表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/159

第101話 ピンクスタンピード 前編

「それでね! 待機中なのです!」

「えぇ~!」×37

「私なんて精霊界からやっと抜け出して来たところなににぃ~羨ましいぃ~」


 光よ、抜け出してきて良いのか?


「ぬふふ! でも皆もこれから頑張ればすぐだよ! って聖ちゃん唐揚げカレーに乗せなくて良いよ」


 聖が大きめの唐揚げをまりあのカレーに乗せる。


「紗々ちゃん、後ろからそっとビッグボアカツ乗せなくて良いからね」


 ビッグボアカツおいしそうやね。


「三葉ちゃん、ゆで玉子は好きだけど、2つは要らないかなって乗せちゃうし!」


 カレーにゆで玉子は俺も乗せよう。


「葉月ちゃん、福神漬けはスプーン一杯で良いから! それサラダ取り分けるスプーンです! ティースプーンでお願いってもう乗せたし! カレーが赤いですし!」


 あはは······それでも頑張って食べるのね(苦笑)


「ふぅ、ポンポンですよ~って、光ちゃんおかわりはもう大丈夫だから! ってお皿大きいよ! ピザのLサイズくらいありますよ! も、持たされたぁ~!」


 デカ皿やん! ごはんキロは、あるよね(汗)


「うぅ~重いぃ~、パラミスちゃん、そのフライ何かな? フィッシュフライ? 白身なんだ、って乗せなくて良いからぁ~! パミュちゃん? ホタテ貝柱フライ? だから乗せないで~!」


 うわぁ~それでも頑張って食べてるね······


「あ、シンディさんお水! ありがとうございます! んぐんぐ! お酒じゃないですか! ってグロリアちゃん注ぎ足ししなくて大丈夫だから! で、リリちゃん! 揚げナス好きだけど乗せなくて良いから!」


 うん、揚げナスでも焼きナスでも美味しいよね······


「直ちゃん······ウズラのタマゴフライは好きだよ、好きだけど10個も乗せないでぇ~! ロ、ローパーちゃん! な、なんだ、ジュースかありがとう、皆がね、んぐんぐ! お酒ですよ! アキちゃん注ぎ足さないでぇ~!」


 いじられ神が効いてるなぁ(苦笑)


「美夜ちゃん、その一升瓶は何かな? はわわ! 羽交締(はがいじ)めって、手足まで! 鼻つままないで! ふがぁ! んぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐ」

 一華(いちか)が羽交締めして、二華(にちか)が右手、三華(みか)が左手、五華(いつか)は右足、六華(ろっか)は左足、七華(ななか)が鼻をつまみ、|美夜が口に一升瓶を、突っ込み回して瓶の中に水流を作ってるし! あっ、一升瓶1本無くなったよ······フリーズしてるね。


 あれ? スラさん? どちらへ?

『まりあ おなかぽんぽこ あぶない』

 そうだよね、どうするの?

『こう』


 シュ


「もが! もぐもぐごくん!」


 まりあに食べられた! あれ? お腹がへこんだ? スラさん出て来たね、頭の上で待機中? また左手にお皿を持たされて、右手はスプーンなのね。ってか食べ始めたし! え? もしかしてエンドレス?


 あれ? 皆がね、俺をね、見ててね、包囲されてますね······


 笑顔(ニヤリ)×37


 アトロポスが持ち運びハウスを出して魔力を供給。


 シュ


 あ、捕まった······


 カチャ


 バタン






 むにゅ むにゅ


 いつの間にか朝である······まりあも途中で覚醒し、参加である。


 転移!

 パッ


 巨大サイズのベットから抜け出して、サルエルのツナギを身体と共にクリーンしてから着る。


 そ~とドアを開け


 カチャ


 外に出た。



 外は外でまだ酒盛りが続けられているし


「肉が足りんぞ!」

「自分で取ってこいよ!」

「「そ~だそ~だ!」」×多数

「しゃ~ね~なぁ~! 転移!」

 パッ


 おい!


 おつまみが足りなくなったのか、採取に向かう奴ら。


 周りには俺と、セバス、アルバトの作った酒樽が大量に空になり積まれている。


 男組はあかんな。


「テファン王妃、こちらのワインも中々よろしいかと」

「うふふ、セレスさん、これは65万1階層の葡萄を使ってみたの! 渋みが強くてダメダメでしたが、ワインにして25年時間を進めるとこうなりました」

「まぁ! 砂糖を入れてジャムに使えばなんとかと、思っておりましたが」

「うふふ、テファン様もセレスさんも、ワインがお好きですね私は、79万階層のオークロードと、エンペラーから採取した睾丸と血でこんな物を」

「神眼! まあまあ!」

「神眼! これはこれは♪」

「ん? 何ですかテファン」

「あら、お義母様これならお義母様だってお義父様と、うふふ」

「あら、神眼! あらあら、うふふ、エスに弟か、妹を」

「私も、グロリアに弟か、妹を(笑)」

「セバスに弟か、妹をですか、あははは」

「リリにも弟か、妹をですよ!」

「クスクス、私も産んでみようかしら」


 誰だ?


