引きこもりは強制的に外に出された
※2016/09/16 表現を若干修正しました。
「お願いです、外に出て働いてください。まだやり直せるから」
自室の扉を開け、床に置かれた夕食と真心のこもった母の手紙。
それを見つめる男の名前は佐々木和真30歳。
世間で言われる引きこもりのクソニートである。
「うぐぅ…………」
真心の伝わる簡潔な手紙を読んだ彼は、顔を歪めて喉から気味の悪い音を吐き出した。
それは、聞く者に対して悲壮感や嫌悪感を覚えさせるであろう彼の惨めな想いがこもった音である。
「はぁ。……社会復帰、しなくちゃ……」
顔を暗くさせながら彼は呟いた。
佐々木和真が引きこもりになって10年。彼の母、シングルマザーの佐々木佳代は懸命に一人息子を養いながら社会復帰を促していた。それを理解しているものの、応えられない不甲斐ない自分に腹を立て。
「ごめん。……本当にごめん」
今日も親孝行ができず、30にもなって社会復帰もできない和真は自室にこもり寂しく呟いた。彼が引きこもりになったのは20の時である。高校卒業後に工場に就職したはいいものの、子供の頃から人間関係が苦手な彼は、先輩たちからいじめられる毎日を送っていた。
無視なら可愛いものだ。黙々と自分の仕事に集中できる分、無視など可愛げがあるものだ。寂しさなど家に帰ってパソコンを立ち上げれば簡単に紛らわせられる世の中なのだから。しかし、彼への嫌がらせはそうではなかった。仕事のミスの擦り付け、業務に関する連絡を正しくしたのに「されていない」と、口裏を合わされての悪評の蔓延などなど。
言い訳や誤解を解くという自己主張が苦手な彼はあっという間に孤立した。後輩から、同期から、上司から白い目を見られて過ごす日々。働き自体は並であったが評判が悪くなりすぎた、そんな人間に居場所などあるはずもなく彼は退職を決意し逃げ出したのだ。
あれから10年。長いようで、過ぎてみたらあっという間だった。
「……」
空虚。ただひたすらに無意味。
無職となり、対人恐怖症を患い自己嫌悪をこじらせた彼は、今日も自室でぼっち飯を流し込む。
幼い頃にろくでなしの父と離婚した母親は、ひとりでも懸命に彼を育てた。それを理解している和真の罪悪感は日増しに大きくなり、自己嫌悪を加速させる原因となっている。しかし、それでも怖くて社会復帰ができずに時間だけが無情にも過ぎ去った。
時間が心の傷を癒してくれる? それは正しくない。
人によって、環境によって、時間こそが傷口を広げて膿をつくる元凶となり得るのだ。
少なくとも、佐々木和真にとって10年という時間の経過は彼の傷を致命傷にまで悪化させていた。
「……仕事、探さなきゃ。外に出られるようにならなきゃ」
彼は怠惰なのだろうか、傲慢なのだろうか、哀れなのであろうか、運が悪かっただけなのか。
正解はどうであれ、引きこもりの30歳を救おうとする社会など日本には存在しない。建前では協力するといっても実際は冷たいものだ。一度ドロップアウトした惰弱な人間に日本の社会は厳しい。
生きる以上、それは当たり前のことであり、全ては自己責任であると彼も結論づけていた。ゆえに、絶望していた。もう、自分の10年間の空白は致命的であるのだと……。
「……無理か。生まれ変わったら、立派な社会人になれるメンタルが欲しいな。……ははっ」
乾いた笑いが口から漏れる。
薄々は……いや、気づいているのだ。もう、自分自身は終わった人間であると。
それと同時に願ってもいる。きっかけがあれば社会復帰をして母さんに恩返しをしたい。そんな叶わないであろう虚しい夢を、彼は心の奥で願っていた。自分を変えるチャンスさえあれば、と。
その日から1年後、佐々木和真31歳無職。
そんな現実逃避とも言える彼の願いは、世界の崩壊とともに叶うことになるのであった。
20XX年6月11日 世界で天変地異が起こる。
街中に、森の中に、平野に、荒野に、海底に、湖に、山に、川に、空に。
世界中の国々に、大震災と同時に数多の謎の建造物が出現したのだ。
