表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャドウ-光を求めて-  作者: WAVE
白里幸
2/13

仲間

幸は真琴たちから一心不乱に逃げていた。

「なかま…こわい…いやだ…。帰りたくない…。」

「おい!しっかりしろ!おい!」

いつの間にか、真琴たちが幸の近くまできていた。

「やめて…。私をあの人たちのところに連れて行かないで…。」

「帰りたくないのか?」

幸はコクンとうなずいた。

「…だったら俺たちのところにくるか?」

「え?」

「俺たちの仲間になるか?」

少し落ち着き、冷静になってから幸は言った。

「…いいんですか?たぶん、狙われますよ?」

「別にいいよ。僕たち強いし。」

「特にあき兄が、だろ。」

「そりゃそうだけどさ。」

「ほんとにいいんですか?」

「「いいぜ / No problemです / 全然大丈夫です。」」

みんな口をそろえてOKした。

「あ、ありがとうございます!」

喜びのあまり幸は泣き出してしまった。

「あらあら。大丈夫だよ。葵も嬉しい。なんか妹ができたみたい。あ、私は日向葵。よろしくね。幸ちゃん♪」

葵は人懐っこい笑顔で自己紹介をした。

「俺は海波音真琴。一応女だ。よろしくな。」

「えっ!女の人だったんですか!?ごめんなさい。男の人だと思ってました。」

「別にいいよ。そう思われる様なことしてるし。」

「じゃあ、次はオレだな!オレは結城巽。よろしくな!」

「ボクは村崎ルイでーす。アメリカ人と日本人のハーフですネ。」

「ルイ。最後の『ネ』はいらないよ。僕は蓬生明博。みんなからはあき兄って呼ばれてる。よろしくね。幸ちゃん。」

「よろしくお願いします。改めまして、白里幸です。真琴さん。巽さん。葵さん「葵ちゃんでいいよー」じゃあ葵ちゃん。あと、ルイさんにあき兄さn「『さん』はいいよ」じゃ、あき兄。」

幸が全員の名前を確認すると、巽が言った。

「よし、自己紹介が終わったところで、ここから脱出するか。」

「そうだな。葵、今の位置わかるか?」

「ううん。やみくもに走ったせいでわからない。」

「そうか。んじゃルイ頼む。」

「OKでーす。」

すると、さっき敵と戦った時みたいにルイの髪が紫色に変わっていった。

「あの、これって?」

「んー、まあ説明すると長くなるから脱出してから説明するな。」

「わかりました。」

その後、数回爆発音が聞こえてからやっとルイが声をあげた。

「見つかりましたよー。EXIT 出口ですー。」

「遅えよ!もう何回も爆発してんじゃねえかよ!」

「まあまあ、そう怒らないでください。Mr.結城。ボクの能力は『see through』透視です。探し物はここですよー、っていう機能はないのですから。」

「そうだぞ。今は言い合ってる暇はない。さっさとここから脱出するぞ。」

「…わかった。」

「じゃあルイ。ナビ頼む。行くぞ!」

こうして、真琴たちは走り出した。すると…

[ドオオオオン]

いきなり近くで爆発が起きた。

そして、その爆発で崩れたガレキが幸の上に落ちてきた。

「「幸!/ 幸ちゃん!」」

「え?きゃあああ!!」

直前でよけようとしたが、頭に直撃した。

幸は頭から血を流して倒れた。

「おい!幸!しっかりしろ!」

「幸ちゃん!」

「まだ息はある!救急車を呼べ!」

「いや、オレが走った方が速い!」

「とりあえず、ここから出るぞ!みんな全速力で走れ!」

真琴の号令で、みんな出口まで走った。

「あった!出口!」

「はあはあ…。葵、ここから一番近い病院は?」

「えーっと…岡本病院!あき兄!」

「オッケー!」

葵が検索したのを明博が能力を使って巽に送る。

「とにかく巽は幸を早く病院へ!俺たちはあとから合流する!」

「わかった!」

巽の髪が赤色に変わった瞬間、もうそこに巽はいなかった。

「俺たちも早く行こう!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