第104話 生徒手帳の持ち主が見つかりました! そうか! では今はどこにいる? え? 帰宅していませんよ。 え?
「到着、まだ朝も早いから街道でも人がいないから楽やね」
「でもこんなところに新ダンジョンがあったとわかれば、驚くでしょうね(笑)」
「ですわね、まさか、大国と教国へ続く街道にある分かれ道の、目印になってる巨石の下に入口があるなんてね(苦笑)」
「巨石って言うより、岩山の方が近いかもね」
まさにエアーズロックの小さい版である。
「この岩山の真ん中だからダンジョンカードでも見つからなかったのですね」
まりあの言う通り、高さも30メートルほどあるし、直径が100メートルほどあるから入口からも離れている。
「んじゃ、誰もいないうちに入っちゃうかね、ナビ、よろしくね」
『は~い♪ 表示しますね』
「ありがと、階段やね、行くぞ、転移!」
パッ
「よし、ナビ、何階層あるの?」
俺達は岩山の下の階段へ転移した。
『10070階層ですね』
「そこそこ古いんやね、勇はタマが乗せてくれるって?」
「そうにゃ、任せとくにゃ! 最高の眠りを提供するにゃ」
寝ちゃダメやん(笑)
「あはは、んじゃ、頼むね」
タマは大きくなり、しっぽを勇にくるりと巻き付け、ひょいっと背中に持ち上げ乗せる。
「ひゃわわ! ふわふわもふもふ! 気持ちいいぃ~!」
「でしょ~♪ お腹はさらに気持ちいいのですよ! むふふ!」
まりあが、我が事の様にどや顔。
「よし、目標はお昼過ぎで、冒険者ギルドが空いている頃やね、クロートー、アトロポス、ラケシス、前は頼むね」
「は~い♪ せ~の!」
シュ
勢いをつけ走り出した。
俺達も追いかけ走り出した。
「魔道具! お水が出るポット! しょぼしょぼですわ!」
「ちょっとだけミスリル入りの両手剣! しょぼしょぼです!」
「お肉です! 神眼! 普通······しょぼしょぼですね~!」
「栗の木がありましたわ! 採取しますよ!」
「は~い♪」×2
6810階層目
「隠し部屋発見です! 次はクロートーの番ですよ!」
「わかりましたわ! 神眼! 罠無し! 魔力供給タイプですわよ! 魔力供給! ほいっと!」
ガチャ
「開けますわよ!」
カチャ
「神眼! 罠無し、光さん、ほいっと! よろしくね♪」
ふよふよ光が部屋の中へ、中々広そうだ。
「モンスターハウスですから、行きますわよ、中に入ると魔物が出るタイプですわ」
俺達が全員入ると
バタン!
ドアが閉まる。
すると······
「クロートー、やっちゃって良いよ(苦笑)」
「わかりましたわ、浄化! ほいっと!」
カランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカランカラン=エンドレス············
そう、ゴーストのモンスターハウスだったので、浄化をするだけで、魔石が大量生産されていく。
俺達は
「少し休憩しようか」
カランカランカランカランカランカランカラン
「ですね、ほいっと!」
まりあがテーブルセットをだす。
カランカランカランカランカランカランカラン
「チョコレートケーキがありますわよ!」
「賛成!」×5
カランカランカランカランカランカランカラン
「ちょっとうるさいし、風さん周りの音が聞こえないようにお願いしますね、ほいっと!」
カランカランカランカラ
風さんが俺達の周りに風の壁を造ってくれた。
「スゴい! ほんまに聞こえんようになった! おっちゃん、私にも出来るようになるかな?」
勇が聞いて来たので
「イメージやから、すぐ出来ると思うよ、既に亜神やし、練習したらすぐやで」
「ほんま! よし! 頑張る! せや! おっちゃん刀無いの? 皆が刀使うてるし」
「せやな、んじゃ、今から造るか、なんか希望はあるか?」
「ワ○ピ○スのゾ○の刀!」
「おい!」
「だから3本!」
「それっぽい刀で良いか?」
「でも、○ーのふわふわ付きも可愛いよね~♪」