謎の建造物の内部。それは洞窟であったり建物であったり草原であったりと様々な光景を見せる不思議な場所であった。
それらが発生した天変地異により当然人類は危機的状況に追い込まれる。震災に対する備えがある国であろうとなかろうと、火災や津波が人々を襲い、電力の供給は絶たれてライフラインは壊滅的な被害を受けた。
それによって引き起こる後のパニック。
輸送の遅延による物資の枯渇、救助の遅れ、世界は死と混乱で満たされていく。
日本も例外ではない。
石油や食料の輸入がなければ日本の経済は成立しないのだ。
そして、他国からの輸出も輸入も難しい状況に陥り、あっという間に日本は貧窮した。
食糧不足、燃料不足、それによる物価の上昇。震災で行き場を失った人々、治安は荒れに荒れた。
強盗、強姦、傷害、脅迫、そして殺人。
治安の良さで世界に知られた日本の見る影は既になかった。
崩れた家屋からは腐臭が漂い、見知った人間の屍が地に転がる。
自衛隊による救助と治安維持活動など焼け石に水だ。圧倒的に物資が不足しており、奪い合いが発生するのは必然であった。突然現れた謎の建造物の調査や警戒など、する余裕などなかったのを誰が責められるであろうか。
そして、それが悲劇を生む。
たった一月。大震災の対処に注力している間に、謎の建造物より未確認生命体が溢れ出てきたのだ。
未確認生命体による蹂躙によって混乱は増し、死傷者は爆発的に増大し、人々は世界の終わりを悟った。
数少ない物資を奪い合い、罵り合い、未確認生命体に蹂躙され、人々は縋る様に神に祈った。
それは追い詰められた人間の最後の悪あがき、惨めな現実逃避に等しい。
しかし、祈りは通じ奇跡は起こった。いや、人間にとっては奇跡に思えたのだ。それが、諸悪の根源の言葉であったとしても……。
「我が子らよ、恐ることなかれ。我は全てを救おう。汝らに、試練に抗う力を授ける。その力を持って邪悪を滅ぼし、自由と誇りを取り戻すのだ」
その神々しく威厳に満ちた男性の声は、全ての生命に響き渡った。人に、家畜に、害獣に、地球に住まう全ての生命に伝わったのだ。その直後、地球は神々しき光に包まれた。温かく、母の胸に抱かれる赤子のような多幸感が生命を祝福していく。人々は理解した、神はいたのだと。まだ、希望はあったのだと。世界は神の慈悲に感謝と敬愛を抱き涙したのだ。
その日、人類は「技能」「ステータス」「特性」という力を手に入れた。
◇
神の祝福より2ヶ月の時が経った。
政府による復興は思い通りに進まず、深刻な物資不足から治安は悪いままだ。
餓死で亡くなる人も出始め、食料の奪い合いは血を流す悲劇を生み出していく。
それだけではない。謎の建造物から溢れ出る謎の生命体による死者は増え続けていたのだ。
日本政府は自衛隊による掃討を開始して大分落ち着いたはいいものの、それでも散発的にだが謎の未確認生命体の出現報告は後を絶たない。
人手も物資も足らない地獄。そう、世界は地獄のままだった。
そんな時、一つの出来事が起こる。
飢えで苦しんでいた一人の引きこもりが、運良く駆除した未確認生命体を食べたのだ。
今まで気味の悪い謎の生物なため、素手で触ることすら躊躇われていた死体を食べたのだ。それは追い詰められた生命の悪足掻きだったのだろう。しかし、その悪足掻きこそが希望に繋がるのであった。
美味。
謎の生命体は美味であった。
焼いた肉の香ばしい匂い、滴る肉汁、噛むごとに脂の甘みと肉自体の旨さが広がる。
今まで食料にせずに焼却処分にしてきたのが馬鹿馬鹿しく思える味であった。
その引きこもりは思った。
「もっと食べたい。母さんにも食べさせなきゃ」
初めて謎の生命体を食べた男は魅了されたのだ。
空腹の中で食べる上質な肉の旨さに、大震災より3ヶ月ぶりに食べる肉厚のステーキに。
魅了された。その男の名は、佐々木和真31歳無職。
◇
あの日、大震災が世界を襲った日。
彼の引きこもり生活は家の倒壊という悲劇で終わりを迎えた。
