第11考.先入観
「偏見」は悪でも。
すべての「先入観」が、悪なのでしょうか?
※noteにも転載しております。
先入観。予断。
ものごとを、あらかじめ。イメージをもってから、実際にそれにむかいあうことを、悪いことのように考える物言いが多いように思います。
前もってのイメージにとらわれて、実際の状態・状況への評価・判断を誤らせるとしたら。
それは、たしかによくないことでしょう。
ひとは、それを「偏見」と呼びます。
公平さを損ない。
正確さを鈍らせ。
覆すことの難しい「決めつけ」を、なすりつける。
それを害悪と呼ばれても、異を唱える気はありません。
ですが、ここで問題にしたいのは。
「偏見」と呼ぶに値しないもの。
つまり、すべての「先入観」と「予断」が悪いものではない、と。それを、確認したいのです。
実際の状態・状況に触れる以前に、イメージをもっておくこと。
それは、予測から事前の準備・対策をしておくことにつながります。
そのうえで、実際の状態・状況から。
事前のイメージにとらわれて「決めつけ」をすることなく。
公平にその判断を、修正・訂正し正確さを向上させる。
こうなれば、これらの「先入観」と「予断」を「偏見」と呼ぶのはふさわしくないでしょう。
ふさわしい名は「事前予測」と「経験則」です。
判断の「あたり」を、あらかじめつけておくことで。正しい判断への距離を、あらかじめ縮めておく技術。
もちろん、誤って。フラットなときよりも、遠回りになっちゃうこともあるでしょうが。それは技術の精度の問題です。
データや理論による、学習によってそれおこなう「事前予測」。
データや理論によらずとも、肌で感じたものを。ときには感覚的に導きだす「経験則」。
こういった技術を、正しく使うなら。
「先入観」と「予断」は、必ずしも害悪ではないと思いませんか?
それは、磨きあげた立派な長所・武器となるはずです。
まぁ、その「正しく」が難しいんでしょうけどね。
どっかの県の人は、なんにでもあの調味料かけて食べる…とかは偏見ですか?
味噌カツは好きです!




