第100話 前夜祭
シュパパパパパパ!
「うふふ、驚いていますわ!」
「魔道士の方と同じタイミングに合わせましたからね(笑)」
「あっ! ユタさんと、まりあちゃんがまたドロップ品を入れ換えてますよ(笑)」
「悪戯好きにも困ったものですわ!」
「「ほんとほんと(笑)」」
君たちもね(苦笑)
「よし、この先はもう冒険者はいないから、お楽しみは隠し部屋探しだ!」
「皆も神眼で探しましょう!」
「は~い♪」×3
「まずは、そこにあるから入ってみよう! 神眼!《罠無しの魔力供給だ!」
「じゃん けん ほいっと!」×3
じゃんけんで決めるようだ。
「あいこで~ほいっと!」×3
「も1つおまけに~ほいっと!」×3
「やったあ~!」
ラケシスが1番ね。
「「くぅ~!」」
「次を決めますわよ! アトロポス!」
「ええ!」
「「じゃん けん ほいっと!」」
「やりました!」
アトロポスが2番手やね。
「最後ですわ! 最後には福があると、まりあちゃんが言ってましたわ!」
まぁ、それはよく言うよね。
皆で地面に降り、透明ローブを収納した。
ラケシスが魔力供給し
ガチャ
「神眼! 罠無し! 光さんよろしくね~ほいっと!」
光の玉を数個浮かべ隠し部屋に放り込む。
「宝箱発見! 神眼! 罠あり! 爆発します!」
「ラケシス、俺が解除するよ、皆も見て覚えてね、錬金術の範囲だから」
俺は皆が集まり俺の観察。
「この罠は開けると魔力が通り爆発するタイプだから錬金術でその流れる部分を切り離してしまう、ほいっと! 中で離れたのがわかるだろ」
「はい!」×3
「んじゃ、ラケシスの番だから開けても大丈夫だよ」
「は~い♪」
パカッ
「神眼! タバスコです! 辛み調節機能付きで中は収納になっていて大量ですよ!」
「タバスコか! ご飯はピザにしようか!」
「わ~い♪」×4
「あはは、後は神眼! 隠し部屋に隠し部屋はここにはありませんでした」
「残念」×4
よし、次行こうかね。
俺達は、隠し部屋から出たのだが
「あなた達面白いところから出てくるじゃない」
さっきの助けたパーティーやね。
「ああ、隠し部屋を見つけてね、中を確認し終わったところだ」
「へぇ~こんなところにあったなんて、私達は1年近くこの周辺で採取してたけど全然気が付かなかったわ」
ほう、1年近くも。
「ああ、俺達も、たまたまここで鑑定して見つけたからなぁ、薬草の品質とか見る時やるだろ?」
「なるほど! 私達は慣れてしまってるからな、いちいち鑑定は使わなかったからねぇ(苦笑)」
「そこに岩があるだろその辺りで鑑定したんだよ」
本当はその岩の上空で神眼だけどな。
「数メートルは範囲内か、私達の鑑定ではもう少し近づかないと厳しいね」
「あはは、そこは練習しかないですね、俺は鍛冶士だからな」
「支援職なら鑑定は仕事でも使うか、ありがとう、貴重な情報をもらってしまったな(苦笑)」
「いやいや、これくらいはなんでもないよ、宝を渡せ! とか言われない限りね(笑)」
「あはは、だね、じゃあ私達は折り返しの時間だから帰るね、そっちはまだ潜るの?」
「ああ、もしかしたら泊まりかもね」
「クスクス、男の子1人だから皆を守ってやりなさいね」
「もちろん! 大事な人達だからね(笑)」
満面の笑みで見つめてあげた。
「はぅっ!」×6
つんつん、皆につつかれた。
「ではお気をつけて!」
「う、うん、気お付けりゅね!」
かみました。
俺達は、奥を目指し歩き出すが、6人パーティーのお姉さん達はしばらく俺達の背中を見つめて、ぼ~としていたが気を取り直し、出口側へ歩き出した。
「葡萄ですわ! 採取しますわよ!」
「種無しだと嬉しいなぁ~!」
「え? 種無いと植えられないよ!」
ラケシスは、植えたい派なんやね(笑)、俺は夏休みの自由研究、でスイカの種を植えたが生えなかったぞ(苦笑)
「タイラントカウですわ! お肉ですわ! バーベキューですわ! 採取ですわ!」
「私は赤身で脂の少ないところ~」
「え? 脂身あると柔らか甘く美味しいよ!」
確かに、さしが入ったところは柔らかくて、脂の甘さがあるよな。
「胡椒がありますわ! 目玉焼きには黒胡椒ですわ!」
「私は塩かなぁ」
「じゃあ、私は塩コショウで!」
俺も焼き始めは塩で、最後にブラックペッパーかな。
香りが好きやね。
ラーメンには、ホワイトペッパーかなぁ。
「ストレイシープ!お肉落としますわよ! 採取しますわよ!」
「羊食べたこと無い!」
「美味しいって出てるし頑張ろ~!」
ラム肉か、マトンになるかわからんが、ジンギスカン鍋造ろう!
