トヤさん、栃木に行く
トヤさんは栃木に来ました。
「思いついた!」
道を歩いていると、突然トヤさんが叫んだ。
あまりに突飛な行動ではあるが、トヤさんなので仕方ない。
「何?何を思いついたの?」
普通に質問する。
「ひょっこりヒョウタン島を作ったらどうやろか?」
いや、どうやろうかと聞かれても困る。
「あのな。空母みたいなもんをいっぱい作って、鱗みたいにして継ぐねん。そしたら、移動できる島できるんちゃうんか?」
うわー、いっぱいお金かかりそうだねー。
「そんでな。そこに沖縄の米軍基地引越ししてもらったら、ええんちゃうんか?そやったらうまくいくんちゃうんか?地理的な問題なら移動できるから解消できるし」
うまくいくとは到底思えないけど。
それでもうやむやにずるずると話を伸ばされて、不満を積もらせるよりはいいのかな?
少なくとも先が見えるのは、希望になるだろか。
「ところでトヤさん、その空母っぽいものって何?」
「いや、そのまま空母作ったら問題かなってな」
「ふーん。じゃあ、代わりの何かってこと?」
「うん。そやねん。例えば、そやなぁ・・・」
いろいろ考えあぐねて、トヤさんはポツリとつぶやく。
「・・・瓦せんべい・・・とか?・・・」
・・・
とりあえずオヤツにしよっか?