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幕間1 その名は
幕間は本編というよりは、おまけに近い話です。
あったかもしれない会話、1.5話ぐらいの気持ちでご覧ください。
『あ、そういえばお前の名前、なんていうんだ?』
「言ってなかったっけ、勉だよ。大空勉」
『ふーん、勉か……』
「な、なんだよ」
『いや、どこかで聞いたことある名前だと思ってな』
「さすがに人違いじゃない? だって初めてだよね、ボクら」
『そのはずなんだが……いやまあいいか』
「あ、そうだ。名前といえばボクらの名前どうしようか」
『名前? どういうことだよ、それに「ボクらの」って?』
「いやだからさ、二人で融合して戦っていくわけでしょ? なら戦う時の名前もあったほうが良いんじゃないかなって」
『そういうもんか? 俺にはそこんところよく分かんねーし、適当に決めてくれていいぜ』
「そう? ならブレイバーだし……ブレイバ、ブレイビ、ブレイブ……うん、ブレイブマンってのはどう?」
『なんだ、ずいぶん安直だな』
「こういうのはそれぐらいが良いんだって。決まり決まり」
『まぁいいか。よし、じゃあ俺たちはブレイブマンだ』
ーー記録01
いつか交わされた二人の会話記録。