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第102話 ピンクスタンピード 後編

 

「行きます!」


 シュパパパパパパパッ!


「私も~!」


 シュパパパパパパパッ!


「行きますよ!」


 シュパパパパパパパッ!


「やってやるにゃ!」


 シュパパパパパパパッ!

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

「ナビ、どこから沸いてるかわかるか?」

『駄目です、数が多すぎます!』

「ユタさん! ダンジョンで排除は!」

「よし、ラケシス! 念話で頼んでくれるか!」

「はい!範囲結界内のファイアーアントの結界外へ排除!」


『他のダンジョンからの排出のため、排除不可』

「なっ! 駄目ですよ! 他のダンジョンから出て来る魔物だから排除は無理って!」


 シュパパパパパパパッ!


「ナビ! そのダンジョンの位置はわかる?」


 シュパパパパパパパッ!


『確認しました! スゴい勢いで溢れてます! 表示します』

「何これ! 火口が全部入口なん! 中に入れやんくらい出て来るやん!」


 シュパパパパパパパッ!


「あわわわ! こんなの私達だけでは無理ですよ!」

「数で押さえるにしてもここまで多いと」

「あっ! 別方向にも溢れますよ!」


 シュパパパパパパパッ!


「ユタ! 皆を!」


 シュパパパパパパパッ!


「分かった、ナビ! 皆にここのポイント教えてあげて!」

『はい!』


 パッ

 パッパッパッ

 パッ

 パッ

 パッパッ

 パッパッパッパッ

 パパパパパパパパパパパッ


「呼ぶのが遅せぇ~!」


 シュパパパパパパパッ!


「火口か! 傭兵団は対面と左に展開!」


 シュパパパパパパパッ!


「残りはここと右に展開!」


 シュパパパパパパパッ!


「ユタ! お前達は上からだ! 行け!」


 シュパパパパパパパッ!


 エスさんが、火山を取り囲む様に猪鹿蝶騎士団を展開させる。


 俺達も火口上空に転移!

 パッ


 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!


「減らない! 皆! 突っ込むから援護頼む!」

「はい!」×7

「風さん俺の周りを! 火さんも! 全力でお願いします!」


 シュパパパパパパパッ!


 シュ

 超極小ウインドカッターを飛ばしながら火口へ突っ込む。


 後ろからも皆が同じ様に、風さんと火さんをまとい、火口へウインドカッターを飛ばしながら突っ込む。


「合わせて! 特大ウインドアローだ! せ~の!」

「特大ウインドアロー!」×8


 ズドドドドドドドドド!


「開いた! 全速!」

 シュ


 中に入っても大量のファイアーアントがいるがフィールドタイプだからまだ大丈夫だ。


「ダンジョン入口に火さんを大量に! せ~の!」

「ほいっと!」×8


 巨大な入口を塞ぐように火さんを展開する。


「チッ! あれでも抜ける奴がいるやん!」

「少なくはなるはず! ナビさん! ここは何階層!」

『90050階層! そこそこ深いです!』

「了解! 飛ばすぞ!」

「はい!」×7

 シュ


「虫系ばかりやん! 数がハンパないやん!」

「虫なんて無視して行きましょう!」

「まりあちゃん面白くないですわよ!」

「違うから! ダジャレじゃないから! ほんとだから!」

「あははは、よし、虫は無視して行くぞ(笑)」

「ああ~! ユタさんまでぇ~!」

「冗談は置いといて、特大ウインドアロー!」

「特大ウインドアロー!」×7


 俺達はウインドアローで開けた隙間に飛び込み階層を進めていく。



「とんぼやん! 神眼! ドラゴンフライってこれもそのままやん! 乱気流!」


 渦巻く風の柱を乱立させ、ドラゴンフライをまともに飛べない様にさせる。


「行くぞ! 特大ウインドアロー!」


 また8本のウインドアローで、虫達の密集しているところをこじ開け飛び込み進む。



「また蟻! 砂糖は効くのか? ほいっと!」


 砂糖を100トンほど山にすると


「ああ~! 勿体ない! けど集まって行進が止まりそうです!」

「仕方ない! 何ヵ所か砂糖の山を造るぞ!」

「はい!」×7


 数ヵ所に集まる蟻達を放っておき次の階層に急ぐ。



「蜘蛛だ! 蜘蛛の巣やから、ファイアーアロー!」


 ファイアーアローで蜘蛛の巣を焼いて行くが、蜘蛛はそれより早く巣を張って行く。


「張るの早すぎ! 火さんは入口で頑張ってもらってるしぃ~!」

「鬱陶しいですわね! ファイアーブロアー!」


 クロートーが火炎放射の様にして、炎を柱の様に手から吹き出し、前方の蜘蛛の巣を焼き尽くす。


「クロートーそれナイスアイデア! 真似して行くぞ! ファイアーブロアー!」


 8本のファイアーブロアーで、蜘蛛の巣と蜘蛛本体も焼きながら突き進み、次の階層へ



「ムカデいやぁ~! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー! ウインドアロー!」


 まりあの暴走で俺達は何もしないまま、次の階層へ······



「ゲンゴロウですね······」

「ああ、こっちを見てるが飛んでこないな······」


 俺達は次の階層へ



「隠し部屋があります! ごはん休憩しませんか?」

「よし、降りるぞ!」


 スタッ


「神眼! 罠無し魔力供給!」


 ガチャ


 俺はドアを開け神眼!