「隠し部屋を発見ですわ! アトロポス! 出番ですわよ!」
「は~い♪ 神眼! 罠はありません、魔力供給です! ほいっと!」
ガチャ
「あけま~す!」
カチャ
「中を神眼! 大丈夫です、光さんよろしくね! ほいっと!」
光の玉を先行させ、俺達も中に入る。
中央にデカい宝箱が鎮座。
「はわわ! デカいです! 神眼! 罠も無いです! 浮遊! 開けますよ~、せ~の!」
パカッ
「ん? 何でしょうか? 神眼! 持ち運びハウス?」
「あはは、ダブリやね。でもそれ良いアイテムだよな」
「そうですね、中も広いですし、機能も充実してますしね」
「?」
「テントの豪華版かな(笑)」
「良いものですね! 良かったです!」
「アトロポスちゃん、続きは?」
「そうでした! 神眼! 奥の左側隠し部屋の隠し部屋です! 罠はありません、魔力供給です! 行きましょう!」
左奥へ進み、魔力供給。
ガチャ
「ではでは、開けます!」
カチャ
奥は真っ暗で光さんを放り込む。
「宝箱発見! 今度は普通サイズ~ちぇ~」
大きいのが良いのか(笑)
「気を取り直して~神眼! 罠ありません! 進みましょう!」
宝箱の所まで進み
「神眼! 罠も無いです、あけま~す!」
パカッ
「水晶玉です! 3個です! 神眼! ダンジョンコア! 当たりかもです! 神眼! 奥中央に、隠し部屋の、隠し部屋の、隠し部屋があります!」
「期待大ですわよ! アトロポス、まずは収納して、進みましょう!」
「はい♪」
奥までたどり着きまた、魔力供給。
ガチャ
鍵が開き扉を開けると仲は明るく祭壇がある。
神眼で安全確認をした後俺達は、揃って入り祭壇へ、また、素通りの結界を抜け裏側へ。
「ありました、この窪み、間違いないですね、はい、クロートー、ラケシス、一緒に嵌め込みましょう」
「「うん!」」
「せ~の!」×3
カシュ
カシュ
カシュ
ズズズズズズズズズズズズッ
エレベーターが下から現れる。
アトロポスが▼ボタンを押す。
しばらく待つと
チン
静かにドアが開き俺達は、乗り込む。
テンキーを操作し
ポチポチポチポチポチポチ
839570
静かにドアが締まり動き出した。
チン
ディスプレイ839570
到着した。
扉が開く!
「前と同じ! 行くぞ!」
「はい(にゃ)!」×6
シャパパパパパパ!
シャパパパパパパ!
シャパパパパパパ!
シャパパパパパパ!
シャパパパパパパ!
シャパパパパパパ!
シャパパパパパパ!
「前の奴より硬いぞ!」
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
「再生が弱まりません! 神眼! やっぱり文字化け!」
「よし! ショッキングピンクだ! 手伝って!」
「はい(にゃ)!」×6
シュ
皆で、ショッキングピンクの車輪形首輪をたぶん首だろう所へ、おもいっきり7方向ヘ引っ張り広げはめた!
「行くぞ!」
「はい(にゃ)!」×6
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
シャバババババババババババ!
「再生がされなくなったぞ! やっちまえ!」
「はい(にゃ)!」×6
シャババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ
中略
バババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ
ズズズズン!