強制的な脱引きこもりに抗う術などない。倒壊した我が家を見た時、和真は真っ青な顔で言葉を漏らした。
「あぁ……これで社会復帰(?)ができるな。ははっ」
不幸中の幸いで母親は無事であった。近所のパート先から帰宅してきた母の顔を久々に見た和真。
トイレや風呂の時以外に自室から出ず、母親としばらく顔を合わせられなかった和真は、緊張しながらも母親の無事に胸を撫で下ろした。母親もまた、一人息子が五体満足で無事なため涙を流して安堵した。
「和真! 良かった、無事だったのね。本当に良かった……」
その涙を見た和真は決意した。
「もう、引きこもる家も失くなったんだ。どこまで頑張れるかわからないけど、俺が母さんを守らなくちゃ」と。そして彼の親孝行は31年の時経てやっと始まることとなる。
それから試練の時は続いた。
避難所の小学校で団体生活に耐えながら僅かな食料の配給を待つ日々。
自分だけではない。母の分も手に入れなければいけないのだ。
治安の悪化や配給の少なさから避難した人々の心はすさみ、避難所で暴力事件が頻発し始めていた。
進まぬ復興、食糧不足、団体生活でのストレス、先行きのわからない不安。
それらは引きこもりの佐々木和真にとって地獄のような日々であった。
それでも逃げ出さなかったのは母親を見捨てるわけには行かないからだ。
他の親族とも連絡が取れず不安な毎日を過ごすやつれた母。
31年間も出来損ないの息子を諦めずに育ててくれた母。
その恩を今返さずいつ返せる? 和真は歯を食いしばって耐え続けたのだ。
しかし、さらなる追い打ちが避難所の人々を襲うことになる。
駅の目の前、信号を渡ってすぐの某有名ショッピング店に突如謎の建造物が出現したのだ。
和真の避難している小学校は公園を挟んですぐ、目と鼻の先にある。
その事実は近隣にいる人々に恐怖と混乱を与えるのに十分であった。
「は、早く逃げよう。もうここはダメだ!」
「でも、どこに行けばいいの? 電車も止まっているし行くあてがないわ」
そこかしこで違う場所への避難を急ぐ人々の悲痛な声が上がった。
大震災の影響で動かない電車、給油のできない車、それらは役に立たない粗大ゴミに成り下がっていた。
自転車やソーラーカーであれば使えるであろうが、都合よくソーラーカーを所有している人はいない。自転車では大荷物を持っての避難は難しい。そもそも震災の影響で道が崩れていたり液状化で水浸しであったりと、まともに移動できないのが現状であった。
「母さん、どうする?」
和真は覚悟を決めて母に問いかける。
何かがあれば母を最優先で守る覚悟を、そして母の決断次第で心中ですら付き合う覚悟を。
すでに和真は決めていた。
「……ごめんね、母さん疲れたわ。他の場所が安全である保証もないし、神様を信じて私は残るね。和真は好きにしなさい」
やつれて体力の落ちた母親は、悲しそうな瞳で弱々しく和真に語った。せめて和真だけでも生きなさいと。そう心の中で思っているのだろうか、それは彼女にしかわからない。
「いや、俺も残るよ。最後まで一緒だよ、母さん」
母親は悲しそうな、または嬉しそうな、そんな表情で弱々しく微笑んだ。
そして、運命の日。大震災から3ヶ月近くが過ぎたころ、ついに駅前にできた謎の建造物から少数の未確認生命体が這い出てきたのだ。それを目撃した人々は恐怖した。それはすぐに避難所にも伝えられ、残った人々は来るべき時が来たと覚悟を決めた。
避難所に残った人々。
それは65歳以上の高齢の方々が8割以上を占めていた。
震災の影響で足場が悪くなった道を移動するなど年寄りには過酷でしかない。
腰が曲がり杖をついた老人たち。彼らが避難所に残ったのは必然であった。いや、残るしかなかったのだ。動ける者は他の避難所に移動したが、動けない者や諦めた者は避難所に残っていた。終わりを覚悟して座していたのだ。
「母さん、無駄かもしれないけど最後まで頑張ろう」
