七人の魔王とS級祓魔師
「俺を拾った悪魔って魔王クラスなのか…」
「今頃招集会に参加している頃だと思うぜ。」
亜久市中央区にあるビルにて七人の悪魔たちが集められていた。
「サタン!てめぇ!俺様を呼び出すなんて生意気な!」
「煩いマモン。」
「煩いですよマモン。」
「ベルゼブブ!レヴィアタン!てめぇら邪魔するんじゃねぇよ!」
「マモン、マモンの名を引き継ぐ者ならばそれ相応の態度をするべきだ。それに…ルシファーが現れる。」
「……ちっ。」
黒い翼と美しい容姿をした悪魔が現れる彼こそルシファーの名を引き継ぐ悪魔である。相変わらず凄まじい魔力を放っていると誰もが冷や汗を流しているとルシファーは発言する。
「悪魔喰いが復活したとは本当か?」
「はぁ?!あの悪魔喰いだと?!」
「我が領土にて保護している。」
「なるほどそれは興味深いな。ここ1000年生まれてこなかったからな。」
「悪魔喰いだと…」
「おいサタン。」
「なんだマモン。」
「悪魔喰いは何処まで育てる気だ。」
「戦力にする。」
「そうじゃねぇ!均衡を崩す気かって聞いてんだ!」
「均衡だと下らん。とうの昔に崩れているではないか…なぁルシファー。」
「……」
「黙認か。」
「勘違いしているところ悪いんだけど…ルシファー寝てるよ?」
「なに?!」
「この状況で寝るな!!ルシファー!!」
「……すまない。」
「で、その悪魔喰いの処遇についてなんだが元人間だと上がってる。」
「なんだと!」
「それがなにか問題でもあるか?」
「悪魔は人の罪から出来ている!それ以外で生まれるだなんてお前のところの心読の悪魔と同じ事例じゃねぇか!」
「時代は変わるものだマモン。それ以外でも生まれるものは生まれるそれはお前がよく知ってることでは無いか。」
「くっ…それは分かってる。」
「それにだ…人間側も変わらなければならない。」
「皆殺しにすればいいだろう。」
「それでは駄目だ。ベルフェゴール。それではかつての戦争になってしまう。」
「天使共がうじゃうじゃ出てきたあれか!」
「あれは1人の悪魔が原因でああなった。あれで人間側の勘違いが始まった。」
「人間食べる訳だろうが。」
「一部の暴走が原因でこうなっているというのですか…?」
「ああ。」
「ろくな事しませんね。」
「全くだ。」
1万年前とある悪魔が引き起こした戦争があった天界に住む天使たちが関与したくらいの大戦争。結果は悪魔側大敗北したという。
「上老会はなんと?」
「人間側と揉めている。」
「あのジジイ共が?ハッ!ざまぁねぇな!」
「マモン口を慎みなさい。」
一方その頃人間界祓魔課
「……ふぅ…」
「悪魔祓いお疲れ様です!田中さん!」
「いや…皆のおかげさ。」
「最近暗いですよね。」
「多分新人の…」
「ああ、あの冴えない。」
「聞いた話だと学校同じだったって。」
「よく合格出来たねあの新人くん。」
「死んじゃったけどね。」
「バカ!」
「……ちょっと飲み物買ってくる。」
コンビニにコーヒー缶を買い飲んでいると田中理香の元に現れたのはS級祓魔師であるレオンが現れた。
「やっ、理香元気?」
「レオン。」
「……じゃないぽいねなにかあった?」
「…私のせいで後輩死なせた。」
「……相手が悪かった。」
「実力不足の私のせいだ!」
「……強くなりたい?」
「……うん。」
「じゃあ強くしてあげる。」
「うん?」
「S級祓魔師チャレンジキツいけど理香ならやれるさ。」
「……やってやる!」
「その意気。」
そしてその頃悪魔喰いであるリオは…食べ歩きをしていた。ジョン奢りで。
「クソッタレ。よく食べるなお前ぇ…」
「ご馳走様でした。」
「……まあ美味しそうに食べてくれたからいいけどさ。」
「……あの。ジョンさん。」
「なに?」
「はぐれ悪魔についてなんですけど…どうにか出来ませんか?」
「んー…俺らの方でも対処しているけどどうしてもなぁ。」
「そうなんですか…」
「はぐれ悪魔といえど強い連中だからな。下っ端には任せられん。」
「なるほど。」
「そうそうお前さ、心読の悪魔のナナさんに呼び出されてるぞ。」
「誰です?」
「俺らの上司。みんなからは姐さんって呼ばれてる。」
「……なんで俺?」
「そりゃあ新人だからだろ。」
「なるほど。」
「じゃっ車使うぞ。」
「は、はい!」
車に乗るジョンとリオ、車を動かし移動するその最中であった。
「おっと厄介な奴らが出てきやがった。」
「へ?」
後ろをむくと黒服の悪魔たちが車に乗りこちらに向かってくるではないか。
「ちっ!あいつらマモンの!」
「ちょどうするんですか!」
「逃げるが勝ち!!」
アクセル全開マッハスピードで駆け抜ける、追いかけてくるマモン配下の悪魔たち。
「さて…俺の特技の出番だ!」
魔法陣が現れそこから現れたのはマシンガンであった。マシンガンは車にくっついたのと同時に発射する。
「ヒャッハー!!サタン一家を敵に回してんじゃあねぇぞ雑魚どもが!!」
「ひぃぃぃ!!!」
猛スピードで動いているからか悲鳴を出すリオ。テンション爆上げで銃を撃つジョン。見るからにカオスである。
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