「倒しました!」
「やりましたわ~!」
「勝利です!」
「はぁ~つよつよでしたね、ユタさん」
「ああ、封印が効いて良かったよ、収納!」
「宝箱がありますわよ! 神眼! 罠も無いですわ!」
とてとてとてとて
とてとてとてとて
とてとてとてとて
3人が走りよる。
俺とまりあも少し早足で宝箱へ向かう。
「3人で開けて良いぞ」
「やった~!せ~の!」×3
パカッ
「神眼! 王のネックレス! 王妃のネックレス! まだまだ! また、皆の分ありますわ! 王族のネックレスですわよ!」
俺は王のネックレスをはめ、まりあは王妃のネックレス、クロートー達も王族のネックレスをし、これでコンプリートかな。
その後は、水晶玉の部屋へ行き、アトロポスがマスターになり、名前は、"モイライ" に決まった。
遅めの食事を済ませお片付けも完了。
そして俺は
「皆、これから文字化け達の星に転移して、向こうの転移出来る奴達を封印するか、厄災を潰すかしようと思ってる、力を貸してくれるかな?」
「ユタさん、来ますよ(笑)」
「え?」
パッ
聖達が
玉藻たちが
エスさん達が
セバスにセレスさん達、執事王の家のメンバーも
「ユタ! 猪鹿蝶騎士団 団長としてその作戦は全騎士団員で行くぞ! 封印も三葉が大量に作ってくれた」
「ふふん! 妾にかかれば造作も無いことよ(笑)」
「お弁当は任せてくださいの! たっぷり作りましたの! 1月くらいは余裕ですの!」
どんだけ作ったんや(笑)
「あはははっ! 全員集まったし、やることは決まってる! 祭りだ!」
「ほら見ろエス! 絶対やりやがるって言っただろうが!」
「あはははっ! その様だな! 執事王の! 準備を頼む!」
「はっ!」×多数
「ユタ! お前の刀見せろ!」
俺は腰から切猫を外し、アルバトヘ差し出しながら光を浮かべる。
「ん? 良いぞ、面白い金属が手に入ったからなほいっと!」
受け取ったアルバトは、光に抜いた切猫かざし角度を変えたりしながら見つめている。
「ほう、素晴らしい、それに神鉄か、ふむ、ワシにも分けろ!」
「良いぞ、ほいっと! 5トンあればしばらく行けるだろ?」
「十分じゃ、まりあ! お前も手伝え! 皆の分のあぁ~この騎士団は刀だな、皆の分を打つからな! 付与はお前に任せる! 鞘は世界樹だろう、それも渡せ! それと革は持ってきたから革鎧も造るぞ!」
「「はい!」」
俺とまりあ、アルバトは、モイライに水晶玉の部屋を広げてもらい、土魔法で炉を造り火さんに入ってもらい、この前のデカいインゴットを取りだし小分けにし、3人が揃って打ち始める。
数時間が経過。
亜神までしか上がっていなかった者達は、ダンジョン中層ヘ転移し、こちらに向かいながら上位の属性神に成るべく、採取も兼ねて走ってるそうだ、シンディに付与してもらった数多くのスキルのレベルアップも兼ねているから残ってるものの方が少ない。
祭り準備はテーブルなどは執事王の家のメンバーがさっと準備をして走りに行った。
さらに数時間。
カーン カーン カーン
カーン カーン カーン
カーン カーン カーン
俺達3人は打ち続け各々最後の1本を打ち終えた。
エスさんを念話で呼ぶ。
エスさん、武器、防具が出来たぞ!
すぐ戻る! 転移!
パッ
転移し戻ってきたエスさん、テファン王妃、エスさんのお父さんとお母さん! 来てたの!
「ま、まぁ、良いか、皆への刀と鎧が出来たぞ!」
「出来たか! よし! 猪鹿蝶騎士団集合!」
エスさんが念話も使い呼びかけると
パッ
パッ
パッ
・
・
・
・
次々に戻って来た。
「よし! 揃ったな! 皆には祭りの前に渡す物がある! 順番に並べ!」
皆が縦列に並ぶ。
「ユタ、1人前ずつ俺に渡せ」
「はいよ」
刀2本と、革鎧を、エスさんが立つアルバトの木箱の横に高めのテーブルを出しその上に置いた。
「二刀流かよ、ったく、趣味に走りやがって(笑)」
「良いやん! 無いだろ? 全員が二刀流の遊ぶための騎士団」
「無い! 遊ぶためが前提の騎士団なんぞ史上初だな(笑)」
「初代騎士団長、頼むぜ(笑)」
エスさんは笑いながら
「これより! 猪鹿蝶騎士団の武器、防具の授与式を執り行う!」
「1名ずつ前に進め!」
「はっ!」×多数
1番前の人物が進み出る。
「なんで親父が最初なんだ? 最後の山場で出てこいよ」
「やかましい、早く欲しかったのだ! 早く渡せ!」
「ったく、面白楽しく頼むぜ! 親父殿」
「任せておけ」
親父さんはその場で今まで着ていた鎧と剣を収納し、革鎧を頭から被る。
自動調節で身体にぴったりと張り付くように装備され、刀を2本腰に着けた。
後は黙って脇へ寄り次の者を待つ姿勢になる。
すると次の人が前に出る。
それが繰り返され、受け取った者達の方が待っている者を上回ると、受け取った者達が半分に分かれ左右から待っている者達を挟むように整列する。
そして、次の者が前に進み出る。
最後の者が受け取り、脇に寄る。
「これで授与式を閉幕する!」
全員で刀を抜く。
「これより! 猪鹿蝶騎士団恒例! カレー祭りを! 開会だぁ~!」
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~!×多数
刀を上に突き上げ歓声が、ラスボスの部屋に響き渡る。
「さぁ、盛り上がっていくぞ!」
いつの間にか100話になっていました。
機能もよくわからず書き出して、予約に失敗や、保存する前に消えたりしましたが、ここまで書き続けられたのは、皆様が読んでくれていると言う所が私の背中を押していてくれたのだと思います。
まだ続きますがどうかお付き合いお願いいたします。
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