悪役令嬢になりたくないので顔を焼いたら当て馬公爵(仮)に溺愛されました

ウルリケはワガママで横暴な子供だった。
世界の中心は自分だと考えるくらいに、全てが許されてきた。
ある日、頭を打ったことで唐突に前世を思い出す。
それは醜悪で吐き気すら抱く記憶だった。そうしてその中で自分自身を悪役とした少女漫画があったこと、此処が間違いなくその漫画の中の世界なのだと気付く。
愛する大切な家族を失いたくない。その一心でウルリケはワガママな自分を変えようと決意する。
しかし、そのタイミングで前世のトラウマを呼び起こす出逢いが起きてしまう。
漫画の中で傾国と評されるほどの美貌が唐突に憎くなり、何もしないで得た美しさだけがウルリケの全てなのかもしれないと、不安になった。
そこでウルリケは顔を焼いてしまえば良いのだと思い立つ。
それがまさか漫画の中で当て馬公爵とされていた彼に溺愛される切っ掛けになるなんて！