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馬耳総論  作者: 馬耳東風
15/22

愛しのダメ外国人列伝

「愛すべきバカ」


 人間、大抵はドングリの背比べで、多少の差はあれどほとんどの人間は平凡に属する。だからこそ、その平凡の殻を突き破り、絶対にまねのできない領域にまで到達する者に対しては、自分にない物を持つものとして憧れを抱くのは当然である。

 だが、突き抜けるのはいいことばかりではないし、上に向かう事だけではない。突き抜けて下方に向かう事もあるが、日常生活を送る中では真似のできないことを平然と行い、それは自然体に見えてしまう姿に、人は笑い、呆れ、やがて愛してしまう。自分が絶対にできないからだ。やれば世間からドロップアウトをしてしまう事を現実にやってのける存在。それが『愛すべきバカ』と言うものだと思う。

 この駄目人間を語れるジャンルがプロ野球である。とくに、日本人の中に混じって、異国の地でプレーをすると言うだけで目立つ外国人は、優良外国人の場合は神として伝説の存在となる。だが、突き抜けて駄目人間ぶりを見せつけられると、それだけでいくらでも語り尽くせるほどの伝説的な存在になってしまう。むしろ、こちらの方が楽しいくらいである。

 人をバカにするのは良くないことだ。だが、誰にも気づかれずに消えていく我々に比べれば、どんなに歪んだ光でも輝かせることができた彼らの事は羨ましく覚える。そんな、愛すべきダメ外国人達を語ってみようではないか!


ダン・ミセリ

 21世紀になり、今の所は最強のダメ外国人と言っても誰も否定しないであろう、この男。堀内巨人という、久々の暗黒時代の象徴である。

 長年の懸案であった安定したストッパー候補として、最速150キロを超えるストレートを持つという触れ込みでやってきたのだが、スカウトの目が節穴としか思えない有様で、オープン戦で炎上を繰り返し、出れば負けが確定する『炎上神』の名を頂戴した伝説級の男である。(4試合0勝2敗防御率23.62)

 彼の駄目ぶりは成績だけではない。とにかく態度が悪い。被弾しても、『日本の球場が狭いからだ』という言い訳が飛び出す。実際の休息も120キロ台という体たらくなのに、『投げて調子を上げていくしかない』といい、結果が前述の炎上ショー。本来は火消しであるストッパーに消防署を呼びたい気分である。同僚に評判が悪いどころか、他球団の外国人選手に恥だとまで言われ、クビになった次の日に浅草観光をスクープされる、野球だけでなく、人間としてダメダメさを見せつけて日本を去っていった。しかし、メジャーではそこそこ通用する不思議な事もしている。

 この男のインパクトは未だに鮮烈で、野球ファンはこの男のことについては結構な時間を語れる貴重なネタ人間だ。


ホアン・アイケルバーガー

 この男も150キロを超える速球を武器に、ストッパー候補としてヤクルトに入団している。150キロを超える速球。どうやらこのフレーズは、ダメ外人投手のフラグになりやすいようだ。

 この男もまた、出れば被弾、そして冒頭が見せ場になった。そして、防御率∞というあり得ない数値を叩き出したことでも有名。また、ロッテとのオープン戦で、自信の名前が長すぎて掲示板に表示されず、『バーガー』と表記。繰り返す、ロッテ戦だ。ロッテリアwぴ目―地させる球団との戦いでネタを提供し、案の定マック関係のヤジを飛ばされる。

 そして、この男の最大のオチは当時の監督だった関根順三氏のこの一言。

『名前が面白いから獲ったんだよねえ』

 おおらかな時代だった……。



ブラッド・ペニー

 時代が行ったり来たりするが、そこはご勘弁を。

 現在、最新のダメ外人。メジャーリーグで116勝を挙げ、、オールスターに二度選出、最多勝にも輝いているバリバリのメジャーリーガーであった。しかし、そのプライドがあったのか、もともと人間性に問題があったのか、とことん日本野球をなめていたとしか思えない事をやってくれた。

