千原真人の場合~第二話~
~ないしょのないしょ~
(これは小学生のBL小説です)
~千原真人の場合~
~第2話~
碧斗との秘密の出来事がしばらくたった。
僕と碧斗は、誰にもばれない様にキスする日々が続いた。
そんなある日、珍しく晶が一人で学校に登校してきた。
僕は、晶に近づいた。
「おはよう、晶」
碧斗も晶に気が付き晶に近づいた。
「おはよう、晶……」
充も晶に気が付き手を振りながら晶に近づいてきた。
「おはよう、晶~~~~!」
晶は、僕達に気が付き僕達の方を向きにこやかに微笑んだ。
「おはようございます、真人君、碧斗君、充君」
僕は、晶のにこやかな微笑みを見てふと違和感を感じた。
だって晶は、いつもおどおどしていてこんな笑顔を見せなかったからです。
「今日は、一人なんだね。
光は、どうしたの?」
僕は、周りを見渡して光の姿を探した。
「さあ、どうしたのでしょう。
光の事なんか知りません」
光は、これでもかってくらいにこやかに微笑んでこれ以上何も聞かせないオーラをまとっていた。
晶の態度を見て光の事を怒ってるのが直ぐに解った。
それからしばらくして光が教室に入ってきた。
晶と光が目が合うと晶は、逃げるように教室を出て行った。
晶は、ため息を吐くと充と碧斗と真人が近づいてきた。
「おはよう、光」
「おはよう、光」
「おはよう、光」
「おはよう、充、碧斗、真人」
充は、にやにやしながら光を見つめた。
「ところで晶が怒ってるみたいだけれども晶に何をしたんだよ」
光は、充のにやにや笑顔を見て困ったように自分の頭の後ろ髪を触って苦笑いを浮かべた。
「いや~~~実は、昨日、眠ってる晶の頬にキスをしたら怒ったみたいでさ」
「は~~~~……それって嫌な人は、嫌だよ」
碧斗は、自分のおでこに中指と人差し指をあててため息を吐いた。
「でも仲良かったらさ、やったな~~~こいつ~~~~~みたいならないかな?」
光は、右目を瞑り右手をじゃんけんのグーみたいに握りしめて右手を頭に当ててべろを出しておちゃれけたようにてへぺろをした。
「あ~~~それは、解るかも、うん、そうなるよね。
僕だって……いたたた~~~~~!?」
僕は、光の左手を握りしめて息を荒くして光の意見に賛成して碧斗にキスをしたくなる事を伝えようとした。
でも途中で碧斗に真人のお尻をつねられて言葉をさえぎられた。
「ごほん……とにかく晶に謝った方が良いよ」
碧斗は、真人の態度を誤魔化すように一回咳をすると自分の意見を伝えた。
「確かにこのまま晶と話せないのは、嫌だな……
晶に謝ってみるよ」
光は、口元を押さえて考え込むとすぐに碧斗の方を向いて晶に謝る事を伝えた。
昼休みになると僕は、碧斗と二人だけの秘密をするために人が少ない中庭に向かて歩き始めた。
「秘密がばれたら俺達の関係が終るんだよ。
それなのに俺と真人がキスしてる事を言おうとするだなんて非常識だよ。
解ってるの、真人!」
碧斗は、一緒に歩きながら攻めたようにじと~~と僕を睨んだ。
「ごめんって、僕達と同じ事を考える子がいるのが嬉しくてつい秘密を話そうになったんだよ」
僕は、両手を合わせて頭を下げて謝った。
僕達は、中庭に着くと先に晶がベンチで座っていた。
「聞いたよ、晶、大変だったみたいだね」
僕と碧斗は、晶に近づくと先に碧斗が話しかけた。
「光は、碧斗君達に話したんですね……」
晶は、僕達の方を向いて困ったように苦笑いを浮かべた。
「ねえ、晶は、光にキスをされるのが嫌だったの?」
僕は、晶の心を確かめるように晶の顔を覗き込みながら質問をした。
「うんん……違うの……光は、感謝したら誰にもキスするんだと思うと悲しくなって……
こんなの僕が自分勝手に嫉妬しているのは、解っています……
こんな事、誰にも言えるわけなくて……」
晶は、自分の感情を誰に伝えたら良いか解らずに辛そうに俯いた。
「晶……」
「それは、その……」
僕達は、晶にどう声をかけたらいいのか解らずただ見つめる事しかできなかった。
