてる!」
「やったぁおうちにかえれるよ~」
「お兄さん達はどうするの?」
「俺達が買ったんだから俺達の物だろ!」
「そうだぜ! そんなもの無くたってやりゃあ黙るさ!」
「俺達は3ヶ月も異世界でレベルアップしてきたんだぜ、お前は奴隷の事も知らないくらいだ、こっちに来たのが最近ってことだよな」
「それで俺達に勝てるとでも思うのか?」
「勝てるね、行くよ、避けないとスキルとか封印するからね」
「バカな奴だ、死ね!」
シュ
ピンクさ~ん! ほいっと! ポーションセットもオマケだ!
シュ
「ファイアーアロー!」
「ファイアーアロー!」
「ウインドカッター!」
············
「封印完了ね、後は、王命である! 今後は良いことのみやって生きて行け! 俺達がやったことは如何なる方法を用いても他者にもらすことを禁止する! 永続である! 転移!」
パッ
「あはは、スキルが無ければ討伐依頼は受けられないですね」
「だな」
ºººººº
「うわっ!」
「ここはさっきの近道なのか?」
「そうだな、糞ガキ! あ、なんだこの首輪」
「うわ、外れねえぞ、身体強化! 出来ねえぞ!」
「ステータス! 封印って書いてあるぞ、職もスキルも、称号に強姦未遂と、虐待未遂、殺人未遂が付いてるぞ······」
「こんな称号が付いてたらまともな奴とは思われないってことは!」
「町中で誰もやりたがらない仕事をするしか生きていけない······」
「「「無理だ······」」」
「なんだ貴様達は、何! 取り押さえよ! 未遂だが殺人と強姦、虐待の称号持ちだ!」
「はっ!」
ºººººº
「こんにちは、俺はユタです。君達は拐われて奴隷になったみたいだから助けたんだけど、元の住んでた所に帰りたいかな」
いつも読んでくれて本当にありがとうございます。
【第4章 エピローグ?】が始まりました。
まだ少し続きますのでお付き合いをよろしくお願いします。
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