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2、私を救ってくれたのは、幻聴か現実か

youtube用に書いたエッセイをワードそのままコピペしたものです。なのでかなり読みづらいかもしれません。申し訳ございません。

 今から、イントロに入る部分をお話します。自傷の話、幻覚の話、幻聴の話をします。ホラー小説ではないので、わざと困らせるつもりは一切ありません。怖いと思った方は、その時点で一切の後ろめたさなく、自分の心を守るためにこの動画を閉じてほしいです。大切な視聴者のあなたを怖い夜に連れて行きたくはないです。


 時は少し遡って、2024年の1月の頃。私は仕事をお休みすることになりました。

 休職の原因はもちろん、私の仕事のできなさが一番の原因です。あとは何一つうまくいかない先輩とのやり取りなどがありましたが、家族とうまくいかない。家庭環境にも原因がありました。そしてそれは上司も知っていることです。上司に面と向かって、あなたが怖いから休職すると言えなかった私は家庭環境のことだけを上司に話しました。


 休職したいきさつの詳しい話は、また休職中にはエッセイにしたいと思います。


 休職が決まった時、私は今働かなければ一生、社会で生きることはできなくなるのでは、お金を稼げなくなるのではと思い、休職という事実を体全部を使って拒みました。


 考えたくない、今を見たくない。死恐怖症で、時間が経つことが何よりも恐怖な私が、寝ている間に事案が経てばよいと願うほど、当時の私にとっても「休職」というものは怖い怪物でした。

 

 お願い。考えたくない。見たくない。聞きたくない。


 その結果、何に走ったかというとオーバードーズでした。初めてではありません。何度もやったことがある。知識もそこそこあります。


 お薬をたくさん飲みました。


 記憶が飛ぶまで、体調が悪くても何も考えられなくなるまで、何度も何度も追加して。


 その結果、幻覚が見えるようになりました。


 ここから少し、虫の話をします。苦手な方はこの動画を閉じてください。


 道に落ちている葉っぱがすべて虫に見える。少しでもじっとしていたら、キッチンの平らな壁ですら、大量の細長い虫がいるように見える、顔に当たる髪の毛は飛んでいる虫が当たっているように感じるのです。

 虫の飛ぶ声も聴こえます。


 そのようなことが一か月も続いたある日、玄関から声が聞こえるようになりました。

 声の主は上司です。

 職業を明かしてないため、これから出てくる上司を上司A、上司Bとします。それから保健師さん。

 上司Aは私とうまくいっていない、私に関する権限をほぼ全て持っている全体の管理者です。上司Bは人当たりのよい、上司Aの部下です。ちなみに、保健師さんは怖くて厳しい方ですが情に厚い、オーディションででてくるコーチのようなイメージを持っていただけたら嬉しいで。


 と、その前に一つこの先のエピソードを読んでいただくうえで必要かもしれない話をお聞きいただきたいです。

 休職してから私のLINEには毎日のように上司Aより連絡が来ていました。「両親に休職したことを話してください」「両親と上手くいかなければ休職延長はできません」と。「両親に何を話したか具体的に教えてください」という上司AのLINEに私は「すみません。今は体調がよくなくて」とはぐらかしていました。すると上司Aからは「体調が悪ければ両親に私から連絡しますと」親との縁を切る勢いで実家を出てきた私は「待ってください。気持ちが整ったら私の口から話しますから」と口だけの都合の良い甘えた言葉を返信していました。そしてある日、上司Aが私の父に電話をしたらしいです。夜10時ころ、眠ろうとしていた私はチャイムの音で目を覚ましました。ぼーっとした私は何も考えず、施錠ボタンを押し、玄関のドアを開けてしまいました。

 そして、そこで気づきました。父が来たのだと。私には上司Aから父親に電話したという連絡は来ていませんでした。私は親にまだ休職したとも話していません。パニックでした。とにかく私は父を拒み、「帰ってください」とそればかり連呼し、なんとかなんとか懇願しました。しかし、父は仕事していないなら家に帰るぞと不機嫌。私はではホテルに逃げますからと荷造りをしようとしたところで、父はようやく帰ってくれました。