「はぁ~わかった、思い付くの何本か造るよ、せや、漫画はコアの図書館にあるぞ、102巻まで」
「マジ?」
「マジ」
「ほんまのほんまに?」
「ほんまや(笑)」
「単行本持ってなかったから飛んでる話があってん!」
「あははは! 楽しみにしとけ!」
「うん! おっちゃん大好き! ちゅしたげる!」
シュ
ちゅ
「えへへ~♪ 楽しみぃ~♪」
席を離れ刀を打つ準備をしていて不意をつかれたが······
じ~と見つめる8つの目······ニヤリ
あの、怖いんすけど······
カーン カーン カーン
カーン カーン カーン
カーン カーン カーン
カーン カーン カーン
和○一○字 三○鬼○ 雪○ 秋○ 閻○ここまではゾ○ので、鬼○が○ーのね、6本か、革鎧も造るか。
・
・
・
・
「よし! 後は付与! ほいっと!」
「いっぱい打ちましたね(笑)」
「ん? あぁ、ノッてしまった(笑)」
「おっちゃん出来たの!」
勇が、とてとてとてとて走りよってきた。
「ほれ、好きなの使え、色々付与もしたから魔法とかも使えるぞ」
「はわぁ! ゾ○の勢揃いやし、○ーのふわふわのもある!」
「そして、ほれ、革鎧、ちゃんと着とけよ」
「ありがとう! よいしょっと!」
勇は革鎧を着ていく、そして着終われば、6本ある刀のどれを装備しておこうか悩んでいるようだ。
数時間経っているらしく、皆に誤り、やはり天井にあった生物を発生させる魔道具を収納し
カランカランカランカランカランカランカラン
魔石が落ちるのが止み、静かになった。
「宝箱発見ですわ! 神眼! 罠無し! 開けますわよ! ほいっと!」
パカッ
水晶玉が3個入っていた······
そして隠し部屋の隠し部屋がやはりあり、祭壇の窪みに水晶玉をセットすると、せり上がってくるエレベーター、10070と打ち込み、最下層へ
チン
10070階層へついたようだ。
扉が開くと
「地龍! 皆一撃ずつしてから倒してね、勇は魔法当てて!」
「は~い♪」×4
シュパ
シュパ
シュパ
シュパ
皆は、超極小ウインドアローを、地龍の鼻に1発ずつ当て
シュ
シュン!
なんと勇が地龍の首を落とした。
ズズン
「お疲れ様、宝箱も出たし神眼してから見てね」
「は~い♪ 神眼!」×4
いやいや皆でやらなくても(苦笑)
「罠無し! ほいっと!」×4
皆で宝箱に手を添え、タイミングを合わせ空けた。
パカッ
「神眼!」×4
「透明ローブ······」×4
「しょぼしょぼダンジョン!」×4
確かに、階層が深い割にしょぼかったな。
「最後は水晶玉の部屋ですわよ! 神眼! 罠もありませんわ! 開けます!」
カチャ
扉を開け
「神眼! 良しですわ! 行きますわよ!」
中に入ると
「スゴく生活感がある部屋ですわね」
「ベットに机、キッチンお風呂とトイレもありました!」
「ユタさん、机に手紙が」
「ダンジョンマスターのかな? 神眼!」
ダンジョンマスターの手紙
事故で異世界転移と言うことになり、職をダンジョンマスターして、ダンジョンマスターになって一月。
誰も来ないし飽きたので、ダンジョンマスター辞めます。
ダンジョンのリソースを使い、武器とか造ったから次にダンジョンマスターになる人は、設定を普通に戻さないと、しょぼしょぼなドロップしか出ないから人気は出ないので気を付けてね。
じゃあ僕は外へ冒険者になりに行きます。
室岡一樹
「転移者!」
「カズキ! 伝説のSSSランク冒険者ですわ! 本にもなってる超有名人ですわよ!」
「え? 伝説?」
「そうですわ、851年前に起こったオークのスタンピードをたった一人で解決した冒険者ですわ! 私の年齢プラス840年がその年ですわ! 今でも大国側の魔獣の森近くの街には石像が立ってますわよ!」
生徒手帳落とした、室岡君は転移してたのか······そんな昔じゃ助けに行けないよ。
「そして、晩年、元の世界へ帰ると言葉を残し旅に出て、それ以降の消息は辿れなくなったの、きっと旅立ったのですわ!」
帰ったの? シロシロ! 室岡君は帰ったの?
