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汚屋敷の跡取り  作者: 髙津 央
◆印歴2214年1月1日

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85/87

85.生き直す

 分家で古ぼけたスポーツバッグをひとつもらい、荷物を詰めた。

 貯金箱、卒業証書等を入れたファイル、着替えと二分の一成人式の自分史。

 バッグに入りきらない衣類と成績表の(たぐい)は、ムネノリ君に頼んで灰にしてもらった。



 マー君たちは本当なら、三箇日中は滞在する予定だったそうだが、今夜の内に出発することになった。


 ジジイたちとは、もう顔をあわせたくないらしい。


 ムネノリ君、メイドさん、騎士二人は移動の魔法で一足先に帰ってしまった。

 米治叔父さんが駐在所から戻って参加し、契約書が完成した。オレ、マー君、叔父さん、ばあちゃんが拇印を捺す。



 もう後戻りはできない。

 いや、しない。



 マー君の車に乗り込む。

 ばあちゃんが、風邪引かないようにとか何とか、長々と心配ごとを口にする。


 もう、ばあちゃんに甘えていられないんだ。

 実は、まだ何をどう頑張ればいいのかすら、わかっていない。


 でも、もうここには戻らないことと、他人のせいにしないことだけは決めた。


 ムネノリ君は、もうどうでもいいって言ってたけど、ちゃんと謝ろう。

 あれは、オレを許してくれたんじゃなくって、オレのクズっぷりに呆れて諦めてしまっただけなんだ。


 許してもらえないだろうけど、せめて約束を守ることで償おう。



 エンジンがスタートし、暗い田舎の夜道が車窓に流れた。

 もう二度と戻らない故郷の夜は、静かだった。

本文はここまでです。

予約中 2018/03/03 12時と15時に解説をUPします。

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【関連】 「汚屋敷の兄妹
賢治と真穂視点の話で「汚屋敷の跡取り」と全く同じシーンがあります。

▼用語などはシリーズ共通設定のページをご参照ください。
野茨の環シリーズ 設定資料(図やイラスト、地図も掲載)
地図などは「野茨の環シリーズ 設定資料『用語解説17.日之本帝国』
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