 三億という破格の契約をしていながら、開幕後に肩が痛いと言って無断帰国。そして、日本に戻らないままクビに……。高年俸を数試合こなしただけでさっさとアメリカに引き上げる。笑えないダメ外国人のテンプレートをしっかり実行した、とても愛せないパターンの助っ人であった。



ケビン・ミッチェル

 ペニーが出現するまでは、ホークスの外国人の暗黒史の主人公と言っていい存在。無断帰国、年棒をむしり取る、問題児。すべてのテンプレートを備え、態度が悪い外国人が来ると必ず話題に何処かで上がるイコンの様な存在。

 契約前から人格に問題があるのは知られており、日本球界のOBである外国人からもその事は指摘されていたが、王貞治を迎えてホークスを強い球団に育て上げるための船出を迎え、その目玉としての大砲として契約に至った経緯があるため、現場からもスタンドのファンからも期待はかなり大きく、開幕戦で満塁本塁打を放つなど、大いに期待に応え、いや、さらなる期待を抱かせるスタートを切ったかに見えた。何しろ、当時の『ドカベン プロ野球編』で、山田や岩鬼の能力の物差しにされた事でもその凄さがよくわかる。因みに、水島信司はホークスファンなのであしからず。

 だが、故障がちのため守備につけず、今度は試合に出られなくなっていき、年俸と期待の高さから差掘りなどと書かれてしまう。だが、ここまでならボタンの掛け違いで済むレベルだった。彼は、とうとう無断で帰国してしまう。いくらなんでも、職場の了解を取らずに勝手に実家に帰るのは、社会的常識に欠けている。これで、ミッチェルの評価は確定する。しかし、彼は恥の上塗りをし、伝説へと昇華されていく。

 まず、帰国した際に、『チームがまさかこんな事になっているとは思わなかった』とぶちまけてしまった。今でこそ信じ難い話だが、当時のホークスは最下位ぶっちぎりで、セの虎・パの鷹として君臨していたチームである。確かに驚いたのかもしれないが、てめえが勝手にいなくなった間にこうなったんだよ、という突っ込みがあちこちから上がる。そして、ほどなくして解雇されるのだが、今度は年俸の全額の支払いを求めて裁判を起こす。一年間のプレーを前提にした契約でありながら、解雇されてなおこういう事を要求するのであるから、これは国民性というより個人の気質の問題であったのだろう。彼の一連の行為は、当時こう呼ばれた。

『金と共に去りぬ』

 これほど素晴らしいフレーズは、長いプロ野球界でもそうそう出てこない。ちなみに、彼のいとこであるトニー・ミッチェルもホークスに入団している。彼の場合、問題は起こさなかったが気性の荒さはやはりというレベルで、金子誠をノックアウトするフックを見せている。また、バーベキューをしてボヤを出したと言う噂もあり、それがケビンのエピソードとごっちゃになっている。そして、ケビンは暴行罪を犯し、犯罪者の箔をつけてしまった……。



ドン・マネー

 この人はダメではない。成績や早期帰国という事実だけを見れば問答無用のダメにカテゴライズされるのだが、ダメだったのは外国人を獲得する球団の意識のレベルであるというパターンである。

 この人は、アメリカで守備の人として活躍したれっきとしたメジャーリーガー。引退を考えていたのだが、日本の近鉄からお呼びがかかり、一念発起して来日をする事になったのだが、ここから悲劇が始まる。

 まず、彼が日本球界の第一印象を持ったのが、『満員の後楽園でプレーする巨人』の映像だったと言う事。繰り返す。彼が契約したのは近鉄バファローズである。本拠地は藤井寺である。日本人であれば、何かが間違っているとピンと来るはずである。しかし、外国人であるマネーはその違いに来日するまで気がつく事はなく、その現実を認識した時には時すでに遅し、家族もろともいてまえ球団に翻弄されていく。