『室岡一樹か! あいつは死ぬ前に私の所にきてね、ちょっと忘れてて悪い気がしたから元の世界へ飛ばしてやったよ、トラックに引かれる直前に(笑)』
おい!
ºººººººººº
「ここか、おい! いるんだろ! シロシロ!」
「だれ? って一樹じゃん! おじいちゃんだね(笑)」
「当たり前だ! 70年近くこの世界にいるんだぞ! まったく、死にそうだったからな、挨拶に来た」
「そんなに経ってたの? ちょっと地球に行ってたからこっちは全然見てなかったからね、おやつ貰って、一樹君が引かれそうになったのを、召喚でこっちの世界へ飛ばしてそんなに経つのか、早いもんだね」
「まったく、で、元の世界に帰してくれよ、あの時間、場所へ」
「えぇ~面倒くさいじゃん」
「面倒くさい言うな! 神様だろ!」
「ぶ~」
「ぶ~も言わないの! まったく、ダンジョンマスターは退屈だったから辞めて、外に出ようとしたら岩で入口隠れてるし、あれじゃあ誰も来ないよ! 一月無駄に階層増やしてたよ! 転移覚えるまでゴブリンが応援してくれたよ! 果物とかも採ってきてくれたよ!」
「あはは、そうだね、帰せるけど向こうは魔力無いから "ファイアーボール" とか言わない様に気を付けてね」
「あぁ~絶対言うな~オタクに思われるよ」
「いやいや、一樹は立派なオタクさんですって、萌え萌えTシャツ愛用者の癖に」
「良いでしょ! 二次元は俺の中にあるんだから良いの!」
「あははは! まぁ、バレないようにね、バイバイ」
「ああ、腹減ったらまたお菓子やるから、行き倒れにはもうなるなよ(笑)」
「努力します、行くよ」
「ありがとう、楽しかったよ」
「送還!」
パッ
ºººººººººº
「ユタさん、終わりましたよ」
「え?」
「私がダンジョンマスターやで! スゴいやろ!」
いつの間にか登録が終わっていたようだ。
「おめでとう、設定は直したん?」
「食材系に大々的にリニューアルや! 名前は業務スーパーや! 多めにドロップするようにしたから完璧やで! スゴいやろ!」
「業務スーパーて、まぁ、食材大量ならそれもオッケーか?」
そんなこんなで、攻略完了で外に出た。
「目印やし、取ってしまうのは無しやから、入口まで穴でも開けよか?」
「そうですね、どんなのが良いでしょうか?」
「普通に穴開けるだけにするか! 面倒くさいし!」
「あははは! 適当に彫刻っぽいのつけるだけで見映えは良くなりますよ!」
「だよな! 唐草模様とか、ヒエログリフっぽいのとか!」
「そうしましょう合わせて行きましょう!」
「土魔法! 適当な彫刻! ほいっと!」×2
ダンジョン入口まで一気に穴を開け、全面が壁画の様に、床も、壁も、天井も加工をしちゃって壊れたり、壊されたりしないように付与でガチガチに固めて、崩落防止。
「足元が光るように付与しましょうか?」
「やなぁ、せやったら全面淡く光らせるとかの方が神秘的じゃない?」
「それにしましょう! ほいっと!」
「おお~! 綺麗やん!」
「これで完璧ですね! 表に看板もつけますか!」
「それは冒険者ギルドに任せようか」
「でも、この雰囲気にあった看板設置してくれますかぁ~」
「無理やろなぁ~しゃ~ない、やってしまおか!」
「はい、せ~の!」
「ほいっと!」×2
俺達は少し離れて全体を見るように眺める。
岩山に入っていく神殿の入口のようだ。
「良いよな!」
