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ないしょのないしょ♪  作者: ねがぽじ
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ないしょのないしょ♪~千原真人の場合~ ~第一話~

~ないしょのないしょ~

(これは小学生のBL小説です)

~千原真人の場合~

~第一話~

僕は、電車から降りると街の中を見渡した。


「この街は、変わってないな……」


僕は、生まれてから小学一年生までこの街で過ごしていた。

ある事情で小学五年生になってからこの街に帰ってきた。

変わらない町並みを見てほっと胸を撫で下ろす自分がいた。

僕は、鞄を担ぎ直すと歩き出した。

しばらく歩くと山の方に天体展望台が見えてきた。


「懐かしい……まだ天体展望台があったんだ……

明日でも天体展望台を覗いてみよう……」


両手を上げて背伸びをすると歩き出した。

しばらく歩くとお爺ちゃんの家が見えてきた。


「今日からお爺ちゃんの家で過ごすんだよね……」


お爺ちゃんの家を見上げると気を引き締めるみたいに自分の頬を一回叩いた。


「よし、行くぞ!」


気を引き締め直すと家の呼び鈴を押した。

しばらくすると家の扉が開くと家の中からお爺ちゃんが出てきた。


「いらっしゃい、待っていたよ、真人。

いろいろと大変だったみたいだね」


お爺ちゃんは、顔をしわくちゃにしながら優しく微笑んで僕の頭を撫でた。


「今日からお世話になります、お爺ちゃん」


僕の頭を撫でたお爺ちゃんの手を触り嬉しそうに微笑んだ。


「積もる話もあるから家の中に入って、真人」


お爺ちゃんは、僕の鞄を持つと家の中に入って行った。


「お邪魔します、お爺ちゃん」


僕もお爺ちゃんの後を追って家の中に入った。


「お邪魔しますじゃないよ。

今日からこの家が真人の家になるんだからこの場合は、ただいまになるんじゃよ、真人」


お爺ちゃんは、僕の方を振り向いて怒ったように右手を腰に当てながら述べた。


「すいません、その……ただいま、お爺ちゃん」


僕は、恥ずかしそうに顔を赤らめ照れたように控えめにお爺ちゃんを見つめた。


「うん、お帰り、真人」


お爺ちゃんは、僕の態度を見て一回頷き嬉しそうににっこりと微笑んだ。

お爺ちゃんの態度を見て家族として僕を受け入れてくれたのが解りお爺ちゃんの気持ちが嬉しかった。

新しい学校が楽しみでなかなか眠れなくて夜遅くまで起きていた。


「うんん……」


僕は、次の日ゆっくり目を開けると枕元に置いてある目覚まし時計を手に取って時間を確認した。


「わっ、もうこんな時間なの!?

どうしよう遅刻する!?」


僕は、急いでパジャマから洋服に着替えるとランドセルを掴むとリビングに向かった。

リビングでは、お爺ちゃんがコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。


「お爺ちゃん、おはようございます」


お爺ちゃんは、新聞を置いて僕の方を向いた。


「おはよう、真人。

よく眠れた?」


お爺ちゃんは、僕の方に近づいてきた。


「あんまり眠れませんでした。

ごめんなさい、学校を遅刻するからもう行きますね」


僕は、リビングから出て行こうとした。


「待って、真人、パンを持って行きなさい」


お爺ちゃんは、テーブルに置いてあるお皿の上から食パンを掴むと僕に食パンを渡した。


「ありがとうございます、お爺ちゃん。

行ってきます、お爺ちゃん」


僕は、お爺ちゃんから食パンを受け取るとお爺ちゃんの頬にキスをした。


「いってらっしゃい、真人」


お爺ちゃんは、僕の頬にキスをした。

僕は、食パンをかじりながら走って家を出て行った。


「遅刻する、遅刻する、遅刻する!!」


僕は、走りながら住宅街の角を曲がると目の前に同い年くらいの茶髪で髪型は、ショートヘアー、背丈は、123くらいの男の子が現れた。


「げっ!?」

「わっ!?」


僕と突然現れた同じ年くらいの男の子とぶつかると男の子を押し倒すように倒れこんだ。


「痛た……ん、何か柔らかい物を触ってる感触が……」


僕は、右手で触ってる物に目を向けた。

僕は、男の子の股に付いている大事な物を触っていた。

はっと男の子の顔を見ると顔を真っ赤にして怒りを我慢するように体を震わせていた。


「ご、ごめん……」


僕は、慌てて謝りながら男の子から手を放そうとした。


「この変態、何を触ってるんだよ!!」


男の子は、僕に向かって右ストレート(右手で殴る)を放った。


「ぎゃふん!?」


僕は、男の子の右ストレートをくらい吹っ飛ばされるとそのまま地面に倒れこんだ。


「あ~~もう朝から痴漢に会うなんて最悪だ!

