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料理研究家いぬやまきじこ先生の昔話『桃太郎』のレシピ

作者: やまくま
掲載日:2020/01/17

 本日は、料理研究家いぬやまきじこ先生に、昔話『桃太郎』の作り方を教えていただきます。先生、よろしくお願いします。


 はい、みなさん、こんいにちは。いぬやまきじこでございます。今日は、桃太郎の作り方ということですけれど、みなさんご存じの昔話ですね。あらためて、しっかりとした作り方をお話ししたいと思います。これは、わたくしの得意分野なんですね。料理研究家を30年やっておりますけれど、もう、何回作ったかわからないくらいです。おほほ。

 さあ、あいさつはこれくらいにして、さっそく作ってまいりましょう。まず、材料はこちらです。


おじいさん×1 おばあさん×1 大きな桃×1 桃太郎×1 犬×1 サル×1 キジ×1 舟×1

鬼×5~10(お好みに合わせて)


 まずは書き出しですね。ここをまちがえると、もう、だめなんですね。お話がめちゃくちゃになっちゃうんです。はい、おじいさんを山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯にいかせますね。

 ここで気をつけてほしいのは、おばあさんを必ず川へいかせるということです。おじいさんは山でなくてもいいんです。パチンコでもけっこうなんですが、おばあさんは川なんです。『おばあさんは川』こうおぼえてください。

 さあ、おばあさんが川で洗濯をはじめたら、大きな桃を流しましょう。必ず桃にしてください。ときどきスイカやカボチャを流そうとする人がいますけれど、絶対にいけません。桃を流すことに意味があるんですね。

 もし、おばあさんが桃に気づかなければ、もう一度流しましょう。なんど流しても気づかない場合は、一度病院でみてもらってください。

 さあ、その桃をうちへ持って帰ってふたつにパッカーンとわるのですけれど、気をつけていただきたいのは、桃をわると男の子がでてくるんですね。その子には『桃太郎』と名づけてほしいんです。

 今はやりのキラキラネームですか? 『ごくう』とか『るふぃい』とか、強そうな名前をつけたくなるのはわかるんですが、これは桃太郎のお話ですから、必ず『桃太郎』にしていただきたいんです。

 桃太郎は、強くて、まじめで、おりこうさんに育ててください。もし、やんちゃで、すけべで、ヤンキーみたいになってしまうようでしたら、桃が悪かったんですね。新しい桃を用意して、もう一度川へ流すところからやり直してください。

 さあ、りっぱな桃太郎ができたら、鬼退治に行かせましょう。きびだんごも忘れずに持たせてくださいね。

 旅の途中、犬を登場させます。きびだんごをあたえて鬼退治のおともにさせましょう。犬がきびだんごを奪って逃げるなんてことにはしないでください。サルとキジも同じですね。3匹でよってたかって、桃太郎に襲いかかって、きびだんごを奪うなんてこともいけません。

 そのきびだんごが腐っていて、みんなおなかをこわして、鬼退治が中止になったなんてことにもしないでくださいね。

 この前いたんですね、そういう人が。漫才とかコントが好きなかたで、そのほうがおもしろいなんて言うんですけど、これは漫才やコントではありません。あまりおこらないわたくしですけど、そのときは、少しばかり声をあげてしまったんですね。「いいかげんになさい!」て。ごめんなさいね。今日はおこりませんよ。うふふ。

 それから、小さな舟にのって鬼ヶ島へいくんですけれど、そのときの舟は、かちかち山のどろのふねにはしないでくださいね。サルが桃太郎の背中に火をつけるなんてこともおこりません。

 さあ、いよいよ桃太郎と鬼どもの対決です。鬼は5匹から10匹ぐらいがよろしいかと思うんですね。さすがに100匹は多すぎるんです。いくら桃太郎が勇敢でも無理があるんですね。今回は5匹にしましょうか。

 桃太郎もちょっとは苦戦しますけれど、けがをさせたりはしないほうがよろしいかと思いますね。

 犬が殺されて、その怒りで、桃太郎がスーパー桃太郎に変身するというのも、ちょっとやりすぎなんです。これはもう何度も作ってるとわかってくるんですね。

 さあ、最後に鬼を退治した桃太郎は、宝物を持って、おじいさん、おばあさんのもとへ帰ります。宝物を持ち逃げはしません。どこかで売りさばいて豪遊もさせないでくださいね。

 はい、これで桃太郎の出来上がりです。小さいお子さんがいるかたは、ぜひ、読み聞かせをなさってください。今日はどうもありがとう。ごきげんよう。


 いぬやまきじこ先生、ありがとうございました。次回は『浦島太郎』を予定しています。


 

読んでくれてありがとう

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