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祖父との絆

一時間ほどしてルピナスは店の方に戻ってきた

「クレハはどうした?」

ライライトの言葉にルピナスが振り返る

「クレハちゃん、あきらめて出てきなさい!せっかく可愛くしたのに誰にも見せない気なの?」

ルピナスは今来た方を見て叫んだ

「る、ルピナスさん、恥ずかしいだもん!こんな格好したこと無いから…笑われない?」

「羨ましいほど可愛いから大丈夫だって言ったでしょ!」

ルピナスがそう言ったところでクレハがライライトの前に出たいか?と言われたら出たくはない

しびれを切らしたルピナスに無理矢理ライライトの前につき出されたクレハは軽い涙目だった

先ほどルピナスが選んだワンピースに髪も頭半分の髪の毛を三つ編みにし横でお団子、化粧は控えめナチュラルのまさに清楚なお嬢様風に仕上がっていた

「ライライト様!さあ誉めてあげてください!」

ライライトは目を見開きフリーズしている

「ライライトさんは女の人誉めるの苦手だって聞いてるから無理しなくていいです!」

紅波は後ろに立っていたルピナスの方を向き文句を言おうとした瞬間ライライトに肩を捕まれ背中を指でなぞられた

「うきゃ!なっ、なに?」

ライライトはゆっくりと言った

「背中の羽、一緒だ!」

「じいちゃんと血が繋がってる母さんと兄、私に弟二人はみんな背中にこれがあるよ!」

ライライトは改めて背中に触る

「ライライトさんくすぐったいからやめて」

「ライライト様私の目の前でイチャイチャするの止めてください」

紅波とルピナスの抗議にライライトはハッとして紅波の肩から手を離した

「すまん、懐かしくてつい…」

ばつの悪そうなライライトに紅波は苦笑して、ライライトの向かいの席に座った

「ライライトさんに会いたいってたまに言ってましたよ、無条件で信頼できるのはライライトさんだけだってよくいってました」

いつの間にかルピナスはその場から離れていたようだった

「すまん、女性にしていい事では無かった」

ライライトは深々と頭を下げた

その行動に紅波はおどろき、ライライトに頭を上げるようにたのんだ

ゆっくりとライライトが顔を上げる

水色の瞳が紅波を写す

「ライライトさんがじいちゃんの言ってたとおりの人で安心した、じいちゃんの話す親友の話はとっても楽しい話だったから…安心した」

紅波は心からの笑顔を作った

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