放課後になると僕と碧斗は、昼休みに碧斗とキスができなかったから欲求不満を解消するために人気の少ない場所を探して旧校舎の二階の廊下を歩いていた。
「晶、大丈夫かな……?」
「こればっかりは、俺達にどうにもできないよ……」
「そうだよね、晶達の仲がうまくいくように祈るだけだよ……」
僕は、人が通らないのを確認すると碧斗の右手を握ろうとした。
碧斗の右手を握る前にいきなり大きな音が聞こえてきた。
「な、なんなの!?」
「何事!?」
僕達は、大きな音が聞こえたところに急いで向かった。
大きな音が聞こえた場所の階段では、光が晶を庇うように抱きしめて倒れていた。
「わ~~~ナイスだよ、光」
僕は、階段で抱きしめている光と晶に向かって親指をたてた。
「穏やかじゃない!?」
碧斗は、自分の両頬を触り口を開けて驚いた。
僕と碧斗は、光と晶に気づかれないように物陰から光と晶の様子を見つめた。
しばらくすると光と晶は、起き上がり互いを求めるようにキスを始めた。
僕は、二人に悪いと思ったけれども二人のキスをしてる様子があまりにも綺麗で目から離せなかった。
僕は、二人のキスを見つめてると胸をどきどきさせてふと碧斗の方を向いた。
碧斗は、僕の視線に気が付き僕の方を向くと光達のキスを見たせいで顔を赤らめて発情したようにうっとりして僕を見つめた。
「ねえ、碧斗、キスをしよう……」
僕は、碧斗とキスがしたくて碧斗の耳元で囁いた。
「うん、良いよ……」
碧斗は、恥ずかしそうに小さく頷いた。
僕と碧斗は、どちらともなく自分の口を近づけてキスをした。
「ん…………う……んっ…………んん……んっ…………碧斗……んんっ…………」
「う……んっ…………んん……真人…………んっ……んんっ…………うんっ……」
僕と碧斗は、互いをもとめるようにキスをした。
「んんっ…………う……んっ…………碧斗……んっ…………んんっ……碧斗……んんっ……」
「んっ……んんっ…………う…………んんっ……真人…………んっ……んんっ…………」
僕と碧斗は、キスをして顔を赤らめうっとりしながら互いにもとめるようにキスをした。
「う……んっ…………んんっ……碧斗…………んっ……んんんっ…………う……んっ…………」
「んんっ…………う……んっ…………真人……んんんっ…………んっ……真人……んんっ…………」
僕は、碧斗を押し倒して頬にキスをしてからまた碧斗の口にキスをした。
「んっ…………碧斗……う…………んっ……んんっ…………んんんっ…………んっ…………」
「ひゃん…………んっ……真人…………んん……んっ…………う……んっ…………んんっ……」
碧斗は、僕に頬にキスをされると少し悲鳴をあげるとすぐに真人をもとめるようにキスをした。
「んんっ…………う……んっ…………碧斗……んんっ…………ん……う…………んっ……」
「んっ…………んんっ…………う……んっ…………真人……んんっ…………んんんっ……」
僕と碧斗は、互いを求めるように激しくキスをした。
「んん……………んんん……う……ん…………碧斗……んん…………んんん……ん……」
「う……ん…………真人……んんん…………ん……う…………んっ……真人…………ん……」
僕は、碧斗から口を離すと学校のスピーカーから下校時間を知らせるアナウンスが聞こえてきた。
「もう下校時間みたいだね……」
碧斗は、廊下の窓から見える夕日を見上げた。
「それじゃあ、続きは、また今度だね」
僕は、自分の右手の中指にキスをして色っぽく微笑んだ。
「そんなの知らないよ……」
碧斗は、真人の色っぽいしぐさにどきどきさせて照れたように顔を赤らめて横を向いた。
僕は、そんな碧斗のしぐさが可愛らしくてとても愛おしいかった。
下校時間を過ぎていて人があんまり見かけなかったから僕は、碧斗の腕に抱きついて一緒に下校した。
僕は、碧斗との秘密の出来事が増えていくのが楽しみでしかたがなかった。
僕は、隣に一緒に歩いている碧斗に向かって『もっと沢山の秘密の事をしようね』って聞こえるか聞こえない声で呟いた。
そうすると碧斗は、恥ずかしそうに顔を赤らめて『うん』って小さく頷き返事をした。
~つづく~