 観客が巨人と比較すれば圧倒的に少ないのは否めない。しかも、当時のパ・リーグだ、客足の増加は見込めない。大勢のファンに囲まれた球場でプレーすると言う夢はもろくも崩れ去る。その上、老朽化してきたないロッカールーム。バリバリのメジャーリーガーだった彼は、プライドを傷つけられただろう。だが、それでも彼は家族のために頑張ろうとしたはずだ。無情にも、運命は彼の家族にも試練を課す。いや、試練を課したのは運命ではなく、球団だった……。

 あてがわれた中古物件がとにかく悲惨だった。野球選手という物に対する扱いが乱雑な面がある球団だというのは、近鉄バファローズに関して論じた時に指摘しているが、マネーの家族が置かれた境遇を見れば、多少はオーバーであっても基本的な姿勢は変わらなかったんだなあと思わされるのである。ボロボロの物件、周りに英語を話せる人間がいない、ホームシックに家族までかかっているのにケアをされないい、挙句の果てにゴキブリが出る……。ドン・マネーはメジャーリーガーである。助っ人である。にも拘らず、この仕打ちは何なのだろう。書いていて腹が立ってくる。

 四月下旬。残りの契約分は戻すから帰国させて欲しいと切り出し、家族と共に彼は帰国した。それでも、球団に責任はなく、環境に適応できなかった自分にすべての責任があると言う、人格者の一面を見せている。これが、本当のメジャーリーガーの姿なのだろう。やがて、ファンの間でも真実が知られ、彼の境遇を理解するようになった。だけど、近鉄はいてまえぶりが止まらない。マネーはその後はマイナーリーグで監督などを務めているらしい。日本嫌いになっていないことを祈らずにはいられない。



ティム・マッキントッシュ

 これまたすごい名前である。世が世ならもっと注目されていた、日ハムのパッとしない時代の外国人選手である。

 どう考えても名前高で撮ったアイケルバーガーと同じパターンかと誰しもが思い、予想通りの結果となったギャグであった。まず、バットの持ち方がおかしく、右と左の拳が離れている。実際に放棄でもモップでもいから同じように棒を振り回してみて欲しい。少なくとも自分はまともに振れなかった。この頃の日本人には、「MAC」の扱いは難しかったようだ。若しくは全滅フラグだったか……。シーズン途中で解雇されるのだが、次に獲得した外国人がブリトー。狙ったとしか思えないチョイスだったが、こっちはまだマシだった。ちなみに、同じ頃にジャイアンツにマリオ・ブリトーと言う投手がいて、こちらはフォークの握りが丸見えと言う変わった人だった。他にも、稲中卓球部でネタにされたり、試合が終わる前にさっさと風呂に入ってたりと、地味ながらも話題を提供している。



ジェフ・マント

 この選手をどう思うかとアナウンサーに聞かれたその日のゲストだった飯島直子。答えに窮し、『マント選手にはマントをつけてプレーして欲しい』と言う痛々しいコメントを残したことで知られるが、そうでも言わないと語れないレベルの選手だった。ジャイアンツはダメ外国人を連れてくる確率がかなり高いのだが、この頃がそのひどさの始まりだった。

 対して守備がいいわけでもなくバットは壊滅的。ファンもさじを投げ、ナベツネも怒りを通り越すほどである。そして、そのだ眼っぷりを体現するかのような言葉が新聞に躍るが、こちらは秀逸。

『マントはトンマだ!』

『薬とマントは逆さに読んじゃいかん』

 ほぼ、この言葉だけですべてが語れる男だった。


ルイス・デ・サントス

 ダメ外国人確変モードのジャイアンツの中でもっとも有名な選手。

 台湾野球で首位打者を獲得し、『台湾のイチロー』という看板を背負って来日したのだが、その時点で過ちに気がつくべきだった。『○○の○○』、『○○の再来』、『○○二世』と言う枕詞をつけられて成功した選手はいない。呪いでもかかっているのかのように、前評判も見る影もなくズタボロになる。

