とある朝の光景。
ノリで書いた。
はふ〜〜〜〜〜。
今日もポカポカお昼寝日和です〜。
「・・・い。」
こんな日は心地よく眠るに限るです〜。
「・・か兄!」
お布団が温かいです〜。
「起きろ!馬鹿兄!」
「きゃふ〜、です〜。」
布団をひっくり返されて転げ落ちとされましたです〜。
「寒いです〜。眠いです〜。」
「さっさと起きろ!遅刻するわよ!」
「遅刻でいいです〜。だから、お布団です〜。」
「起きろって言ってんでしょ!」
「あう〜。」
痛いです〜。蹴られましたです〜。
「もう起こさないからね!絶対起きなさいよ!」
これで起きないともっと怒られるから起きないといけないです〜。
ぐすん、です〜。昔はもっと大人しい子だったのにです〜。
今じゃすっかりお兄ちゃんを平気で蹴るような子になっちゃたです〜。
どこで育て方を間違えたんでしょうかです〜。育てたのは僕じゃないですけどです〜。
「弟。」
着替えてお部屋を出るとお姉ちゃんがいたです〜。
「貴様、昨日ちゃんと掃除したのか?」
お姉ちゃんが窓枠を指でなぞりましたです〜。
「こんなに汚れが残ってるぞ?」
「ごめんなさいです〜。」
「毎日毎日同じことを言われても出来ないのか?」
「努力するです〜。」
「それは聞き飽きた。結果で示せ。」
「はいです〜。」
「それと私の部屋の照明がきれたから換えておけ。リンスもきれていたから買ってこい。」
「了解です〜。」
この家での僕の立場は底辺です〜。
毎日毎日、全部の家事を僕がやってるです〜。
学校から帰れば召使のごとく働いているです〜。
けど、毎日毎日お姉ちゃんにどこかをだめだしされるです〜。
ぐすん、です〜。昔は優しいお姉ちゃんだったのにです〜。
今じゃ僕をこき使う厳しい人になっちゃったです〜。
僕が何かしたでしょうかです〜。
僕の部屋は二階にあるので一階に降りたです〜。
そこでこの家のご主人様のお母さんに会ったです〜。
「おはようございますです〜。」
「相変わらず苛つく話し方ね。」
「ごめんなさいです〜。」
「喋らないで。ほんとにあんたの話し方は苛々する。ただでさえ徹夜明けなのにあんたの顔を見ると気分が悪くなってしょうがないわ。大体、あんた昨日私が仕事している間、すやすや眠ってたでしょ?居候の癖に家主が働いてるのに先に寝るなんてどういうつもりかしら?夜食も用意できないの?これだから愚図は嫌になるのよ。養ってやってるんだから少しぐらいは役に立って欲しいわね。あんたみたいな役立たずに期待するのも馬鹿らしいけど人の金で生きてる以上、何かしなさい。」
一緒に徹夜したり、夜食を作ったりするとそれはそれでいつも怒るのです〜。
だから、次の日に怒られるようなミスをしないために眠ることにしてるです〜。
「・・・・・・。」
「何か言いなさいよ。私を無視するの?」
「お母さんが喋るなって言ったです〜。それに、家事をやってるです〜。」
「私のせいにするつもり?生意気ね。それに家事をやってるですって?あんな家畜の餌みたいにまずいものを出されて、掃除をすればほこりを残す、洗濯をすればノロノロ時間をかけてよくそんな偉そうなことが言えるわね。」
「これでも頑張ってるです〜。」
「もういいわ。あんたに人並みの結果を求めたあたしが馬鹿だったわ。ああ、私、朝食はいらないから。あんたの作った家畜の餌なんて口になんかしたくもない。姉さんとお義兄さんはあんなに出来た人だったのに何でこんな駄目な子が出来たんだか。」
僕はお母さんのお姉ちゃんの子供です〜。
でも、本当の両親は僕が幼稚園に通ってた頃に事故で死んじゃったです〜。
それからは一人っ子だった僕はお母さんに引き取られて育てられたです〜。
お母さんの夫とは離婚したそうなので、この家には僕と妹とお姉ちゃんとお母さんしかいませんです〜。
お母さんは僕等を養うために一生懸命働いてるです〜。家でも出来る仕事なので大体部屋に引きこもってます〜。
ぐすん、です〜。お母さんは昔から僕のことを嫌っているようです〜。
何で僕のことを引き取ってくれたのか今でも分からないです〜。
その後は朝食を作って、お姉ちゃんに文句を言われましたです〜。
妹は黙々とただ食べるだけです〜。
毎日頑張って作ってるのに未だにおいしいという言葉を聞いたことがないです〜。
でも、いつかはそう言って貰えるように頑張るです〜。
学校に行く前には一応、お母さんの部屋の前に朝食を置いて出ていくです〜。
妹を自転車の後ろに乗せて遅れないようにかつ、妹に不機嫌になられないために揺らさないように頑張ってペダルをこぐです〜。
これが僕の一日の始まりです〜。
次の話と合わせてご覧下さい。