表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/25

トヤさん、長崎に行く

トヤさんは長崎に来ました。


「なぁ、何で人は死ぬか分かるか?」

唐突になんて重い話題を。

「さあ?何でと聞かれても分からないよ」

「そうやろ。うちも分からん。けど、死ぬの嫌やから不老不死になろうと思うねん」

じゃあ、とりあえずおでこ出して。

赤ペンで『无』の字書いたげるから。

「それでやな。ここに来た訳や」

「不老不死になるために長崎に?」

「そうや。なんでもここ長崎には日本の医療技術を越えるバテレンとか言うのが出入りしてるっちゅう話や」

「えっと、トヤさんはバテレンってどこの国だと思ってるの?」

「さあ、うちも最近知ったからな。よく分からんけど、多分ムーとかアトランティスの親戚やろと踏んどる。なんたって今の日本を凌ぐ医療技術なわけやからな」

「・・・トヤさんって、いつの時代の人間?」

「ん?何や、いきなり。時代ってカンブリア紀とかジュラ紀とかか?」

原初の海を泳ぐトヤさん。

恐竜と戯れるトヤさん。

「いや、江戸時代とか明治時代とかもっと最近の・・・」

「何や、それ。知らんわ。うちは今生きとる。今の時代の人間や。今の時代から何処に行けるっちゅうねん?未来でも過去でもない今を生きとんやろ?」

・・・

まあ、確かにそうではあるけどね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