「あらあら、お兄さん、あのお薬お飲みになったのですね!」

「はい、薬士のギルドマスターの最高傑作と私は称賛しますわ」

「お兄さんは冒険者ギルドでも、お目立ちでしたが、今は可愛くなられて、うふふ」


 お、お兄さん? が女性になってるやん! 神眼! 性同一性! 確か脳が男性と女性がどっかが違ってって話しだよな······お兄さん? は薬士ギルドマスターのお薬で、お姉さんになったと、おめでとう?


「冒険者ギルドマスターか、アルトさんが独身でしたわよね」

「傭兵の団員はおすすめ出来ません、彼女さん連れて猪鹿蝶騎士団に、入りましたから」

「魔道士のギルドマスターは? 薬士さんのお薬でお若くなっておりましたし」

「後はテンシュさんのダイエット薬はまだですか?」

「あの薬は副作用が出る可能性がありますので、今は玉藻さんの子供達に追いかけられながら、ダンジョンを走ってますよ(笑)」

「いかがなさいますか?」

「うふふ、受け付けしてる子達がいますの、そのパーティーの魔道士の子を落とそうかと。いやん! 恥ずかしい!」

「きゃ~お兄さん可愛いぃ~♪」×多数


 まぁ、お幸せに? やけどここも無理やね。


 ナビ、考えたんやけど、俺だけで行くよ、フードの虎鉄はこのまま来てくれるけど、あんな厄災いるならやっぱり心配やしね。

『うふふ、お優しいですね、透明ローブと一応認識阻害の魔道具も用意して下さい、表示します』

 ありがと、ほお、ほとんど変わらんやん、人影も無いし、行くよ虎鉄

『は~い、頑張りましょう!』

 んじゃ、行ってきます。転移!

 パッ


「到着!」

「ユタさん抜けがけですよ!」

「へ? まりあ!」

「釣りに行くのか!」

「いなば!」

「諦めるにゃ」

「タマはまりあとだよなぁ」

「あの~私もいますよ(笑)」

「アトロポス!」

『あらあら、次元渡りのお二人もですか(苦笑)、まりあちゃんは、もしかしたらと思いましたが、勇大様、認識阻害の魔道具を、皆の分を造って下さいね、この星の人からすれば私達のステータスが文字化けしてますから、それに』

「いましたわ!」

「見つけました!」

「クロートー! ラケシス!」

『起きてたから来ちゃいましたね(笑)、そろそろ葉月ちゃんも起き出す時間ですよ』

「あかんやん! 増やしたらあかんやん! 錬金術! 認識阻害! &文字化け修正付与でアンクレット! ほいっと!」


 皆の分、虎鉄とタマの分も造り


「皆、これ足首に着けてね、いそいで!」

「はい(にゃ)!」


 バタバタと草原で、そう到着したのは草原でした。


 ピクニックシートを広げ、皆は靴を脱ぎ、足首にアンクレットを、装着、自動調節でサイズも完璧!その後靴を履き直し一段落。


「はぁ~危険かと思って、俺だけで来るつもりになったのに」

「あはは、私はどこまでも一緒にお付き合いしますよ」


 ありがとうな、まりあ。


「ユタが出掛けると楽しい事があるから(笑)」


 いなばも、ありがとう。


「私達3人は興奮覚め止まぬまま、朝を迎えましたから、すぐに消えたのがわかりましたわよ!」


 クロートー、やっちゃったしね(苦笑)


「アトロポスもユタさんと一緒に消えちゃうし、心配しました!」


 ラケシス、すまんね(笑)


「私は、いなばちゃんが、うきうきそわそわしていたので、何かなと思ってユタさんを一緒に観察してました(笑)」


 あはは、原因は、まりあといなばか(笑)


「来てしまったから、仕方がないね、バタバタとやっちゃうから、皆、透明ローブで、姿を隠してちゃちゃっと終わらせてしまおう!」

「は~い♪」

「ナビ、まずはヤバそうな魔物はいる?」

『沢山いますね、存在するだけで小さな町なら一瞬で、滅ぼせそうなのがゴロゴロと龍クラスですが、あの3体の魔物クラスは2匹ですね』

「じゃあ、その2匹ポイントしてくれる? 上に飛ばしてしまうよ、他のヤバそうな奴らも合わせていける?」

『全てポイントしました、宇宙空間で死滅させられますか?』

「一緒にショッキングピンクも転移させるからたぶん······俺達も見に行くか」

『はい、皆様には環境対応と完全耐性がありますので極寒で酸素が無くても大丈夫ですし』

「行くけど、良いか?」

「は~い♪」×5

「せ~の、転移!」

 パッ


「うわぁ~大漁やね」

「収納すれば生きてるかわかりますよね?」

「やね、収納!」


 2匹じたばたしているが


「よわよわですね」

『厄災レベルの魔物は死にましたが、弱い部類のこの2匹の魔物は元々こんな環境にいたのかも知れませんね』

「極寒で酸素が無く? 氷の中とか?」

『そうですね、ポイントは地軸の近くにいたようですね』

「まぁ、やっちゃいますか」


 シュパパ!