「良いですね!」
「後は、一時的に隠すと、ほいっと!」
「うふふ、私達には見えますが他の人ならわかりませんね」
「よし、ナビ、路地裏表示お願いね」
『は~い♪』
「ありがとう! よし、転移!」
パッ
「到着! お疲れ様、って皆どうしたんだ? そんな疲れた顔して」
「そうですね、元気が無いですよ?」
「2人の自重の無さに呆れられてるにゃよ(笑)」
「面倒くさそうに、穴開けたと思ったらテンションが上がって色々豪華になったり、付与しまくってるのを見てね~(笑)」
「やりすぎです!」×4
「えぇ~」×2
「はぁ~、行きますわよ、どうせまたこっそりするのでしょう、王命は忘れないで下さいね」
「まりあがやるんだよな?」
「はい、任せて下さい! ユタさんは入れ替えお願いしますね!」
「わかった!」
俺達は路地裏から出て、冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドに入るとほとんど冒険者はおらず受け付けカウンターも空いた状態だ。
アトロポスがカウンターへ向かう前にまりあが
王命である! 私達の要件に素早く慌てず騒がず対応し処理を済ませよ! 私達の事は公表しないように、私達の許可があれば公表も可能となる! その事についての発表は私達がギルドを出てからね。
念話の王命も終わり、アトロポスが前に進み
「これお願いします」
受け付けのお姉さんに木札、ギルドカード、ダンジョンカードを渡す。
「はい、お預かりします」
お姉さんは木札を確認して
カタカタカタカタカタカタカタカタ
素晴らしい早さだ。
顔がピクピクひきつっているがアトロポスのギルドカードを魔道具へ通し、ピクピクぷるぷるしながら、ダンジョンカードを魔道具に通す。
「少々お待ちくだしゃい」
かんだ(笑)
お姉さんは立ち上がりギルドマスターであろうおっちゃんの元へ、そこには貴族っぽいおっさんもいる。
神眼! 領主やん! なんてタイミングや(笑)
うふふ、目の前で本物をいただきましょう!
あっ、動き出したね。
ギルドマスターは金庫の鍵を開けシンプルな木箱を取り出し、金庫を閉め戻ってくる。
途中で領主も合流し3人でこちらに向かってくる。
ナビ、本物も箱に入ってるの?
『入ってますね、装飾が施された高そうな箱に入ってますね、箱ごと入れ替える気ですね♪』
幸い領主はギルドマスターの手元の箱には見向きもしてないから、渡す瞬間に入れ替えね(笑)
『アトロポスちゃん頑張ってね』
は~い♪ 頑張ります!
カウンターにたどり着いた3人ギルドマスターが
「依頼達成の報酬です、どうぞ」
ギルドマスターが木箱を前に差し出し、アトロポスがさわる直前に、転移!
パッ
白木の箱が、黒く装飾された物へ入れ替わった。
アトロポスは受け取った。
「なっ!」
声を小さく上げたのは領主。
「ありがとう! お姉さんカードを」
「はい、どうぞ」
ぷるぷる震えながらわたしてくれる。
アトロポスカードを受け取り、カウンターを離れようとしたら
「待ちたまえ」
領主が声をかけてきた。
アトロポスは
「この後この街を離れますので失礼しますね」
ペコリと礼をして俺達の方へ振り向く。
さぁ、報酬は渡されギルドカードも返ってきたから処理は終わったし、どうなるかな(笑)
うふふ、楽しみです(笑)
「待てと言っておる!」
ユタさんお願いしても良いですか?
