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シャドウ-光を求めて-  作者: WAVE
白里幸
5/13

桐乃

数週間後、無事幸は退院した。

「いや〜よかったよかった!何事もなく退院できて!」

「あき兄。なんかおじさんみたいですよ。」

「ひどいなあ、幸ちゃん。確かに一番年上だけどさ。」

「そう言えば、みなさん年いくつなんですか?私が12歳ってことは知ってるんですよね。」

「ああ。俺と巽とルイは15歳中3だ。あき兄は17歳高2。」

「葵は13歳!中1だよ!幸ちゃんの1つ上!」

仲間とか言いながら、全然みんなのこと知らないなぁ、と幸は実感した。

「なるほど。っていうか、どこに向かってるんですか?なんか私成り行きでついてきちゃってますけど。」

「今向かってるのは僕たちのアジトだよ。家でもあるけど。」

「みなさん一緒に住んでるんですか?」

「うん。色々あってね。みんな親がいないんだ。」

そう言う明博の横顔が、幸には少し寂しいそうに見えた。

けれど、すぐいつもの笑顔に戻った。

「まあ、幸ちゃんも住むことになるけどね。」

「え?」

「だって、帰る家ないでしょ?」

「あ、そうでした。」

「着いたぞ。」

と言われて見た先にはすごく大きな家。

「うわああ!おっきい!!」

「はははっ!そうかもね。」

「「ただいまー。」」

「おかえりなさい!」

「電話で話してた子連れてきたよ。」

「誰ですか?」

「葵たちの面倒見てくれてる人。」

すると、奥から20歳くらいの女性が出てきた。

「あなたが幸ちゃんね!わたしは桐乃!みんなのお世話係をさせてもらってるわ。って言っても、他のことは覚えてないんだけどね。」

「えっ…。記憶喪失ですか?」

「うん。だから桐乃っていう名前もみんなに付けてもらったの。衛のところに行ったことは覚えてるんだけど、その他のことはさっぱり。」

そう言いながら、やれやれという様に、桐乃は肩すくめた。

「じゃあ能力は?」

「まだわかってない。」

「そうですか…。大丈夫ですよ!きっと思い出せますって!あ、私の研究生かせるかも。」

「そういや、お前あそこで何の研究してたんだ?」

「組織に命じられてたのは、記憶を消す薬を作れって言われてたんです。でも、そんなの作るわけないじゃないですか。でも、何か研究してないと怪しまれるので、記憶の研究してたんです。」

「へえ。」

「ほんとにわかってます?すごく棒読みな気がするんですけど。」

「「わかってるわかってる。」」

幸は疑いの眼差しを向けた。

「ま、まあとにかく、幸の研究が役立つかもってことだろ。」

「まあ、そんなところです。」

「あっと、こんなところで立ち話してる場合じゃないわね。幸ちゃん、あなたの部屋に案内するわ。」

「あ、はい!」

桐乃は幸を部屋の案内に、真琴たちは自分達の部屋に行った。

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