今度、同じ事したら許さないからな!!」


男の子は、自分の手を下げて両手を握りしめると怒ったように僕を睨んだ。


「いけない、こうしてる暇は、なかたんだ。

あ~~~もう遅刻確定だよ……」


男の子は、ぶつくさ文句を言いながら走って去っていた。


「大変なめに会ったよ……うぅ、まだ頬が痛い……」


僕は、頬を摩りながら立ち上がると学校に向かって走り出した。

学校に着くと職員室の扉を三回叩いた。


「どうぞ、入りなさい」


男性の言葉を聞いて気を引き締めるように両手で頬を叩いて気合を入れた。


「はい、失礼します」


僕は、職員室の扉を開けると職員室に入った。

職員室の窓の机の近くに23歳くらいの黒髪で73分けをしていてメガネをかけている背丈は170くらいの男性が座っていた。


「すいません、寝坊しました」


僕は、男性の方に近づき頭を下げて謝った。


「なかなか来ないから事故に会ったんじゃないかと心配しましたよ。

これからは、遅刻しないように気を付けてくださいね」


男性は、立ち上がって優しく叱りつけた。


「はい、解りました。

本当にすいませんでした」


僕は、頭を深く下げて先生に謝った。


「解ってくれたらのならもう何も言う事は、ありません。

自己紹介がまだでしたね。

私は、真人君のクラスの五年二組の担任の大嵩 雪火と言います。

クラスで困った事が出来たらいつでも先生に相談するんですよ」


雪火先生は、僕の頭を優しく撫でて優しく話してくれた。

僕の頭を撫でて優しくしてくれる先生が嬉しくて学校生活が楽しくてしかたがなかった。


「はい、ありがとうございます。

その時は、よろしくお願いします」

  