アトロポスが俺に依頼してきたので
了解。
「え? 俺達に言ってますか?」
「そうだ、今渡した物を返して貰いたい」
「なんで?」
「なんででもだ!」
声も大きくなるなぁ(笑)
「なんや、おっさん盗賊か! 俺達が貰った報酬を盗るつもりやな!」
俺も大きめに声を出す。周りが注目しだした、まぁ、盗賊なら今頃煮干し3号やけどね。
「私は領主だ! 子爵だぞ! 不敬罪で罰することも出来るのだぞ!」
さらに声が大きくなり、ギルド中が注目している。
「領主が盗賊か! ギルドマスターそいつは盗賊だぞ! 何してる捕まえろよ! 受け付けのお姉さん、衛兵を呼んでください!」
「は、はい!」
お姉さんは返事をして魔道具で何やら操作し
「冒険者ギルドです! 盗賊がいますので大至急きて下さい!」
「わかった! すぐに向かう! カチャ」
本当に呼んだようだ(笑)
「なっ! 何をしている! 取り消せ!」
ギルドマスターは領主の味方のようだ。
「お姉さんは当然の事をしてくれたのに、ギルドマスターは盗賊の味方ですか!」
「言わせておけば! ギルド資格剥奪だ!」
ギルド全体に聞こえるように
「皆さん聞きましたか! 俺が何かわるいことをしましたか! 受け取った報酬を奪おうとするそこの領主を盗賊と言ったのが間違いですか! 盗賊を庇うものを盗賊の味方と言うことが罪ですか! 俺が冒険者の資格を剥奪される罪はあるのですか!」
「お前達は何も悪くねぇな、受け取った報酬はお前達のもんだ、それを奪うのは盗賊じゃねえか! ギルマス! さっさとこいつに謝って盗賊捕まえろや!」
「領主か何か知りませんが、人の物を奪うのは盗賊です! 庇うギルマスも盗賊ですか!」
「ぐぅ!」
ギルマスは黙ってしまったが
「何を言っておる! 早く渡しせ! 牢に放り込むぞ! おい! お前達そのガキ共を捕らえよ!」
領主の護衛で着いてきていた兵士が4人こちらに向かってくる······が
「その命令は聞けませんね、今回の行為は明らかな盗賊行為、捕らえられるのは貴方だ、ギルドマスター貴方はいかがなさいますか?」
そう言うと
ダッ!
3人の兵士は一気にカウンターを飛び越え領主を囲み、あっという間にロープで拘束。
「き、貴様ら何をしておる! 捕まえるのはそっちのガキだ! 早くほどけ!」
シタバタして
ドサッ
「うぐぁ!」
転けた(笑)
「領主様大丈夫ですか!」
ギルマスがナイフを取り出し、領主のロープを切ろうとしたが
兵士さんが鞘付きのままギルマスの腕に打ち込む。
ゴキッ!
「うがぁ!」
折れたっぽいね
「取り押さえよ!」
「はっ!」×3
ギルマスは、折れたっぽい腕ごとぐるぐる巻きにされている。
ナビ、領主とギルマスの魔道具ポイントとお宝セット
『は~い♪』
ついでに封印もしておこうかな。
「兵士さんありがとうございます、冒険者の皆さんも援護してくれてありがとうございます!」
「あははは! 良いって、普通の事をしただけだ!」
「うふふ、そうよ、こんな時は私達みたいな大人を頼っても大丈夫よ(笑)」
ありがとうね冒険者さん達
「うむ、こんなやつだとは、雇われていた俺達は恥ずかしいよ(苦笑)」
「いえ、職場は中々上司を選べませんから仕方がありませんよ、今回は良いことをしたのですから、そうだ、封印の首輪がありますので逃げないように2人に着けて下さい」
俺はショッキングピンクの馬車の車輪形首輪を2つ渡した。
「あははは! 封印されてこの首輪なら目立って逃げられんな! あははは! 借りておこう!」
兵士さんは、領主とギルマスにささっとはめてしまった、そこに
「通報があり来たのだが盗賊は?」
衛兵さんが来たようだ、7人。
「この首輪の2人だ、そこの冒険者の報酬を奪おうとした領主とその領主を味方し、ギルド資格を剥奪しようとしたギルマスだ」
「その話に相違はないか!」
衛兵さんが全体を見渡す、皆は縦に首を。
「よし、皆さんには盗賊捕獲の協力感謝する! よし! 連れていけ!」
「はっ!」×6
3人ずつで引きずり冒険者ギルドから出ていった。
俺達もその流れでギルドを出て、収納し路地裏を目指すのだった。




