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シャドウ-光を求めて-  作者: WAVE
白里幸
3/13

生死の世界

幸は何もない真っ白の空間で目が覚めた。

「…ここは、どこ?私死んだの?せっかく新しい仲間ができたのに…。」

幸が泣きそうになっていると、どこからか声が聞こえた。

「死んでないよ。今のところは、ね。」

「!?誰?!」

「私は(まもる)。この世界の…門番みたいな者だよ。決して怪しい者じゃない。」

「……どんな人かわからないのに怪しい者じゃないって言われても。」

「そりゃそうだよね。」

シュルシュルという音がして出てきたのは、仙人みたいな老人だった。

「サンタさんみたい…。」

「サンタさんじゃないよ。この姿はあくまで仮の姿だ。本当の姿は君には見せられない。というか、おそらく見れないだろう。」

「はあ。ところで、ここはどこですか?」

「ここは、生死の境をさまよっている者が来るところ、かな。」

「…はい?」

「つまり、君はここで生きるか死ぬかが決まる、という事。」

「どうやって決まるんですか?」

「なに、簡単なことだよ。君はまだ生きたいかい?」

「そんなの生きたいに決まってるでしょ!」

当たり前のことを聞かれて、幸は声を荒らげた。

「まあ、最後まで聞いてよ。ここから戻るには、少しおまけがついてくる。それでも、生きたいかい?」

「…そのおまけっていうのはどんな物なの?」

「戻ったら君の体に特別な能力が宿る。」

「意味が全然わからないんですけど。」

「君の体が他の人とは少し違う体になる、というだけさ。」

「それ、全然"だけ"じゃなくないですか?」

「さあどうする?」

少し考えてから、幸は言った。

「…私はまだ生きたい。だから特別な能力を持ってもいいから、戻ります!」

「了解した。目が覚めてから少ししたら能力が発動してくるだろう。最初は慣れないだろうけど、なんとかコントロールしてね。それと、もちろん能力を犯罪には使わないこと。わかったかい?」

「そんなことわかってますよ。それより何でこんなことするんですか?」

「…そのうちわかる。」

そう言う衛の顔はどこか少し寂しそうだった。

次の瞬間、幸の目の前が真っ白になった。

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