「光さん、ほいっと!」

「宝箱あります!」

「神眼! 罠無しです!」

「よし、入るぞ!」


 俺達は隠し部屋に入り休憩をする事に



 その頃外では


「ユタ達がダンジョンに突っ込んだ! 攻略するまで1匹も後ろへ行かすな! お前ら火口に火種を出来る限りの数を放り込め!」

「はい! ほいっと!」


 聖達は、直径1メートルくらいの火さんを大量に浮かべ


「火口で蟻さんをやけどさせてきてね~ほいっと!」


 ブオン


 と音を立てながら四方から火の玉が火口に向けて飛んで行く。


「そろそろピンクも飽きて来たしやっちまうぞ!」


 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!


 少しずつ数が減りつつあるがまだまだ数が多い。


「紗々ちゃんドームで囲ったらやりやすくない?」

「このサイズのドームを造るの?」

「うん、皆でタイミング合わせてら行けないかな?」

「エスさんどう思いますか?」


 シュパパパパパパパッ!


「聖と紗々、三葉と葉月、四人で火口を覆えるか? それが出きりゃあ俺達他の皆で、土魔法で壁を造りながら範囲を縮めて行けるかも知れねえが、後ろに抜けられたらここの住人では、この蟻は対処出きる奴がいないぞ?」

「私が火口を塞ぎましょうか?」

「ティアママ! そうか! でも噛まれちゃうよ?」

「うふふ、蟻が、私に歯が通りますか(笑)」

「そうか! 火種も暑くないし蓋······ダンジョンの入口だからそこさえ蓋したら完璧じゃん! お願いします!」

「は~い♪ 行ってきます!」


 シュ


 ティアママは火口上空へ飛び、元の蛇の姿に変わると本気ではないが大きくなり、とぐろを巻く、火口を覆い尽くすサイズで上空から落下!


 ズズズン!


 まさに地響きが鳴り響き完全に火口に収まった。


「よし! 追加は心配無くなった! 狩り尽くせ!」


 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 シュパパパパパパパッ!

 ・

 ・

 ・

 ・

「よし! しばらく休憩だ! 今の内に休んでおけ!」

「はい!」×多数

「ティアママ大丈夫?」

「うふふ、大丈夫ですよ、実は入口の中に向かってずっとファイアーボール放り込み続けてます」

「蟻さんも大変だね(笑)」

「倒した魔石が溢れる前に終われば良いのですが、うふふ」

「下も魔石が落ちまくってますねぇ~」

「後でナビさんに頼まないとですね(笑)」




『ティアママが、火口を覆い外に出る蟻をシャットアウトしたようですね』

「せや! その手があったやん! 出たのを片付けたら外はしばらく落ち着くね」

『はい、散らばった魔石がありますので勝手に収納しておきますね』

「あはは、何個あるのか数えるのが怖いね」

『何億となるでしょうね、勝手に収納! ぷっ』

「ん? どうしたん?」

『兆を超えましたね、うふふ』

「は?」×6

『沢山ありました』

「いやいや」×6

『まだまだ増えてますね、ティアママさんが火口に蓋をしながら、ファイアーボールを入口に放り込み続けてますので蟻の発生が終わるまで増えますね、秒で数百増えてますから、あはは』

「休憩したら早く攻略しちゃおう」

 ・

 ・

 ・

 ・

 そして俺達は休憩後走り続け、90050階層目、2日と十数時間かかったがボス部屋の扉前だ。


「開けるぞ!」

「は~い!」


 ギィィィィー!


「アダマンタイトドラゴン! 勿体ないけど瞬殺! 後に女王蟻出ると思うぞ!」


 シャ!

 ズズズン!

 ・

 ・

 ・

「出ない?」

「出ませんね?」

「神眼! 水晶玉の部屋に誰か居ます!」

「俺が行くぞ、皆は俺の後ろに!」


 シュ

 ガチャ!


