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シャドウ-光を求めて-  作者: WAVE
白里幸
7/13

家族

『ご飯だよー。みんなリビングに来てー。』

桐乃がキッチンの端に置いてあるマイクにむけて話していた。

「何ですか?それ。」

「これ、勉強部屋に繋がってるの。ちょっと遠いから、これ使って呼んだりするの。」

「へえ。」

幸は、改めてこの家が広いと感じた。

「ご飯ー。」

「腹へった。」

「今日は幸ちゃんが手伝ってくれたの。幸ちゃん料理上手なのね。」

「それほどでも。」

「「いただきまーす。」」

「ほんとだ。うっめえ!」

「お口に合ってよかったです。」

「そうだ。幸。お前学校どうするんだ?」

いきなり、真琴が幸に話をふってきた。

「学校?」

「ああ。行くか?」

「そりゃ行きたいですけど、お金あるんですか?」

「それなら大丈夫。わたしも働いてるし、みんなの仕事の報酬もあるしね。」

「あれ、お金もらえるんですか。」

「ああ。一応な。」

「じゃあ、行きたいです。ただし、中学校で。」

「「中学校!?」」

みんなびっくりしすぎて、ご飯を吹き出しそうになっている。

まあ、当然の反応だろう。

「だって、小学校の勉強簡単すぎるんですもん。中1でも少し簡単なくらいです。」

「そういや、お前IQやばいらしいな。」

「さあ?知りません。」

「そ、そう。じゃあ、手続きしておくわね。」

「葵と同じクラスになれるかな?」

「それはわからないけど、先生に頼んでみるわ。」

「やったー!」

「何か本当の家族みたいですね。」

「そう?」

「じゃあ、桐お姉ちゃんがお母さんだね。お父さんは?」

「…あき兄 ?」

「ちょっとそれ、ひどくない!?僕まだ高校生だよ!?」

「だって…なあ。」

「仕事の時も普段もなだめ役だし。」

「最近おじさんっぽいし。」

「怒るとvery scaryです。」

「君たちねえ╬」

仲いいなぁ、と少し羨ましい幸である。

「まあまあ。じゃあ兄弟の一番上は?」

「マコちゃんじゃない?」

「いやオレだろ!」

「ボクもMs.海波音だと思います。」

「なんでだよ?」

「だって、リーダーシップがあるもん。いっつもみんなを引っ張ってくれるし。」

みんなうんうんと頷いている。

「オレは?オレは?」

「うるさいなぁ。たっくんは2番目でしょ。どう考えても。」

「何で1番じゃねえんだよ。」

「1番はマコちゃんだよ。たっくんだと頼りないよ。」

「ひどくねえ!?」

「まあ事実ですから。」

「幸ちゃんまで!」

「じゃあボクは3番目ですネ。」

「年齢的にはそうだよね。じゃあ葵は4番目かあ。それで幸ちゃんが5番目。」

「私もですか?」

「当たり前じゃん。っていうか、もう馴染んでるし。」

「…ありがとうございます。」

今までそんな人いなかったから、幸はすごくうれしかった。

「そうだ。幸ちゃん、明日ショッピング行こうよ!」

「何でですか?」

「何でって、幸ちゃん身の回りの物、全くないでしょ。」

「あ、そうでした。」

「じゃ、そういうことで。マコちゃんも行く?」

「いや。俺はいい。」

「そう。じゃあ、桐お姉ちゃんと3人で行こうね!」

「うん!」

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