悪魔喰い誕生
初心者ですよろしくお願いします。
とあるビルの屋上に1人の悪魔がいた
「あー…大将何処だよ…」
悪魔の翼を広げ今宵も飛び立つ。
……
舞台は現代日本、悪魔が裏で暴れている表の人間にはバレぬように警察本部特殊課、祓魔課が対処する。
「こぉぉぉら!!小鳥遊!!ここが出来てないぞ!!」
「すみません!!」
小鳥遊蓮司、冴えない祓魔課所属の刑事である。
「また怒られてやがんの。」
「冴えないからなー。」
「出世とか無理じゃねぇ?」
そう笑いながら歩いていくとちょっとと話しかけ胸ぐら掴んだ。
「また新人をいじめてんのかてめぇ!」
彼女は田中理香この祓魔課のエースである、エースである田中理香を見ると逃げ出す小鳥遊蓮司の同期たち。
「小鳥遊!お前祓えたんだってな!すげーな!」
「先輩ほどではないですよ。」
そう自分はなにもしてない、ただ市民を誘導してE級以下悪魔を祓うのが精一杯。もっと市民の役に立ちたいのに…このままでいいのかと自分を追い詰める。
「おっと仕事の時間だじゃあな。」
「はい!先輩もお気を付けて!」
ニカッと小鳥遊蓮司に笑いかけた後前を向き歩いていくいつかいつかあの背中に届けるように。頑張ろうと立ち上がりパトロールに出る。東京亜久市にて物語は始まる。
「今日も異常なしと。」
自転車に乗りながらパトロールしていると物音が聞こえる誰だろうと振り向くと怯えた一般人が隠れていた。
「あの…大丈夫ですか?」
「ひっ!」
「俺あの…祓魔課のものです。なにかありましたか?」
「祓魔課…?」
「あー悪魔を祓うのを専門としている…」
「た、頼む俺を助け…」
目の前が赤くなる、そう人…守るべきはずの一般人が破裂したのだ。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ハレツシタ!ハレツシタ!」
ゲラゲラと笑っているのは悪魔であった。許せないそんな気持ちになるが一旦冷静になる。目の前にいるのは何級だ。勝てるのか?俺が…
「やるしかない!」
剣をギターケースから出し構える。振り下ろすがかわされる。
「くそ!」
「オソイオソイ!」
「くっ!」
何度も何度も攻撃するがかわされる。悔しい弄ばれ仇すらとれない自分が悔しい。
「もっと…もっと強くなりたい…強くなって!市民を守るんだ!」
「そうかその願い叶えてやろう。」
「え?」
白い髪赤い鋭い目をした男が浮かんでいた。周りは時間が止まっておりなにが起こっているのか分からず周りを見渡す。
「我の名はウルフ。」
「あ、悪魔!」
「我と契約せよ…さすれば力を与えよう。」
「お断りします。」
「……ほぉ、この我の提案を断るとは。」
「俺は俺で強くなります!」
「……見物だな。」
パチンッと指を鳴らすと周りの時間が動きそして目の前にいる悪魔に殴られた。
「クソっ!」
「……強欲なやつよ。だがなんだこの違和感は…」
低級悪魔は逃げ出す追いかける小鳥遊蓮司、ウルフは後ろから飛んで追いかける。違和感の正体を突き止める為だ。
「追い詰めたぞあく…ま…」
目に映るのは田中理香が血まみれで倒れ込む姿だった、いたのはS級の悪魔倒せるものはS級のみと言われるくらい強い、足が震える、祓えない悪魔との対面恐怖心が小鳥遊蓮司に襲う。でもここで逃げたら後悔すると足を踏み込み切りかかるが軽々と受け止められてしまう。両腕を切り落とされてしまう。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あまりの痛さに悲鳴を上げる、逃げたい逃げたいそんな気持ちになるがS級悪魔が剣を持ち小鳥遊蓮司を突き刺す。ああ、自分はもう死んだのだ…ああもっと生きたかったもっともっと…………………もっと。ドクンッと心臓が脈打つ。
「あれは…!」
「……」
立ち上がった小鳥遊蓮司は歩いていく。相手はS級悪魔勝てるわけがないのに…一瞬にしてS級悪魔の首をへし折った。
「そういうことか…やっとやっと…見つけた。」
ニヤリと笑うウルフは歩いて倒れた小鳥遊蓮司を抱える。新たな悪魔の誕生である。
「先祖返りだったとは驚いたぞ。」
「たいしょー!」
「ん?ジョンか。」
「大将そいつ誰?」
「新たな悪魔である。悪魔喰いだ。名はそうだな…リオと名付けよう。」
「へー。あーそうだ姐さんが早く帰って来てくださいって!」
「なるほどそれは早く帰らなければな。」
悪魔喰い伝説の悪魔で悪魔を喰らうことしか出来ない特異体質の悪魔である。
「祝福しよう新たな悪魔の誕生である。」
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