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招かれざる客

紅波目線です

その日、何時ものようにバーミリオンで歌っていると、突然、勢いよくドアが開いた

美しい人だ

第一印象はそれだった

水色の髪の毛を高い位置で束ねている、瞳の色も水色の御婦人

口元を扇で品よく隠している

ルピナスさんが席に案内しようと近づいたその時、扇で隠していた口元が見えた

なにかを呟いている

私は胸騒ぎがして、ルピナスさんの後を追った

詠唱だ

気付いた瞬間、私はその女性と目があった

寒気がするほど綺麗な笑顔たった

「ルピナス、ふせて」

私は叫んでいた

ルピナスさんは私が、呼び捨てにしたことでただ事ではないのを察したようでその場にしゃがみこんだ

ルピナスさんの頭を掠めるように氷の魔法が出て壁を凍り付かせた

「ああ、君はクレハちゃんじゃ、無いのか、失敗失敗、では、あらためて、」

御婦人はニコニコしながら私の方を見た

「やあ、こんにちは!君を捕まえに来たよ!」

ヤバイ

頭の中に警報が鳴る

「ルピナスさん逃げて!」

私はそれを言うのが精一杯だった

彼女は手早く詠唱を初めて私に向かって氷の魔法を投げつけた

左腕にその氷の魔法が突き刺さる

「くっ」

左腕は焼けるように熱い

だが、アドレナリン大放出で私はサラマンダーを呼ぶ

「我命じるは、ドラゴンの力、サラマンダー!」

狭い店の中にサラマンダーが現れる

「可愛いペットを飼っている」

御婦人の言葉にサラマンダーが、火を吐く

御婦人は意図もあっさり、その火をかわす

火は店の壁に穴を開けただけだった

本格的な戦闘なんて初めてだから、何をしたらいいのか解らない

「私は君の事を気に入っているんだ、ぜひ、我が家の娘になってほしい…それが駄目なら、私の甥っ子と結婚して親戚に、私には子供が居ないから甥っ子としか縁談を勧められないのが、寂しいがね」

どうやったら逃げられる?

頭が破裂しそうなほど考えた

「と、取り合えず、外に出ませんか?これ以上店を壊したくない」

「ああ、そうだね!君は頭がいい」

ニコニコしながら私が動くのを待っている

私に背中を見せる気は無いらしい

私も警戒しながら壁づたいに店から出たが出た瞬間太陽の光に目が眩む

目がなれると、彼女は目の前にいた

「戦いかたの訓練もしよう、君が私の娘になれば命を狙われるのは、避けられないだろうからね」

頭を掴まれ、固まる

「どうした?君は笑ったほうが可愛いはずだ」

恐い

ハッキリとした恐怖が体を駆け巡る

私の恐怖に気付いたサラマンダーが御婦人に向かって、さつきより強い炎を吐いた

「しつけのなってないペットだ」

御婦人の殺気を痛いほど感じる

サラマンダーはそれでも彼女に向かっていく

サラマンダーの足に氷の魔法が突き刺さる

私はサラマンダーの前にたった

「私の大事な友人です、攻撃しないでください」

「そちらから、しかけてきたのだが、君に免じて許してあげよう」

柔らかい笑顔を私に向けて御婦人は言った

どうすればいい?

頭がついてこない

その時、サラマンダーが大きく吠えた

「ッチ」

舌打ち

御婦人がサラマンダーに手を向けた

私はとっさに彼女の手を掴んだ

「っ?バカはなせ」

御婦人が慌てたのと前身に痛みか走ったのは同時だった

「クレハちゃん!?」

御婦人の顔が青くなる

助けて

私の中にあの人の顔が浮かぶ

助けて下さい

意識が薄れていく

「あんたは、何やってんだ!クレハを殺す気か?」

聞きなれた声

安心からか、私は意識を手離した


あの人登場!


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