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顔
まじまじと見ると・・・。
鏡に映る年老いた顔
それは自分だった
額目尻に深い皴
おいおいおいと
思ったよりの老け顔に溜息一つ
年を重ねているんだと
自覚する
それがなんだ
それがどうした
鏡の自分に
苦笑いする
抗う事の出来ぬ年波
今更
逆らうこともない
しょうがないじゃないか
漂い
流れのまま
委ねる
そうしたらいい
そうするべき
年を重ねるのは悪くない
おのれの気持ち一つ
それだけだと
ふーと息吐き
したり顔
頷く
鏡の自分がほんの少しよく見えた
ちょっとだけ
ちょっとだけ
な
ね。