そう言って、護身用に所持していた金属バットを握り締め、佐々木和真は避難所内で謎の建造物が出来た場所の方面にある花壇に植えられた低木に隠れて化物を迎え撃つことにした。母は一言「あんただけでも逃げなさい」と声をかけた。しかし、和真は母を安心させるため「大丈夫だよ」と、母に笑顔を見せて一人寂しく死地へと向かった。多くは語らなかったが、バットを握り締めた息子の姿はどう映ったのであろうか、母のみぞ知る話か。
「……こええぇ、こえぇよ」
心臓の音がよく聞こえる。その鼓動はかなりの確率で訪れる死への警鐘だ。
今すぐに逃げろ、今すぐに母を連れて逃げろ。そんな言葉が彼の脳内に響き渡る。
何気なく辺りを見渡すも協力者などいない。うるさい報道機関のヘリコプターの音だけが彼の鼓動以外の唯一の騒音だった。
一人。最後まで一人だ。
せめて母の近くにいようとも思ったが、母の死を見るのも自分の死を見せるのも苦痛に感じている。だからこそ一人だ。それは彼のひとりよがりの最後の願いでもあった。いや、できることなら金属バットで化物を撃退して生還するのが一番の願いだ。しかし、それは無理だろう。協力してくれる者などひとりもいない。まともに動けない老人と、諦めた人間しかいないのだ。
結果は明らか、自分が死んだあとに避難所にいる人も死ぬ。
それが高い確率で未来に起こる結末だ。この世は残酷なまでに悲劇に満ちている。
和真はそう痛感していた。
せめて自衛隊がいれば、警察がいれば、格闘経験者がいれば、落ち着くこともできただろう。
しかし、縋れる相手は一人もいない。老人と諦観を抱く者だけだ。
「ふぅーふぅー」
緊張のため、浅く早い呼吸が繰り返される。
冷や汗が止まらない。嫌な汗だ、脂もにじみ出て気持ちが悪い。
そしてもうすぐ訪れる最後に恐怖して、和真は無意識に過去を振り返る。
かすかに残る子供の頃の記憶、母に暴力を振るう働かないダメな父親、小学生のころの幼稚な思い出、中学時代の恥ずかしい思い出、高校での失恋の記憶、職場での苦い経験。そして、引きこもった空白の10年間。
これが走馬灯なのか? 彼は無駄で空虚な自分の人生を振り返った。後悔、ただその悔恨が彼の脳内を犯していた。
そして。ぺたぺたと、不意に何かの足音が聞こえた。
それは靴を履いていない生物の小さな足音。何処か生々しく、血糊がへばりつく様な音。謎の建造物が発生した方角から響いてくる不吉な足音が、じわりじわりと近づいてくる。冷や汗が噴き出す。何もしていないのに服が濡れており、まるで雨でも降っているかのようだ。和真は謎の足音が近づいてくるのを確認し、バットを強く握り締めた。
「ちゅう」と不意に生物の鳴き声が耳に入る。それはネズミが出しそうな鳴き声であったが、どこか悍ましく鳥肌が立つ不気味さを孕んでいた。
(……あれは、ネズミなのか? 毛のない大きなネズミに見えるが、気持ちが悪い……)
低木に隠れている和真はその正体を確認する。
それは、カピバラ程の大きさで毛が生えていないハダカデバネズミの様な生物だった。
前歯は猪の牙と見間違えるほどの大きさで鋭い。あれで噛み付かれたら軽傷ではすまないと理解できる。
化物の見た目を避難所に伝えてくれた人も大きなネズミだと言っていたのだが、想像よりも醜悪であり凶悪な歯を持っていたことに和真は戦慄した。
「ちゅうぅー?」
何かを確認するような、何かを呼ぶような。不気味さを孕んだ鳴き声が再び響く。
臭いなのか、気配なのか。オオネズミは鼻をぴくぴくさせながら、上体を起こして周囲を警戒している。
オオネズミは一匹だけ、それでも和真は恐怖で動けないでいた。
10年間の引きこもり生活で衰えた筋力と体力、身長は180以上と恵まれた体格だがそれだけだ。
最近では食事も満足にとっておらず、体は弱っている。この条件で何とかしないとならない。
(い、いけるさ。ネズミにしては大きいけど、俺よりは小さい。バットで頭部を叩けば殺せるはずだ)
心の中で自身を鼓舞する和真。体格の差と得物のバットだけが彼の最後の武器である。
それすらなければ諦めて逃げていたかもしれない。
(いくぞ! いくぞいくぞいくぞ、いくぞ!)