 大体、どこでも守れるという触れ込みできたにもかかわらず、どこも守れないのだ。結局サードを守るのだが、守備範囲は狭いはまともに補給はできないわで、ザルどころかそこに野手が存在しないかのよう。当時のジャイアンツは、投手陣の入れ替わりの時期であり、どうしても野手の守備が左右するチーム状況。そのため、マックを首にしてセンターにルイスを入れようとするがとん挫して松井がセンターに。サードのレギュラー枠を獲得しつつあった吉岡が弾かれ、ルイスが入ると壊滅的な被害をこうむり、い五不動のサードは小久保や小笠原、村田などの外様しかいない状況になる。ミセリが来るまでの間、ジャイアンツファンを怒らせる、若しくは落ち込ませるにはこの男の名前が破壊力抜群であった。


ディンゴ(デーブ・ニルソン)

 オーストラリア出身の変わり種。しかも、キャッチャーと言うから一層浮いている。そのせいか、オリンピックに出るための裏ワザとして来日したのではないかと陰口をたたかれていたが、その予想通りになるのは別の話。

 言葉が通じないのにリードができるのかという疑問にこたえるかのように、レフトを守るディンゴ。だが、この頃のドラゴンズは今では考えられないほど守備が悪い。特に左方向が。サードにいるゴメスと言うのが、当たりはでかいがそれに匹敵するほどの守備がひどいのが目立つ選手。ショートは覚醒前の福留のため、全く信用できない。そして、ディンゴも守備範囲が狭いため、彼らが守るエリアは相手のチームにとってはラッキーゾーン、ドラゴンズにとってはバーミューダトライアングルと化す。いくら投手力が高いとはいえ、このハンデはきつかったろう。

 ダメ押し。彼は18試合だけで退団し、2億1千万をむしり取っていった。


マイク・グリーンウェル

 ついに出た。阪神ファンをキレさせるには多くの言葉はいらない。この男の名前の一言があればいい。それほどのレジェンドクラスの選手だ。

 大体、経営している牧場の仕事が忙しいという理由で来日が遅れたりと、シーズン前から球団とファンを振り回している。どうやら、晩年の彼は野球が趣味で本業が牧場だったのだろう。

 そして、満を持して「ゴールデンウイーク」に合わせて来日。とことんネタを提供してくれる。ネタはオチがついて完結するが、彼のオチも伝説となった。外野からの返球がチェンジアップの様だと言われるほどの散々足るプレーを見せた挙句に、自打球で足を骨折してしまうのだが、『神のお告げを聞いた』と言う、まるで修行僧のような悟りを開き、その神の声に従ってスパっと引退する。ここまで行くと、気持ちがいいほどのダメっぷりだ。そして、しっかりと年俸をくわえて帰国する。後年、日本に来たのはゴルフが目的と判明。以後、グリーンウェルの名前は阪神ファンの心のしこりとなり続けるのであった。

『史上最悪の詐欺師』

『嵐のように来て、嵐のように去っていったつむじ風の様な男』

 阪神ファンは、いや、野球ファンは決して君の事を忘れない。



へクター・カラスコ

 カラスコと言っても楽天のマスコットではない。近鉄の最終年に登場した鮮烈ななるダメ外国人であり、いてまえ球団の最後に相応しい無茶苦茶な選手だった。

 大塚昌則のメジャー移籍によりストッパーが不在となった近鉄。そこで、新たな守護神としてっ獲得したのがこのカラスコであった。だが、彼は守護神ではなかった。炎上神だったのだ……。

 4月終了時点で、防御率が20点台。そのクオリティは折り紙付であった。いかに破壊力のあるいてまえ打線とはいえ、理屈上21点を取らないといけない様なハンデを背負ってはたまったものではない。途中から中継ぎに回って成績が安定するのだが、彼のイメージはこの炎上神時代のもの。そして、この言葉を作ったのも彼の功績である。

