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Summer Summer  作者: 梨音
1.Summer Songs
4/5

04

「あら、高橋さんとこのお孫さん?」

「そうです」

「まーかわいらしい」

「加奈子ちゃんちいいよったっけ? 今いくつ?」

「小三です」

「小三いうたらうちの子と一緒たい」

「まあこげんしっかりして」

「ここまで一人で来たと? どこから来たとね」

「大阪です。一人で」

「一人で飛行機やらなんやら乗って大阪から?」

「えっと、空港まではお母さんとかに送ったりしてもらったけど」

「ほいでも偉かよねえ。大阪の子は一人で長旅出来るとよ」

「ほんなこつ」

「こげなとこ来たっちゃ暇やろ? 加奈子ちゃん」

「全然暇じゃないです。楽しいです」

「そげんゆうたっちゃなんもなかろ。福岡は」

「そんなことないです。いろいろあります」

「まーカナちゃんやないの! 久しぶり! 覚えよる? カナちゃんのお母さんのお友だちよ」

「こんにちは。あの、カード、」

「ああカードね! 福岡まで来てラジオ体操ちゃ偉かねえカナちゃんは。はい。オマケで昨日と一昨日のぶんも押しといたよ。お母さん一緒に帰ってきよる?」

「お母さんは仕事あって来れませんでした」

「そうかー。でもまたお正月に来るもんね。いつまでおると?」

「まだ決まってないけど八月の二十日くらいまで……」

「そげん長いこと」

「一ヶ月近くおるとたい」

「頑張って皆勤してねえ」

「一回くらい休んだっちゃおばちゃんがハンコ押したげるけどね」

「あの、えっと、じいちゃんが呼んでるので……」

「ああごめんね。そしたらまた明日」

「カード忘れんようにねえ!」

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