オオネズミは周囲を警戒するものの、和真の居場所はわからないようで気づかない。
そして、オオネズミは避難所にて人々が集まっている方向へ再び歩き始め、和真が隠れている低木を通り過ぎた――――そこで。
葉の擦れ合う音がなる。意を決した和真は低木をかき分け、音が出るのも構わずに勢いよく飛び出した。音に気がつき後ろを振り向くオオネズミに、上段から金属バットを全力で振りぬいた――ぐちゃり。
硬いものが砕ける破砕音が刹那に聞こえ。生肉を踏み潰して挽肉を握り潰すような嫌悪感を抱かせる音を出す。
あっけなく頭蓋骨が砕かれて、脳髄を撒き散らした醜悪なネズミが地に崩れ落ちる。その光景とそれをなした自分自身に、自然と震えてしまう和真の身体。
「……殺った、のか?」
小さく呟く和真。それは現実感がないような、逆に濃厚過ぎて感覚が麻痺したかのような、不思議な感覚だった。しかし、大型の動物を殺した経験のない和真がぬぐい難い忌避感を覚えるには十分な経験だったようだ。それでも人々に害をなす危険生物を駆除した事実は、彼にほんの僅かな自信を与えるのであった。
その直後、神の祝福が再び彼を包み込む。神々しい光が彼の肉体を輝かせたのだ。
しかし、その声は麗しき女性のものであった。
『ダンジョン勢力のモンスターの初討伐を確認しました。佐々木和真にギフトが授けられます』
『「孤独」と「鎖国」の特性が発現しました』
『続いて、体得に成功した技能をご報告致します』
「強打」を体得しました。
「強襲」を体得しました。
「クリティカル」を体得しました。
『続いて、ステータスの上昇が確認されたため、詳細な情報を表示します。以後、自由に情報を表示できます』
種族:人族 性別:男性 年齢:31歳 血液型:O型
職業 冒険者LV1
勢力 地球
特性 孤独LV1 鎖国LV1
技能 強打LV1 強襲LV1 クリティカルLV1
?
?
技能効果
強打 通常攻撃の1.5倍のダメージを与える。重複可
強襲 背面攻撃に成功した場合、通常攻撃の3倍のダメージを与える。重複可
クリティカル 対象の急所に攻撃が当たった場合、通常攻撃の3倍のダメージを与える。重複可
※重複可能スキルは他スキルの効果と掛け合わせた効果を発揮します
尚、特性のスキル効果の詳細は、条件を満たさない限り表示されません
HP100 SP10 MP0
STR10
con10
AGI10
DEX10
INT20
LUK10
『ちなみに、30代男性の中でも最低クラスのステータスですね。それでは、健闘を祈ります()』
「……」
光とともに脳内に響き渡った女性の声と眼前に現れた謎の情報。
理解の追いつかない出来事により、和真は呆然と佇むのであった。
「もう、わけがわからないよ……」
読んでくれてありがとうございます。
分不相応のブクマ登録数で恐縮です。
良ければ最後までお付き合いください。