 私のマンションはオートロックと電子錠。オートロックのみ鍵を差し込むタイプ。その鍵を私は自らの手で両親に渡したことはありません。だけど、母親は私のオートロックの合鍵を管理人に内緒にして作成しています。

 4桁の電子錠の番号も教えていないのに、数か月前には普通に開けている母の姿がありました。

 頼りになるのは、ドアロックのみ。ドアロックを何度も何度も確認して、父親を外に出して私は泣き崩れました。

 実家からでて、自分でお金を払って手に入れた自分だけの空間。やっと安心して眠れることも、夜中に起きてしまったら電気をつけることもできる安心できる空間まで奪われた気がして、精神おかしかった私は自分の頭がぐるぐる渦巻いていくのを感じていました。

 泣きながら必死にLINEを開いて、上司Aに「父に連絡する前に一報ほしかったです」とメッセージを送りました。そのあとには、連絡くれたらドアは開けなかったし、どこか遠くに逃げていたのにと。


 玄関からチャイムが聞こえたその出来事はそれから確か、翌日か2~3日後のすぐ後の出来事でした。



 朝から玄関に怖い上司Aの声が聞こえます。上司Bに対して、私が住んでいるのはここで間違いないなという声が聞こえてきます。それから、何度も何度も私の家のチャイムを襲うと話し合っている声は聞こえるものの一向にチャイムが鳴る気配はありません。インターホンを見ても誰も映っていいし、のぞき窓を見ても誰もいない。試しにそっと玄関のドアを開けてみてもそこには誰一人いない。


