小悪魔!
ライライトとラズナーが家に来た翌日
いつもどうりに『バーミリオン』に出勤した紅波を待っていたのはラズナーだった
「おはようクレハちゃん、今日も美しく可愛いね」
ラズナーの言葉に紅波は苦笑いを浮かべた
「おはようございますメンディアレさん」
紅波の挨拶にラズナーは眉をよせる
「クレハちゃん、僕の事はラズナーと呼んでよ!他人行儀すぎて悲しくなるよ」
ラズナーが悲しい不利をする
紅波は仕方なく言った
「ラズナー様!」
ラズナーは更に眉をよせる
そんなラズナーに紅波は軽く笑ってしまう
「笑うなんて酷いな!様とかいらない、君ともっと仲良くなりたいんだ」
ラズナーの言葉に紅波はさらに笑顔を作るとラズナーに言った
「友達としてなら仲良くしても良いよラナ………馴れ馴れしすぎた?」
ラズナーは目を大きく見開いた
(この子、小悪魔だ!可愛すぎる)
「ラズナーさん、もう言わないからフリーズするのやめてください」
紅波のやけに落ち着いた言葉にラズナーはハッとして我にかえる
「いや、ラナって呼んで良いよ!むしろ、その方が良い」
ラズナーは笑顔だったが紅波は対して興味が無さそうに言った
「えっ?いいですよ、試しに言っただけなのでラズナーさんで」
「イヤイヤ、クレハちゃん僕の特別になってよ、ラナなんて今だかつて言われたことがないから君にだけ言われたいんだ」
紅波はまっすぐにラズナーの目を見て言った
「特別とか面倒くさいからラズナーさんで」
本気の拒否にラズナーがテーブルに突っ伏した
柔らかそうなエンジェルパーマが無防備に手のとどく距離になる
思わず手を伸ばす
さわさわと柔らかい感触が心地よくついついナデナデしてしまう
(えっ!なんで?頭をナデナデ?)
ラズナーは頭を撫でている紅波の手に戸惑いながらも動く事が出来ない
紅波は名残惜しい感触に別れを決め、手を引いた
「ラズナーさん、一曲歌うからきいてって」
紅波はラズナーの側をはなれると店の中にある舞台に飛び上がり女性曲歌いだす
紅波の声が店じゅうに響き渡る
(なんて声だ、小悪魔にも程があるだろ、近寄ると逃げるくせに離れると触ってくるなんて)
ラズナーがそんなことを思ってるなんて紅波には興味なかった
紅波の歌は皆様のお好きな曲を入れてください!