僕は、先生にふかふかと頭を下げてこれからお世話になることをお願いした。


「はい、そうしてくださいね。

それでは、教室に案内します」


先生は、満足したように小さく頷きクラスの名簿帳を手に取ると先生に五年二組の教室の前に案内された。


「それでは、名前を呼ばれたら入ってきてくださいね」


先生は、僕の方を向いてこの後の段取りを話すと教室に入って行った。

しばらくすると先生が教室の中から僕の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。


「真人君、入ってきなさい」

「はい、失礼します」


僕は、先生の呼びかけに答えると教室のドアを開けると教室の中に入ると教卓の前に立った。


「真人君、自己紹介をお願いしますね」

「はい、解りました」


僕は、白色のチョークで黒板に自分の名前の千原 真人を書いた。


「東京の小学校から転校してきました、千原 真人と言います。

皆さん、よろしくお願いします」


僕は、大声で話すとふかふかと頭を下げて挨拶をした。

僕は、顔を上げると朝に学校の登校途中にぶつかった男の子と目があった。


「あ~~~~お前は、朝に会った時の変態野郎!!」


男の子は、立ち上がると右手の人差し指を僕を指さして怒りを我慢するように体を震わせて大声で叫んだ。


「だからわざとじゃないって言ってるでしょう!!」


僕は、大声で叫んで反論した。


「二人は、知り合いならちょうどいいですね。

真人君の席は、碧斗君の席の隣にします。

碧斗君、真人君の面倒を見てあげなさい」


先生は、僕の方を向きながら僕の席を案内すると次に碧斗の方を向いて僕の面倒を命令した。


「え~~~~……

は~~~~~……

嫌だけれども真人の面倒を見てやるよ」


碧斗は、嫌そうな顔で不満の声をあげた。

でも直ぐに僕の方を向くと僕と目が合うとため息を吐いて横を向いて照れたように顔を赤らめて頬をかいて僕の面倒を見てくれる事を了承した。

僕は、自分の席に向かうと席に座った。

先生は、僕が席に座ったのを確認すると国語の教科書を開いた。


「それでは、授業を始めます。

教科書の70ページをあけてください」


授業の内容は、前の学校で習ったところで授業についていけそうだった。

一限目の終了のチャイムが鳴り響いた。


「それでは、ここまで」


自分の席に反対側の席の男の子が立ち上がった。


「起立、礼」


男の子の掛け声と共にクラスの全員が立ち上がり頭を下げた。


「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」」


僕達の掛け声と共に先生も頭をさげて僕達掛け声に答えると先生が教室を出て行った。

僕は、教科書とノートを机に直すと黒髪で坊主、背丈は、110くらいの男の子が近づいてきてにやにやしながら話しかけてきた。


「碧斗に痴漢するなんてやるな」

「だからそれは、誤解だよ!」


僕は、大声を出してすかさず反論をした。

僕の声を聴いて銀髪でロングヘアー、背丈は、130くらいで、容姿が同じ男の子が二人近づいてきた。


「ほら充、あんまり真人をからかったら可哀そうだよ」


銀髪の男の子は、軽く黒髪の男の子の頭を叩いた。


「いや~~~悪い悪い、つい真人が可愛らしくて虐めたくなったよ」


充は、すまなそうに自分の後ろ髪を触って苦笑いを浮かべた。


「そういえば自己紹介がまだだったね。

俺の名前は、白原充」


充は、充を叩いた銀髪の男の子の方に指を向けた。


「でこいつが緑間光で……」


充は、光の陰に隠れている銀髪の男の子の肩を触った。


「でこの子が光の双子の弟の緑間晶」


充は、意地悪っぽくにやにやしながら微笑みふて腐れて窓の外を見ている碧斗の方に親指を向けた。


「最後に真人が痴漢した相沢碧斗だ」

「だからそれは、誤解だっていってるでしょう!」


僕は、自分の両手を握りしめて力いっぱいに反論した。


「あはは~~~、ごめんって冗談だよ、真人」


充は、楽しそうに右手を振り笑うと僕に謝った。


「で真人は、碧斗にどんな事をしたんだ?」


充は、興味深くわくわくしたように僕の顔を覗き込んだ。


「それは、僕も気になるな」


光も興味深そうに僕を見つめた。


「えっ!?」


僕は、慌てて立ち上がり碧斗の方を向くと碧斗の目が合うと碧斗との朝の出来事を思い出し僕の顔が真っ赤になった。


「うっ!?」


碧斗も僕と目が合うと僕との朝の出来事を思い出し顔が真っ赤になった。


「二人とも顔が赤いけれども大丈夫……?」


晶は、光の後ろから出ると僕に近寄り心配そうに僕と碧斗を交互に見つめた。


「えっ、だ、大丈夫だよ」


僕は、晶に見つめられて顔を赤らめて晶から視線を逸らした。


「大丈夫に決まってる!」


碧斗は、晶に見つめられて顔を赤らめて大声を出して反論した。


「そうですか、真人君と碧斗君が大丈夫だというのでしたら二人を信じます。

でも無理したら駄目ですよ……」


晶は、碧斗の大声を聞いて怖がったように体を一回震わせてびくってして自分の両手を前で握りしめて僕と碧斗を見渡し恐々と話した。


「ありがとう、晶、無理しないように気を付けるね」