 それでも毎日、午前中。ずっとずっと鳴り響くチャイムの音。

 怖かった。玄関の外に常に上司が居て、私の話をしているみたいで。

 毎日のように続いた、そう感じたチャイムの音もいつの間にかなくなった。


 その次に聞こえたのが。


 「そやっに会いたい」という母の声だった。

 最初はどこから聴こえてきたのか分からなかった。

 ただ、5階に住む、私の所より上の方から。

「そやっに会いたい」「そやっに会わせて」という声がきこえる。

 何度も何度も泣き叫ぶ母の相手をしているのは、私の上司Aと上司Bとそれから保健師さん。

 上司たちは母に「今会ったら余計に娘さん困るでしょ」「お母さんが不安定だから娘さんもしんどいのでは」とたしなめられている。

 母がかわいそうだった。

 それと同時に、母という私よりも弱っている人間の声を聴いて、私の薬の瓶に伸びる手が止まった。

 母を助けないといけない。

 母より弱い人間でいてはいけない。

 一日のうち18時間くらい、娘に会わせてという母の声に私は救いを見出した。

 母は会わせて欲しいとそればかり言う。

 それに対して、保健師さんたちは、泣き止まないと会わせられない。と。

 私が部屋から母に、「大丈夫だよ」と話しかけてあげる。

 そうすると、保健師さんたちが「ほら、娘さんこんなに優しいよ」と「お母さんのこと捨ててないよ。気にかけてくれているよ」と言ってくれる。

 1年間、社会で怒られ続けた。褒められることなんてもちろん一度もない。もちろん、褒められるために仕事をしていたわけではないけれども。それでも。

 私の乾ききった心に娘さんこんなに優しいのにと何度も何度も響く声が、潤いをくれた。

 うれしかった。

 幻聴か現実か、半信半疑だった。

 そりゃあ、お薬飲んでいて、幻覚を見ていて、ああ、幻聴まで始まったかって。

 でも、嫌な幻聴ではなかったから。

 それから私は母を探した。

 あれだけかわいそうな母を探し出して、母を泣くほど喜ばせて優越に浸りたかった。

 母の声はこの声が聴こえ始めてからずっと、私の居る所より上から聴こえてくる。それだけを頼りに母に会いに行くことにした。

 久しぶりに家を出た。

 ずっとずっと食事もUberかネットスーパーだったのに。

 玄関を出て、母の声の方を探す。

 そうすると、保健師さんが「娘さん、探しに来てくれたよ。何て良い子なの」と言ってくれる。

 階段を登ろうとすると「娘さん、救急車で2回運ばれたんだよ。立てないくらいしんどいんだよ。お母さん、泣き止まないと」と。

 母は「そやっが来てくれるの?」と捨てられた子犬みたいだった。

 私はさらに興奮した。

 ここに私の居る意味があると。

 立っているのがしんどくなったら、一度戻って、玄関で休憩してまたそとに出ていく。

 そのたびに喜んでくれて、褒めてくれる。

 まだまだじっとしていたら、幻覚は見える。

 何だか頭の中のずっと妄想話として創っている話を、現実としてぼんやりとした声で聴いているみたいだった。

 心の中はやっぱりこれは幻聴だろうと。

 でもそれと同時にどこかで本当であってほしかった。

 不思議なことに、同時期、「休職したことをきちんと家族と話し合いましたか?」と毎日のように来ていた上司Aのlineが途切れた。

 毎日、何時間も外に出ているうちに、母の声の場所が7階の一番右の部屋ではないかと思った。

 私のおかしな精神が、母が管理人さんに頼み込んで借りているのではとおかしな妄想を始めた。

 自分の耳が信じられなくて、録音もしてみた。

 録音データからすら、母の「そやっに会いたい」という声が聴こえた。

 ますます混乱した。

 それはその騒動が終わって、数か月後実家に帰り、母の目の前でイヤホンから録音を聴いてみた時もそう聴こえた。

 でも、最近聴いてみたら、電車と車の音しかしなかった。

 一日何時間もマンションの非常階段をうろついて、声の出所を探る私は傍から観ると、狂っていただろう。これがおかしくなった人間の末路かと、空から見ている私は思った。

 それでも母の私を求める声だけが、私を地獄から少し引き上げてくれた。

 

 しまいに、私は目星をつけた701号室のインターホンを鳴らしてしまった。

 幸い、誰も出なかったけれど、もし全てが幻聴で、住民が普通に住んでいられるのであれば、通報されていたかもしれない。私は本当にただの狂った人だっただろう。

 わからない。

 2か月ぶりに外に出て買い物に行った。誰かが母に「歩けているよ」と報告する声が聴こえる。さすがにこれは幻聴だったと思う。

 毎日、7階に様子を見に行く。それがいつしか私の習慣となった。

 同じ階の住民が、「あそこ、なんかそやっに会いたいとずっと言っててうるさいんだよね」と言うのをはっきりと聞いた気がする。

 これは幻聴?

 夜、外に出ると701号室は明かりがついている。でも、どれだけ夜になってもカーテンが閉まらない。明るいままの部屋。


 上司が本人に連絡してみようというのに、私の携帯には連絡がこない。


 結局、一週間後その声は突然聞こえなくなった。

 私はオーバードーズをしなくなった。

 これが、幻聴か現実かきっと私は最後まで分からないのだろう。

 その当時、母に連絡してみようかと思ったが、そんなの幻聴だったら娘は薬で狂いました。と自白しているに等しい。

 もし、母が部屋を飛び出して、地上でそやっ、ここにきてと語りかけられていたら、私は飛び降りていた気がする。それくらい、母だけを求めていたような気がする。


 ずっとずっと泣き叫ぶ、ごめんなさい。娘に会わせてという母の声と、保健師さんの娘さんあんなに気にかけてくれているのに。自分が泣いたらお母さんパニックになるからって娘さんすぐに泣き止んだよ。お母さんまだなくの?どっちが親なの?という私を全肯定してくれる声。

 嬉しかった。嘘でもいい。ずっとこの声に浸っていたいと思うほどに。

 乾ききった絶望しかなかった心に一年ぶりにうれしいかもという気持ちが戻ってきた。


 もう薬飲んだら体壊れるよというからだからのSOSだったのかな?


 なんだかんだ、このチャンネル母にばれているきがするけれども、もしかして、このエッセイ読まれるのだろうか。


 でもまだ真実を知るには早い気がする。



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