「誰だ!」


 白衣を着たおっさんが1人。


「おっさんがダンジョンマスターか?」

「いかにも」


 なんかすごく偉そうなんやけど


「表に出してる蟻を止めてくれないか?」

「なぜ止めねばならんのだ?」


 訳がわからないって顔をする。


「このままだと表の人類が滅亡しちゃうから」

「ふむ、なら私をこんなところへ召喚した者を倒すために起こした事だ、止めるわけなかろう」


 ユタ、私で良い?

 いなば、腹パン?

 にひひ!

 いいよ、ナビ、パク着けてあげて

『は~い♪』


「ああ~大量殺人者の貴方ならそう言うでしょうね」

「ふむ、構わんだろう、復讐を成し遂げるためだ」

「いなば、良いよ(笑)」

「は~い♪ ほいっと!」


 シュ

 ド

 ドサッ


「ユタ! ピンクのちょうだい!」

「あははは、ほいっと!」

「よいしょ!完成!」

「一応縛るか、浮遊!」


 エトリの糸でぐるぐる巻きに巻いてボス部屋の方に移動させておく。


 今回は


「誰がダンジョンマスターやる?」

「スラさん寄生してない子が、いるし、その子は?」

「スラさんどうする?」

『やる』


 シュ

 ペト


『素体情報確認しました』


『お名前を』

『スラさん』


『登録 上書きします』


『登録 マスタースラさんご用命を』

『ダンジョンのそとにまものださないで』


『魔物排出停止 魔物発生速度 限界値からノーマルへ 設定完了』

『ユタ まりょくきょうきゅう やる?』

「やろうか、せ~の!」


 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!


『Lv MAX』

『なまえ プルンプルン』

 あはは


『プルンプルン 登録しました』


 シュ

 俺の頭に乗っかり


『おわり?』

「ああ、あのおっさんの件があるけどなぁ」

『ん、わかった』


 スラさんはするすると服の中に消えていった。


 さて、この世界にも召喚あるんかぁ


「ナビ、ここのも魔道具で召喚か?」

『魔道具の存在しますので、そうだと思います』

「せや、あのおっさんを召喚した国は?」

『悪い子集積場に入っているかと、召喚の魔道具をポイントしますか?』

「頼むよ」

『はい』


 その後ボス部屋の方に戻るとまだ気絶しているおっさん。


「神眼、この称号やしなぁ」

「爆薬とかも沢山発明しているみたいですし」

「話は少し聞きたいかな、あかんかったら上に転移かな」


 お茶を飲み、しばらくすると


「ぐぅ、何! これは縛られてる? あははは、バカ目が、私は召喚者だと言うのに、この程度で縛れるとでも思ったのか? ふん! は? ふん! ふん! ふん! ふん! 何故だ身体強化があるのにこの程度の糸など」

「スキルは封印したから使えないぞ」

「ん? お前は先ほど来た奴だな、封印とは?」

「スキルとか使えなくしたって事やね」

「ふむ、では解除したまえ」

「なんで? バカなの? その内外れるけどね」

「ふむ、それならば良い、ではこれをほどくのだ」

「はぁ~ほんまにバカやねんな、なんで?」

「動けないではないか!」


 おっさんバカですね(苦笑)

 大バカですわ(苦笑)

 こんな人がいるのですね(苦笑)

 あはは、理解できないです(苦笑)


「はぁ、あのさ、ほどいたらどうするの?」

「蟻を放出し続けるに決まっておるだろう、バカなのか貴様は、ぐずぐずするな、まったくガキはこれだから困る、どうせ学校にも行っておらんのだろう、理解出来んな、知識こそ力だ封印が解けたらすぐにでもその無い頭を吹き飛ばしてくれる」

「ん~100年後だから」

「何がだ」

「封印が解けるのが」

「ダンジョンマスターは死なない設定にしておるから問題無い」


 そんな設定有るんや


「ステータス見てみなよ」

「ん? ステータス! ······は? どう言う事だ? 職業も、スキルも封印中で称号が、ダンジョンマスターが無い! 不死者の称号も無いではないか! それにこの厄災とはなんだ!」

「それは居るだけで周りに迷惑を掛けるものに着くみたいやね」


 俺の神眼によると、この状態でついてるってことは、解放は無しやし、送還も無しか


「そんなことは無いだろう! 俺は喚ばれてこの星のダンジョンを見つけ支配し、復讐の為に何でもやって来たが」

「殺人者それも大量だし、強姦、窃盗、詐欺何でもありやな、そんな称号の人物は元の世界にも帰せないよ」

「何? 元の世界に帰れるならすぐにでも帰したまえ! ぐずぐずするな!」

「もういいよ、じゃあね、上に転移!」

 パッ


 収納

「終わったし帰ろう」

「は~い、ユタさんお疲れ様」

「皆もね、転移!」

 パッ



 外に出ると皆はバーベキューをしていた······おい!


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