「あ~~~~もう晶は、二人を心配するだなんて優しくて本当に良い子だね」


光は、晶に抱きつき晶を可愛がるように頬ずりをした。


「ちょっと光止めてよ、こそばゆいって」


晶は、光に抱きつかれて頬ずりされるとこそばゆそうに体を震わせた。

僕は、光と晶の二人のやり取りを見て僕が碧斗にした事の追求から逃れたみたいでほっとしたように胸を撫で下ろした。

放課後になると一人で山にある天体展望台に向かった。

天体望遠台の施設は、廃墟になっていた。


「ここの天体望遠台は、閉鎖したんだ。

残念だな……」


僕は、天体展望台の建物の扉を開けようとしたら扉の鍵は、かかっていなくて扉がすんなり開いた。

建物の中に入ると天井が開けていてマットが敷かれている天体観測ができる場所に出た。

僕は、マットの上で横になった。


「ここは、何も変わっていないな……」

「あ~~ここに関係ない人が入っては、いけないんだぞ!」


声が聞こえた方を向くと碧斗が右手の人差し指を僕の方に指さして立っていた。


「それを言ったら碧斗だって関係者じゃないだろ」


僕は、ため息を吐き冷たい眼差しで碧斗を見つめた。


「俺は、良いんだよ」


碧斗は、威張ったように胸を張りながら述べると僕の横に座った。


「もうそれは、どういう理屈なんだよ……」


僕は、苦笑いを浮かべながら碧斗を見つめた。

屁理屈を言う碧斗が可愛らしくて好感が持てた。


「で学校は、慣れた?」


碧斗は、僕の方を向いて首を少しだけ傾げた。


「慣れたって今日、転校してきたばかりだよ。

さすがにそれは、ないよ。

でも学校生活は、楽しくなりそうな感じがするかな」


僕は、苦笑いを浮かべて困ったように自分の頬を右手の人差し指でかいた。


「学校生活が楽しくなりそうついでに人に言えない悪い事をしないか?」


碧斗は、悪い事をする前の子供のように意地悪っぽく微笑んだ。


「悪い事って何をするつもりなの?」


僕は、碧斗の考えてる悪い事の検討がつかずに不思議そうにきょとんと首を傾げた。


「たとえば……キスとかどうかな?」


碧斗は、人差し指で自分の口元を触り考え込むと小悪魔ぽくにやりと微笑んだ。


「キ、キス!?」


僕は、立ち上がり驚いたように大声で叫んだ。


「あれ~~~~もしかして真人は、キスするのが怖いのかな?」


碧斗は、右手で口元を押さえて意地悪っぽくにやにや微笑んだ。


「こ、怖くないよ。

解った、キスをしようじゃないか!」


僕は、自分の右手を握りしめて意気込んでキスをする事を宣言した。


「えっ、キスしてくれるの!?」


碧斗は、僕のキスをするって言葉を聞いて顔を真っ赤にして驚いたように叫んだ。


「キスをしようと言ったのは、碧斗じゃない!」


僕は、顔を真っ赤にして碧斗の驚きの言葉に大声で言い返した。

僕と碧斗は、顔を赤らめてしばらく無言で見つめあうとどちらともなく僕と碧斗は、キスをした。


「んっ……」

「んんっ……」


僕と碧斗は、息をするのを忘れてキスをしたために二分くらいしかキスができなかった。


「…………ぷは~~~~、苦しかった……」


僕は、碧斗の口を離すと息をするのを忘れてキスをしたために苦しそうに右手で自分の胸を押さた。


「…………ぷは~~~~~、息をするのを忘れていたよ……」


碧斗は、僕の口を離すと息をするのを忘れてキスをしたために苦しそうに両手で自分の胸を押さえて息を整えた。


「キスって難しいよね」


僕は、自分の頭を触りながら困ったように苦笑いを浮かべた。


「こんなの慣れだよ。

てことでキスのやり直しな」


碧斗は、小悪魔ぽく微笑み僕の顔に碧斗の顔を近づけた。

僕は、碧斗の思いに答えるように碧斗の口に自分の口に近づけてキスをした


「んっ…………う……んっ…………んんっ…………んっ…………碧斗…………」


碧斗は、僕の思いに答えるようにキスをした。


「んっ…………んんっ……うんっ…………真人…………んっ……んんっ……」


僕と碧斗は、互いに求めるように激しくキスをした。


「うっ……碧斗…………んんっ……碧斗…………んっ…………う…………ん…………」

「んっ…………真人…………う……んっ…………真人……んんっ…………ん…………」


僕と碧斗は、互いに名前を呼んで求めるようにキスをした。


「んんっ…………碧斗……う…………んっ……碧斗…………んんっ…………んっ……」

「んっ…………真人…………んんっ…………真人…………う……んん…………真人……」


僕と碧斗は、しばらくキスすると満足したように口を離した。


「キスって気持ち良い事なんだね」


僕は、満足したように顔を赤らめて碧斗を見つめた。


「そうだね、またキスしような」


碧斗は、顔を赤らめて照れたように右手の人差し指でかいた。


「うん、またキスをしようね」


僕と碧斗は、互いに見つめながら照れ笑いを浮かべた。

こうして僕と碧斗は、人に言えない秘密ができた。

この先も碧斗との秘密の出来事が増えて行くと思うと楽しみでしかたがなかった。

こうして僕の新しい学校生活が始まった。

~つづく~


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