表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

データ供養所

ネタ切れ

作者: まい

 ネタ切れであんなのを見せられたら、こうなっちまわぁ(白目)

 現在、自室のベッドで寝転がり、ウンウン(うな)っているナマモノが居た。




「ネタが出てこない!!」




 ナマモノが叫んだ通り、こいつは素人小説投稿サイトへ、ネタを思いついたままに書き殴りテキトーに投稿しているナニカである。


 このナニカは書いて投稿するのが目的で、作品への感想がひとつももらえるとは思ってない変人で、むしろ感想がもらえると「反応があったのは嬉しいけど、なんで感想をくれたのだろう」と感じてしまうほど自作品への自己評価が低い変人だ。


 評価の点や、いいねをもらえても、それでなんで評価されたのかと動揺してしまうほどに自身を下に見る変人だ。


 そのナマモノはこうして、定期的にウンウン唸る習性があった。


 その唸っている時間が最近妙に増えてきているが、それは恐らく、書くことへの意欲が湧いてこないからだろう。


 何か面白い作品をいくつか眺めて刺激でも受ければ、また書きたくなるだろう。


 が、現在はご覧の通りで刺激を受ける作品に出会えず、ウンウン唸るナマモノのままで脱却できずにいる。


「気晴らしに何かゲームでもすれば、ネタが出て来たりしないかなぁ……」


 なんてボヤいてみるが、そんなのはどんな効果があると言うのか。


 実際、ネタなんてその程度でピンと来てばっかりだったなら、世の物書き達は苦労していない。


 その辺は(とお)一遍(いっぺん)経験済みであるナマモノなので、期待すら持てない(はかな)い期待とかいう矛盾した感情でボヤいてみただけだったりする。


「いやしかし……だからこそ、あえて叫んでみるのはどうだろうか」


 もはや苦し紛れの一手。 ダメなのは重々承知だが、やってみたら何かが変わるかもしれない。


 そんな変な気持ちにさえなって、それに(すが)りたくなっている様子。


「よしやってみるか! カモン、何か面白いネタっ!!」


 …………無茶振りにもほどがある。





「まあ、無駄だよね」


 そして、何も起こらず、赤っ恥をかくだけで終わる叫び損……………………………


「お? おお? おおおおおお?」


 ではなかった。


「おお! おおっ! おおっ!!!」


 一体どんな奇跡が起きたと言うのだろうか。


 ナマモノの頭へ、まるで叫びに応じるように、知識が(すべ)り込んてきた。




 いあ いあ はす□あ


 はす□あ くふあやく △るぐとむ


 △ぐとらぐるん △るぐとむ


 あい あい はす□あ




「NOOOOOOO!!!」


 入り込んだ知識は深淵(しんえん)から(のぞ)かれる、哀れな犠牲者を狂気へ誘い込む危険物だった。


 この狂気へ(いざな)指先(ちしき)に触れてしまったナマモノは正気度(SAN)チェックです。

 三角様みたいになってるマッチョがコピペで増殖している画像を、某動画投稿サイトのSNS風機能により5連続で見てしまいました。

 複数の配信者さんによるコラボのセッション中の1枚っぽいです。

 それを、おすすめでスクロールしてたら、それぞれの発言として5連続。


 一応同じジャンルの動画投稿者ですが、違う人達なのにみんなで一斉に同じ画像を上げるんだもん。

 SANチェックに失敗して一時的狂気になって、こんなのを書き上げてしまってもおかしくないよね(震え声&痙攣)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ネタはねぇ…… 作者様の好みもありますから何とも。 コンテストか何かのお題があるとそれなりに方向性だけは決まるんですけどねぇ~。 そこに何を書くかは作者様次第なので、そのネタをひねり出すのが…
[良い点] またひとり、愚かな作家が夢に囚われた… 感受性の高い芸術家が受信しやすいという設定の、夢見のおタコ様のテレパシー。総じて悪夢という超迷惑な代物。作家がネタに詰まると狂気に落ちるのは、実は…
[気になる点] 小説家のお話なんですね。 いくら貰ってるんですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