 超極小ウインドアロー1発ずつで倒し、収納。


「あいつらが所属していた場所はわかるよね?」

『ポイントしてありますよ、表示します』

「ありがと、お城やね、行きますか!」

「は~い♪ 腹パン?」

「まだわからんな、いなばは腹パン気に入ったの?」

「加減がしやすいですし! ほいっと! です! お宝セットは任せてです! ほいっと!」

「わかったよ、その時が来たら頼むな、なでなで」

「えへへ~」

「よし、転移!」

 パッ


「到着!」

「何やら机仕事してるっぽい王様?」

「かなぁ、神眼! 王様やね、文字化け修正がちゃんと機能してるね、それにこいつ、快楽殺人者やね」

「ユタさん、他世界への "厄災排除計画" の資料がありますわ」


 見ると本棚に、4冊の厄災排除計画と書かれた本が並んでいる。


「こちらには、計画中の物もありますよ!」


 机の上には2冊の計画書がある。


「今見ている書は "転移能力者捕獲·奴隷化作戦" となってますね」

「ソファーの女の人も、快楽殺人者ですわ!」

『今、見たのですがこの城にいる奴隷以外の全ての者が、暗殺系、拷問系のスキル保持者です738名います』

「城下町は?」

『109132名いますねまともな称号の人は全て奴隷ですね、ダンジョンありますがやりますか?』

「お宝セットは快楽殺人者全てで、時間かけたくないからなぁ、なるべく浅いダンジョンってわかる?」

『15分時間下さいお宝セットします。ダンジョンの方は、行って見ないことにはこの星のデータは無いので、場所ならわかるのですが』

「取り敢えず、行って見ようか、表示して!」

『表示します』

「人気無しなダンジョン? まぁ、転移!」

 パッ


「看板は、クリーン! よし読めるな、素材系やん!」

「えぇ~素材系は、ここでもも人気が無いのですね(苦笑)」

「えぇ~楽しいのに!」×3

「何が採取出来るかドキドキで楽しい!」

「いなばの意見に賛成だ! よし、入るぞ!」

「は~い♪」×5


 ダンジョンに入るとフィールドタイプだ。


『230階層ですね』

「決まり! 走るよ! 神眼使って採取も忘れずに!」

「は~い♪」



「お疲れ様! 水晶玉の部屋に行くよ!」

「は~い♪」


 走り出したが、とにかく広かった、数分で広さがわかり、走ることから飛翔に変え、全力で飛んでも30分ほどかかる広さがあった······


 ナビに階段の位置にポイントしてもらい転移で最下層に。


 ボスはオーガキングの大群を引き連れた、エンペラーオーガだったがささっと終わらせて


 ペト


『素体情報確認しました』


『お名前を』

「ラケシス!」


『登録 マスターラケシス ご用命を』


 魔力供給!


 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!


「いっぱい入りました!」


『Lv MAX』

「この星全域に範囲結界」


『星を範囲結界展開 魔力の供給を』


 魔力供給!


 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ


 中略


 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!


『範囲結界展開 完了』

「範囲結界内の快楽殺人者及び犯罪者の排除、予備軍も含めて排除先はこのダンジョン1階層でダンジョンから出れないようにしてね」


 そう、あまりに広いから排除場所に指定しました。


『範囲結界内の快楽殺人者 犯罪者 予備軍の排除 魔力供給して下さい』


 魔力供給!


 むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ~!


『排除完了 ダンジョンの設定を変更しました』

「名前は 悪い子集積場!」


 おい!


『悪い子集積場 登録しました』

「何人いる?」


『10億5063万7449名』

「マジ!」×8

『10億人超えですか(苦笑)』

「はぁ、お宝セットは終わって無いよね?」

『はい』

「増えた人の分も頼める?」

『10億人てすので、時間かかりますので食事でもしていてください』

「は~い♪」×8

「ユタさん! 鰻丼さんにしましょう!」

「あはは、了解」


 テーブル、椅子を出し、6人前の鰻丼をだす。


「せ~の!」

「いただきます!」×6


 ごはんも食べ終え、お茶でくつろいでいると


『ポイント完了ですよ!』

「いなば、収納良いぞ(笑)」

「にひひ! 収納! ほいっと! いっぱい入った!」


 ぴょんぴょんしている(笑)


「そうだ、表の人達は犯罪奴隷も居なくなったんだよね?」

『はい、犯罪者も予備軍も含めました、奴隷の魔道具のセットも一緒にしてありましたから解除されてますよ、残りは32億5995万1024名が外に居ますね』

「1/3が悪い人達って事ですわね」

「ダメダメですよ!」

「悪い子が王様とかしちゃ駄目ですね」

「さて、1階の奴らだが」

『表でスタンピードですよ!』

「行くぞ! 転移!」

 パッ


「蟻?」

「桃色の蟻さんですよ! 神眼! ファイアーアント! 毒持ちです! 猛毒ですよ!」

「皆! お尻の先に毒針がある! お尻を切り離すぞ! 超極小ウインドカッター!」


 シュパパパパパパッ!


「アトロポス、ラケシス、私達も!」

「超極小ウインドカッター!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