 だが、彼はいい事もしていた。メジャーでのストライキの経験を生かし、選手にアドバイスしていたのだ。その上、球団合併の反対の署名活動もするなど、楽天が今存在するのも彼の働きが僅かながらも影響している。ありがとう、カラスコ。

 ちなみに彼は帰国後、何とナショナルズに所属し、先発として2点台の防御率を残している。人間、適材適所と言う事である。


エリック・ヒルマン

 この人は、ロッテ時代は非常に優秀な選手で、伊良部、小宮山と共にパ・リーグを代表する争いを1チームで繰り広げていた。にも拘らず、チーム全体はパッとしなかったのはご愛敬。だが、この人は巨人移籍を機にしてダメ外国人に変貌する。

 何がダメとかそういうレベルじゃない。投げないのだ。とにかく肩に『違和感』があると言って試合で投げようとしない。二年の在籍の内、登板したのは二試合のみ。契約金は五億。大型補強自体は悪くないのに、手当たりしだいにとっては外れを引く巨人のFAへの姿勢は、この頃の失敗によって非難と嘲笑の的となり、今に至る。

 ヒルマンの話に戻るが、新聞では『ミスター違和感』のニックネームがつき、その違和感はどんな感じなのかを彼なりに表現すると、『肩に小錦が乗っている』と言う事らしい。これには、ミスタージャイアンツ・長嶋監督もキレた。


イ・ビョンギュ

 プロ野球にも韓流ブームがあった。今でこそ、見くびって来日しては、見苦しい負け押井を残して去っていく選手が多いが、90年代末か00年代前半は実に優良選手が多かった。だが、この男は突然変異の様なレベルの低さで中日に居座り続けた不思議な人だ。

 韓国代表になったくらいだから、能力はそれなりに保障されていたはずなのだが、プレーにそのかけらも見られないのだ。怠慢守備で足を引っ張り、登録選手枠を無駄に3年間埋め続け、打撃も守備も走塁も進歩しない。そして、プライドだけは高い。別に深い思想に関係なく、こういう選手はどこの国のチームでもお荷物になるはずなのだが、何故3年も在籍できたのか、今でも中日の歴史の中でも謎である。しかも、彼がスタメンから外れると、チームの成績が上がるのだから、どういう位置づけなのかわかるはず。何か、契約でも結ばされていたのだろうか?


デオニス・セサル

 愛すべきダメっぷりでは、最近の中で結構面白い人である。

 とにかく守備の拙さは群を抜いている。ゲームであればEランク間違いなし。ゴロは生命を吹き込まれ、ウナギの様に手をすり抜ける。フライは翼を得て、彼の憶測を無情に超えて土手に激突。落合も『あそこまで飛ばされる投手が悪い』と彼なりの皮肉を言うのだが、彼によって引き起こされる現象は落合の野球頭脳をも超えていく。そして、彼が引き起こす奇跡は、ボールを素通りした彼自身をフェンスにぶつけ、二軍へと送り届けた。

 元々は期待されていた選手である。独自の外国人ルートを持つ森繁和が連れて来たのだから、一定のレベルを見込まれていたのだ。もっとも、この人物は風貌がその筋の方にしか見えず、外国人が揃うともはやマフィアにしか見えない。まあ、とにもかくにもそのバットには期待されていた背景があったのは確か。だがフォークボールの多さやチームメートの走塁技術を見て、あっさり白旗を上げてオープン戦の打率は1割。それでも、前述の迷シーンを生み出し、愛すべきダメ外国人に堂々と名を連ねる。何しろ、彼に生命力を吹き込まれるのはボールだけではなく、チームメイトにも等しく分け与えられる。彼が出場する試合では、とにかくエラーが発生するし、それが通常ではありえないレベルのエラーなのだ。まるでセサルが乗り移ったかのように。これを、ネット用語で『セサる』と言う……。



 他にも多くのダメ外国人はたくさんいる。もっと語りたい。何しろ、まだ語っていないチームもあるのだから。しかし、さすがに書き続けるのは面白いが疲れてくる。続きはいずれ、筆者の気が向いた時に。

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