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トヤさん、沖縄に行く

トヤさんは沖縄に来ました。


吹き抜ける風は気持ちよく。

潮騒が心躍らせる。

青い空、青い海、そして海女さん姿のトヤさん。

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・なんか言う事あるやろ!せっかく人がこんな格好して体張ってボケてんのに!」

あ、わざとなんだ。

ボケてたんだ。

「なんでやねーん」

「心こもってないわ!全く。ボケたら突っ込む。こんなん阿吽の呼吸やないか」

いちいちトヤさんに突っ込んでたら体もたないよ。

諦めてよ。

「まあ、ええわ。んじゃ、海にはいろっか?」

そう言って、トヤさんは海女さん姿で準備運動をし始めた。

「あれ?トヤさん。水着は?」

「ん?ああ、知らんのか?沖縄の人は水着つけんと服のまま海で泳ぐねんで」

「確かにそんな話聞いたことあるけど。でも、その姿はまちが・・・」

間違っていると言い切る前に、言葉を飲んだ。

確かに海水浴で海女さん姿はおかしい。

だが、海女さんの姿らしい事をすれば、そんなにおかしくないのではないか?

「トヤさん。どうせそんな格好してるなら、ついでだからさ。何か取って来てよ」

「ん?ウニとか伊勢海老とかか?」

「うん」

期待はしていない。

どうせ取れてもナマコ程度だろう。

「しゃあないな。そこまで言うなら取ってきたろ。うちに任しとき!」

そう言ってトヤさんは張り切って海へ駆けていくのだった。

・・・

あれ?・・・トヤさん!?溺れてる?・・・溺れてる!!!


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