ミスター語録
ミスタープロ野球、長嶋茂雄。彼より上の成績を残した者は多いが、存在感で勝る者はいないだろう。そして、ハイセンスすぎる発言はもはや神話レベルである。そんな長嶋茂雄の名言、迷言、妄言を検証しよう。
I live in Tokyo. 過去形に直せ
I live in Edo.
長島さんを落第させないように、立教大が用意した問題に対する解答といわれている。ある意味では間違っていない。
将来、結婚することになる女性とのデート中、しつこくつきまとう記者に対して言い放った言葉。
「いい加減にしてよ。僕にもデモクラシーがあるんだ!」
確かに、民主主義ありきのプライバシー。
入団直後で、緊張しまくりの定岡正二に向かって
「洋服は買ったのか?」
スーツは買ったのか、と言いたかったらしい。しかし、自分は田舎者だと思っていた定岡は、自分が着ている服は東京では洋服とは言わないのかと本気になったらしい。ちなみに「君、童○?」言うのもある。
マジック点灯の感想を聞かれ
「まだまだこれからですよ。家に帰って風呂に入るまでわかりませんよ」
風呂に入るとすべてわかると言う事らしい……。ちなみに、マジックを点灯された時は『鼻毛の差』と言った。確かに、一厘の下には毛という単位はあるのだけれど……。多分、鼻の差ですよと言いたかったんだろう。
徳光さんに向かって
「どちら様でしたっけ」
長嶋信者の徳光さん、寝込む。
美味しい蕎麦屋を紹介して、一緒にそこへ出かけた徳光さんに言った言葉
「じゃあ、僕はカツ丼」
「いえ、ここはそばが本当においしいんですよ」
「へえ、でも僕はカツ丼」
この人との食事は、メニューを選ぶ時間で悩まされることはないだろう
若手打者の事
「ヤングボーイのバットマン」
言いたいことはわかる。ちなみに、巨人の星でも「打者=バットマン」と振り仮名つきで乗っていた。打者は暗黒の騎士なのか?
ビートたけしとゴルフに行く約束
「あれ、たけしさん。今日は誰と?」
デートの時は言いたくはないものだ。ちなみに応用編。
「ちょっと、電話してきます」
なかなか帰ってこないミスター。ふと後ろを振り返ると、うどんを食べていた。ゴーイングマイウエイ。
少年野球の指導にて
「へえ、全員赤井君か。みんな兄弟なんだね」
AKAIと言うチームなので、ユニフォームにAKAIと書いてあったため。じゃあ、全員ジャイアンツ君もありだな。
アメリカにて
「(マクドナルドを見て)へえ、こっちにも進出しているんだ」
「外人がいっぱいいるな」
「こっちには外車ばかりだね」
「(注文の際)I am chikin」
「(出会いの挨拶として)See you again」
「英語がうまいなあ」
「(タクシーを呼びたかった)Please call me taxi」
国際問題なんか起こるわけがない
ミスターは漢字にも貪欲であった
ミスター「すみません、サバという字はどう書くんでしたっけ」(日本シリーズ前の練習と言う状況)
記者「え!あの、魚偏に青だったかと……」
ミスター「ああ、魚偏にブルーでしたか!」
後日、すし屋で「ヘイ、マスター!サバはフィッシュ偏にブルーですよ」と言ったと言うオチがある。また、寿司屋ネタで傑作がある。
「ヘイ、シェフ。ガレージ二つ」
ガレージ=車庫=シャコ。どうも、嘘くさい。
ミスターの勝負に対する姿勢は熱い
「勝負はネバーギブアップしてはいけない」
どうすればいいのだろう……
浪人時代を経て、監督復帰した際
「僕は12年間、漏電していましたから」
漏電してあのエネルギー。
TPOをわきまえるミスター
「ぎょくですよ、ぎょく」
男性諸君ならわかるろう。そこにボールが当たりそうになった感想を述べているのだ。公共電波を常に意識しているのです。
ミスターの采配は実にわかりやすい。
「二岡、ここは打たなくていいぞ!」(バッターボックスには上原。二岡はベンチ)
「代打、バント土井」(当然のことながら前進守備。しかし、露骨なので相手が迷う事も)
「代打川相」(バントのジェスチャ。伝説は再び)
「いいな、みんな。槇原が緊張するから完全試合なんて口にするな」(隣に槇原)
「代打元木(決勝打)」(準備していたのは大久保。試合後、打ったのは広沢と思っている)
「代打大久保」(ブルペンにいたため、準備なし。凡退)
「来た球を打て」(一見とぼけているが、実は深い言葉)
「8回の1点が痛かった」(初回8失点。しかし、ミスターの目にはもっと深いものが見えていたのかも)
インタビュアー、長嶋茂雄
「ヘイ、カール!」(カール・ルイスにインタビュー。一方的に喋り、ご満悦)
「How old おいくつ?」(一人同時通訳))
名前を覚えるのは難しい。
「クワダ」
「ゴリラ松井」
「近鉄の監督だ」「なしだ!」(七連敗時のコメントを求められて。同じネタを本人も使用)
「田村君」(谷コピーの田村を獲得したため。後の谷亮子ネタとも被る気もする)
「代打、後藤!」(後藤はランナーで塁上に。同種の発言は多数)
「ウルフ」(高橋由伸のニックネームを命名。千代の富士……)
「お前、誰だっけ」(言われたのは入来。ただ、これはガチなので恐ろしい)
「岡田、準備しろ」→「ピッチャー入来」→入来滅多打ちで憤り、さらに角コーチに説教→「岡田って言ったじゃないですか」→「監督が岡田って言ったら入来なんだよ」(もはやカオス)
「広岡」(広沢のこと。何故、仲の悪い人の名と間違える?)
定番である妙な英語
「スライディング登板」
「歳をイートする」
「雨降ってグラウンド固まる」
「松井君にはもっとオーロラを出してほしい」
「メークドラマ」
「アイム失礼」
「モーグルヒル」
「ベースボールはイングリッシュのスポーツ」
「日本人は農耕民族として、ディフェンス的な生き方をしてきた」
「思い出がメモリーになって」
「いわゆる、ブック的なものですね」(どんな本を読んでいるのかという問いに)
「ミレニアムですね。千年に一度あるかないか」
「ヘイ、ボス!」(相手はあの川上監督)
「ミートグッバイ」(肉離れの事)
「ベイ」(ベイスターズ)
「ニューイヤーな年明け」
どこまでが『長嶋茂雄』を演じた結果なのか、素でこんな人なのかがもうわからない。でも、本当の名言も残していて、それが深いのだ。まだまだ、この人を理解するには時間が必要だ。




