第2考.花見
お花見って、運動会やピクニックっとならんで。みんなで楽しいお弁当って、イメージありませんか?
唐揚げと、卵焼きは欠かせません!
お花見はお好きですか?
桜を見ながら、屋外で飲食なんて、おもむきがあっていいじゃないですか。
で、今年の桜はどうでした?
え?覚えてない?唐揚げが美味しかった?
はい。そんなもんですね。
桜を見るのはさいしょのうちだけ。あとはひたすら、花より団子。
それが、ひとの性ってもんです。
と、割り切っちゃったら、そこまでよ。ここで一歩踏み込むのが、わが哲考所なのであります。
たしかに、参加者のモチベーション的に、
桜 < 食事
なのが、主たる原因なのは明白です。
けれども、もうひとつ。おおきな要因が存在する気がしてならないのです。
それは、食事の形態です。
では、シミュレートしてみましょう。
わ〜い、きょうはお花見だ。場所とりも、きちんとしてあって。わぁ、桜も満開。きれいだなぁ。
じゃあ、みんな揃ったことだし、乾杯&いただきます…って、ちょっとお待ちを!
あなた、いま座ろうとしてるでしょ⁈
レジャー・シートを敷いたその上に、お弁当をひろげて。そこに、でででんっとね。
でも、考えてみてほしいんです。敷き物の上のお弁当。お重やタッパーに詰められて。おそらく、みんな取り皿を手に、そこからつつくのでしょう。
あれ?ということはですよ。
桜 ↑上
食事 ↓下
と、目線をやるべき対象の方向が、真逆になってしまうじゃありませんか!
そこで、さっきの不等式。
桜 < 食事
これらを合成すると
桜 ↑上 < 食事 ↓下
となりますよね。
これじゃ、どおりで桜が印象に残っていないわけです。
これを解決するには、食事への目線が、より高く。さすがに、見上げるほどは無理でも。少なくとも、ビニールを一枚隔てて地べた、なんてのをなんとかしなくてはいけません。
そこで提案するのが
立食パーティ
です。
立ってさえいれば。
目線の角度は、テーブルの高さに依存するとはいえ。目じたいが高い位置にあるため、桜との距離が縮まります。
テーブルが高ければ、目線の角度もいくらか上向きになり、桜も視界にはいりやすくなること、まちがいないでしょう。
つまり!
お花見は、立食パーティにすべし!
これが、私の結論です。
ん?テーブルはどうするのかって?
用意するにしても、レジャー・シートのほうが楽?
う〜ん、それは困りましたね。
立食パーティの難点は。テーブルを調達する手間が「よけいに」かかる、ということでしょう。
でも、待てよ。「よけいに」じゃなければ、どうでしょうか?
「よけいに」ではなく、「必然的に」だったら?
立食パーティのいち形態でありつつ。レジャー・シートより、「よけいに」テーブルを必要とするのではなく。
この形態で必要とする設備は「必然的に」なものなので = 「よけいに」ではないのであきらめがつく。
「よけいに」ではなく、「必然的に」だったら。手間をかければ、むしろありがたみになりませんか?
バーベキューです!
バーベキュー・セットが必要になるのは手間ですが、「必然的に」なものですよね。レジャー・シートで、座ってやらないこともないですが。立食にしたところで、テーブルは必要ありません。しかしながら、座ってだろうと立食だろうと。どのみちバーベキュー・セットは必要なため、「よけいに」ではない。
これだ!
これからは、花見といえばバーベキュー!いかがでしょうか?
え?そもそも、バーベキューがめんどくさい?
ごめんなさい。
バーベキューどころか。お花見じたいすら企画できないほど、友達いない著者の弁でした。